Weekend 2010 March(1)



 3/6(Sat)-7(Sun) Little Rock

  一月に受傷した左足の肉離れのために、1月2月のレースを棒に振ったのだが、ようやく傷も癒えてきたので、レースの日程を立てていくことにする。すると、未だ訪れたことのないArkansasのLittle Rockで、レースが行われることに気づかされた。飛行機のチケットも、冬場のせいかあまり高くないチケットをとれることがわかり、嫁さんの勤務状況を考慮しながら急遽参戦することにする。
 朝のラウンドを済ませた後、飛行場へ。今日の天気は良好なので、この前のようなことはなく、予定通りChicagoへ。
 そしてArkansus, Little Rockに到着する。飛行場は12の帰着場があるだけの小さな空港だ(でも滑走路は3本)。予約しておいたレンタカーをすぐにゲットして、すぐにダウンタウンのエキスポへ。ゼッケンをゲットした後、これまたすぐに観光に向かうことにして、I-30を西進する。
 飛行機の到着から2時間程度で、2つ目の目的地であるHot Springs National Parkに到着する。National Park自体は駐車場は持っていないのだが、町の駐車場があるとともに、周囲の道路に路上駐車は可能だ。まずは車を停めて、南側から観光していく。まず公園の南端には無料の採湯場があって、人々がポリタンクに入れて持ち帰っていた。温度は人肌程度で、味はミネラルウオーターそのものだ。
 この近所で、クリントン元大統領が生まれたことでも知られている町だ。
 昔のバスハウスの並びは圧巻だ。19世紀後半には、目の前に鉄道が走り、多くの観光客が訪れていたようだ。
 8軒のバスハウスが残されている。下からLamar, 現在でも古くからのBath houseスタイルの営業を続けているBuckstaff、美術館となっているOzark、現代式のプールスタイルとなって営業しているQuapaw
 National Park serviceのVisitor centerとなっているFordyce、そしてここから上の三軒は営業をやめているMaurice、Hale、Superiorだ。
 Fordyceの中は、自由に見学することが出来る。まずは、一階にあるそれぞれの個室が並ぶバタブルームだ。スチームで体を保温する装置もある。
 こちらはcooling room、温水治療室なんかもある。ステントグラスもはめこまれており、高級感あふれる作りだ。印象的なのが、この時代の社会性を示しているのであろう、男子の部屋のほうが女子のものより広いということであった。
 地下に降りてみると、源泉があるとともに、お湯の貯蔵室、ポンプなどが置かれている。エレベーターは昔造りのものだ。

 2階には着替え室があるとともに、マッサージルームもある。そしてさっぱりした後のサロン。

 どれも高級感あふれるものだ。病気の寝たきりの人も入れるようなバスもあった。
 ジム、休息室、1800年代に逆戻りできるような、そんなバスハウスである。

 現在でもBuckstaffでは往時のコースを経験できるようなので、次回訪れる際には、是非体験したいものだ。

 源泉は谷の東側からしか湧いていないので、その反対側にはごちゃごちゃとした古い建物が建っている。

 いくつかの源泉は触れるようになっているが、熱いものは50℃くらいはあるものもある。この温泉は火山性ではないので、硫黄臭は無く、危険を感じる臭いも全くしない。
 坂を上がっていくと、Arlington Resort Hotelだ。ここは古い造りのお城のようで、Spaなども兼ね備えている。
 散策などもしたいのだが、時間もおしているので、自動車で山の頂上へ。ここにはタワーがあって周囲を鳥瞰することが出来る。

 3時45分過ぎとなってしまったが、次の観光地に向かって車を進めることにする。
 なかなか来れる所では無いので、50 Staterの私としては、Arcansusに来たらはずせないところがある。そう、州の最高峰だ。Mapquestでは2時間30分以上離れているとのことだったが、山道をとばしていって、2時間弱で、次の目的地であるMount Magazine State parkに到着する。道は平坦な部分もあり、楽しいドライブとなるであろう。

 State Parkに入ってからは、事前情報どおり、キャンプ場への分岐点に車を停めて、頂上ダッシュを行う。標高は839m、神戸の六甲山といった感じだ。あいにく頂上からは展望は望めない。
 記念撮影をかました後、南側へ。こちらは展望がいい。
 あたかも、六甲連山から瀬戸内海を見渡すように湖が広がっている。

 再び車を走らせてLittle Rockに戻り、ここでP-CTSをされているI先生にお会いして、夕食をとる。更には、夜遅いにもかかわず病院見学をさせて頂く。I先生、どうもありがとうございました。

 宿泊は空港近くのDays Inn、値段も安いが朝の食事は5時からやっているので助かる。今回は50 States marathon Clubのreunion大会であるので(おかげで$10割引があった)、クラブのタンクトップを着て走ることにする。

 ダウンタウンにはトロリーが走り、観光地として再開発がなされている。6時過ぎならば、スタート地点近くの駐車場も停めやすい。レースのスタート・ゴール地点となるリバーパークは、いろいろなイベントを開く出来ることの公園となっている。
 スタート地点とゴール地点、まだ朝も早いのだが、徐々に人も集まってくる。
 7時半を過ぎる頃には、多くの人でごった返すようになってくる。気温は50度以下でやや寒いので、アップの後は車のなかでリラックスする。そして10分前に出撃する。
 今回は直前に申し込んだので、前からのスタートは出来ないし、体調も万全ではないので、やや後方からのスタートとする。そして、8時にスタート、私のスタートまでには2分が経過していた。
 ゆったりとしたペースで入っていき、入りの2マイルは8分40秒程度だ。体が温まってきてから、徐々にペースを上げていく。しかし6マイルまでは自重しながら走る。
 6マイル過ぎでは3時間30分のペーサーも抜いていく。
 州議事堂を望みながら走る。ここまではハーフのランナーと併走するのだが、背中にハーフを走ることの表示があるので、ペースを維持しやすい。

以降は気温も上がってくるので、自分のペースで走っていく。集団もかなりばらけてきたので、随分走りやすくなっていく。ハーフを過ぎてくると、人影もまばらになってきて、登りの続く住宅街となる。ややペースをおさえながら登っていくので、ここまでは抜くばっかりであったが、時たま抜かれていくようになってくる。

 坂を登りきった後、16マイルから18マイルまでは、強烈な下りが待っている。足への負担を最小限におさえながら距離をかせぐ。

 18マイルからは、ほぼ平坦な道を折り返しを目指して西に進む。この辺りから随分ペースも落ちてくる。そして折り返し、どうもお腹の調子が悪く、うまく力が入らない。時折歩きも入ってしまいそうになりながらゴールを目指す。24マイルからは、時折登りもあるので、無理は禁物だ。

 だましだましジョグを続けながら、最後はややペースを上げて応援の素晴らしいゴールを通過する。

 3時間41分37秒、178位/1542人であった。

 ゴールして足を引きずりながら歩いていくと、手の平にも収まらない大きなメダルを首にかけてくれた。重量もそこそこあるので、レース後の体には重過ぎるものだ。Tシャツは最近はやりの速乾性のもので、裏にも企業名の入っていないオリジナルのものであった。
 体の回復を待って、ホテルに帰還、お願いしておいたシャワーを浴びた後、レンタルカーを返却するために空港に戻る。23時間58分のレンタルで$21.14であった。チェックイン・セキュリティチェックを終えた後、飲み屋に入って一人でビールで祝杯をあげる。やはり運動した後のビールはおいしいものだ。

 シカゴで乗り継ぎをした後、随分暖かくなった我が家に11時前に帰着する。今回は初めての飛行機を使用した短期マラソン旅行であったが、今後のダブル計画などへ備えるいい予行練習になった。さて、次はどこを走ろうかな?


BACK  INDEX  HOME  NEXT