2006 Summer Vacation Report in Alaska



  10日目 8/27(Sun) Denali NP (Stony Hill, Polychrome Ridge)

 みなさん疲れもたまってきたので、今日はパパ飯。今日もバスでFish Creekを目指す。Eielsonが工事中なので、このFish Creek行きがハイカーにとっては便利だ。今日のバスのおばちゃんは、優しくて非常に好意的だ。今日は期待が持てるかな?
 ところで、ここTeklanicaで情報を集めたところ、昨晩はNorthan lightsがRiley Creekで確認できたそうだ。う〜ん、残念!
 紅葉は我々が滞在している間にも着々と進行しており、木々の赤色・黄色が美しい。
 Sheepの群れは毎日バスで簡単に見つけられる。朝が来るたびに、全員が無事であることを祈るのみだ。時折リスは、バスの前を横断したりしている。
 Polychromeではいつも通り、記念撮影大会。この先で下をのぞいて見ると、どうも熊の親子連れがいるようだ。1、2、3!、4!!、5!!!、こんな群れを成している熊は、ガイドさんも初めてだそうだ。
 このガイドさんは優しくて、ドライバーシートまで座らせてくれて、ベアを紹介してくれた。さらにToklat Riverの先でもベアを発見。Yも大喜び! これで7頭目!
 今日のハイキングは、Stony Hill周辺のツンドラとする。道路に近いのだが、それを感じさせないくらいの広大な景色が広がっている。Passまで少し戻った後、道路の北側の尾根をゆっくりと下っていくこととする。
 ツンドラは、ふわふわの絨毯を歩くような感じ。そうこうするうちに、ブルーベリーの群落を発見!(というよりも、山全体がブルーベリーで覆われているのだ!)
 早くもブルーベリーにくらいつくやから。のんびりと下りながら、ブルーベリー争奪戦が始まる事となる。
 ピカの穴だろうか、そして、ベアの糞???
 今日もあいにくの天気だが、この天気の中では楽しくハイキングすることが出来た。
 Toklatに戻りシープを観察、あんなにはしゃいでいたYも、疲れて眠ってしまった、、、しかしどんな時も気を抜いてはいけないのだ、Debaliでは。バスが急カーブを曲がった時、Foxを発見! これは相当にラッキーだ。日本のキタキツネとそっくりだ。両側から車が来たので、少し躊躇した後、ヤブの中に消えていった。
 さて、今日はあまり運動が少ないということで、私と母で追加のハイキングに行くことにする。目指すはPolychrome Ridgeだ。休息所から200m程東に向かったコルからのスタートとなる。ツンドラの中に踏跡があるので、すぐにわかるであろう。ツンドラの紅葉が本当に美しい。コルからは200m程の登りとなる。残念ながら途中からは小雨模様となる。
 頂上からは360度の展望が楽しめる。見晴らしもいいので、熊との異常接近も避けられるであろう。
 頂上からは、北東のリッジをたどる。いったん小コルに下った後、次のピークを目指す。踏み後は僅かで、ツンドラのスポンジの上を歩くことになる。
 次のピークを超えた後、右のカール状に下っていく。ここは、唯一自動車道路に下れるルートなのだが、バスで往復する際に確認しておくといいだろう。さてこのカール内であるが、写真のやや紫色の植物は全てブルーベリーであった。雨なのと遅くなると厄介なので、特に採取はしなかったが、靴の裏が紫色に変わらないかと心配するくらいの群落であった。カールを下ると、ブッシュ帯に入る。下部に道路があるので、大丈夫だとは思うが、熊に対する対策は必要であろう。大きな声を出しながら下っていく。
 沢の右側の僅かな踏跡を辿るように下ると、沢は右に向きを変える。この辺りからはブッシュの背丈も伸びてくるので、踏み後をはずすと、大変なことになるであろう。景色のいい踏跡を下れば、道路に出る。

 このルートは、初心者でも簡単に行けるコースではあるが、尾根を間違えたら大変なことになるので、しっかりとした準備をした上で臨みたいルートだ。

 バスも来ないので、橋までちんたら歩くと、ちょうどバスがやってきた。遅くの便なので、ほぼ満席状態だ。Sable Passへとちんたらバスが登っていくと、『Stop!!』、何とWolfではないか! Wolfは、羊を狙って平行移動しているそうだが、これを見れるのはかなりラッキーだ。みんなで激写タイムとなる。姿は一見イヌにも見えるのだが、躍動感は明らかに狼だ。Yにも見せてやりたいものだ。

 キャンプ場に帰って今日は鳥の丸焼き。そして今日もブルーベリーケーキを焼いてみる。これぞアラスカの旅だ。
 キャンプ場には多くのウサギがいる。後に聞いた話だが、現在はウサギの増殖期に入っているそうだ。それに伴い、Lynx=山猫の個体数も増加しているそうだが、数年もすれば疫病が発生して、50分の1の個体数にまで減少するそうだ。現在は餌となるウサギが多いために、Lynxを見ることはかなり困難であるという。

 今日はがんばってオーロラ観測隊を結成するも、曇天のため残念ながら見えなかった。雲のむこうに何やら光ってはいるのだが、、、。


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