2015 Spring Vacation in Japan



 3/27(Fri) Yakushima

 山小屋の朝は早い。みんな4時30分頃からごそごそ始めて、6時頃には出発する。目的は朝日に映える縄文杉だ。
 これを見るためだけにも、ここまで登ってきて宿泊するのもいいだろう。 
 存分に縄文杉を楽しんだ後は、下山にかかる。しばしで世界遺産の地域外に出る。
 うっそうとした縄文杉の森は、過去に切り出しのあった森だ。しかし世代交代で、逆にうっそうとした雰囲気がある。
 そして目指すウイルソン株だ。しばしの探索で、念願のハートマークを見つけることが出来た。
 内部には祠があるとともに、豊富な地下水が流れていた。これほど大きな木だが、豊臣時代に伐採されて寺社の建立に利用されたそうだ。
 この先は、伐採が盛んに行われた場所なので、やや荒れた雰囲気がある。そしてしばしの歩きで、森林軌道に8時には到着する。この辺りで、朝から登り始めた登山客とすれ違うようになる。ここにはしっかりとしたトイレもあるので、しっかりと利用させて頂く。
 荒川までの軌道は、現在でも歩道の整備やトイレの整備に利用されているそうだ。
 ここから小杉谷までは、レール間に歩道が設定されているので、非常に歩きやすい(走るやすい)。
 温泉を夢見ながら下っていくと、機関車が登ってきた。一定の傾斜をもつ軌道なので、スピードを調整しやすいようであった。
 多くの鉄橋を渡っていくが、杉の人工林もあって気持ちがいい。

 トイレ掃除などに、トロッコは利用されているようだ

 9時30分には、小杉谷集落跡に到着することが出来た。
 この石垣を後に博物館で見るのだが、ここに大きな集落があったことは驚きである。小学校の桜が印象的であった。
 この橋を渡ると、上流部からのトロッコが合流する部分だ。
 この90度に屈曲する部分は、小杉谷集落の中心部と言えよう。
 更に下に下ると、もう一台の機関車が登ってきた。落ちたら危険な箇所も多いので、やり過ごすのも大変だ。
 更に下っていくと、右側に大きな岩がある部分がある。実はガイドさんに教えて頂いたのだが、ここはNTTおよびauの携帯電話が通じるのだ。頂上および縄文杉でも通じるのだが、朝はタクシー会社に連絡が出来なかったのだ。ここで、無事に安房のタクシー会社に連絡を入れることが出来た!
 更に下っていくと、トンネル、
 そして荒川鉄橋だ。この上流部には、屋久島の電源を支える水力ダムがあるのだ。
 先程の大岩から10分程度で、荒川登山口に下山する(10:25)。もともとバスを利用するつもりだったのだが、バスは15時にならないとやってこないのだ。待つこと25分で、タクシーはやってきてくれた。
 多くの屋久猿も、我々を迎えてくれた。
 11時30分には、屋久島資料館に下りてくることが出来た。折角なので、館内も見学することにする。
 江戸時代の後期から屋久杉の伐採が行われていったのだが、その手法、運搬手段などを学ぶことが出来る。
 一番の驚きは、トロッコの運転であった。切り分けた屋久杉を乗せたトロッコを、一人一人が手動ブレーキを駆使しながら安房まで運んだということであった。
 タクシーのおじさんのお勧めで、海をのぞむ屋久どんで昼食を頂くことにする。骨までしゃぶれるトビウオは、絶品であった。
 多くの有名人も駆けつける、気持ちのいい店であった。
 時間のある時に観光はしておけ、の鉄則どおり、トローキの滝も見学しておく。
 この屋久島で人気のJRホテルだが、喫茶店は開いていないし、雰囲気的にはあまりリゾート感は無かった。
 15時過ぎには、宿に帰り着くことが出来た。
 一息ついた後は、再び温泉で汗を流す。いわさきホテルにも立ち寄ってみるが、こちらはリゾート気分まっしぐら。ここならケーキも美味しかったかな?
 夕食は18:30なので、まったりと夕方の時間を過ごす。こんな心休まる気持ちのいい民宿は、始めてかもしれない。胸を張って友人にお勧めできる宿である。
 今日の夕食はBBQだ。おじさんおばさんは、ワインで飲みに入る。
 おじさんおばさんは、疲れもあって食も進まないのだが、若者たちは一気に肉を平らげるのであった。ご馳走様でした。


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