2008 Spring Vacation Report in Algonquin



  2日目 5/23(Fri) Ottawa→Algonquin NP
 まずはホテルで朝食とする。さて本日からの天候であるが、今日はにわか雨、明日からは2日間の好天、しあさっては降水があるとの情報を得た後に、Algonquin NPを目指す。
 3時間弱でAlgonquin NPに到着する。そしてすぐに巨大雄ムースに遭遇する。メスはよく見ることが多いだけに、ラッキーだ。若葉の萌え出づる森林の中を通って、Portage StoreのあるCanoe Lakeに到着する。
 まずはキャンプサイトの予約を湖の南端にあるRanger Stationで済ませて、そしてカヌーレンタルの手続きをPortage Storeでした後、カヌーに荷物を積み込む。詳細な地図なども、ここで購入することが出来る。(PDF地図は無料で手に入るので、それをビニクロス加工するのも手だ。)
 北西の風が吹き付ける中、いざ出発だ。Canoe Lakeを北上、Cook Islandの東側を通って、湖の北側を目指す。入り江に入った所で、Potter Creekとの分岐の標識があるが、今回のルート中この他に満足な標識は殆ど無いので、コンパスを用いた地図の読解力が必要とされる。
 カヌーを漕ぐこと70分で、まずは最初のPortageポイント(Canoe Lake to Joe Lake, P295m)に到着する。ここAlgonquin NPには、大小様々の湖があるのだが、それをこうしてカヌーを担ぎながら、それをつないでめぐっていくのだ。標高差4mの2つの湖の間には、堰堤があった。
 カヌーなど担ぎ慣れないものであるが、ケブラー製のカヌーは思っていたよりも軽量で、運搬は非常に簡単であった。まずは自分の荷物を運んだ後、走って立ち戻り、カヌーを背負って戻るという作戦で進んだ。所要時間は20分程度であった。
 Joe Lakeに入ってからは、Joe Islandの東側を通って進む。そしてトローリングを行いながら、East Arm(東腕)を目指す。

 さて、ここのキャンプシステムであるが、事前に宿泊予定地域を選択して(湖単位)、そのキャンプサイトに宿泊するというものだ。厳密な人数制限が行われており、この広大なJoe Lake東腕には11箇所しかキャンプサイトは無い。各サイトの距離は300m以上もあり、陸地を歩いて到達するのは極めて困難だ。また各サイトの人数を9人までと制限されている。このため、非常に静かなプライベートキャンプが楽しめるというわけだ。

 シーズンならば、事前予約が必要なのであろうが、まだ連休前ということもあり、簡単に極上のキャンプサイトをゲットすることが出来た。East Armに入って北側2つ目のサイトで、突き出した半島の先端にサイトはある。このため、270度に渡って湖が見渡せる素晴らしいサイトだ。Portage pointからは55分であった。


 各サイトには最低3つのテントを張れるスペース、かまど(金網もある)、ベンチやテーブル等が備え付けられている。また、シーズンを通して薪を十分に調達できる面積を有している。湖の水は澄んでおり、そのまま飲めそうな清らかさである。

 湖に吸い込まれそうな景観の中、テントを設営する。ちなみにトイレは写真のような穴を掘っただけのものが完備されている。数年ごとに、埋めて作り直すというシステムである。

 インテリアには缶や瓶は持ち込んではいけないことになっているのだが、早速持ち込んだ箱ワイン(ビニルなので便利)で本日の行程をワインでねぎらう。そして慣れないルアー釣りにいそしむ。
 静寂の湖面にも漕ぎ出してみるが、荷物が少なすぎるのか、喫水が高く非常に扱いづらいものであった。あやうく転覆しそうになってしまった。
 夕食のセッティングをしながら、Yにもルアーの扱いを教えてやる。

 初日のメニューは、炊き込みご飯と焼肉だ。アメリカで140泊以上、日本からの通産でも1,000泊以上(?)キャンプ場に宿泊している私だが、今まで経験したことの無いような、大自然を満喫できる、静寂でかつ広大なキャンプサイトを楽しみながら、前菜を頂く。

 都会の雑音どころか、Ohioのキャンプ場で聞こえてくるような雑音さえも聞こえてこない。聞こえてくるのは、風の音と鳥の鳴き声だけである。
 暖かな春の日差しを受けながら、メインディッシュを頂く。日米のキャンプ場のスタンダードを知っている私だからこそ、ここの素晴らしさがわかるのだが、日本のキャンプ場を知らないYは、日本の混雑したキャンプ場に今後滞在することは出来るのであろうか、、、。
 一応勉強もするY、習慣って恐ろしいものだ。
 ルアーを投げていると、何やら湖面を渡る影が、、、ビーバー君であった。夕暮れ時の静寂をみんなで楽しむ。
 マシュマロなどのデザートを頂きながら、我々は食後の後始末をする。熊なども生息するため、食料類は木につるしておく必要があるからだ。
 デザートの後は就寝と思っていたが、湖面にヘッドランプを照らしてみると、うようよと魚が集まってくる。50cm強の魚も集まってくるため、早速漁火漁の開始となる。そして、見事魚をゲットしたのであった。塩焼きで頂いたが、やはり新鮮な川魚は非常においしかった。

 子供を寝かしつけた後は、天空の星座と湖面に映る星座を楽しみながら、10年越しのここに来た感動に浸っていた。


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