2006 Summer Vacation Report in Alaska



  日目 8/26(Sat) Denali NP (Wonder Lake)

 今日はバスの旅、一日目だ。キャンプ場予約の際に、同時に予約しておいたWonder Lake行きのバスに乗車する。ちなみに緑のバスはキャンパー・ハイカーが利用するもので、クリーム色のものはツアーのバスである。またこれ以外にもキャンプ道具を持った人のための緑のキャンパーバスもある。Yは待望のバスに乗車することが出来て大喜び。

 しかし、ジュニアレンジャーのサインをもらおうとしたらつれない返事の若いバスガイドさん、、、おい、このガイドさんやる気あるんかいな? Teklanica展望台でしょぼくれるYであった。(ここで休憩がある。)

Tips: はっきり言って、いかに動物を観察できるかは、バスの運転手の力量にかかっていると言っても過言ではなかろう。一般的に年配の運転手は、動物の出没ポイントや行動パターンを熟知していることが多く、また眼光鋭く次々に動物を見つける若い男性運転手もいた。アメリカ人の若い女性運転手は、よくありがちだが、Big Mouseで全くやる気なしというのも多かった。その辺りを注意してバスに乗車するのもいいかもしれない。また乗車ポイントだが、谷側(登りの左側)は景色がいいのだが、やや午前中は逆光になりやすい。動物を観察するなら、絶対に山側に乗車するべきだろう。
 Igroo creekを登ってくると、Igroo Mtn, Sable Mtnの上部に羊の群れが確認できるだろう。展望はイマイチなのだが、広大さを実感できるだろう。このSable Passから上部が、Denali NPを実感できる所だ。
 いったんToklat Riverまで下った後、Polychrome Overlookで再度休憩が入る。ここは展望の開ける場所だ。
 Ptarmigan(雷鳥)なども観察することが出来る。天気は曇り空ながら、少しずつ回復しているようだ。
 車は20分ほど進んで、次の休憩所Toklat Riverに到着する。ここはEielsonのVisitor Centerが工事中のために作られたVisitor Centerだ。休憩の後、Highway Passへと上がっていくが、ここでラッキーにもDenali (Mt. McKinley 6193m)を拝むことが出来た。
 道はHighway Passを上がろうとしているその時、今日は動物は駄目なのかなと思っていたが、突然バスの右前方からグリズリーベアの出現、バスからの距離は10m足らずであろうか。『Be quiet!!』の号令の中、夢中でシャッターを押し続ける。
 ベアは道路を横切った後、左の谷へ走って逃げていった。若い運転手もやや興奮気味。こんなに近距離で見たことは初めてだそうだ。初日から何てラッキーなんだ! 動物園で見るグリズリーベアとは異なり、精悍で眼光鋭く、これにハイキングトレイルで遭遇したら、おしっこちびりものであろう。Yも念願のベアが見れて大喜び。
 道はStony Hillを登っていくが、ここからは残念ながらDenaliを眺めることは出来なかった。Eielsonの先で最後の休憩、この辺りはツンドラ高原を走っていく展望コースだ。
 ようやくバスはWonder Lakeに到着する。ここまでの道のりも長いだけあって、感動はひとしおだ。持参した弁当を広げる。
 さて、ここまで来たので何かハイキングトレイルをと思っていた矢先にふと道路脇に目をやると、ブルーベリーの大群落がある。早速ブルーベリー大会が始まってしまう。(バス停近くは取り尽くされた感があるが、その他は全く手付かずである。)ふわふわのツンドラじゅうたんの上に立ち、夢中でベリーをとりあさる。
 30分弱で袋一杯にすることが出来た。当初の目的を達成できて、大満足。ここまで来てしまうと、帰りの時間も遅くなるので、次のバスで帰ることとする。YもJunior Rangerのためのバスガイドさんのサインをもらえて、大満足だ。ところでバスの乗車方法であるが、一般的に先に乗車していた方に優先権があるのだが、空席があれば乗車することが出来る。シーズンが過ぎたせいもあり、簡単に乗車することが出来た。
 こちらの年配のガイドさんは、丁寧に説明をしてくれるガイドさんであった、、、とその時、バス左手(山側)に一匹のカリブー発見! 距離は15m未満だ。これも激写する。本当にラッキーだった。
 再びToklatでしばしの休憩、休憩が多くて時間がかかるのだが、逆に休憩が無かったら非常に疲れた旅になることであろう。
 Denaliの広大さを肌で感じ取れる場所だ。
 動物にも満足したので、帰りはゆっくりと写真大会を開きながら下ってくれた。
 天気も回復してきたので、写真写りが綺麗になってくる。ゆっくりとTeklanikaに帰ってくる。
 今日はYにとっては初めての経験が多かったのだが、随分満足しているようだ。
 今日は外でBBQとする。熊が出てこないかなと心配だが、Denali NP内では熊による死亡事故は無いという話だ。徹底した管理による賜物であろう。
 採ってきたブルーベリーを使って、一部はケーキを作ってみる。思う存分ベリーを使うことが出来、おいしかった。
 やや青空が見えるので、オーロラ観測隊を結成しようか、、、と思いながら今日は長時間のドライブで疲れて眠ってしまった。


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