2005 Summer Vacation Report in Canada



  15日目 7/15(Fri) Fairview Mountain (2744m), Iceline Trail
 Lake Louiseに来て、やはりFairview Mountainは山屋としては登っておきたい所だ。運動が少し足りないようなので、今日は一人でラッシュアタックをかけに行く。
 まずは車道をLake Louiseまで登り30分。そこから登山道に入っていく。日中ならば多くの人が歩くのであろうが、朝早くの出発であったので、登っているのは私一人だ。
 ルートは、左のコルに向かって登っていく。途中ではマーモットが人を恐れることなく、必死に太陽の陽光を浴びていた。彼らは、一年の殆どは冬眠しているそうだ。
 コル付近からはガラ場になってくる。コルから向こうは、熊のために入山制限がなされている領域だ。
 コルからも小走りのスピードを衰えることなく、一気に頂上に到着する。1時間10分でLake Louiseから到着する。頂上からは360度の展望が得られるとともに、Lake Louiseを望むことが出来る。ここから縦走なんか、面白そうだ。
 天気はイマイチ、5分の休憩の後、35分で下山。合計1時間50分であった(標高差1000m)。更にキャンプ場まで20分で駆け下り、合計2時間40分の運動でした。今日は道路も多かったので、ストック無しでラッシュをかけたが、筋力がついてきたのかストック無しでも膝への負担は変わらなかった。逆に荷物としてのストックが無い分、早いような気がした。
 9時に到着したが、みんな起きていた。朝食・昼食の用意をして、今度はみんなで出撃することとする。
 今回最後の目的地は、Yoho NPのもう一つの顔、Yoho River周辺だ。まずはTakakkaw Fallsの見学。結構な迫力だ。
 次にその対面にあるWhisky-jack HostelからIceline Trailを目指す。初めはこれでもかの急登が続くのだが、朝の運動がたたってしんどいしんどい。
 しかしそれもつかの間で、一時間もすると、緩やかな斜面に飛び出す。滝・およびその上部に広がる氷河の景観が素晴らしい。
 この辺りは、高山植物も咲き乱れている。こういうルートは日本人好みなのか、日本人の団体さんも見られた。
 ここからモレーン帯をトラバースしながら登っていく。
 最後にサイドモレーンを登り切れば、Emerald氷河だ。『えっ、こんなに小さいの!』、って感じだ。この辺りを埋め尽くしていたであろう氷河はどんどん縮小しており、厚さも5m以下になっているようであった。確実にこの10年〜20年で消失してしまいそうな感じであった。
 谷に向かって右のサイドモレーン、氷河、そして左のサイドモレーンの写真。このくぼみにあった全ての氷塊が溶けてしまったことになる。
 岩には氷河の傷跡もしっかりと残っている。ガイドブックに載っているよりも確実に小さくなっている。小さな氷河湖があったので、天気も悪くやや小雨もぱらついてきたので、この辺りで引き返すことにする。氷河の魅力にはまってしまっているのだが、また機会があればアラスカ?レーニエ山?アルプス?に行ってみたいものだ。
 下りは展望を見ながらとなるので、登り以上に素晴らしいコースだ。最後は怪獣も歩いてもらってゴール。これもお勧めのコースだ。強いて言うならば、Twin Fallsに宿泊して、逆コースで下ってくるといいだろう。
 キャンプ場では残り物一掃夕食。Yも野外活動が多かったせいか、かなり運動能力も向上したようだ。
 今日のレンジャープログラムは、このエリアの歴史の話だったが、非常に興味深かった。


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