2007 Summer Vacation Report in CO,UT



  12日目 6/17(Sun) Mesa Verde NP
 日中はかなり気温も上昇するので、早めにVisitor Centerに向かう。ここでは、Far View Visitor Centerでツアーのチケットを購入する必要があるのだ。残念ながら6月は、Wetherill Mesaの見学は工事のため不可であった。
 11時からCliff Palace, 13時からBalcony Houseの見学を予約して、Chapin Mesaへ向かう。その途中でCedar Tree Towerへ。これは狩猟用の展望台だったのだろうか。この辺りは数年前に山火事があったので、一面焼け野原となっている。 

 Cliff Houseは午前中は日陰となっている。『よくぞこんな所に』、が第一感想である。そしてレンジャーの案内で下に向かう。

 現在は階段やらがつけられてはいるが、当時は台地上からのアクセスは大変であったことであろう。
 住居自体は、以前訪れたChaco Cultureに非常に類似している。しかし、こちらの方が天然の屋根がある分、保存状態は良好だ。  
  ツアー自体は話ばっかりで、あまり多くの部屋を見学させてもらえるわけでは無い。見学者は、老人の方が多い印象があった。
 30分おきに大勢の見学者がいるので、静けさは無い。
 ツアーを終えて、Balcony Houseへ向かう。反対の断崖を見れば、小さなながらも多くの建造物が見られる。ここは一大人口密集地であったものと思われる。
 次にBalcony Houseのツアーへ。 どんどん道を下っていくと、少ないながらも泉があった。ここは傾斜した地層がVisitor Centerあたりから続くわけだが、その末端に水が湧き出ており、それを求めて人が集まったということだ。

 さて、Balcony Houseへどう入るかだが、いきなり10m近くのはしごを登らなければいけない。これを登って、洞窟の最奥から入っていくことになる。高所恐怖症の人・心臓の悪い方は、遠慮した方がいいだろう。Yはツアーの最年少であったが、平気ではしごを登ってくれた。
 洞窟の最奥から、細い通路を抜けて、バルコニーに飛び出す。 
 こちらの保存状態も非常に良い。我々のいる部分の床は、全て作られたものであり、いわば空間の中に突き出たバルコニーにいることを実感できるであろう。バルコニーからは、はしごとステップを歩いて、洞窟の最奥を通って、隣のキバに出る。
 床を作るために用いられた木がしっかりと残っており、これから作られた年代を全て計算しているのだ。(年輪のゆらぎにより、切られた年代を特定することが出来る。) 

 壁画なんかも残っている。ここでレンジャーが、『Hey Girls!!、これでとうもろこしをすりつぶして、保存食品を作っていたんだよ』、すかさず反応してすりつぶす真似をするYにはびっくりしてしまった。英語ではShyではないのか???

 Cliff Palaceは見学ツアーであるのに対して、Balcony Houseはいろいろな部屋を見ることが出来る。
 さてこの出口であるが、非常に狭い岩の割れ目を通っていく。はっきり言って、太ったアメリカ人なんかは絶対に通れないであろう。体の小さな栄養の不十分なIndianだからこそ、通れたのである。恐らく受付でチケット購入者の体を見て、入場制限をかけているように思われる。この割れ目を通った後、Indianの通った道はそのまま崖を平行して弱点に向かうのだが、ツアーはほぼ垂直の断崖につけられた梯子・階段を辿る。
 気弱なアメリカ人は、えらい激しい息遣いをしていたが、Yは平気でどんどん登っていった。おそるべしだ。

 こちらのBalcony Houseのツアーを、私達としては強く勧めたいと思う。
 Pithouse(台地上に暮らしていた人の方が多かったそうだ)、Square Tower House、さらにここから多くの建造物が立ち並ぶ。
 Sun Temple付近は、台地上からのアクセスも簡単であったようだ。
 Sun Templeは外壁だけ観察することが出来る。
 次にSpruce Tree Houseに向かう。 ここでは、キバ内に入ることが出来る。しっくいの石を、木で支えていることが良くわかる。
 かなり気温も上昇してきたので、キャンプ場に戻ることにする。途中でPark Pointに立ち寄ると、ここにもBnech markはあった。
 ここからは、雄大な景色を眺めることが出来る。
 キャンプ場に帰ってからは、ケーキを食べたり夕食を作ったりして、ゆっくりと過ごす。かなり日差しは強いので、天板が金属であるこのキャンパートレイラーは助かる。天井がテントタイプのものもあるのだが、その場合かなり室内の気温は上昇するであろう。最後にシャワー・洗濯をしながら勉強をする。


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