Weekend 2003 November (1)



 11/1(Sat)-3(Sun) New York
 New York City Marathonに参加するために、飛行機でNew Yorkに向かう。今回は予備抽選であたったので、なかなかいい飛行機が事前に予約できなかったのであるが、目先を変えて、Cleveland Hopkinsではなくて、Akron Canton Airportで検索すると、Air Tranという会社で、格安の便が手に入った。一番安いものでNew York片道$60であった。また、飛行場の駐車場も一日$7、一週間で$35と、断然安いし、我々Clevelandの東側に住んでいるものにとっては、飛行場までの時間も15分程度しか変わらない。Deltaもあり、ここはお勧めだ。
 1時間30分のフライトで到着。Laguardia Airportは伊丹空港といった感じの空港。Yはフライト中も、お利口さんにしていてくれた。
 飛行場から予約していたElmhurstのホテルまでタクシー。そこから地下鉄でマンハッタンに出る。55th St.の『めんちゃんこ亭』でラーメンを食べる。やはり、日本食はおいしい。でも、ちょっと高い?かな。
 その後、Yと2人でマラソンのregistrationに向かう。ちょうどMaddison Ave.では歩行者天国となっていた。42th St.まで下って、バスに乗る。
 Registrationに向かうと、驚いたことに行列が出来ていた。コンベンションセンターが小さいので、入場制限をかけていたのだ。Yは疲れて寝てしまった。
 ここでプログラムとトレーナー等をもらう。Chicagoのように、いろんなものをもらえたり、ということは無かった。また、会場も非常に手狭なものであった。なるほどAHAが、New Yorkで開催されずに、Oerando, Anahaim, Chicago, New Orlensでしか開かれない(開けない)というのも納得できる。分断交通も無く、いまいちの感があった。
 歩いて、A lineに向かう。頭上にはEmpire State Billがそそり立っていた。

 YとCentral Parkでお散歩。ここは明日のマラソンのゴール地点になっており、着々と準備がなされていた。マラソンに参加する人も、そうでない人も、明日の興奮を想像しながら時間を過ごしていた。

 フィニッシュライン。明日は何時間でここに入ってくるのであろうか。
 Sheep Meadowで夕陽を眺める。
 Park内は紅葉が真っ盛りであった。
 噴水周辺では、大道芸人が芸をしていて、Yもそれを見て、おおはしゃぎ。
 こどもの目線で見ると、橋や柵の模様は非常に面白いものであるようだ。
 夕闇迫るCentral Parkを後にして、ダウンタウンへ。 47th St.の『かつ濱』というとんかつ屋へ行く。結構おいしいし、サービスもいいし、値段も手ごろ。また、地下鉄でホテルに戻る。
 今回のホテルは、マンハッタン内は値段が高すぎて手が出ないので、地下鉄沿線で探して、Elmhurstの『Pan American Hotel』にした。部屋も広いし、値段もまあまあであった。
 待ちに待ったレースの日がやってきた。5時に起きて、朝食を摂った後、マンハッタンへ。近代美術館の前から出るシャトルバスを待つが、凄い人手。立っている間の疲労を考えると、最後尾を狙うか、または、自力で行く方がよかったかな?
 一方、Yとママは41th St.に出来た新しい日本食の店にお買い物。 地下鉄でもどこでも、レースの中継で賑やかであったらしい。
 出発地点となるStaten Islandの公園は、3万5000人という人手には手狭な感じ。トイレの行列はいつものことだが、ベーグル、水がゲット出来る。出発は3グループに分かれており、橋の左側を走るのグループ(女性が多い)。橋の右側を走るのグループ(男性が多い)。そして、残念だが、橋の下部分を走るグループに分かれている。私は青のグループであった。
 出発は10時10分なのだが、30分前からラインナップしてしまっているので、尿意を催した人は、自分の立っている真下(アスファルト)でおしっこをしているという有様。なるほど、男女分断していて正解だ。そうこうするうちに、『スタート』。チップの意味があまりわかっていないのか、スタートラインまで歩いて、スタートラインから走り出すという感じではないのと、ずっと橋を登っていくので、入りの1マイルは8分30秒台。しかし、次の3マイルまで、下りが多いので、7分前半で突っ込んでしまい、ややペースを落とすように入っていく。橋の部分は、橋が揺れている感じが判るので、走っていて気色悪い感じだ。
 Brooklynに入ると応援は激しくなる。8マイルで3グループが合流して、いよいよレースが始まったという感じ。レースペースであるが、体つきから見てあまり最初から突っ込んではいけない人まで、突っ込んでいる。抜かれるままに、自分のペースを維持することに努める。

 沿道の歓声を受けながら、13マイルの橋の登り、歩幅を落としてゆっくり登る。そして中間点。ここまで1時間34分53秒。ペースを抑えたといっても、私も少し飛ばしすぎ? 橋のてっぺんから見たダウンタウンは絶景であった

 15マイルから、再び橋へのゆっくりとした登りである。ペースを落として、着々と登っていく。この辺りから前半とばし過ぎの人達がどんどん脱落してくいく。橋には全く観客がいないので、唯一集中して走れる所だ。橋の途中で16マイル、残り10マイルだ。ここからマンハッタンに向かって下っていくので、スピードもあがっていく。

 橋の終わりに近づくと、凄い歓声。いよいよマンハッタンに入っていく。そして、1st. Avenue。 このレース中、一番綺麗な所ではなかろうか。走っている人もここまで来ると少なくなってきて、応援を一身に受けることが出来る。ただ、わずかながら登っているので、しんどい所だ。また、気温も上昇してきたので、水分を補給しながらペースを保つ。補給ポイントでは歩く人が多く、うまく水をピックアップしたら、コースの中央を走って、歩く人をごぼう抜きしていく。
 20マイル手前の橋の登り。コース中、一番しんどい所ではなかろうか。延々と登りが続く。そして、21マイルの橋へ。ここの橋の登りは殆ど無い。
さあ、あと5マイルだ。
 セントラルパーク目指して南下する。緩い登りでもあり、ペースはやや落ちてくる。110th St.を過ぎると、いよいよ応援も凄くなる。両側ずっと二重三重の人垣が続く。『がんばれ〜』の声には手を振って答える。24マイルで公園内に入っていく。いよいよあと、2マイルなのだが、実はここからが結構しんどい。スパートをかけた人がいたので、ついつい突っ込んでしまったのだが、アップダウンが多く、クロスカントリーをやっているような感じ。25マイル過ぎから完全に失速してしまう。ただ、歩くことは応援している人が許さないような雰囲気だ。一旦歩いた人も、応援で再び走り出すといった感じ。

 最後の1マイル、抜かれることがほとんどになったが、何とか足を進めて、昨日偵察に行ったコースに入る。ちょっとした登りでもしんどい。最後の0.2マイルの長いこと、長いこと。そして、ガッツポーズでゴールラインを通過!
 メダルをゲットする。ずっりしたものだ。

 公式タイムは3時間17分47秒という記録。最後の3マイル程で失速したせいもあり、自己ベストの更新はならなかった。しかし、順位は1295位/34662人と、全体の4%で走れている。コース上の気温、アップダウンを考えると、そして、3週間前のシカゴでの完敗を考えると、私には納得のいく走りであったと思う。公式HPはここ。公式記録はここ

 参加人数からいうと、これまでシカゴが一番であったのだが、年々増え続ける参加者のために、とうとうニューヨークがシカゴを抜いてしまった。文字通り、『世界一の大会』になったのかもしれない。
 今回のレースは、3週間という間隔であったが、疲労をためないようにして主にペース練習をし、体調管理に留意したので、納得のいくレースをすることが出来た。やはり、レース直前の体調管理の大切さを痛感させられた。ただ、やはり全体のスピード、35km過ぎからのスタミナ不足は否めないところであるので、この辺をトレーニングして来年のボストンに望みたい。

コース攻略のコツ
@
スタートに工夫がいるように思う。私の前には1000人くらいいたと思われるが、やはり前からのスタートがいいような気がする。

(2) スタート時間が10時10分と遅いので、それまでの食事、アプローチ、気温の上昇には注意が必要だ。いっそのこと、フェリー、地下鉄というアプローチもいいのかもしれない。(下調べ必用)
(3) 橋の通過に結構アップダウンが多い。
(4) セントラルパーク内のアップダウンもかなりある。全体を通して、やはり記録を狙う場所ではないように思う。ここは、やはりマラソンを楽しむところであると思う。
(5) 服の前と後に自分の名前を書いておくこと。ものすごい応援を受けることが出来る。
 レースが終わって、自然史博物館の前で家族と落ち合う。足は疲労はあるが、張った感じはしない。その後、81th St.と2nd Ave.の交差点にある『優香』という寿司屋さんで、食べ放題($19)のお寿司を食べまくる。
 翌日のNew York Timesには、自分のタイム(チップタイムではない)と順位を確認することが出来る。
 楽しい2泊3日の旅であった。ただ、やはりNew Yorkは疲れる街だ。のんびりとしたOhioの生活に慣れてしまうと、ここの息の詰まりそうな生活は私には耐えられない。旅行で訪れるくらいがちょうどいいのかもしれない。


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