2006 Summer Vacation Report in Alaska



  4日目 8/21(Mon) Portage Pass→Seward
 昨日とは打って変わって、今日は絶好のいい天気だ。朝食の後、まずはキャンプ場周辺を散策する。キャンプ場の真上には、Middle Glacierが流れ込んでいる。ここの氷河ももかなり後退しているようだ。
 次にByron Gracier散策路に車で移動(キャンプ場から歩いていくことも出来る)、20分ちょっとで谷が開けてくる。周囲は花盛りである。
 昨冬は雪が多かったそうで、雪渓がこの時期まで残っている。その奥に、青白い光を放ち、Byron Gracierが聳え立っている。 大写真大会を開いた後、ゆっくりと青空の下下山する。
 Portage周辺には、多くの氷河が流れ込んでおり、青と白のコントラストが美しい。
 次にWhittierに向かうべく、Anton Anderson Memorial Tunnelに向かう。ここには、単線の鉄道用トンネルがあったのだが、近年自動車も通れるように改造されたのだ。待つことしばしで、我々の通過する番だ。ちょうどタイヤがレールに滑る感じがあり、運転も少し気持ち悪い所だ。
 トンネルを抜ければそこはWhittier、第二次世界大戦中から軍事拠点だったこの港には、多くの石油タンクが見られる。

 さて、わざわざWhittierまで来た一番の理由だが、このキーナイ半島でも一番のハイキングトレイル・Portage Pass Trailがここにあるからだ。トレイルの入り口は、トンネルを抜け最初の踏切を右に渡り砂利道を直進、最初の分岐を右に行った所だ。恐らく多くの車が駐車しているので、すぐにわかるであろう。大きな水溜りがあるので、キャンピングカーの運転には注意したい所だ。
 トレイルは峠に向かって直進するように続いている。この時期はそれほどでもないのだが、初夏は蚊対策が必要であろう。徐々に高度を上げると、展望が開けてくると共に、多くのSalmonberryが見受けられる。

 傾斜もそれ程でもないので、Yの足でも十分に登ることが出来る。無事に、90分程度で最後まで登り通すことが出来た。峠に到着すると眼前にPortage Glacierが広がってくる。展望台は更に200m程度進んだ所だ。
 『んんっ、What's that?』、『Airplane!!』 2日前に墜落したそうだが、幸いにも怪我人は出なかったそうだ。ハイキング中も何機か峠を横断していったが、乗客の気持ちはどんなものであろうか、やっぱり『死んでもOKサイン』はするんでしょうね。
 昔はAnchorage方面には、この峠を越えて湖を埋め尽くしていた氷河の脇を通っていたそうだが、現在ではかなり氷河は後退してしまい、Visitor Centerからも氷河は確認できなくなってしまっている。逆に言うと、Portage Glacierを眺めることの出来る、素晴らしいハイキングトレイルであるとも言えよう。
 氷河の反対側は、フィヨルドの天然の良港が青く美しい。
 さて、帰路では他の登山者に教えてもらったベリー採り大会が始まることとなる。オレンジ色のものと赤い色のものがあるのだが、やや赤いものの方が甘いので、赤色だけを採取することとする。小さなバケツを用意していくといいだろう。
 下山しながら少しづつ集めていけば、あっという間に登山口についてしまった。袋には一杯のベリー!
 Whittierの町を少し見学、クルーズ船が入港していた。ここの名物は氷河クルーズだが、それ以外にはこれといった観光も無さそうであった。
 帰りのトンネルは料金を支払う必要が無い。同じようにトンネルを抜けてPortage側へ。Byron Gracierが美しい。
 今日はSewardに移動することとする。大自然の中をドライブして行くと、様々な撮影ポイントが現れてくる。
 2時間弱のドライブでSewardの町へ、まずはキャンプ場を抑えた後、2日間のキャンプ生活で貯まった汚水処理を行う。ここは無料なので、便利に利用できる。またAlaskan Campingというガイド本には、アラスカ全てのキャンプ場情報と、Dump Station情報があるので、非常に有用だ。
 今日のお宿は、Seward Waterfront Campground、ここは電気水道完備の海沿いのサイトで景色はいいのだが、逆に人気があって視界が遮られるのと、遊歩道を多くの人が通るのでややせわしない気がする。一段上のサイトのほうが落ち着いた感じがする。今日は豪勢に焼肉!
 採ってきたベリーを使って、すぐにジャムを作ってみた。やっぱり手作りジャムの味は最高だ。Yもなんだかいい気持ち。自分でとって、ジャム作りに参加したことが、嬉しかったようだ。
 年毎にしっかりと歩けるようになるとともに、大地の恵みを利用して作る食事の楽しさを教えてやることが出来て、本当に充実した一日であった。さあ、明日はクルーズにでも行こうか?


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