Weekend 2004 September (6)



 9/25(Sat)-26(Sun) Southeast Ohio

 7月中旬の長期夏休み、休暇から帰ってきても来客が続き、なかなか遊び気分の抜けなかった今年の夏であるが、ようやく落ち着いて仕事と勉強の出来る季節がやってきた。そういうわけで、もともとこの週末は家でゆっくりと考えていたのであるが、カレンダーをめくってみると、月曜日からまたウシさんの慢性実験が始まることもあり、外で遊べる時間は相当限られていることに気がつかされた。そこで、Akronでの朝練が終わった後、急遽簡単キャンプに出撃することとする。
 まず今日の第一目的地であるが、先日から少し気になっているHolmes Countyである。Ohioも随分遊んだが、私にとってはこのAmishエリアはまだまだ調査が不十分なエリアではある。そして、Cもここに来るのは実は初めてである。
 I-77を南進した後、Berlinを経由して今日の目的地であるChalet in the Valleyに到着する。今日は、Y先生お勧めのチーズフォンデュが目的なのだ。
 車に乗るや寝てしまっていたYも、料理を前にして全開。さて目的のチーズであるが、やはり味はまろやかで、普段キャンプ場で食べるものとはやはり味が異なる。とろけ具合も適度だ。やはり専用の加温機を購入する必要がありそうだ。料理もおいしく値段も手頃なので、やはりお勧めというのも納得できるものだ。
 今日の二番目の目的地であるが、I-77を更に南下した後、I-70を東進して、Barnesvilleに到着する。今日はここでPumpkin Festivalが開かれているのだ。こじんまりとした町ではあるが、大勢の『じもぴー』らしき観光客が訪れていた。こういうOhioの田舎の祭りでは、白人の占める割合が異様に高いのが特徴だ。我々以外、Asianを見ることは無かった。
 さて今年の『King Pumpkin』であるが、何と重さは909ポンド、400kg以上だというのだから驚きだ。地面に接する部分は、自重のためにへこんでしまっている。Yは『Pumpkin』と叫んでご機嫌だ。
 日本の祭りのように、全国からこの祭りを目的に『てき屋さん』が集まってきているのだが、これら遊具も全て車で引っ張ってしまうのだから驚きだ。
 会場はそれら出店で一杯だが、特にPumpkinにこだわってのものが多いわけでも無く、一通り見学した後、次の目的地に向かう。
 今日の宿泊地であるが、Barnesvilleから東に車で10分程度のBarkcamp SPだ。ここの施設はやや古いのと、湖と近接していない、景色が望めない、インターステートを走る車の音が聞こえるなどの理由で、やや不満が残るものの、この季節は特に予約は必用ではなく、自分の好きな所にテントをセットアップできるので最高だ。美しい夕焼けを眺めながら、簡単焼肉をして夕食とする。
 今回からはおむつトレーニング用の『おまる』も持参。電源サイトであることもあり、ハロゲンライトを駆使しながらくつろいでいると、さながら家にいるようだ。けれど時折落ちてくる落ち葉や、今度は枝が落ちてきたと思ったら昆虫だったり、やはりここは外なんだと実感させられる。
 やはり秋ということで、しんしんと朝は冷え込む。朝ごはんの米をといでコンロにセットした後、湖一周ランニングに出かける。紅葉が始まっている上に朝もやが立って、幻想的な風景を見ることが出来た。尚、トレイルのほうはあまり踏み跡が無く、ぬかるんでいる部分が多かった。
 
 朝食はやっぱり和食に限る。Yの自転車の相手をしたりしてゆっくりした後、撤収する。
 今日は特に予定も無く、お昼には帰宅しようと思っていたが、同じ道を帰るのは面白くないので、OH-11を北上するルートをとることにする。途中にあるOhio River沿いの壁画の町である、Steubenvilleに寄ることにする。もともと今回のキャンプ旅行のヒントは、Y先生のHPだったのだが、25あるという壁画を全て探してみることにする。(3rd Avenueを0として、そこから山側の道を1,2,3としてます。壁画の向いている方向を、山側・川側・上流・下流として示す。)

 (1)Ohio Riverを巡る船(1,町のやや北側、上流)、(2)Steubenville Steam Laundry(1,1の向かい、下流)、(3)採石場(1,1の建物の反対の壁、下流)、(4)製鉄所(1,下流)
 (5)路面電車・バス(1,下流)、(6)町角・家の中の様子(1,上流)、(7)石炭(1,上流)、(8)General Store(1,下流)
 (9)キリスト(1,下流)、(10)教会(2,町のやや北側の教会、川側)、(11)ガソリンスタンド(2,下流)、(12)町角(2,山側)
 (13)銀行(2,山側)、(14)在郷軍人名簿(2,山側)、(15)薬屋(1-2,山側)、(16)College of Stuebenville(2,上流)
 (17)路面電車(2-3,山側)、(18)女性(2-3,川側)、おまけ(3,下流)、(19)キリスト(3,山側)
 (20)Rotary Club(0-1,川側)、(21)電話会社(0-1,山側)、(22)銀行?(0-1,下流)、(23)警察署(0-1,上流)

 (24)Recreation(1-2,川側)、(25)Bridge(1-2,下流)

 これら壁画のいわれなどを探しているのだが、適当なHPが見つからない。誰か御存知の方は教えて下さいませ。

 さて、このOhio River沿いは、New Orleansに続くミシシッピ川からの運輸で栄えた領域である。もともとはフランスの開拓領域であり、流域にはLouisvilleなどのフランス語にちなんだ地名も見受けられるが、ここまで遡ってくるとEast Liverpool, New Manchesterなどのイギリスにちなんだ地名が多く見受けられる。というのも、この領域はフランスではなくイギリスの支配領域であったからだ。今や廃墟のような感のあるSteubenvilleであるが、これら絵画を見ても昔の繁栄は相当のものであったのであろう。West Virginiaからは現在でも多くの石炭を生産し、それをこの水運を利用した発電施設や製鉄所などを数多く見かけた。最新設備ではないものの、歴史を感じさせるこの領域は、アメリカ産業の原点に触れる感があり、また機会があれば旅行してみたいものだ。

 底板の無いOhio Riverにかかる橋を渡ったりして遊んだ後、まただだっぴろいClevelandに帰宅する。もうすぐ10月、紅葉そして落葉までもう一ヶ月もないであろう。思う存分秋を感じ取りたいものだ。



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