Circumpolar Race Around the World (CRAW)

Region 6 (3,360 km) Indonesia



2021/4/12(Mon) 342 / 2,088 miles = 16.4% (61st )

 3日前は、オーストラリアのゴール手前100マイルにいたんですが、既にインドネシアに入って342マイルも進んでしまいました。。。。恐るべし、みんな。。。

 チモール島→スンバ島→スンバワ島→ロンボック島→バリ島→ジャワ島→スマトラ島、と島巡りをしながら観光する予定でしたが、どうやら距離はジャワ島から始まってしまったようです。同じような事が、オーストラリアのタスマニア島でもありましたよね。個人的には、ロンボック島やバリ島など、観光には外せない島も多いので、後追い観光でフォローしていきたいと思います。

 まず地域6の距離ですが、3,360kmです。南極が5,305km、アルゼンチンが5,106kmあった事を思えば、かなり短いですよね。日本やアメリカと比較した地図があるんですが、実はジャワ島→スマトラ島だけにしたために、短く感じるだけなんです。国自体は、アメリカの東西の距離よりも長いようです。

 地図上は、以前紹介した東チモールを通過した後、インドネシアを走り続けます。人口は、中国(14億)>インド(13億)>アメリカ(3.3億)>インドネシア(2.7億)で、世界第四位です。面積は日本の5倍あるんですが、特筆すべきはその島の数でしょう。島国日本には、合計6,852の島があるんですが、インドネシアには、17,504の島があります。地震や火山も多いのは、日本とやや似ています。

 宗教は、ヒンズー教→イスラム教→キリスト教と伝来してきましたが、現在の憲法下では6つの宗教(イスラム教=87%、プロテスタント=7%、カトリック=3%、ヒンズー教=1.7%、仏教=0.7%、儒教=0.05%)のうちいずれかを信仰することが義務付けられています。無宗教は、駄目だそうです。東のパプア島にプロテスタント、ティモール島周辺にカトリック(←ポルトガル)、バリ島にヒンズー教、西にイスラム教と分布しています。

 オランダの植民地として、長期間搾取されてきましたが、大東亜戦争によってオランダが日本にによって駆逐されます。独立への機運が高まるものの、日本の敗戦によって、再びオランダに支配される危機に陥ります。しかし国際世論の批判の中、オランダが撤退、そして独立します。しかし多民族国家のために、独立後は混沌とします。まず民主主義に背を向けて、スカルノ大統領による半ば独裁が始まります。そして共産主義が台頭してくるものの、1965年クーデターは失敗。スカルノ大統領は失脚、反共に舵を切っていきます。その後に第二代大統領に就任したスハルト大統領による独裁は、20年にわたりました。しかし1998年のアジア通貨危機を機に失脚、民主主義が始まりますが、近年では経済格差が大きくなっているようです。

 通貨はルピア、物価は日本の1/3ぐらいだそうです。アジア通貨危機後、堅調な経済成長を続け、その経済規模(内需)からも、今後も大きなマーケットとして期待されています。資源には、石炭、石油、天然ガス、天然ゴム、パーム油などがあります。日本とインドネシアの関係は良好で、親日国です。

 皆さんのランが凄すぎて、観光が追いつくか一抹の不安はありますが、頑張ってインドネシアを勉強していきたいと思います。

2021/4/14(Wed)-1 385 / 2,088 miles = 18.4% (61st )
 島の多いインドネシアですが、まずはコース上にあったスンバ島の紹介から。バリ島から離れれば離れるほど僻地感が出てくるんですが、このスンバ島に関する情報はかなり少ないです。人口は78万人、乾季には水の入手が困難だったそうですが、現在では国際支援により多くの井戸が掘られたそうです。
 特徴的な高屋根式の住居、そして巨石文化が有名ですが、何よりその僻地さ、大自然が魅力の島です。
 世界のリゾートホテルランキングでも、常に上位に入るホテルがあるそうですが、予約はいつも一杯だそうです。でも私は、バックパッキングの方がいいかなぁ。

https://m.youtube.com/watch?v=uKlEKzxuyRI
2021/4/14(Wed)-2 463 / 2,088 miles = 22.2% (60th)
 スンバ島の次に訪れたのが、スンバワ島でした。これといった産業も無い、複雑な海岸線の島ですが、サーフィンではかなり有名な場所のようです。
 でもブラタモリ好きのおたっきーの一押しは、やはり島の中央部にあるタンボラ山です。もともと標高は3,900mあったそうですが、1815年に『人類史上世界最大の噴火』を起こします。爆発音は1,750km先まで聞こえ、噴火によって標高は2,851mまで陥没しました。半径1,000kmにわたり火山灰が降り積もり、地球規模の異常気象を引き起こしたそうです。1815年は、世界中で異常低温による食糧不足が発生し、1816年は『夏の無い年』と言われたそうです。ヨーロッパでは食糧不足に陥り、ナポレオンがワーテルローの戦いに敗れたのも、噴火の影響による悪天候が原因と言われています。日本では幸いにも被害は少なかったそうですが、1783年の岩木山・浅間山の噴火→天明の大飢饉に似た構図ですね。津波もそうですが、自然災害は怖いものです。
2021/4/16(Fri) 499 / 2,088 miles = 23.9% (60th)

 コースは、スンバワ島から西のロンボク島に渡るんですが、ここまで来たら絶対に外せないポイントがあります。東にあるのが、コモド島なんです! コモドドラゴンという動物名を、聞いたことがあると思いますが、かなりやばい動物です。全長3mにまで成長し、毒を持っています。イノシシやシカ・ヤギなんかも食べてしまいますし、もちろん人間も例外ではありません。現地の観光でも、ガイドと一緒に行動することが必要とされています。過去にはイモトが競争をしたんですが、速いです!

https://m.youtube.com/watch?v=GZRT5EmcCDQ



 それだけではありません。美しいビーチ(Pink Beach)やシュノーケリングなども経験することが出来ます。
2021/4/17(Sat) 671 / 2,088 miles = 32.1% (60th)
 今日は、ロンボク島の観光です。面積は福岡県くらいで、人口は376万人です。インドネシアは島ごとに宗教や文化が異なる場合が多いんですが、このロンボク島はイスラム教が信仰されています。4月から9月が乾季、10月から3月までが雨季です。農耕や牧畜が行われており、米やコーヒーなどが作られています。美しい海でのシュノーケリングもいいでしょうが、山オタクとしては登山は外せないところです。インドネシアで3番目に高い山、リンジャ二山=3,726mがあります。

 以下は、24年前の登山記録です。

 1997年7月26日、昨年と同様に名古屋空港からのフライトでした。行く先はガルーダインドネシア航空を使って、まずバリ島に飛びます。バリは最近日本人がたくさん訪れるせいか、観光地化されており、結構過ごしにくい町です。喧騒を避けるように、バリからは東隣に位置するロンボック島に渡ります。日本から飛行機のチケットをおさえておいた方が無難です。今回はリゾートホテルに妻を残し、私一人でこの島の最高峰のリンジャニ山にone day ascentをすることにしました。

7月29日、0時30分にスンギギをタクシーで出発し、登山口のある標高750mのバヤン村まで行きます。この山の情報は日本でも少なく、出発する前に現地の人に、いろいろと登山情報を聞いて回ったのですが、皆が口をそろえてone day ascentなんか「Impossible!」。日本で何回も単独登山、夜間登山をやっていたので、慣れてはいるのですが、あたり一面真っ暗闇のジャングルに足を踏み入れるのは、結構気合がいります。タクシーの運転手に18時に迎えに来てくれるように頼んで、2時20分に出発しました。ジャングルに入るまでは登山道は明瞭ですが、幅は狭く、枝道も多く、また道標も無いため、夜間登山はガイドがいた方が安心かもしれません。しかしジャングルの中に入ってしまえば、道は明瞭で幅もあるため、まず迷うことは無いと思います。ひたすら駆け上がり、標高3,000mの外輪山には5時20分に到着しました。しかし標高2,500mの森林限界からはトレースを見失ったために、外輪山からスガラアナ湖への降りる道がわからず、夜明けを待つこととなりました。この山は外輪山の中央にはカルデラ湖があり、その外輪山の一番高い所が頂上です。しかし登り着いた場所と頂上への外輪山との間に、湖から流れ出す谷があるために、一旦湖に降りなければならないのです。道を確認した後、湖に映える朝焼けのリンジャニ山を見ながら、一旦2,300mの湖まで駆け下ります。ここからの絶景は特筆すべきものがあり、外輪山まで登るだけでも価値があると思います。事実多くの欧米人が、ここまで上がって来ているようでした。湖のほとりにある小屋まで降りて、今度は直角に左手にある細い道を、またひたすら登ります。この付近には天然の温泉があり、これに入りに行くのも面白いでしょう。再度登りまくり再度外輪山に出ます。ここから非常に道の悪い砂礫の急登を、三歩登って二歩後退するような調子でひたすら登れば、3,726mの頂上です。頂上には11時30分に到着しました。ここまで結構しんどいですが、しかし頂上からは裾野の広大なジャングルの奥に360度海が見渡せ、はるかには、隣のバリ島の聖なる山、アグン山がそびえ立ち、登りの疲れを忘れさせてくれます。
しかし、合計3,800mの登りで下りのペースはダウンし、膝をいたわりながら降りていきます。しかし、最後の湖から外輪山への登りは精根尽き果てました。水は3リットル用意したのですが、熱帯ということもあり、水は飲み干してしまい、最後は惰性で下り続け20時20分に下山となりました。合計18時間の登山でした。  「Superman!」とやや興奮気味のタクシーの運ちゃんに聞いても、やはり1日で登る人は誰に聞いてもいないらしく、標準的には2泊3日で登るのが一般的だそうです。ガイド、ポーターを雇って来ている欧米人は多数見掛けました。またスンバルンラワンから登るのが一番早いのですが、アクセスの林道が大変ということです。レベル的には、前回のキナバル山よりはグレードが高いです。しかし、人も少ない外輪山の縁で満天の星空を仰ぎながら、バーボンをひっかけることができたら何て素敵なことでしょう。人の多い山に飽きてしまった人にはお勧めです。

 登山の後の楽しみですが、ロンボック島にはバリ島のようにまだ観光地化されている所が少なく、静かです。物価も安くバリのようにぼったくられる事も無く、特に3つの小さな島(ギリ)では、とにかく時間を忘れてのんびりすることができます。ここはホテルからも連絡船が出ており、約60分で行くことができますが、時計なんて必要はありません。全てを忘れて、思う存分自分の時間を過ごすことが出来るでしょう。

2021/4/18(Sun) 757 / 2,088 miles = 36.3% (59th)

 いよいよロンボク島も離れ、癒しのバリ島に渡っていくんですが、やはりここでは、生物学的分岐線であるウォレス線を紹介しなければいけません。

 太平洋とインド洋を結ぶ最短航路は、マラッカ海峡からシンガポールを経るコースですが、平均水深が25mと非常に浅いんです。超大型タンカーなどは航行不能なため、距離は長くなるんですが、水深の深い(250m)ロンボク海峡を通過します。この水深の深い=氷河期も生物学的に独立していられた事につながるんです。この水深の深いラインが、ウォレス線と名づけられています。オーストラリアに固有種族が多いのは、このためです。

 南シナ海が現在きな臭い事になってきましたが、このロンボク=マカッサル航路は、今後も重要な航路だと思います。

2021/4/19(Mon) 829 / 2,088 miles = 39.7% (60th)

 いよいよバリ島に入ってきました。まずはバリ島のおさらいです。面積は愛知県と同じくらい、人口は436万人です。イスラム教が大半を占めるインドネシアの中で、イスラム教流入前からのヒンズー教が、バリ島土着の信仰とミックスしたバリ・ヒンズー教と言われるものがその殆どを占めています。17世紀になると、ここにオランダの植民地化が進行します。(ちなみにアメリカ・ニューヨーク・ハドソン川流域は、オランダの植民地となりますが、イギリスが戦争をしかけてぶんどられてしまいます。)オランダへの富をもたらしたのが、このインドネシアなんです。ロイヤル・ダッチ・シェルって聞いたことがあると思いますが、もともとはオランダによるインドネシアでの油田採掘から始まりました。

 バリ島ではその特異な文化のために、第一次世界大戦後に観光業にも舵をとり、更に独自の進化を遂げていくことになります。日本からも多くの観光客が訪れるようになりましたが、他のインドネシアの島々とは異なる文化・偶像は、イスラム色よりもインド色の強いものです。

 さて、バリ島観光のその1は、まずはリゾートホテルのプライベートビーチで始まるかもしれませんが、やはりバリの寺院散策は外せないと思います。

1、 ブサキ寺院 聖なるアグン山の中腹にそびえる、バリヒンズー教の総本山です。

2、 タマンアユン寺院 多重塔が有名です。

3、 ウルワツ寺院 海の美しさの中に映えます。

 チャナンと呼ばれるお供え物、こういった色彩豊かな文化が、我々の心をとらえるのかもしれません。

2021/4/20(Tue) 893 / 2,088 miles = 42.8% (61st)

 バリ島の『ケチャ』って、ご存じでしょうか? まずは聞いてみて下さい。
https://m.youtube.com/watch?v=aGXcnWUqV-Y

 流行病や凶作を追い払うサンヒャン・ドゥダリという儀礼舞踊があったんですが、1917年のバリ島南部地震およびスペイン風邪による死者・凶作の混乱の中で、この舞踊が広まっていきます。これを見たドイツ人画家がアドバイスを行い、1933年に初めて男声合唱による舞踏劇として始まりました。1人が4拍子のリズム担当、1人がメロディーを担当、この2人以外の全員が、以下の4パートに分かれて混ざり合って座ります。

1、4拍子の中に『チャ』を7回
2、4拍子の中に『チャ』を6回
3、4拍子の中に『チャ』を5回
4、4拍子の中に『チャ』を6回、1/16だけ後ろにずらします

 イスラム・ヒンズー・仏教、そして西洋文化が交差したこのバリ島では、特別な文化が発展したようです。

2021/4/21(Wed) 951 / 2,088 miles = 45.5% (60th)


 バリ島観光その2は、緑豊かな山間部です。年間3期作も可能な環境のため、美しい棚田も見ることが出来ます。活火山のあるカルデラ湖を有するキンタマーニ高原では、のんびり温泉にもつかることが出来ます。
2021/4/22(Thu) 1,000 / 2,088 miles = 47.9% (60th)
 1,000マイルを突破、中間点ももうすぐですが、いよいよバリ島最後の観光です。ここまで来たら絶対に外せないのが、バリ島最高峰であるアグン山(3,031m)への登頂です。まず計画段階で注意したいのが、火山情報です。1963年には大噴火を起こし、死者は1,000人以上でした。そして、2017-8年にも噴火を起こしています。現在は落ち着いていますが、活火山であることを忘れてはいけないようです。

 登山コースは、パサル・アグン寺院(1,500m)からサウスピークに登るルートと、プサキ寺院(900m)からウエストピークに登るルートがあります。前者は2800mピークにしか登らないので、ちょっとハードですがプサキ寺院からのコースがいいと思います。登山には、ガイドを雇わないといけないというルールがあるんですが、値段に差があったり、ガイドの質に当たりはずれもあって、ガイド選びは口コミなどでしっかり調べておいた方が良さそうです。

 登山時間は、各々の力量によると思います。一般的には登りに7時間かかるようです。22時頃にツアーのお迎えが来て、プサキ寺院へ。0時頃に登山開始です。2,100m登る単調な登りですが、後半は稜線を辿ります。落ちたらやばい場所もあるので、慎重に。山頂でご来光を迎えるために、うまく時間調整をする必要があります。

 装備:滑りにくい靴(雨だと滑るらしい)、ヘッドランプ、ストックがあればいいかも、水2L、おやつ、耳の被る帽子、雨具、防寒具

 アグン山はちょっと、、、という方には、キンタマーニ高原のバトゥール山(1,717m)がお勧めです。1時間の平地&1時間の登りで山頂です。こちらもガイドに依頼しなければいけません。ウブドからも近いです。山頂からの御来光は、素晴らしいものがあります。
2021/4/23(Fri) 1,020 / 2,088 miles = 48.8% (61st)
 いよいよインドネシア旅行も佳境に入ってきました。今日からは、首都ジャカルタのあるジャワ島です。大きさは本州の半分ですが、人口は1.5億人、世界で一番人口の多い島です。

 『人類の歴史=戦争・殺戮の歴史、そしてそれに伴う宗教の歴史』、こういう言葉がありますが、インドネシア・マレーシアを勉強していくと、正にこの言葉が当てはまるように思います。1402年から、マラッカ海峡を挟むようにしてマラッカ王国という国(イスラム)があったんですが、1511年にポルトガル(カトリック)によって滅亡させられます。徹底的な弾圧を受けたイスラム商人は、マラッカ海峡を通らない交易ルートを求める中で、マレー半島横断=スンダ海峡(スマトラ島=ジャワ島の間)というルートが作られました。当時のポルトガルの軍事力は強大で、1543年の種子島への鉄砲伝来へと繋がっていきます。そしてこのジャワ島は、イスラム商人にとっての交易ルートになっていきます。

 しかし小国ポルトガルには、植民地運営という感覚は乏しく、スペイン同様に略奪に重きをおいていました。そんな中で実力をつけてきたイギリス、オランダにその覇権を譲ったという図式です。シンガポール・マレーシアはイギリスの植民地に、インドネシアはオランダの植民地になっていきます。

 ジャワと聞いて思い浮かぶのは、以下のフレーズじゃないでしょうか?
・ハウスのジャワカレー=ジャワ島とは関係ありません。
・ジャワティ=ジャワ島の茶葉を使用しています。
・ジャワコーヒー=オランダが持ち込んだ、まろやかな味のアラビカ種です。
・ジャワ原人=化石が発見されています。

 さて、観光の第一は、ジャワ島最東に位置するイジェン山(Mt. Ijen)です。ここでは硫黄が噴出される火山があり、硫黄の採掘地として知られていました。最近では、噴出する硫黄ガスが燃焼する際に青く光ることから、ブルーファイアの見れる観光地となっています。火山火口に下りるので、ガスマスクを着用する必要があります。
2021/4/25(Sun) 1,296 / 2,088 miles = 62.0% (60th)
 こじカニさんとばーらさんが爆走していますので、インドネシアの観光もゴールを目指して突き進んでいきたいと思います。立ち寄るのは、インドネシア第二の都市、スラバヤです。人口は周辺を合わせて950万人の大都市で、インドネシア最大の港です。市内にはあまり大きな観光地は無いのですが、2つの登山を紹介しておきたいと思います。


 ブロモ山、大きなカルデラ縁からの絶景が楽しめるとともに、カルデラ内をジープやオートバイで踏破するツアーが人気です。そして、カルデラ内の噴火口縁まで行くことが出来ます。
 スメル山(3,676m) ↑の写真で一番高い山が、このスメル山です。ジャワ島で一番高い山で、国立公園として厳しく管理されています。頂上まで21q、標高差は1500mなんですが、最後の1.5kmが砂礫の登山道のため、4時間近くかかるそうです。火山活動が活発で、砂礫、悪天候のために、登頂はかなり難しいようです。
山ばっかりなので、インドネシアで人気の滝もご紹介します。両滝とも、スラバヤからアプローチする事が出来ます。
セウ滝(Sewu Waterfall
マダカリプラ滝(Madakaripura Waterfall)

2021/4/26(Mon) 1,594 / 2,088 miles = 76.3% (56th)

 今日の観光は、ジャワ島中心部に位置する、人口359万人のジョグ・ジャカルタです。インドネシアでは民主化が進んでいますが、依然『スルターン』というイスラム国での王国制を形ながら維持しているのが、このジョグ・ジャカルタ特別州です。現在では選挙で知事も選んでおり、スルターンは形だけのものとなっていますが、多くの富を持ち続けています。ちなみにこのスルターンは、マレーシアには数多く存在しています。

 そういった背景から、このジョグ・ジャカルタには、多くの文化や伝統が保存されています。また、このジョグ・ジャカルタ特別州に存在する2つの世界遺産は、ジャワ島観光のハイライトでしょう。京都市とは、姉妹都市となっています。



 ボロブドゥール寺院、780年頃から建設されたといわれる仏教遺跡で、広さは東京ドーム3個分です。全体で9層のピラミッド状の構造になっているんですが、内部構造は持ちません。仏像は504体あります。今まで紹介してきたように、仏教→ヒンズー教→イスラム教と変遷していったジャワ島ですが、普通は他宗教を偶像を破壊するのが世の常です。そういった点からしても、これだけの仏教遺跡が密林の中に埋もれて残っていたのは、本当に奇跡です。

 プランバナン寺院、同じく8世紀に建築が始まったとされる、古代ジャワ最大のヒンズー教寺院です。1600年頃の大地震によって崩壊していましたが、現在まで復興が進んでいます。

 メラピ山、ジョグ・ジャカルタの北に鎮座するインドネシアで一番活発な火山で、1548年以来68回噴火しているそうです。登山も可能だそうですが、タイミングが難しそうです。
2021/4/27(Tue) 1,698 / 2,088 miles = 81.3% (56th)

 インドネシアも残り628km、こじカニさんは個人でも11位、いよいよトップ5が見えてきましたね!

 ジャワ島の観光も、今日でいよいよ最後です。まずはインドネシア第3の大都市、バンドンです。人口は244万人で、熱帯でありながら700m以上の標高があるので、過ごしやすい学園都市です。第一回アジア・アフリカ会議が開かれた事でも知られています。近年ではインフラの整備が課題で、ジャカルタ=バンドンの高速鉄道案が、中国と日本の受注競争でばたばたした経緯があります。

 ジャカルタ、インドネシアの首都で、人口は1000万人を超えます。ヒンズー国家→ポルトガル→イスラム→オランダ→イギリス→オランダ→日本→オランダ→独立と、数々の戦火を潜り抜けてきた街です。オランダによって日本に伝えられたジャガイモの名前は、このジャカルタが由来だと言われています。東京とは姉妹都市で、こちらもインフラ整備が課題となっています。
 最後に紹介するのは、ジャワ島西端に位置するウジュン・クロン国立公園です。世界遺産に登録されています。自然豊かなジャワ島でしたが、開発が進み、野生動物が絶滅の危機にあります。そんな中で唯一残された秘境が、西の端にあるこの国立公園です。ジャワサイなんかは、もう74頭しか残っていないそうです。
2021/4/28(Wed) 1,749 / 2,088 miles = 83.8% (56th)

 インドネシアの最後を飾るのは、赤道の通るスマトラ島です。南極点を通過してきたので、なおさら実感が沸いてきます。面積は日本の本州くらいで、人口は5,800万人です。主な産業は、地下資源と農業で、タバコ、茶、天然ゴム、パーム油、コーヒーなどを産出します。

 世界のコーヒー生産量ですが、1位はブラジル34%、2位はベトナム19%、3位はコロンビア8%、そして4位がインドネシア6%です。ジャワ島ではまろやかなアラビカ種ですが、スマトラ島では深いコクのあるマンデリンが名産となっています。


 スマトラ島で忘れてはいけないのが、熱帯雨林の広がる大自然でしょう。実はむやみに野山に入ってはいけません。なぜなら、、、虎がいます!象がいます!サイがいます!オランウータンがいます! みんな、気を付けて!

2021/4/30(Thu) 2,038 / 2,088 miles = 97.6% (54th)

 あと50マイル! ばーらさんは2日間入力していないし、いつでもゴールしてしまう、いわゆるリーチの状態です。皆さん、ここからは入力する距離を調整して、余った距離を地域7に同日入力して下さい。

 さて、航海日誌、もとい観光日誌を書き続けているおたっきーですが、自分でもこの入り組んだ南アジアの情勢には、びっくりしています。次の地域7ですが、マレーシア→タイ→ミャンマーと3か国を巡ります。距離はインドネシアよりも短い3,201km=1,989mile、みんなの爆入力があれば、マレーシアなんか一瞬で突破しそうでびびってます、、、。

 歴史的にも文化的にも、インドネシアのスマトラ島とマレーシアは同じ民族(マレー人、昔は同じマラッカ王国)で似通っているんですが、両国の仲は実は悪いです。ドイツ=ポーランド、日本=韓国、イギリス=フランス、みたいな感じでしょうか、隣国同士はそうなることが多いんでしょう。島国での領土問題に、その原因があるそうです。

 文化圏としては、このマラッカ周辺(イスラム)、タイ(仏教)、ミャンマー(仏教)という3地域に分類されるようです。植民地支配も、この分割に影響しています。インドネシアはオランダに、マレーシア&シンガポールはイギリスに、ミャンマーはイギリスに、ベトナムはフランスに支配されました。その列強の狭間で緩衝地帯となったのが、タイでした。いずれの植民地にもならなかったのです。大東亜戦争で、その列強を追い出したのが日本という図式で、実はタイは日本と枢軸国をなしていました。

 終戦後、列強が植民地支配を取り戻そうとしたものの、独立運動の激しさにそれを断念したのは、以前記述した通りです。その中で、1963年にマレーシアがイギリスから独立します。しかし、民族のるつぼであるこの地域で、中華系の多いシンガポールは気分が悪い。1965年にマレーシアから独立します。東京23区くらいの面積ですが、570万人の住む大都市です。マレーシアとは仲が悪いんですが、水資源とかを抑えられている上に、実はクアラルンプール=シンガポール間は世界で一番フライトが多く、経済的にも密接な関係を築いています。香港が下降線をたどる今、ますますアジアの金融センターの地位を固めていくことでしょう。政治的には一党独裁、自由のきかないお国柄のようで、『明るい北朝鮮』とも言われています。街中には、あらゆる場所で監視カメラで人々の動きを監視し、自由を操っている国と言われています。


BACK  CRAW  HOME  NEXT