Ski
■スキーとの出会い 私のスキーとの出会いは、福井でのミニスキーであった(長靴に装着するもの)。しかし、本格的なスキーを楽しむことは無かった。そして大学入学後、山岳部に入部してから、山スキーに魅了されるようになった。私のスキーの腕前としては大したことはないのだが、ラッセルをして山の頂に立ち、そして頂上からはトレースの全く無い斜面を滑り下りることに魅了されるようになってしまった。今まで、日高ペテガリ岳、八甲田山、秋田駒ケ岳、八幡平、鳥海山、月山、巻機山、至仏山、燧ケ岳、谷川岳、乗鞍山、御嶽山、白山、野伏岳、氷ノ山の斜面を滑ってきた。 ■大学卒業 社会人になってからも山スキーに行くことはあったが、やはり雪洞で寝るような本格的なツアーは時間が無くて出来なくなってしまった。その頃、出会ったのが、カービングスキーであった。そしてあっという間に、このコントロールしやすいスキーに魅了されて、のめりこむようになってしまった。学生時代行ったことも無かった、志賀高原、タカススノーパーク、ニセコなどのスキー場も楽しむことが出来た。 ■渡米 オハイオ州に来てからは、周囲に山が無いためにスキーをすることは無いと思っていたのだが、山岳部の先輩であるIさんが、Utah州のSalt Lake Cityに勤務されており、『スキーしにおいでよ。』ということで、アメリカでのスキーもはじめることになってしまった。(靴は日本で使用していたもの、板は中古品のカービングスキーを$55で購入。) ■アメリカのスキー場の特徴 アメリカでのスキーというものは、日本と比較して、以下のような点で違いがあった。(1)スキーエリアが広い、(2)オープンエリアが多い、(3)リフト待ちが無い、(4)駐車場代が無料、(5)リフト代は高い、(6)基本的にお金持ちのスポーツである、(7)スキーヤーとボーダーの共存があまり無い。 ■スキーエリア 北米には冬季オリンピック大会に選ばれた会場が6箇所ある。ダウンヒル競技を行うためには、1000m近い標高差が必要なため、それぞれの開催都市にはそれなりの大きなスキー場が必ず付随している。 |
Ski
Area |
State |
Vertical Drop |
Comment |
HP |
Report |
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1 |
CO |
1231m |
Vailの影にかくれているが、小粒でリゾート感たっぷりのスキー場である。地下駐車場を登ると、すぐにゲレンデという設計になっている。またエスカレーターでゲレンデにも上がることが出来る。ショッピング街・ホテル街の中にまでコースは延びており、ホテルの前から滑りだすことが出来、また帰着できるような設計にもなっている。
Vertical dropは1231mとなっているが、free way近くの駐車場まで下山コースがあるためである。 (1)ゲレンデ正面は 急傾斜帯が広がる。両脇に迂回コースがある。 (2)最上部はあんがい傾斜は緩く、初心者向けである。 (3)9番リフト周辺にはいいコースが多い。CentinalからRedtailに滑り込むのは快適中級者コースである。Golden Eagleはダウンヒルのコースにもなる難コース。ちょっと手強い。 (4)Grouse Mountain頂上を頂点にいくつかの上級者コースが広がる。 (5)Larkspur Bowl 小ぶりながら小さなBowlがある。 |
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2 |
CO |
1052m |
北米スキー場の人気投票で、常に一位をキープしているのがこのVailである。スキーエリアも広く、広大なバックボールが裏側に広がっている。アフタースキーも充実しており、スキーヤーには天国のような所である。 (1)表側は多くの人が滑るせいで、斜面は荒れがちである。斜面も、森林を切り開いて開発しているため、開放感は少ない。 (2)Game Creek 漏斗状の地形に多くのコースがある。リフト下にはびっしりとこぶがはえる。初心者はこの稜線を滑ると、非常に気持ちいいであろう。 (3)Patrol Headquarters 左右に快適な中級者コースが多い。Gandy Dancerはお勧め上級ルート。またRiva Ridge, Primaは結構手ごわい。裏がオープンする前の、斜面の荒れる前に滑っておきたいところだ。 (4)傾斜もゆるく広大なコースだ。ベースから遠いこともあって、空いている。 (5)Sun Down Bowl Basinというよりも尾根上を滑るので、高度感はある。欲を言えば、ここに高速クワッドがかかって欲しいところだ。 (6)Sun Up Bowl 表側からアプローチした場合、一番にここを目指そう。傾斜も結構ある。 (7)China Bowl Vailで一番のお勧めBowlはここである。Vailの広大さを一番に感じ取れるであろう。また傾斜も緩いので中級者もお勧めだ。ただ、防寒対策はしっかりと。 (8)Siberia Bowl この先のものも含めて3つのBowlがあるが、下に下りてからの緩傾斜帯が少しだるい。 (9)Blue Sky Basin ゲレンデ最奥にあるので雪質は非常にいい。Gand Reviewは快適な中級者コース。また林間コースも楽しい。 (10)好きな所を滑っていくことが出来る。 |
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3 |
NY |
1045m |
Lake Placidは冬季オリンピックが2回も開かれた、伝統あるスキー場である。スキーエリアの幅が少ないために、リフトの数も少なく、コース数も少ないが、標高差は1045mは圧巻である。 (1)東部では珍しいオープンエリアがあるが、積雪が多いエリアでは無いので、Closeのことが多いようだ。電話で問い合わせするのも、一つの手段か。 (2)ゲレンデ最奥には2本の斜面がある。リフト寄りは圧雪されており、もう一つは圧雪されていない。標高が高いこともあり、雪質は最上だ。 (3)積雪が少ないこともあり、アイスバーンとなった斜面が露出することもある。中央の樹林帯コースは、傾斜も強いので、テクニックがいる。 |
HP | ||
4 |
UT |
1036m |
SLC Olympicの滑降の大会が開かれたことでSnowbasinは知られている。2本のゴンドラと6本のリフト、1本の短いロープウエイがあるだけなのだが、標高差がある上に、オープンエリアでコースが自由に選べるため、存分に楽しむことが出来る。特に標高差900m以上を上がっていくクワッドリフト沿いは圧巻だ。 |
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5 |
UT |
988m |
Snowbirdは初心者向きのスキー場では無いと思う。ロープウエイの乗り場に向かう斜面は全て上級者用であり、全体に傾斜の強いスキー場である。そして、ここの最大の魅力は裏側にあるBowlであろう。全くのオープンエリアであり、雪崩の危険が無い場合、思う存分自分のシュプールを描くことが出来る。強いて言えば、稜線にあがる高速クワッドが無いことであろうか。Altaとの共通リフト券もあり、相互に乗り入れることが出来る。 |
HP | ||
6 |
CO |
953m |
Denverからも近く標高も高い主に北面の斜面のために、いい雪が残ることで知られている。学会なども開かれることが多い。ベースには多くのコンドミニアムが立ち並び、シャトルバスで効率的に結ばれている。小ぶりながらも、Vailのような高額ではないリゾートに魅力がある。 (1)正面の斜面は、ナイターでも滑ることの出来る初心者コースである。綺麗に整備されており、夜間でも安心して滑ることが出来るであろう。裏側にはMozartという長い中級コースがかかる。また、上級コースではあるが多くの林間コースが走る。キャットのツアーもここから出発している。 (2)両脇に中級コースがかかり、正面には上級者コースがかかる。 (3)最奥のこの山は、正面に中級者コースがかかり、両脇に上級の林間コースが走る。標高も一番高く、雪質も一番良い。また、ここからNorth Bowl, South Bowlへのキャットツアーが出ており、一番楽しめるエリアである。 |
HP | 2013.04 | |
7 |
UT |
945m |
Utahエリアでは、Deer
Valleyに次いでスキーエリアが広いスキー場ではないだろうか。1本1本のリフトの距離も長く、一日ではまず回りきれないであろう。近年、リフト券の高騰が著しい。 (1)スキー場の最奥にリフトがかかる。気温も低く、いいパウダーがついている。 (2)いくつものコースがあり、コブ斜面も多い。 (3)傾斜が強い部分が多い。ロケーションもいい。 (4)急傾斜帯にびっしりとこぶが出来る。 (5)スキー場の左奥にもリフトがかかる。ここにもこぶが出来る。 |
HP | ||
8 |
VT |
930m |
東部最大のスキーリゾート地と呼ばれるだけあって、初級者から上級者まで十分に楽しめるコースが200もある。雪質は最良では無いが、パウダーもつく部分はある。全体に森林を切り開いたコースが多いが、中にはFusion
zoneという樹林帯の中にこぶコースがあるという難コースもある。 (1)ゴンドラ付近には多くの上級コースがあり、飽きずに滑ることが出来る。 (2)Conclusionというコースはお勧めのコブ斜面だ。 (3)傾斜は緩く初心者も多いが、ここに面白いFusion Zoneがある。 (4)傾斜の強いリフト下には、コブ斜面が広がる。圧雪されたいい斜面もある。 (5)Cruise Controleというコースは快適な中級車コースだ。上級者向きコブ斜面も多い。 (6)標高が高いのでいい雪がついていることが多い。 (7)Bear Mountainは標高が低いが、傾斜が強く、強力なコブ斜面が発達する。大会も開かれることが多い。 (8)最下部までのロングコースは、初級者には楽しいコースとなるであろう。 |
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9 |
UT |
624m |
下部には中級者用のコースがひろがる。一方、上部には上級者用の斜面が多く、ヘルメットをしたクレイジーなスキーヤーが多く、岩場を攻めていることがある。全体にリフトの位置にばらつきがあり、コネクションが悪い。また、高速リフトが1本しか無い。(設計上のミスか?) (1)圧雪された斜面が多い。 (2)岩場が多い。その間に上級者コースが多くある。 (3)オープンスペースのエリア。しかし、一旦ここを滑ってしまうと、戻ってくるのに長時間かかってしまう。 |
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10 |
UT |
616m |
スキーヤーオンリーのスキー場。標高が一番高いので、雪質も最高だ。それほどリフト券も高くなく、地元の人も多く、このエリアでは一番お勧めのスキー場だ。 |
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11 |
UT |
488m |
コースは樹林帯を切り開いて作ったものだが、逆に積雪がたまりやすいので、朝は新雪の斜面が十分に楽しめる。上部の傾斜に対して、下部の緩傾斜帯があるのが玉に傷か。 (1)リフトを横切るように何本もコースがある。新雪があれば、最高のスキーが楽しめるであろう。 (2)最上部だけ傾斜が強いが、後は緩い斜面だ。 (3)駐車場をはさんで反対側にある斜面。こちらはオープンスペースの部分が多く、右の谷に滑り込むように何本もコースがとれる。傾斜も結構ある。 |
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12 |
WV |
457m |
Wet Virginiaでは、最大の標高差を有するスキー場である。山の中にあるため、降雪直後はいくつものアップダウンがるアクセスに気を使うであろう。また、現地はATT以外の携帯電話はアクセスが難しく、文明から離れた感はぬぐえない。しかし、スキー場のトップに位置する多くの施設は、充実したものがある。レストランはあるにはあるが、自炊している人が殆どである。 |
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13 |
PA |
244m |
New
Yorkerの集うスキー場であるが、スキー場の入り口へのアクセスが一箇所しか無く、リフト券購入渋滞が発生しやすい。出来れば、入り口近くに駐車出来る早朝には到着したい。 (1)高速リフト周辺は、スキー場の入り口から遠いので、すいていることが多い。距離も長く、上級者から初心者まで十分に楽しめる。 (2)このリフト下は、横幅の広い中斜面である。気持ちよく滑ることが出来る。 (3)上部は急斜面と、右下に流れるように初心者用の迂回コースがある。 |
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14 |
PA |
230m |
Pittsburgのお膝元のスキー場である。周囲にはリゾートホテルやコンドが立ち並び、高級感あふれるスキー場である。向かって左側は高度差が少ないのに対して、右側はこのスキー場の最大標高差がある。駐車場の入り口でリフト券を買えるという画期的システムを導入しており、スキーを持参していれば、Ski-out
Ski-inで駐車場に帰ってこれる。 (1)左側の斜面は急斜面にこぶがはえる。しかし、標高差自体は少ない。この最上部には、レンタルハウスが連なっている。 (2)高速リフト下周囲には、ジグザグに初心者コースが横切っている。少し人が多いか。 (3)メインゲレンデはこのエリアであろう。中央の中級者コースはお勧め。両脇には距離の長い初心者コースがある。そして正面には傾斜の強い上級者コースが並ぶ。 |
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15 |
NY |
229m |
Clevelandからは一番近くてまともなスキー場であろう。標高差はあまり無いものの、急斜面にはびっしりとコブが出来るので、上級者も十分に楽しむことが出来る。ナイターも楽しむことが出来る。 (1)少し奥まった所にあるが、雪質はいい。びっしりとこぶがはえている。 (2)リフト下にこぶがはえている。傾斜は緩いので、練習にはうってつけだ。 (3)短い斜面だが急斜面にはこぶがびっしりと上から下まではえている。大会も開かれたりしているようだ。 (4)林間にパウダーが乗っている。誰も滑らないので、雪質は最高。 (5) Wallという◆◆がある。雪質のいい午前中に滑っておきたい。 |
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16 |
NY |
122m |
Holiday Valley, NYよりもお気軽にClevelandからスキーを楽しみたいのであれば、ここになるであろう。規模は小さいが、子供の練習には十分であろう。 |
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17 |
OH |
72m |
Clevelandでも一番人気のスキー場だ。小さいながらもリフトが5本もかかっているが、リフト待ちがある時もある。ナイターもある。 (1)積雪があれば、コブ斜面が出来るので、練習にはうってつけのコースとなる。 |
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18 |
OH |
70m |
家から一番近いスキー場である。傾斜も無いスキー場であるが、割引券を使えば4時間券$10であるので、重宝している。また広い斜面も魅力的だ。仕事が終わってからナイターを楽しむことが出来る。 (1)最初の50mだけは傾斜が強いので、ここでターンの練習をすることが出来る。またパウダースノーもたまっていることがある。 (2)コース外であるので滑ると注意されるが、いい雪がたまっている可能性が高い。 |