2015 Short Vacation in 4 Corners



 5/2(Sat) ShiprockMonument Valley

 朝起きてみると、レース参加者の駐車場は、ゴール会場の反対側の草地であった。そちらに車を移動して、ゼッケンをゲット、バスに乗り込む($75.98)。レースは、片道切符の下りコースだ。標高は1500m以上あるので、既に体が異常を察ししており、息遣いも荒くなってしまう。バスの中では、美しい朝日を見ることが出来た。
 マラソンのスタートは、AZとの境界から500mくらいの場所だ。ちょうどバスが転回できる場所があり、ここまで非常にスムーズにランナーを運んでいる。
 周囲には何も見当たらない。走るとなると、逆に目標を失いそうになるコースだ。 
 他のマラソン大会であるような国歌斉唱は無い。ここはインディアン居住区なのだ。Navajoの音楽がその代わりであった。
 記念撮影などをやっていると、突然スタートの時間はやってきた。スタートではチップでの計測は行わないので、前方からスタートするほうが有利だ。
 後日わかったことだが、レースは200人のマラソンランナーと130人のリレー組がいたそうだ。スタート直後は先頭に立ってしまうが、徐々にペースが落ち着いてくる。入りの1マイルは7'29''、内心は自己記録を狙っていたのだが、やはり標高の影響があるようだ。2マイルは登りもあって7'45''となる。3マイルも緩やかに登っており7'35''だ。リレー組のペースは明らかにおかしいので、だいたいの区別はつけることが出来る。

 4マイルへは、急激な下りがある。リラックスしながら、これを7'00''で下る。5マイルは6'51''、6マイルは7'16'だ。

 何も無い中を、追い風を若干背中に受けながら緩やかに下っていくコースだ。7マイル7'17''、8マイル7'18''、9マイル7'17だ。
 正面には町の名前にもなっているShiprockが見えるようになってくる。10マイルが7'31''、ここから12マイル過ぎまでは緩やかな登りだ。

 11マイル7'39''、12マイル8'15''、左にはShiprockから続くリッジが伸びている。

 この峠を越すと、前方にハーフの集団がちょうどスタートしたのが目に入る。こちらは500人強の大集団だ。13マイルが7'35''、ハーフの通過は1:38台の記録となる。
 ここからはハーフのランナーを追ってのランになるので、孤独感を感じることは無いだろう。14マイル8'21''、15マイル7'28''、16マイル7'26''、17マイル7'41''、18マイル8'18''、気温もどんどん上昇してきて、かなり消耗する。7分台で走ることが困難になってくる。しかしハーフの大集団をとらえていくので、目の前にいいペースランナーがいるともいえるだろう。
 19マイル8'09''、20マイル8'17''、ここで左折して大きな道を下っていく。21マイル8'05''、22マイル8'19''、しかしここで体に異変を感じてペースががた落ちとなる。ハーフのランナーを抜くことも出来なくなってきた。やや脱水症状か。
 しかし時計を確認すると、何とか3時間半以下で走れそうな雰囲気があるので、力を振り絞ることにする。というのも、全米50州全て3時間30分以内でとの、密かな目標もあるためだ。23マイル9'42''、24マイル9'22''、ややペースを上げるようにして25マイル9'13''、そして市街が見えてきたら26マイル8'39''だ。最後は左折してゴール、2'17''だった。
 3:28:21、総合9位/201人、男子40-49歳の部で1位/30人であった。平均ペースは7:57/mileであった。
 メダルはShiprockをあしらったユニークなデザイン、いい生地のロングシャツをもらえた。全体に下りのコースだが、緩やかな登りも感じられた。何とか20マイル過ぎまでは持ちこたえたが、その先で失速する失敗レースでった。(朝ごはんがいけなかったのかもしれない。)
 どうやら入賞できそうだというのはわかっていたのだが、胃の調子が悪いし、11時になっても表彰式が始まらないので、観光に突入することとする。まずは近所のスーパーで買出しだ($8.09)。そしてむかつきを抑えながら、まずはFour Cornersへ($5)。
 この地域は、NavajoではなくてHopi族の居住区となっている。

 右手にユタ、左手にコロラド、右足にアリゾナ、左足にニューメキシコをまたいで記念撮影とする。ちょうどここでハーフマラソンの年代別2位だったという女性に遭遇する。Navajoの壷を携えており、商品にもらったそうだ。やっぱり表彰式には出席するもんだな。

 後日メールで連絡すると、素晴らしい壷を頂くことが出来た。郵送はしてくれない大会が多い中で、非常に親切な大会である。
 コロラドからユタへ。
 風景は、いつものユタの赤茶けた景色となってくる。
 特に公園に指定されているわけではないのだが、雄大な景色が広がる。
 標高3000mまで続く山域だ。

 そして次の目的地のNatural Bridges National Monumentに到着する。まずはビジターセンターで情報&お土産をゲットする($6+$15.88)。レース終了から3時間位経過してくると、かなり体も戻ってきた。やはりこれも高度の影響なのであろう。

 園内にはキャンプ場もある魅力的な場所だが、早朝に埋まってしまうそうだ。
 園内は一方通行のループとなっており、まずは最初のSipapu Bridgeへ向かうトレイルに向かう。一部階段もつけられているが、自然なトレイルだ。
 岩の下のトレイルを進んでいくと、右手にブリッジを望むことが出来る。まずは展望台のようなロケーションへ。
 更に高度を下げていくと、ブリッジの中に青空を望むことも出来るポイントとなる。
 近くで見るとかなりの迫力だ。川の流れによって作られたNatural Bridgeであるが、自然の偉大さを感じ取れる場所である。高さ67m、橋脚82m、幅9.5m、厚さ16mである。谷底までは、標高差150mである。
 周囲には砂漠の花々が咲き誇っていた。
 次にHorse Collar Ruin Overlookへ。
 こんな凄い環境でも、人が住んでいたとは驚きである。時間があれば、川沿いにここを訪れることも可能である。
 次にKachina Bridgeへ。大きなブリッジを見ることが出来るのだが、このブリッジは分厚いものなのでうまく写真に収めることが出来ない。
 ここは川の二股にあるのだが、上流からは水は流れていなかった。しかしスコールのときなどは洪水となることであろう。
 先程の橋とは異なり、かなりどっしりとした橋脚だ。谷底までは1マイルくらいあるので、割愛するならばこのブリッジとなろう。高さ64m、橋脚62m、幅44m、厚さ28mである。谷底までは、標高差120mである。1992年には4000トンの砂岩が崩落しており、未だ徐々に大きくなっている橋である。
 最後にOwachomo Bridgeへ。ここは標高差も無く簡単にたどり着くことが出来るので、是非訪れたいブリッジだ。
 高さ32m、橋脚55m、幅8m、厚さ3mである。谷底までは、標高差50mである。光の向きによっては、下流側から撮影するのもいいだろう。

 次にUT-261に入っていく。初めはしっかりとした道なのだが、未舗装のヘアピンカーブの道となるので、モーターホームや牽引する向きには避けた方がいい道かもしれない。23マイル進んで、右の道へ。10分未満でMuley Point Overlookだ。

 目の前には、グランドキャニオンに引けをとらないSan Juan Riverの渓谷が広がる。
 南を見下ろす位置なので、朝晩の景色が綺麗であろう。
 届出が必要なのであろうが、ここでキャンプすることも可能である。素晴らしい朝晩の風景を楽しむことが出来るであろう。
 次に、ダート道を下っていく。
 これも素晴らしい風景だ。
 日没が近づいているのだが、次にGoosenecks State Parkへ向かう。
 谷底には、San Juan Riverの流れを見ることが出来る。この雄大な景色を写真に収めるには、パノラマ撮影以外は無いであろう。ここではキャンプも可能なのだが、ビールが欲しかったのとシャワーを浴びたかったので、先に進むこととする。
 Mexican Hutを過ぎて、San Juan Riverを渡る。そして、Monumet Valleyへと向かう。
 残念ながら曇っているため、オレンジ色に輝く風景は見ることが出来なかった。ここにはホテルもあるのだが、個人的にはキャンプ場の方が素晴らしいと思う。キャンプサイトにはテーブルが無いので、交渉すればモーターホーム用にサイトに宿泊できるだろう($20)。
 シャワーですっきりした後は、恒例の打ち上げとする。素晴らしい風景を眺めながらの夕食は、どんな高級レストランもかなわないであろう。


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