2019 Summer UTMB



 私がChamonix, Franceを訪れたのは、湾岸戦争のあった1990年であった。主に岩登りを主体とした2か月の滞在であったが、あの美しい風景をいつか再び見てみたいとは思っていた。そんな折、UTMBというとんでもないレースが開かれるようになったというのを耳にした。当時はまだフルマラソンにしか興味が無くて、私には敷居の高いものであると感じていた。しかし2015年にアメリカ50州マラソンが残り5州となるのを契機に、何か新たな挑戦を模索していた中で興味を持ち出したのがウルトラマラソンであった。

  •  2015年7月 初めての100マイルレース完走(Vermont 100M)
  •  2015年12月 アメリカ50州マラソン完走
  •  2016年6月 San Diego 100Mで、屈辱のDNF(リタイヤ)
  •  2016年7月 ポイント獲得のため、急遽6週間後の100マイルレース出走、完走(Vermont 100M)
  •  2016年9月 Iron Mountain 50M、レース主催者に経費を支払う事を申し出て、UTMBポイントレースにしてもらう。そして完走。これでUTMBに必要なポイント=15点/2年がそろう。
  •  2017年1月 UTMB落選
  •  2017年6月 San Diego 100Mリベンジ、ポイント獲得
  •  2017年7月 Burning River 100M完走、コンディションは最悪だったが、ポイントレースだったので根性で完走。
  •  2018年1月 UTMB落選
  •  2018年6月 The North face Challenge MA 50K、ポイント3点獲得
  •  2019年1月 UTMB当選(3年目は自動当選)

 UTMBに参加するためには、ポイントを稼いでいかなければいけないのだが、ポイントレースに認定されるためには、それぞれレースディレクターが上納金のようなものをITAに納めなければいけない。大きな大会になればそれは$1,000以上にもなり、趣味でやっているレースディレクターにとってはたまったもんではない。だから、アメリカでは実は認定レースを探すのが困難な状況になっている。レースに参加する側も同じレースに出場するなど、レースの楽しみも少なくなってしまう。こういった状況でポンとを稼いでいくのが、実は難しい。来年からはまた制度が変わるそうだが、ただ3年目は抽選無しで参加出来るというのは大きい。

 3年目の場合は、レジストレーションした時点で当選になるはずだが、ちゃんとしたメールは来なかった。各自UTMBのHPで、情報を更新していく必要がある。

  •  5月末まで 健康診断所の送付(同僚に書いてもらった)
  •  7月末まで 参加の細かなチェック
  •  7月末まで レースゼッケンのピックアップの時間の指定
  •  7月末まで Tシャツサイズの申請
  •  レース当日まで 携帯電話にLiveRunというソフトをインストールする必要がある。

 当選した時点で手配すべきが、航空券である。大西洋超えなのだが、うちの街から便利だということであれば、アメリカンのロンドン乗り換えジュネーブ行きが便利だと思う。安く抑えたいということであれば、他の航空会社を抑えるといいだろう。私は4/15に$1,763.13で抑えることが出来た。RDUからのフライトとしたが、機材の問題もあるので、CLTからの方がいいかもしれない。

 ホテルに関しても後手後手に回っていたら、どんんどん部屋は無くなってしまうようだ。キッチン付きの宿にしたかったのだが、安い値段であれば$1,000くらいでもあるだろう。私はゴール近くでゆっくりしたかったので、Apart'Hotel le Genepyという100mくらいの距離の2BRコンドミニアムにした。値段は5泊で$2,290.85であった。一人ならば、ホテルにするなど安く抑えることが出来ると思う。ちなみにここはスーパーも近く、非常に便利なロケーションであった。

 WifiはHippocketにした(37.26E)。Genevaの空港では無料wifiがあるが、一度だけテキストメッセージを受け取ってコードを入力する必要がある。ロンドンの空港は無料であった。

 GenevaからChamonixへの交通であるが、バス、乗り合いタクシー 、個人タクシーがあるが、それぞれ到着時間も値段も異なる。行きはバスで25.65E、2時間半以上かかった。帰りはプライベートで頼んだが、152.10Eであったが1時間ちょっとで到着出来た。これも早くに予約した方がいいようだ。私の場合、飛行機が遅れて時間を変更しなければいけなかったが、空港のwifi経由でメールで迅速に対応してくれた。

 基本的にクレジットカードが使えるのだが、EXPOでの支払いは現金であった。$100くらいのユーロがあると便利であろう。

 このUTMBであるが、2,500人以上のランナーを安全に走らせるために、やや厳しいレギュレーションがある。以下の装備を持って走らなければいけない。また事前にEXPOで、また途中で2か所装備チェックがあった。

  •  バッグ
  •  携帯電話
  •  150mL以上の携帯コップ
  •  水を1,000mL入れれる容器
  •  2つのヘッドランプ(予備電池含む)
  •  救急シート(140X200cm)
  •  笛
  •  テープ(100X6cm)
  •  食料(800kcal)
  •  帽子付き雨具(上下)
  •  長ズボンまたはレギング(使用せず)
  •  Cap or bandana or Buff
  •  アンダーウエア(180g)、または、アンダーウエア(110g)+ウインドブレーカー
  •  帽子
  •  手袋
  •  ID 

 これ以外にも、天候などによってはサングラス、余分の水、防寒具なども必要となってくるであろう。

 レースに関しては、最高地点が2,565mと大したことはないのだが、やはりある程度の高度トレーニングをやっておいた方が余力があるであろう。また、46時間半という長丁場のレースとなるので、ある程度の作戦が必要であろう。私は出来れば3週間前に高度4,000mを経験しておきたかったのであるが、仕事が忙しくて2週間前の高所トレとなった。スタート地点も1,035mあるのだが、2日前には入っておきたいところだ。

 
日程
行程
1
8/27(Tue)
 Winston Salem→
2
8/28(Wed)
 Chamonix
3
8/29(Thu)
 Chamonix
4
8/30(Fri)
 UTMB
5
8/31(Sat)
 UTMB
6
9/1(Sun)
 UTMB
7
9/2(Mon)
 Chamonix→Winston Salem


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