2006 Summer Vacation Report in Alaska



  日目 8/23(Wed) Mt. Marathon, Harding Icefield

 Sewardに来たら是非登ってみたい山がある。Mt. Marathonだ。毎年7/4に登山大会が開かれることで知られており、頂上までの往復は40分ちょっとだという過酷なレースだ。さすがにOhioから参戦しようとは思わないが、どれくらいのものなのか試しに登ってみることとする。
 日もまだ登らぬ前にキャンプ場を出発、最初は樹林帯を少しずつ高度を上げていく。
 そうこうするうちに森林限界を超えて、砂礫帯を登っていく。雨が続いたせいで、泥が滑って非常に登りにくい。山々にも朝日が照りだし、美しい限りだ。
 登りはいろいろなコースが交差しており、あまり判然としない。最後はなだらかな尾根を駆け上がれば、小さなピークにつく。ここには少ないながらも氷河(数年で消失するであろう)が存在しており、これを源に北側には滝が見られるそうだ。刻々と変化するフィヨルドの海は美しい。
 さて下りだが、砂礫帯を富士登山駅伝の如く駆け下るようだ。スキーの要領でどんどんと高度を下げることが出来る。最後はあまり谷筋を下りたくなかったので、左側の尾根を下って下山。登山コースも違うし、無理はしていないので比較は困難だが、60分少々で往復出来そうな気はする。
 キャンプ場に戻り、みんなで朝食をとった後、Kenai Fjord NPに向かうことにする。両側を山に囲まれた谷筋を進めば、眼前にExit Glacierが見えてくる。
 ハイキングの用意をしてVisitor Centerへ。今日のハイキングコースは、これもキーナイ半島でも一番の展望コースである、Harding Icefieldを望むコースへ。ここは完全にBear countryなので、熊に対する対策が必要だ。ルートは、氷河の右側の斜面をじぐざぐに登っていくコースだ。
 所々岩場もあるのだが、Yはジャングルジム感覚で面白いのであろうか、どんどん登ってくれて助かる。
 2ピッチでクリフの下の展望台上へ。しかしここではまだIcefieldを望むことは出来ない。
 更に高度を上げていくと、またしてもベリーの森となってきて、Yも興奮状態だ。森林限界を超えると、いよいよ最後の急登だ。マーモットが警戒音を発している。
 3ピッチでクリフ上に到着する。大きく開けるHarding Icefieldを見渡すことが出来る。Yも幼稚園の友達に見せるとやらで、ポーズをとっている。
 長さも体積も縮小している氷河であろうが、以前のBanffやGlacier NPほどには氷河の後退を感じることは無かった。ここでゆっくり昼食とする。
 更に上部の登ると、更に広大なIcefieldも見渡せるのだが、不穏な雲が出現したのと、Yがお疲れ気味なので、またしてもベリーを採取しながらゆっくり下山することとする。下りは展望も開けてきて、気持ちがいい。
 じぐざぐに下って、一般ルートに合流、氷河末端へも行ってみる。氷河末端は大きな平原になっているのだが、ここは完全に氷河が消失してしまっている。

 前回訪れたカナダの氷河末端は、平らであったのに対して、こちらはぎざぎざで、迫力のある氷河である。Yは氷の最末端で記念撮影。

 キャンピングカーに戻った後、氷河を見渡せる展望台でお茶にする。今日はなかなか素晴らしいハイキングコースであった。
 気持ちのいいキャンプ場であったので、もう一日Sewardに滞在することとする。今日はトラブルもあり、一段上のサイトでゆっくりと過ごす。摂ってきたベリーで、今日はゼリーを作る。


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