Steam Engine
私自身、蒸気機関車にはあまり特別な思い入れはなかったのであるが、アメリカに来てから何度かこの蒸気機関車に接することがあった。アメリカの発展に大きな役割を果たした蒸気機関車は、日本に比べて、保存・運行がしっかりと行われているかと思うが、ここでは私の訪れたアメリカでの生きる蒸気機関車を紹介したい。 なお、アメリカの蒸気機関車に関しては、以下のHPが量・質と共に完璧なものではないかと思う。州毎にまとまっているので、運行する蒸気機関車も容易に探すことが出来るであろう。 ・Surviving Steam Locomotives 抑えておきたい蒸気機関車関連の博物館は以下の通り。 ・Steamtown National Historic Site Scranton, PAにある施設。ここの蒸気機関車の保有台数はずばぬけている。【訪問記1】 ・Railroad Museum of Pennsylvania Strasburg, PAにある施設。ここの保有数もずばぬけている。 ・B & O Railroad Museum Baltimore, MDにあるアメリカで初めて鉄道が走ったことを記念する施設。回転台を有する博物館内には、多くの機関車が展示されている。【訪問記1】 この他にも多くの博物館が存在しており、機会があれば訪れてみたいと考えている。 |
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Comment |
1 |
Cleveland, OH |
毎年5月、ClevelandのCuyahoga
Valley National Parkには、機関車トーマスがやってくる。子供達に大人気のトーマスであるが、はりぼてを身に着けているとはいえ、れっきとした蒸気機関車である。実はこの機関車はStrasburg,
PA の所有で、季節を通して全米各地を回っているようだ。 |
2 |
Mt.Washington, NH |
New Hampshirの最高峰であるMt.
Washingtonには登山列車が走っている。アプト式の蒸気機関車は、車内に階段を備えた車両を頂上まで押上げてくれる(HPはここ)。全米でも一番の最大瞬間風速を記録した場所であり、頂上の天気は変わりやすいが、天気がいい時の展望は最高であるという。反対側から車でもアプローチできるが(HPはここ)、出来る事ならば登山列車でも頂上を極めたいものだ。列車の席も少ないので、シーズン中は予約が必携である。 Tips: 頂上を見上げて、左側に乗車するといいだろう。 【訪問記1】 、【訪問記2】 |
3 |
Scranton, PA |
Scranton, PAは、鉄道の中継地点として発達した所で、周辺には石炭の産地も多い。ここはNational
Park Serviceによって保存されており(HPはここ)、何十両もの多くの機関車を見ることが出来る。また2台の稼動中の機関車も所有しており、一台は周辺に蒸気機関車ツアーとして走らせている。もう一台は近所を往復して終わりだが、時間の無い人にはお勧めだ。 Tobyhana Excursionsに参加したが、左側に乗車した方が景色がいいだろう。客車も古い車両を使用しており、機関車の音も十分聞くことが出来る。一箇所トンネルがあるので、窓をしっかり閉めよう。残念なのは、Tobyhanaには回転台が無いので、帰りはDieselに引かれて帰ってくる点だ。行きと機関車の並び替えの時にたくさん写真を撮るといいだろう。 【訪問記1】 |
4 |
Durango, CO |
ロッキー山脈には、その豊富な地下資源を運搬するために、多くの鉄道が敷かれた。Durango
& Silverton Narrow Gage Railroadは、その路線を観光用に再利用しているものだ。非常に人気のある路線で、Durangoの町自体がこの路線を軸に展開しているといっても過言ではないと思う。周辺には多くのモーテルが立ち並ぶと共に、多くのお土産屋、レストランが立ち並んでいる。 客車も古いものを使用しており、雰囲気は非常にいい。残念ながら、乗車の機会の得られなかった路線であるが、出来うることなれば一度乗車したい路線の一つである。 【訪問記1】、【Y先生の乗車記】、【訪問記2】 |
5 |
Cumberland, MD |
アメリカで初めて鉄道(蒸気機関車)が走ったのがBaltimoreであるが、そのB
& O Railroadの目的地の一つであったCumberlandからの支線に、現在でも蒸気機関車を走らせている(HPはここ)。回転台のあるしっかりとしたツアーを行っており、Clevelandから4時間かかるとはいえ、Clevelandから一番近いExcursion
Tourではないかと思う。 ツアーは人気があるので、あらかじめ予約しておいた方がいいだろう。そうすれば、受付で当日にチケットをピックするだけでいい。乗車したら、右側に席をとろう。眺めが非常にいいからだ。また先頭車両ならば、機関車のすぐ後ろの踊り台まで出れるので、迫力のある音を聞くことが出来る。ただし、一箇所トンネルがあるので要注意だ。折り返し地点に到着したら、昼食をとるためにすぐに回転台脇にあるピクニックテーブルを確保して、次に方向転換を行う回転台を見れるベストポジションを確保しよう。ここのツアーのメインイベントであるかと思う。 【訪問記1】 |
6 |
Cass, WV |
Shayという勾配のきつい所で用いられる機関車を走らせてツアーを行っているのが、ここWest
VirginiaのCassだ(HPはここ)。もともとは製紙のための森林伐採を目的として開発されたそうだ。登山列車なので、スピードは遅いものの、アパラチア山脈の幾重にも重なる山脈を見ることが出来るであろう。 ツアーは非常に人気があるようだ。3箇所にExcursionを出しているが、それぞれ個人の時間に合わせて選ぶといいだろう。マニア向けには、山中まで客車を引っ張っていってもらって宿泊してしまうというサービスも行っている。 【訪問記1】 |
7 |
Dubrin, WV |
前出のCassから非常に近い所にある蒸気機関車だ(HPはここ)。Cassが凄い人気であるのに対して、のんびりとした雰囲気を味わうことが出来るであろう。客車はトロッコのようなものと、その後ろにCabooseを備えていて、外の空気を吸ったり、中でのんびりしたりと楽しむことの出来る列車である。時間を合わせれば、前出のCassと同じ日に乗車することも可能である。 |
8 |
Georgetown, CO |
Coloradoの鉱山鉄道を保存したものである(HPはここ)。Georgetown出発で、Silver
Plumeまで登って往復するコースである。進行方向右側に乗車するといいだろう。登りのエンジン音が心地よいであろう。 Georgetownはちょっとした町になっており、お買い物にもいいだろう。しかし駐車場は限られているようだ。Silver Plumeにあるのは駅だけである。牽引などの大きな車があれば、Silver Plumeで乗車することも可能だ。 【訪問記1】 |
9 |
Cripple Creek, CO |
金鉱をめぐる狭軌鉄道を保存したものである(HPはここ)。往復4mileの短いツアーだが、逆に気軽に参加することが出来るであろう。右側最前列が、ベストポジションであろう。石炭をくべるのが、身近に見ることが出来よう。AAAカードまたはクーポンで、一人$1の値引きがある。 【訪問記1】 |