Weekend 2004 March (3)



 3/20(Sat) Ohio Erie Canal

 今日は朝から、ウシさんの術後管理のため6時半から病院往復ランニング(28km)を敢行した後、あいにくの雨であるため、先々週から始まった『流行性運河熱』の治療のために、Ohio Erie Canalの調査に行くことにする。当初はYと二人で行くはずであったが、引越し準備に忙しいY先生のSちゃんとYくんも連れて行くことになる。
 SちゃんとYくんをピックアップした後、まずはCuyahoga River最下流のBacci Parkから遡上することにする。Lockもあるのだが、保存状態はいまいち。Mill creakと合流する部分は、川の立体交差になっていた。鉄の無い時代は、どうやって水を管理していたのであろうか?
 その後、Lock 39に寄った後、Canal Visitor Centerに行く。いつもさっと通り過ぎるだけであったが、今日はしっかりとレンジャーの説明を聞くことにする。 水門の管理とかを模型を使用して教えてくれる。18人の乗客を乗せてClevelandからPortsmouthまで80時間かかったとか、Stateが管理していたとか、馬2頭で船をひいていたとか、いろいろと質問をしても、しっかりと答えてくれた。ちなみにここのLockは、完全復元版である。そして、上の運河の高低表(右がLake Erieで、左がOhio River...AkronとColumbusの東に2つのピークがあることがわかる)も売っていた。マニアなら必携か。1時間以上過ごした後、次の目的地に向かうことにする。

 よく行くRed Rock.。この辺りは、運河が埋まっている所が殆どである。

 Peninsulaの町のLock 29上流では、運河は川の右岸から』左岸へと移動する。馬は橋を渡りながら船を引いたようだ。周辺は古い町並みもあり、いい雰囲気である。
 昼食は、少し川から離れてCuyahoga Valley NP内のLedgesのシェルターでとるが、風が冷たくてみんなの機嫌が悪いので、車の中で食事をとることにする。はっきり言って凄い状態、、、。
 そうこうするうちに、Y様撃沈。続いてYくんも、撃沈。しめしめ。
 更に南下を続ける。Akron市内に入ると、道は複雑になってくるが、Scenic Bywayの道標を頼りに遡上していく。所々には、古いLockも残っている。Akronは2つの運河(Ohio Erie Canal, Pennsilvannia Erie Canal)の中継地であったことと、Portage Lakeへの登りが強い所であり、運河の水運で発達した町である。タイヤメーカーであるGood Yearの本社があることでも知られている。
 Akron市内は、運河沿いを忠実に辿れないのだが、その名もSummit Lakeを過ぎれば、Ohio川に流れ込むTuscarawas Riverに合流する。このあたりは湿地帯となっており、豊富な水がPortage Lakeを形成している。どうやって、Akronでの高低差を船が登っていたのかが不思議だったが、広大な湖を見ると、納得させられるものがある。

 Cuyahoga RiverはClevelandから南下した後、Akronで急激に方向を変えて、北東に流れることになる。我々の住んでいるMayfield Hts.は、Cuyahoga Riverの河口であるClevelandのダウンタウンから15マイルくらい東にあるのだが、Mayfield Hts.の真東20マイルにもCuyahoga Riverは存在するのだ。(U字型に流れている川なのである。そしてUの頂点がAkronにあたる。)そのためCuyahoga Riverの源流部にまで運河を伸ばす必用は無く、急峻ながら豊富な水量を有効に利用できる地形であったといえる。そして、湿地帯から流れ出るTuscarawas Riverは夏でも豊富な水を提供してくれる。自然の作った絶妙の地形ではあるが、Lake ErieとOhio Riverの水をつなぐ場合に、この広大なオハイオの大地で、この2つの川の流れに着目した先人のアイデアには感動させられてしまう。

 Sちゃんは、レゴで時間を潰してくれる。
 源流部から2マイルも下れば川幅はこれくらいのものになる。素晴らしい水量ではないか! 運河自体は朽ち果てて、埋まっている部分が多いが、保存状態としてはいい方である。Canal Flutonという町には、Canal Boat Tourもあるようだ。

 Home Pageは工事中だが、ここに情報があります。Canal boatは、こんな風に馬でひっぱるという本格的なもので、5月から9月までやっているようです。大人$6.50、小人$4.50で、一日3回あるようです。ノスタルジックないい感じで、是非乗りに来てみたいものだ。Armish Countryにも近いので、セットで日本からのお客様の接待にもいいかもしれない。
 Lock 4 Parkに行ってみる。現在でも使用できるぐらいに立派に整備されていた。Canal Tourは、ここまで往復しているようだ。Cleveland周辺よりも、周辺の状態はいいような感じだ。
 道はBolibarの町を過ぎる。この町は、Sandy Creekが合流しており、2週間前に行ったBeaver creekに伸びる運河に接続しているのだ。川の流れもかなりしっかりしてきて、Doverの町でScenic Bywayは終点となる。 
 その後、子供達を連れてお買い物。それまで寝ていたみんなもおおはしゃぎ。Y先生、日焼けして帰ってきました。

 Canalについて調べていくと、『The canals were Ohio's highways』、という説明があった。交通史を考える上で、非常に納得させられる言葉である。今度は、あの船にでも乗りに行こうかな。そしてCuyahoga Valleyを、AkronからClevelandまで自転車で走ってみたいものだ。(自転車を乗せてくれる列車が走る。時刻表はここ。)それから、機関車トーマスが今年も来るみたいなので、Yに見せてあげなければいけない。

参考サイト:
CanalWay Ohio:
このサイトで地図を印刷しておくことをお勧めする。ハイキングに、自転車に、ドライブに、鉄道に、いろいろな楽しみ方を紹介している。
Canal Fluton and Museum: St. Helena IIIという船でのツアーを体験できる。


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