2008 Spring Vacation Report in AZ,UT,CA
3日目 3/23(Sun) Grand Canyon NP |
山の朝は早い、5時に起床とする。昨日は7つある二段ベッドのそれぞれ上側を使用して、各自寝たのであった。朝ごはんは5:30から、遅出は暑くなるためここでは禁忌なのだ。たらふく朝ごはんを頂いて、昼食をとらなくてもいいようにする。 |
6時半頃に出発。朝日が谷筋に伸びてきて、それが非常に美しい。ややひんやりとした気温だが、歩き出すとそれも気にならなくなる。 |
昨日渡ったつり橋とは異なる橋を渡って、Bright Angel trailを進む。ちなみにこの橋は、谷の北側にあるBright Angel Creekで採取した水を、南側の観光施設に送水しているルートとして使用されている。 |
今日の登りは標高差も1500m近くあり、Yにとっても初体験の登りなのだが、機嫌よく登りだしてくれるので助かる。 |
しばらくColorado River沿いに下降すると、左手のクリーク沿いに登山道は進む。ここには電柱もあり、小屋への電源を導いているようだ。 |
ここの登りはだらだらと谷を回りこみながら登っていく。急な場所は無いのだが、確実に高度を稼いでいく。 |
先行するママを追いかけて、がんばって進むのだが、なかなか追いつかず、2時間近く歩いて大休止。 |
おんぶしなければならないか、と思ったががんばってIndian Gardenに到着する。ここから上までは4.5mileである。水道もあるので、休息にはいい場所だ。 |
ここからの登りがこのルートの核心だ。徐々に日も差してくるのだが、高度も上がってくるので、それ程暑さを感じることも無い。 |
振り返れば素晴らしい景色なのだが、ここまで自分の力で登っているYにただ感心するばかりだ。 |
だらだらと緩傾斜帯を登った後、つづら登りが続く。左の岩峰まで登れば、第一の休憩地点だ。 |
ここで『足が痛くて動けないの』、などと泣きついてきたので、休憩した後、しょうがなく肩車で10分程度歩く。すると心無い下ってきたお気楽ハイカーに、『That is the way to hike!!』、との言葉を浴びせられる。自尊心を砕かれたYは、何とここで再び歩き出したのであった、、、、おいお前は本当に負けず嫌いやな〜。 |
ゆっくりとしたペースながら、徐々に高度を上げていく。次の休息地点もパスしていく。 |
最後の登りになってくると、かなり雪も見られる。気温も徐々に下がってくる。登るのはいいのだが、下るのはやや緊張することであろう。最初のトンネルを抜けた所で、最後の休憩。昨日の夕食のポテトをとっておいて、良かった。 |
最後の坂をゆっくりと登っていく。見たことのある角度の景色になってきた。最後のトンネルを抜けると、、、 |
ゴールの山荘が見えてくる。やった、頂上に到着! 6時間半で見事登りきりました。お前はよくがんばりました。 |
シャトルバスに乗って、キャンプ場に帰還、皆様ご苦労様でした。そして、この靴もご苦労様でした。私もビールで乾杯です。 |
親は疲れているのに、何故かこいつだけは元気だ。お風呂を浴びて綺麗になった後、ジュニアレンジャーになるために、Visitor Centerへ。ここでは、普通のジュニアレンジャーバッジの他に、下まで降りた人にしかもらえないAwardなんかももらうことが出来る。 |
ここGrand Canyonのグロッサリーは、何でもそろうので便利だ。ここでスプーンもゲットする。 |
この日の最後は、夕陽を見にWest Rimへ向かう。まずはPowell Pointへ。 |
25年ごとの記念碑がはめられているのだが、もうすぐ100周年もまじかだ。 |
日が傾いてくると、Canyonのひだが目立ってくるので、日中とは違った素晴らしい眺めを楽しむことが出来る。眺めを楽しんだ後、ここは帰りのバスが止まってくれないので、歩きながらお隣のHopi Pointに移動する。 |
この時期の夕陽は、やや南よりに沈むので、ここがベストの夕陽観察ポイントになるようだ。みんなそれを知ってか、多くの人が集まってきた。 |
日が沈みだすとともに、人ごみもこんな感じに。 |
疲れた体でバスで立っているのはつらいので、日の入り三分前にバスに乗車する。綺麗な夕陽を眺めることが出来た。Bright
Angel Lodge前では、多くの鹿にも会うことが出来た。 ところで、バスの運ちゃんが興味深い話をしてくれた。ノースとサウスではどちらが景色がいいかという話である。確かに私も感じたことであるが、ノースからの眺めはそれ程でも無い。それは見渡す谷の角度なのかな、と思っていた。その理由は、サウスの方が低い標高にあるからだそうだ。成るほど屏風を見上げる方が、迫力は増すのだ。両者の景色を知っているだけに、妙に納得してしまった。 |
余韻に浸りながら、キャンプ場に帰って夕食とする。今日は鮭の塩焼きとパスタ。 |
更には焼きガニ、ワイン、DVDで夜を過ごす。親の知らない間に、山で歩く力をつけたな、と感慨にふける夜であった。 |