Weekend 2016 June(1)



 6/2(Thu)-5(Sun) San Diego

 今年も100マイルの季節がやってきた。今年に入って山岳マラソン系に参加していたのは、このレースのためであると言っても過言では無かろう。木曜の夕方の直行便で、San Diego入りする。フライトは5時間弱、$526.70であった。眼下には明日走る 砂漠が広がるが、熱波が来ているという事で気が重い。
 San Diegoのレンタカーセンターは整備されて、シャトルバスでの移動となる。Fox Rental CarでStandardを予約していたが、売り切れということでTOYOTA RAV4にしてもらう($121.05)。スーパーで食料品の買出しを済ませた後は、1時間ちょっとで現地入りする。そして後部座席をフラットにして仮眠をとる。
 スタートは6時なのだが、4時過ぎにはレースのスタート地点に近いSouth Parkingに移動する。やはり周辺の宿泊施設を利用している人が多いようだ、難なく駐車することが出来た。ゼッケンも当日朝にゲットすることが出来る。
 気温はやや高め、でも朝の気温は60ちょっとといった感じだ。ランナーはやはり精鋭が集まっている。
 そして6時にスタート! 初めはトレイルが細いので、前方からスタートした方がいいだろう。ゆっくりと湖沿いを走っていく。
 湖沿いにちんたら走るのだが、暗くなるとやや走りにくいかもしれない。
 道路を渡って、ここから登りモードに入る。道幅も広いので、自分のペースで登れる。1マイルが12'02''、2マイルが13'58''、3マイルが14'19''、あまり無理をしないようにする。
 ここからは一部下りも交えてくる。4マイル9'20''、5マイル11'28''、靴は新しいHokaなのだが、下りは快適だ。
 6マイル9'10''、7マイル9'43''、そしてエイドステーションだ。ややお腹の調子が悪いのでトイレに駆け込む。ここで水分補給して、登りに備える。
 登りは無理せず自分のペースで行くのだが、徐々に気温が上昇してくるのを自覚する。8マイル13'25''、9マイル14'30''、そしてまた下りだ。10マイル10'50''、11マイル10'06''だ。
 12マイル9'48''で、草原の中を走って第二エイドに到着する。早くも日射は容赦なく照りつけ、体力を消耗しているのを自覚する。水分を取りたいのだが、あまり胃が受け付けてくれないようだ。氷を帽子内に入れるなどして、次のセクションに向かう。
 基本的には緩やかな登りだが、走れないことはない緩やかなトレイルだ。13マイル11'09''、14マイル9'56''、15マイル10'56''、16マイル10'19''、ややペースが速いのはわかっているのだが、これ以上はゆっくり走れない傾斜だ。しかしこれでも抜かれることが多くなってくる。みんな大丈夫か?
 17マイル10'56''、この辺りから登りが明らかになってくる。18マイル11'21''、19マイル12'12''、20マイル13'39''で第三エイドのSunriseだ。気温もかなり上昇してきて、氷のお世話になる。自分では自覚していないのだが、やはり水分補給が遅れ気味か。
 ここからは山脈の北側のトラバースの登りだ。21マイル12'40''、22マイル12'54''、23マイル16'27''、傾斜も強い部分があるので、ペースも落とさなければいけない。24マイル16'23''、25マイル15'06''、普段ならば抜かれるはずの無いランナーにも抜かれ始める。26マイルが16'37''、そして下りをこなして第四エイドへ。27マイルが23'26''だった。かなり消耗しているのがわかっているので、トイレに行ったり日陰で休んだりするのだが、あまり状況は変わらない。とにかく吸う空気も暑いのだ。しょうがないので、次に駒を進めることとする。
 ここからは28マイル17'18''、29マイル15'18''と登っていく。氷を補給したのだが、どんどん溶けていく。そして緩やかなトレイルの下りに入っていく。普段ならば10分前後で下れそうな道なのだが、呼吸が苦しい。30マイル14'22''、31マイル13'52''、32マイル16'59''、33マイル17'49''、道路に出て34マイルは11'40''、そして第五エイドだ。ここは標高も低い砂漠地帯なので、気温は最高だ。草むらに横になるのだが、一向に体は回復しない。しまいには嘔吐もしてしまう。なるべく水分を補給するのだが、体がうまく受け付けてくれない。30分くらい休息してかなり順位を落としているのだが、にっちもさっちもいかない。ただ休んでいてもらちがあかないので、やや息が落ち着いてから出発する。
 35マイルは44'54''だった。ここからはコース一番の500mの登りだ。36マイル21'48''、37マイル23'51''、38マイル28'34''、39マイル26'59''、40マイル22'34''、あり得ないタイムで息も絶え絶えに登っていく。陽はやや傾いてくるのだが、まだまだ暑い熱波が吹き付ける。41マイル24'43''、フラットになってくるのだが、全く走れない。42マイル24'25''、日陰に座り込む始末だ。順位もどんどん下げている。フラットの部分も全く走れない状況なので、リタイヤという言葉が頭野中に浮かび始める。そして43.8マイルの第六エイドへ。水分を取りたいのだが再び嘔吐、30分以上横になるのだが、全く体は回復せずに時刻は18時を回ってしまう。ここの門限は20時なのだが、残念ながらこの先も全く走れる気持ちがしない。いまだ経験したとの無いような熱中症の症状に、生命の危険を感じざるを得ない状況だ。熟考の末、リタイヤを判断する(42'38'')。
 リタイヤ続出の状況の中で、エイドのキャプテンがスタート地点に送ってくれた。嘔吐するかと思ったが、冷房の効いた車内で少しずつ回復してきた。そして人影もまばらなスタート地点へ。『ぎりぎりまで粘っても良かったのではないか?』、『もしかしたら回復したのではないか?』、高度を下げて気温も下がってくるといろいろな事が頭をよぎるのだが、人生初のリタイヤの悔しさを味わいながら車中で仮眠するのであった。
 コンディションは最悪ではあったが、みんなタイムが悪いながらも夜中には続々とランナーがゴールしていた。優勝タイムは19:15:12で、昨年とは2時間以上遅いものであった。24時間以内には25人、これも昨年の43人から大幅減だ。完走は137人、完走率は53%であった。
 スーパーで買出しをした後、コースを車で散策、昨年も訪れたアップルパイの店で朝食を摂った後($6.21)、装備を回収するのであった。せめてTシャツだけでももらえるものと思っていたが、完走しなければ何ももらえないそうだ。残念!

 さて今晩は近くのキャンプ場をと考えていたのだが($38-$22.50=$15.50)、余りある時間もあるので温泉旅行に切り替えることにする。向かうのは、少し東にあるJacumba Hotspringsだ。ひなびた温泉なので、ラッキーにも部屋は空いていた。メキシコ国境は、目と鼻の先である。

 チェックインした後は、まずはDesert View Towerへ($6.50)。うだるような暑さだ。ここは東部へと向かう交通の要所で、砂漠へと降りて行く道が切られている。

 砂漠には、多くの風車が見られる。このInterstate-8を作るために、大幅に道を切り開いたことがしのばれる。
 歴史的US-80が通っていたことでも知られている。
 メキシコとの貿易町としての構想もあったそうだが、完全にひなびた町にポツンと温泉宿が一軒残る。昔はリゾートホテルがあったそうだが、火事等でさびれてしまったそうだ。
 22のプールサイドの部屋があるホテルだ。週末価格ということで、値段は$141.90であった。ビールやらワインやら買い込んで行ったので、食費は$28.49であった。お昼はプールで、朝は室内のお風呂を頂く。弱酸性硫黄泉といった感じか、疲れた体には(といってもあまり疲れていないが)心地よいお風呂であった。
 翌朝は11時のフライトを目指して西を目指す。ガソリンは$21.52であった。
 San Diegoの空港は国際空港なのだが、一本しか滑走路が無いのがいけていない。一時間以上遅れての出発であった。

 人生初のリタイヤを経験してしまったのだが、自分の限界を知っておくこと、トラブルシューティングをどうするかなど、高い授業料を払ったことを糧にして次のレースに臨んでいきたい。


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