2005 Summer Vacation Report in Canada



  11日目 7/11(Mon) Lake Louise→Jasper
 朝からパエリアに挑戦。ダッチオーブンで作ると、不思議においしく仕上がってしまう。
 さて今日からの予定であるが、そろそろ地べた生活も疲れてきたのと、洗濯が必要なので、Jasper目指して移動することとする。(コインランドリーは、BanffかJasperにしかありません。)あいにくの雨模様だが、逆に移動日なのでキャンプ場で腐っているよりは好都合だ。撤収の後、Jasperを目指して北上する。
 大曲といわれる所では、素晴らしい景観を見ることが出来る。
 峠を登りきると、今日の目的地であるAthabasca氷河だ。Columbia大氷河から流れ出す氷河の一つだ。以前は右の写真のように対岸(我々の現在立っている所)まで、氷河が迫っていたというから驚きだ。ここでも地球温暖化をまざまざと体験することが出来る。
 早速、氷河体験ツアーに参加することにする。あまり混んでいなかったので、すぐにバスに乗ることが出来た。しばらくバスに乗った後、雪上車に乗り換える。32%の傾斜を降りていくというのでびっくり。
 しばらくで氷河上に到着する。確かに雪ではなくて、氷だ。でも、Yはちょっとわかってない様子。バスに乗れたことでご機嫌ではあったが。
 右岸の懸垂氷河も美しい。歩いても行けないことはないのであろうが、地球温暖化で末端付近は危険であることを考慮しておこう。
 Information Centerには、いろいろな写真を含めて展示があるので、見学するといいだろう。
 ちょうどVisitor Center付近には昔のエンドモレーンが見られる。1844年にはここまであったそうだ。ちょうど産業革命の時からこの温暖化は始まっているのだ。
 駐車場に車を停めて、末端氷河を観察しに行くことにする。ここには1959年まで氷河があったらしい。歩いていくと、1982年、1992年の標識も見られる。学生時代登ったアルプスの氷河も、小さくなっているんだろうな〜。自分の足で歩いて、氷河衰退を目の当たりにすると、感慨深いものがある。
 地面には明らかに氷河のずりおちによって出来た石の傷が見受けられる。そしていよいよ末端へ。普通末端はかまぼこ型になっているのだが普通なのだが、日本の雪渓に似た雰囲気である。後退しているのが明らかな証拠であるといえよう。年老いてからまたここに来ることがあるだろうか、その時にはどれ程小さくなっているのだろうか? いろいろと考えさせられながら、峠を下ることにする。
 途中にあるSunwapta Fallを見学、細い渓谷を一気に下り屈曲する流れを見ることが出来る。
 次にAthabasca Fallを見学、本流であるだけに、凄い迫力だ。
 いよいよJaper市内に近づく。Banffと異なり、おおらかな雰囲気で、山がそれ程近くないのが対照的だ。たくさんのエルクも見ることが出来る。
 町の中心部には蒸気機関車も展示している。VIAが通っているのだ。『ばんざ〜い!』
 宿泊先を見つけようとするが、アメリカならば$40くらいのモーテルが$230とか言われて、あほらしくなって泊る気が無くなってくる。多くのバイク野郎もあきれてホテルを探していた。でもホテルを探す時間ももったいないので、とりあえず町の北にあるMiette Hot Springsを目指すことにする。周囲はJasper NPに指定されており、魅力的なwilderness areaが延々と広がっている。
 目指す温泉に到着すると、結構静かな所だ。Bighorn Sheepが迎えてくれた。ハイキングコースもあるので、一汗流してから入湯するのもいいであろう。

 プールは水・ぬるめの湯・暖かい湯の三種類ある。ここは激高のJasperに近いせいか、観光客が多く、それもコテージ泊まりの贅沢者が多い印象であった。

 Jasperに戻り市内にある2箇所あるコインランドリーの一つで洗濯する。今日はキャンプと覚悟していたが、待ち時間にランドリーの隣のホテルを探してみると、最後の空き部屋放出があって、$150で泊れるというので、今日はAthabasca Hotelで宿泊することとする。
 食事は、洋食が食べたかったのであるが、結構早くに閉まるので駅の前の中華にした。まあまあおいしかった。
 部屋は二つの部屋のconnecting roomで、綺麗で静かであった。久々にゆっくり寝ることが出来た。


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