Weekend 2007 April(4)



 4/28(Sat)-29(Sun) Highest Points in 6 States - Part 1

 少しずつOhio周辺のHighest Pointを登りだしているのだが、調べてみると、アパラチア山脈にはまとまって州の最高峰が密集している地域があることに、気が付いていた。まずは3州最高峰巡り(2004.6)を一日で片つけるとともに、3年程前から、6州の最高峰登山の計画を練り始めていた。その際に一番の問題となったのが、『運転』と『時間』である。

 最高峰登山をするということで、必然的に山道の運転が増加する。山も登るわ、運転もするわで、疲れも倍増しやすいので、『パートナー』を募集していた。 また、これだけの山登りをするためには、日の長い『夏』に可能であると認識していた。

 さて、そうこうするうちにStep 3に合格、臨床への復帰を前に、是が非でもその前に達成しておきたい計画に浮上した。そんな折、お友達のKさんがこの計画に非常に興味を示してくれて、とんとん拍子で話は進んで、とうとう念願の計画を実行する時が来た


 この山登りツアーの成否を決めるものは、運転するルートと、そのそれぞれのポイントの情報である。日本と異なり、山登りがあまりメジャーでないアメリカでは、Highest pointに対して、案内板があるわけでも無い。しっかりとその所在地を確認するとともに、そこへ至るルートマップも作成しなければいけない。計画がその成否を左右するといっても、過言では無かろう。逆に言えば、十分な下準備無しでは、到底達成することの出来ない企画である。
 ちなみに計画当初の設定タイムと、実際の経過時間(Excel File)である。アメリカ北東部にお住まいの方には、全てその実現性があると信じている。

【参考サイト】
Mapquest・・・
かなり複雑なルート取りが必要になるので、あらかじめ各High Pointを結ぶ運転ルートを決定しておく必要がある。また計画を立てる段階で所要時間も必要になるが、かなり実際の移動時間に近いものを算出してくれる。
Summitpost・・・一つ一つの山の入山情報などが得られるので、これも必携である。
日の出日の入り情報・・・一日を有効に使うには、Twilight timeも含めて計算して移動時間を算出する必要がある。一部の山は、明るくならないと辿り着けないものもある。
Google Earth・・・実際の地形の確認、道路の曲がり具合などは、実際に確認するようにした。

 山登り区間が多いということで、うちのRAV4が出撃となる。Yは既に寝巻きに着替えて、23:00の集合で、一路南を目指す。
@、KY, Black Mtn(4,139)
http://www.summitpost.org/mountain/rock/153383/black-mountain-ky-.html

 Charleston, WVからは、US-119, US-23を辿った。Free wayではないのだが、片側2車線の区間が多いので、それ程負担にはならないだろう。我々は南から頂上を目指したが、北からもでもいいかもしれない。

 日の出を頂上付近の林道で迎える。この林道の入り口はちょうどState line上にあるのでわかりやすいのだが、この先の林道が気色悪いので、明るくなってからがいいであろう。入山申請をした際に入手できる地図を参考に、林道を進めば、最高点は近い。
 頂上はやや廃墟のようで、ガラスが割れていたりするので、慎重に歩く必要がある。もう登れなくなっているタワーの下で、記念撮影とする。

 頂上を示すBench mark自体は、近くの岩にはめ込まれている。

 まずは一つ目の目標を達成したということで、気分良く次の目標を目指すこととする。
 次に南下を開始するが、"Natural Tunnel"という看板があったので、少し寄り道をしてみることとする。
 ここには、川の流れが作った自然のトンネルがあるのだが、驚いたことにアメリカでは、そういった景勝地にまで鉄道を通してしまうのだ。
 下にも下りてみるが、正に自然のトンネルの中に線路は延びていた。もちろんそこには、上流から流れてくる水も一緒になっている。
 自然の神格化を行う日本ならば、こういったものに対してはしめ縄を巻いてしまいがちだが、効率化至上主義のアメリカでは、物資を運ぶルートにされてしまうのだ。実際に、この地方での特産である石炭を満載した列車が、通過していった。
 少し時間も遅れたが、南下を再開、Gatlinburgを通過する。いつもそうだが、ここはいろいろなアトラクションがある観光地であるので、通過には少し時間がかかるであろう。 
 Great Smoky NPに入る。新緑の季節となっており、緑がまぶしい。
ATN, Clingmans Dome(6,643)
http://www.summitpost.org/mountain/rock/150543/clingmans-dome.html

 地図に書かれていることも多いため、ここに行くのはたやすいであろう。時々、とんでもない低スピードで走っている輩がいるので、それにつかまってしまったら大変だ。

 それまでは晴れていたのだが、やはりここは"Smoky"なエリアであるようだ、ガスの中を頂上を目指す。
 雨も混じった風が吹くため、記念撮影をさっさと済ませてしまう。
 Bench markを探してみたが、前回同様に見つけることが出来なかった。
 しょうがないな、、、と思いながら下山していると、帰り道で偶然にもBench markを発見する。駐車場からトレイルの入り口に近い岩に、はめこまれている。頂上自体は樹林帯であるため、どうやらここが算出の起点になっているようだ。(余談:Bench markを探して報告するサイトもあり、GPSがあれば面白い宝探しゲームになるようだ。)
 反対側のNCに入ると、物凄い数のバイクが押し寄せている。どうやらここでバイクの展示会やら祭りが開かれるようだ。

BGA, Brasstown Bald(4,786)
http://www.summitpost.org/mountain/rock/152987/brasstown-bald.html

 US-64からNC-175, US-76, GA-180と走って、次のBrasstown Baldを目指す。予習必携です。入場には$3必要となる。

 0.5 mileの遊歩道はしっかりと舗装されているので、歩きやすい。

 頂上には展望台があり、展望は非常に良い。
 アパラチア山脈の南端に位置するため、特に南への展望は素晴らしい。
 さて、Bench markであるが、頂上の建物周辺のどこかにありそうだが、とても探しきれない。そこで、博物館の人に尋ねてみると、鍵を取り出して、、、。

 何と、木の扉の中の床にそれはあった。どうやらこれを探している人は多いためか、職員の方も手馴れたものであった。人に聞かなかったら、決して見つかるものではなかろう。
 博物館の中は、この辺りの地形やら歴史やらを展示してあった。チェロキー涙のトレイルもあった。
CSC, Mt. Sessafras(3,560)
http://www.summitpost.org/mountain/rock/152371/sassafras-mountain.html

 GAからのSCへの移動だが、南からか北からか悩む所であったが、迷いたくなかったのでUS-64を使用した。しかし、Highland周辺は山の上を通過するため、運転には神経を使わされた。南から回るのもいいのかもしれない(Mapquestでは、少し時間がかかる)。

 US-178から舗装林道に入るのだが、予習が必ず必要である。林道に入ってすぐに、右側に盲学校がある場所である。道なりに最高点を目指せばいいだろう。  
 夕暮れの中、最高点に到着。
 Bench markは簡単に見つけられる。Yもこれをみつけることが面白くなってきたようだ。
 ここまでMapQuestで算出されたほぼ予定通りの時間で、4つの最高峰を落とすことが出来た。夕暮れの中、Ashevilleの宿を目指す。
 21時に予約しておいたホテルに到着、今回はKさんのご好意により、Sweet room!! 何と食器洗い機や電気コンロまで備え付けてある。お疲れ様でした!
 プールは22時までなので、早速プールに出撃。思う存分、一日の疲れを癒す。
 ジャグジーでは、こっそりと"Private drink"を頂く。
 大手を振って部屋で調理を行い、夕食とする。夜中の運転がこたえたので、あっという間に睡魔に襲われて撃沈してしまった、、、(続く)。


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