Weekend 2005 May (3)
5/29(Sun)-30(Mon) Cumberland, MD, etc. |
仕事が忙しくて、連休だというのにどこに行く計画も立てていなかったのだが、精神衛生上悪いので、仕事のめどがついた上で、3連休の後半はMaryland,
Pennsylvaniaの調査に出撃することとする。 5:30起床、6:45出撃。アパラチア山脈を超える部分は、風が強いためか多くの風車を見ることが出来る。Marylandに入って、Cumberlandを目指す。 |
Marylandは、南北の最狭部分が5km程度の非常に変わった形をしている州で、首都Washington
DC、そしてBaltimoreをかかえる歴史的にも意味のある裕福な州である。またアメリカの発展を考える上で、重要な西への玄関口であった州である。C
& O Canal、B & O Railway、National Road Route-40があることでも知られている。どれほど多くの人がこれら輸送手段を使用して、西へ向かっていったのであろうか。 Washington(Georgetown)は海からの貿易港、そこから運河・鉄道を利用してCumberlandまで西に向かい、そこから馬車でアパラチアを越えてOhio以西に向かったのだ。このCumberlandは、人の輸送だけではなくて石炭・タバコなどの輸送路としても発展した中継地である。町の中心部には、その鉄道の駅とともに、運河の説明をしたNPのVisitor Centerがある。そして、今日の一番の目的はWestern Maryland Railroadだ。 現在でもSLが走っている観光路線だ。予約しておいたチケットをピックして、機関車に一番近い客車に搭乗する。客車はSteamtown(2004年10月搭乗)のような窓開き構造ではないのだが、機関車の真後ろなので、十分に音を聞くことが出来る。Yは興奮状態。 |
機関車は11:30に出発。客車の連結部分からは外が見れるのだが、迫力あるエンジン音とすすを体験することが出来る(一箇所トンネルがあるので要注意!)。 |
1時間弱の搭乗で目的地のFrostburgに到着。 |
ここで今回の搭乗のメインイベント、Turn
Tableだ。 手早く回してしまうので、いいポジションをゲットしておこう。Yは回る機関車を理解するのに時間がかかっている様子、ずっと機関車を凝視していた。 みんなレールの前で何かやっていると思ったら、ペニーをレールの上においていた。私も記念においてみると、見事に引き伸ばされていた。『置石』ならぬ『置コイン』。その後はランチタイムとなる。ピクニックテーブルは数が少ないので、早めにキープしておくといいだろう(Turn Tableの所にある)。 |
町を散策してみたが、これといって特徴の無い田舎町であった。整備している機関車の周りに行って、大写真大会とする。本当は怒られるのかもしれないけれど、機関車にも乗っちゃった! |
帰りは気持ちよくなって、うつらうつら。行きは右側、帰りは左側に席を確保するといいだろう。周辺には石炭のかけらも落ちていて、おばさんは日本へのおみやげにするそうな。 |
今日のお宿は、ちょっと西に行ったLa Vale、Best Western。US-40の目の前にある。★★だが、普段あまり泊ったことの無い贅沢な設備だ。Fittness、Poolで遊んだ後、近くの焼肉で夕食とする。 |
ホテルの朝食をとった後、今回の第二の目的地であるPaw Paw Tunnelに向かう。ここは、C & O Canalのトンネルがあった所だ。山の上に船が登っていったり(2004.10月参照)、山を貫いたりと、昔の人は凄い発想を持っていたものだ。駐車場からTowpath Trailを辿ってトンネルを目指す。Potomack Riverがまぶしい。 |
このトンネルは全て手掘り、全長3,118Ft.だ。トンネルの中は真っ暗なので、懐中電灯は必携だ。Yは自転車で激走、みんなでくぐりぬける。 |
かなり硬い岩盤であったため、難工事であったそうだ。下流側には、掘削の跡・Lockが見られる。 |
みんなはトンネルを逆戻り、パパは山越えのトレイルラン。ママもランニングを始めるそうだ。 |
西に向かい、向かうはPAの最高峰『Mt. Davis (= 979m)』。昼食のラーメンを食べた後、展望台へ。ちょっと雲がかかって残念。Yは高所恐怖症ではないようだ。 |
高所にびびるおばと、高所にひるまないY。 |
更にUS-40を西に向かい、Fort
Necessity NBに到着する。ここは、18世紀に北米においての英仏戦争の時代にさかのぼる遺跡だ。西への拡充を行いたいイギリス植民地、ミシシッピ・五大湖沿岸をおさえていたフランスとの間に衝突が起こったのだが、その最前線基地になったのが、ここFort
Necessityだ。Cumberlandから西に向かって道路を作っていった時に、Meadowにぶちあたり、ここに砦を築いたことに始まる。ここでの戦いは、当時イギリスに雇われたWashingtonの初陣であったことでも知られる。Washingtonは戦いは下手であることで有名だが、この戦も負け戦となった。しかし、その後の他地域での攻勢などもあり、フランスは撤退。アパラチアを超えて西への拡充が可能になったのだ。 ここの面白い所は、National Battlefieldという一面を持ちながら、Washingtonの時代の道に沿ってその後に作られたNational Road, US-40の展示も行っているところだ。歴史の勉強がいろいろと出来るであろう。 |
やや北上すれば、Ohiopyleだ。 |
前から行ってみたかったFallingwaterに到着。ここはKaufmanの社長の別荘として、Lloydが設計・建築したものだ。滝のすぐわきに建物は建てられている。予約はしていなかったのだが、何とかツアーに参加することが出来た。(こどもは駄目なので、ママが子守。) 一つ一つの部屋をしっかりと説明してくれる。力学的にも不自然な張り出しを持っており、少しずつ傾いているそうだ。 浮世絵なんかもたくさん飾られている。 |
外からだけの見学ならばタダだ。写真をとるだけでもいいかもしれないが、けれど出来ることなれば内部ツアーに参加してみたいところだ。 ここから3時間のドライブでClevelandへ。見所たくさんで疲れた2日間であった。 |