2006 Summer Vacation Report in Alaska
11日目 8/28(Mon) Denali NP (Polychrome Ridge) |
朝食は昨日作ったブルーベルージャムで、ホットケーキとする。非常においしい味に仕上がっている。 さて一応予約上は、今日がDenaliでのハイキング最終日となる。今日も今ひとつぱっとしない天気ではあるが、近場でハイキングに向かうことにする。Yはいつものように元気一杯、Teklkanikaでいつものように記念撮影。 |
先週我々が入山する前に雪が降ったせいか、山々の彩りが毎日変化していくのが興味深い。今日もDenaliは望めないので、近場のツンドラウオークということで、昨日とは反対側のPolychrome Ridgeに向かうことにする。今日も雄大なDenaliの景色が広がる。Yはこの景色を見て、どう思うのであろうか? |
ハイキングトレイルは、展望台のような所から、北西に見えるRidgeを目指していったん沢筋を目指す。この辺りも至る所にブルーベリーがなっているのだが、今日は先を急ぐ。小さな沢を渡った後、対岸の傾斜帯をコル状を目指して左上していく。 |
途中急な所はおんぶしなければいけなかったが、がんばって歩いてくれるので助かる。稜線に出たところで休息とする。景色のいい所だ。 |
ツンドラがいっせいに黄色を帯びてきており、日の光を浴びると尚更コントラストが美しい。 |
ここから北東へと縦走も可能であるが、今日は軽めのコースということで、西に伸びる尾根をたどる。いったん下りきった後、ツンドラを登っていく。 ツンドラウオークが出来る場所は、Sable Pass以西ということになるのだが、Sable Pass周辺はオオカミ保護のため立ち入りが禁止されている部分が多いのと、やや下部は熊の見通しが悪いブッシュ帯に入ってしまうことがある。その点Polychrome周辺はお手ごろなハイキングコースであると言えよう。昨日のコースと合わせて、独自の計画が可能であろう。 |
少々踏跡もあるので、それほど歩きにくいことも無い。 |
最後は左側が切れ落ちた稜線を辿って、西端のピークに立つ。残念ながらDenaliは見えないのだが、天気も回復してきて秋の光が心地よい。ここで持参した弁当をほおばる。 |
バスも遥か下に見える。下山は、コルへと少し戻った後、車道に続くなだらかな尾根を、ツンドラを踏みしめながら降りていく。Yもはねながらしっかりと下りる事が出来た。 |
正面のカール上の右側の斜面を下りることになる。逆に、ここから登って北東方面に縦走することも出来よう。どろんこになりながらもがんばったYであった。 |
Polychrome Overlookへと戻り、帰りのバスを待つ。ここまで1時間で到着できるので、簡単ハイクにはいい所だ。ちょっとバスに乗ってまた少しハイク、またバスに乗って少しハイク、これがDenaliのスタイルなのかもしれない。 |
乗ったバスは遠くから見るとクリーム色バスだったが、よく見ると緑色バスだった。恐らく上部は雨の影響でかなりぬかるんでいるのかもしれない。 |
揺らり揺られて眠くなる頃キャンプ場へ。時間も早いのでおやつで少しお腹を膨らませた後、運動の時間に入る。 |
Ohioから持参した自転車で、まずはキャンプ場内を5周(?)以上。 |
まだまだ運動が足りないようなので、バス道をTeklanika展望台目指してサイクリングすることにする。熊が出ないか心配なので、時折大きな声を出しながら駆け上がっていくが、、、 |
お疲れあそばされたということで、キャンプ場に戻ることにする。Denali NPでサイクリング、いいよね。 |
もしかしたら今日が最後の晩かもしれないということで、河原で記念撮影とする。天候はイマイチであったが、本当に素晴らしいサイトであった。 Tips: このキャンプ場には水道・Gray Waterを流す流しはあるのだが、Dump Stationが無い。そのため、キャンピングカーの排水は極力抑える必要がある。そこで我々のとった作戦であるが、明るいうちのトイレはなるべく外でするようにする。Gray waterは用意したバケツになるべくためるようにして、そのバケツを用いて排水するようにした。シャワーが長期キャンプのポイントとなるが、水を節約してシャワーを浴びると共に、バケツの中でシャワーを浴びることにより、排水を極力おさえるようにした。バケツの水を流しに持っていくようにした。上水に関しても徐々に貯水が減ってくるのだが、バケツで汲んできて水を補充することにより(ホースを使用しての貯水は禁止されている)、長期間の生活も可能となる。温水シャワーなど含めて、あまりガスの減りを意識することは無かった。最終的にここに5泊するのだが、ポイントとなるのは食料(野菜類)であろう。 |
Yは初めてのJunior Rangerになるべく、宿題を仕上げている。夕食は冷凍ほっけの開き。Denali最後の夜は、DVDで復習しながら過ごすことにする。 |
みんなぼちぼち寝ようかとするので、白ワイン片手にTeklanika河原に椅子を持って出撃。 |
刻々と変わる夕焼けは素晴らしかった。 |
川の流れを聞きながら、(ちょっと熊も怖いので歌でも歌いながら)まったりと過ごすことが出来た。全米のいろいろなキャンプ場に行ったが、車で行ける最僻地のキャンプ場であるように思う。素晴らしい! |
さて、未だオーロラを観測していない我々であるが、天候も回復してきたので、今日は出そうな気がしていた。12時過ぎに起き出して外に出てみると、『OH!!!!!!』、早速オーロラ観測隊を結成する。 |
満点の星空で、Milky
Wayまではっきりと見ることが出来る。短時間の間に、Shooting starも数個見ることが出来た。オーロラは、青白い光を放ちながら、ゆらゆらと夜空をさまよっており、時には頭上まで延びてくる。 写真で見るオーロラは、赤やら青やら美しい色を表現しているが、しかし多くは白っぽい色だそうだ。このために持参したデジカメを用いて、何とか撮影に成功する(400 or 800 ISO, 開放時間15s, F 2.8)。しかしこのカメラでは限界を感じてしまう。色はこれが精一杯だし、15秒間に刻々と移動するからだ。しばしオーロラに見入ってしまった。 気温もかなり下がってきたので、2時間弱で観測隊を解散することにする。天気も良さそうだし、もう一泊しますか? |