2004 Summer Vacation Report in SD,WY,MT



  13日目 7/28(Wed) Glacier NP
 今日は昨日の曇り空が嘘のように晴れ渡った。さあ、今日の目標はGlacierで一番の美しい日帰りロングハイキングコースに行くことにする。Many GlacierからHiker's Busに乗ってLogan Passまで登って、そこからGarden Wall下をトラバースした後(Highline Trail)、Swiftcurrent Passを越えてMany Glacierへと下りてくる(Swiftcurrent Trail)コース(11.5mile)だ。気温もやや低いので、Yは着ぐるみで連れ出して7:30のシャトルバスの出発に備える。
 グレイシャーには昔ながらの乗り合いバスがあって、これで各観光ポイントへ連れてってくれるサービスもある。カーブが続く道でもあり、お金の余裕があって車の運転が苦手な人には、お勧めのツアーであると思う。
 バスは予定時間よりも50分近く遅れてやってきた。この辺りはいかにもアメリカらしい。Logan Passに到着した後、Highline Trailを辿っていく。出だしがやや切れ落ちた所を通るので、高所恐怖症の人は避けた方がいいかもしれない。
 道は多少のアップダウンがあるものの、右側のGarden Wallを見上げ、そして左手に広がる雄大な景色・お花畑を眺めながらのハイキングは、シャモニ・モンタンベールを思わせる美しいコースだ。
 延々とトラバースしていくわけだが、変わり行く景色と花の種類の多さには飽きることも無い。

 実は良く見るのだが不明(誰か教えて下さい)、Glacier Lily(ちょっと色が薄いのだが、、、)、Arrowleaf Senecio、不明(誰か教えて下さい)、不明(誰か教えて下さい)、Death Camas、不明(誰か教えて下さい)、Nodding Onion
 これもDeath Camas、不明(誰か教えて下さい)、不明(誰か教えて下さい)、 Shrubby Cinquefoil

 Mountain GumweedScarlet PaintbrushBluemist PenstemonBlanketflower、不明(誰か教えて下さい)、Bear Grass、不明(誰か教えて下さい)、Alpine Forget-Me-Not、不明(誰か教えて下さい)。
 向こう側から誰か来たと思ったら、マウンテンゴートの群れであった。人間を見て道を譲ると思いきや、やはりあちらも安全な道を好むのか、全く道を譲ろうとはしない。しょうがないので、こちらが道を譲ると、どうどうと道の真ん中を通り過ぎていった。手を伸ばせば届く距離ではあるのだが、槍のような大人ゴートの鋭い角を見ていたら、手を出そうとは思わないであろう。
 一度峠のような所を通過する。ここからやや左側の傾斜も緩くなってくるが、高度感は以前にも増して凄くなってくる。
 道なりに歩いていくと、またしてもマウンテンゴートの群れだ。今回も道を譲った所、子供は道の真ん中を歩き、大人は我々の上を乗り越えていった。
 ほぼ中間点に位置する所にあるのがGranite Park Chaletだ。Yは揺らり揺られて、気持ちが良くなったのか、眠ってしまった。
  アメリカは車社会であり、山自体もここのような険しい山は少ないので、どんな山小屋でも車で行けてしまうことが多い。日本・ヨーロッパでは一般的な山小屋のスタイルだが、アメリカにおいてこんな山小屋の存在は非常に貴重なものであろう。もし次回ここに来ることがあれば、ゆっくりとここに宿泊してみたいものだ。(電話予約は必要です。)
 小屋からは峠に向けて登っていく。背中のYが肩に食い込む所だ。Swiftcurrent Pathの西では水は太平洋へと、東では北極海へと流れる。峠を超えると、再び雄大な景色が堪能できる。遠くにはビッグホーン・シープの群れも観察することが出来た。
 雪渓の下で大休止。カップラーメンを沸かして昼食とする。
 下りは非常に傾斜の強い所を下っていくのだが、非常に景色はいい。眼下にBullhead Lakeが望まれる。
 傾斜はいよいよ強くなってきて、見上げれば氷河が望まれる(雪渓ではなく明らかに氷であった)。よくぞここにルートを切り開いたことだ。
 氷河の雪溶け水が美しい滝を形成している。背中からは、『たき!』、の声。
 急傾斜帯を過ぎれば、湖沿いの緩やかなハイキングが続く。美しい所なのだが、けれど今度は熊の心配もしなければいけない。このブルーベリーは熊の大好物でもあるのだ。
 今日はハイキング自体は緩やかであったが、急傾斜帯につけられた道であったために、Yには背中で我慢してもらった。でも、来年ぐらいからはしっかり歩いてもらおうか。私も年をとったのか、Yも重くなったのか、日毎に背中のYが身にこたえるようになってきたからだ。
  夕食をとった後、湖までサイクリング。美しい日の入りを見ることが出来た。そういえば、今日は一回も車に乗らなかったな。Many Glacierはそんなことが可能な、非常にいい所である。


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