海に囲まれた日本で育ったせいであろうか、動物園よりも水族館の方がくつろげるのは、私だけでは無いと思う。ことさら海の無いアメリカの内陸部に移った後は、水族館が懐かしく思うようになった。動物園に付随した魚類の展示はありがちだが、一般的に維持費が動物園よりもかかるために、全米でもちゃんとした水族館は少ない。ここでは、これまで我々が訪れた全米の水族館をまとめてみたい。

（赤い点をクリックすると、それぞれの項目にとびます。また写真をクリックすると、その時の旅行記にとびます。）
　お勧め度（★＝あまり行く価値無し、★★★＝近くに行けば立ち寄ろう、★★★★★＝超お勧め）

★★★★　Baltimoreのダウンタウンにある水族館である。回廊式の展示のため、水槽の数は少ないが、いろいろな魚を大水槽のその深さごとに見ることが出来る。設計はCambridge Seven AssociatesのPeter Chermayeff氏で、大阪の海遊館なども手がけている。入場と同時エイトサメが出迎えてくれる。ここのイルカショーは人気の一つであり、タッチコーナーも人気がある。大水槽は、らせん状に下りながら観察することが出来る。

(1)場所　ダウンタウンにあるので、観光には便利である。周囲には、他にもいろいろな観光名所がある。あまり治安のいい町ではないので、夜の外出には気をつけよう。
(2)宿泊　多くのホテルがウオーターフロントにあるが、値段は高い。
(3)食事　隣のモールに多くの飲食店がある。
(4)Tips　金曜日は夜遅くまでやっているので、早く営業が終わる他の観光地を回って、夕方から入場するという技が使える。

公式サイト：http://www.aqua.org/

★★★　Bostonのダウンタウンにある水族館で、地下鉄などのアクセスも良く、観光に便利な水族館である。玄関前にアザラシのプールがあり、無料で彼らを観察することが出来る。こちらの設計もCambridge Seven AssociatesのPeter Chermayeffによるが、1969年の開業ということで、老巧化は否めない。ここから鯨見学ツアーも出ているので、参加するのもいいだろう。

(1)場所　ダウンタウンにあるので、観光には便利である。多くの文化施設のあるボストンだが、子供受けする一番の施設である。
(2)宿泊　そこら中に宿泊施設はあるが、いかんせん値段は高い。
(3)食事　飲食店にはこと欠かない。

公式サイト：http://www.neaq.org/index.php

★★★★　Tampaのダウンタウンのはずれにある水族館である。水族館自体は、2階建てで横に広い印象があるが、それ程大きい水族館では無い。驚くことに、ここには館内にバーがあり、そこでフロリダの太陽を浴びながらアルコールを飲むことが出来る。全米いろいろな水族館を訪れてきたが、こんなことが出来るのは、ここぐらいではないだろうか。
　湾内でのイルカ見学ツアーに参加することも出来る。また、子供に人気のタッチコーナーもある。熱帯林を再現した展示も面白い。

(1)場所　ダウンタウンからは近いが、治安はイマイチなので、車がいいだろう。
(2)宿泊　ダウンタウンには高級ホテルなどもあるが、せっかくここまで来たら、夕陽を眺めることに出来るClearwaterのホテルに宿泊したいものだ。
(3)食事　ダウンタウンに戻るか、海岸沿いのレストランがお勧めか。
(4)Tips　AAAの割引がある。

公式サイト：http://www.flaquarium.org/

★★　Chicagoのダウンタウンにある。Loopからは歩いて15分程度だ。外見はとても水族館には見えないかなり立派なものであるが、内部の展示はかなり貧弱である。水槽も小さいが、しかし入場者は多いため、あまり落ち着いて観察できない。一ついいところを上げるとすれば、イルカショーだが、ちょっとしゃべりで引っ張りすぎの印象派ぬぐえない。

(1)場所　湖岸沿いをそぞろ歩きしながら行くといいだろう。しかし、暗くなってからは危険である。
(2)宿泊　ループ内にはたくさんのホテルがあるが、ダウンタウン内のホテルは全て高額である。
(3)食事　ループ内には多くのレストランもあるし、電車で移動するのも簡単だ。
(4)Tips　都会にあるため、入場制限をかける時がある。行くならば午前中がお勧めである。

公式サイト：http://www.sheddaquarium.org/

★★★　Sarsotaの美しい海岸沿いにある水族館だ。水族館自体は小さいが、気合の入った芸をしてくれるイルカと、Tampaにはいないマナティがいるのが印象的である。

(1)場所　Sarasotaのダウンタウンからは、橋を渡って行かなければいけない。
(2)宿泊　夕陽を眺められるホテルがたくさんある。
(3)食事　ダウンタウンに戻るなりすれば、いくらでも見つけることが出来る。車が必携である。

公式サイト：http://www.mote.org/