2006 Summer Vacation Report in Alaska



旅行計画

1、序章
 『いつかはアラスカ』、誰もが一度は考える旅行計画ではないだろうか。現在、日本からはツアー限定・期間限定の直行便を除き、アンカレッジへの直行便の運行が無くなり、アラスカは日本からは遠い国になってしまった。それならば同じ遠いにしても、入国審査の簡単なアメリカ滞在中に行っておきたい所の一つである。
 2004年Glacier NP、2005年Bunffと、氷河と山に接した我が家の夏休みだが、2005年の冬休みが終わる頃から(2006年1月)、勉強に追われていたこともあり、ストレス解消の一環として一気にアラスカへの夢は膨らんでいった。インターネットで調べてみると、アメリカ国内のグランドサークルほどではないのだが、有力な情報をいくつか得ることが出来た。
 (1) シーズン中のキャンプ場はもちろん、観光地はもの凄い混雑である。値段も非常に高い。(2) 8月後半になると混雑が緩和されてくる。(3) 8月後半からは日が沈むので(それまでは白夜)、オーロラを観測することが出来る。(4) アラスカの紅葉は素晴らしい。(5) テントによるキャンプはやや寒いこともあり、キャンピングカーが一般的である。
 昨年のBanffでは、高緯度による影響で日没が非常に遅く、星空を眺めることが出来ず、またテントキャンプではやや寒かった思い出があった。また、静かな大自然を味わうという我々のスタイルからすれば、混雑したシーズン中の訪問は少し場違いな様な思いがした。以上総合的に判断して、8月後半から9月に紅葉とオーロラを楽しもうというアラスカ遠征計画が練られることとなった。

2、飛行機 まずアラスカまでのフライトであるが、一番安いのはIndividual Flightというものだが、荷物が出てこないと旅行が台無しになるので、一つの航空会社のフライトを探すこととする。その中でも、やはり一番安いのはChicago経由のAmerican Airlineだった。2-3ヶ月前にチケットを抑えることも出来るが、乗り換えがやや不便になるのと、チケットも一人$700 overになるので、まず飛行機チケットをおさえることとする(税込み$500ちょっと)。これが1月後半。
 
3、キャンピングカー アラスカのホテルは、夏の間に一年分の利益を上げなければいけないので、ホテル代が非常に高い。一般的に$200 over、どんなに安くても$120なのだ。一方、レンタカーも最低でも一日$60近くはかかってしまう。かといって、家族でのテント旅行も、寒さを考えるとやや厳しいものがある。そこで今回の旅行は、我が家始まって以来のキャンピングカーによる旅行とすることとした。
 さて、シーズン中は一日$180以上にまで上昇するキャンピングカーのレンタル価格だが、8月後半からはやや値段も下がる会社が多い。この中から、クリーニング代や保険料などなど、価格表に表れてこない値段などを考慮して一番安くてしっかりとした会社を探してみると、Great Alaskan Holidaysという会社が一番コストパフフォーマンスがいいことがわかった。当初は小さなCamper Trailerというトラックの荷台にとりつけるタイプにしようとも考えていたのだが、値段は逆に高くなることがわかり、運転に少々の不安はあるが、22Ft.を念頭に予約を考えた。ここで一つ心配だったのが、キャンプ場への入場制限だった。しかしアラスカのキャンプ場の場合、このサイズのものであれば、全く問題なく一般サイトに入れることが出来る。(Denaliは25ft以下でなければいけない。)

 予約は春までに埋まってくるとの情報を入手していたので、2月上旬に予約を完了。車のサイズは22ft.を考えていたが、この計画に興味を示してくれた母の参加が見込まれたので、25ft.のものとすることとなった。予想した通り、4月には一杯になったようだった。


4、情報収集
 旅行計画を練る上で、まずはインターネットで検索をかけていったが、キャンプ好き・ハイキング好きの同世代の日本人による報告書はあまり検索することが出来なかった。そこで、正攻法でガイド本から情報を得ることした。

(1) 地球の歩き方・アラスカ編 オーソドックスな情報本であるが、やはり基本的な情報などを得る上では役に立つ本である。日本人の口にあったレストランなどの情報も満載されている上に、改訂もまめに行われているようなので、あって損にはならない本であろう。
(2) MILEPOST 北を旅する人のバイブル的存在の本である。毎年3月に最新版が発行される。2006年版を入手する。
(3) Alaskan Camping 
Alaska全州の全てのキャンプ場を網羅しているガイドブックである。特にキャンピングカーで旅をする場合、キャンプ場の水道・シャワー・電気などの施設の有無、Dump Stationの場所を記載されているので、非常に有用な本である。
(4) Hiking Alaska Denaliを除くAlaskaの代表的なハイキングコースを掲載している。

(5) Denali National Park Denali NPでのハイキングガイド本である。NP内でのハイキングの詳しい報告書は少ないので、NP内のツンドラをハイキングしたい人には必見の本である。

(6) Alaska Hike Search インターネットで非常に充実しているサイトがこのサイトである。ハイキングコースで主観的ランキングもされており、どのコースを行くべきか悩んでいる人にとっては、非常に有益な情報が満載されている。

5、予約
 飛行機、キャンピングカーが一番重要なので、これら予約を済ませた後は、しばらくはのんびりとすることが出来る。次のステップは、キャンプ場の予約(特に一番人気の高いDenali NP)となる。8月後半の計画だったので、最終的に予約可能なキャンプエリア(Portage, Teklanica)は5月中旬に予約を完了する。ピークシーズンならば、もっと早めの予約が必要になるであろう。またシャトルバスの予約も、日程が決まり次第早めに予約する方がいいだろう。到着当日のANCのホテルは、宿泊代が高く質も低いので迷うところだが、いろいろと情報を集めたところ、比較的サービスも良く、翌朝の観光に便利なダウンタウン内にあり、更にYの大好きなプールがあるということで、Howard Johnsonに決定、6月初旬に予約を完了する。
 母の飛行機チケットも、呼び寄せ便扱いとすることで、比較的安いものを入手することが出来た。これの手配が5月、また日本国内の飛行機便もチケット発売当日に抑えることとする(2ヶ月前)。
 

6、温泉
 
勿論、アラスカにも温泉はあります! 報告お待ち下さい。

7、荷物
 基本的にキャンピングカー宿泊なので、あまり荷物はいらないのだが、ハイキング、カヤック、サイクリングなどの野外活動のための荷物が結構かさばる。アメリカ内の移動は22kgまでは一人二個まで無料で預けられるのと、機内持ち込みも一つは可能である。合計9個の無料枠を、体重計を目安に上手にパッキングしていく必要がある。
 買出しに関しては、買出しリストを作成しておき、アンカレッジで多くを買出しするようにする予定である。
 

 
日程
行程
1
8/18(Fri)
Cleveland→Anchorage
2
8/19(Sat)
Anchorage→Portage Lake
3
8/20(Sun)
Portage Lake
4
8/21(Mon)
Portage Pass→Seward
5
8/22(Tue)
Seward
6
8/23(Wed)
Mt. Marathon, Harding Icefield
7
8/24(Thu)
Seward→Denali NP
8
8/25(Fri)
Denali NP
9
8/26(Sat)
Denali NP (Wonder Lake)
10
8/27(Sun)
Denali NP (Stony Hill, Polychrome Ridge)

11

8/28(Mon)
Denali NP (Polychrome Ridge)
12
8/29(Tue)
Denali NP (Stony Dome)
13
8/30(Wed)
Denali NP→Chena Hot Springs
14
8/31(Thu)
Chena Hot Springs (Angel Rock)
15
9/1(Fri)
Chena Hot Springs→Fairbanks→Denali SP
16
9/2(Sat)
Denali SP→Anchorage
17
9/3(Sun)
Anchorage→
18
9/4(Mon)
→Cleveland


VACATION  HOME  NEXT