2004 Summer Vacation Report in SD,WY,MT



  3日目 7/18(Sun) Badlands NP→Windcave NP

 朝は周囲に遮るものが無いせいもあり、空が明るくなり始めると同時に目を覚ましてしまった。そこで、昨日のObservation Pointへの早朝ランを決行。気温はそれほど上昇していないこともあり早いペースでとばすことが出来た。途中で、鹿と山羊を見ることが出来た。

 往復10mile近くになってしまい、後半はやや水分不足になる。けれど、綺麗な朝日を見ることが出来た。
 昨日のカレーの残りで朝食をとった後、撤収。Badlands NP内を西にドライブする。Fossil Exhibit Trailは化石がケースの中に展示されていて、やや拍子抜けしてしまった。
 道路には所々にOverlookがあるので、車を停めて見てみるのもいいだろう。Pinnacles OverlookにはRapid Cityからの最初の展望台ということもあり、多くの人がいた。
 Badlands NPはもともとIndianの居住地であったわけだが、この砂漠のような所にも一年中水が耐えることは無い場所があり、そこに動物が集まり、人が集まったそうだ。今回はNorth Unitしか行っていないのだが、Buffalo Gap National Grasslandを含めれば、非常に大きなNPだと言えよう。
 I-90を西進すると、Wall Drugの看板を嫌というほど見ることが出来る。給油ついでにのぞいてみる。店内はいろいろなコーナーがあり、面白いスプーンも見つけることが出来た。ちなみに冷たい水は無料、コーヒーは5セントである。

 Rapid Cityを通過しMount Rushmore NMに到着する。

 このBlack HillsもIndianとのいわくつきの所で、Indianはこの周辺を聖地にしており、白人の指定する居留地となっていたわけだが、この周辺で金鉱が発見されると、ここにも白人が進出してきたわけだ。争いは必然的に生じて、MTのLittle Bighornでの戦いでCuster一行がIndianとの戦いで全滅することにより、その後のIndianの運命はひどいものとなっていった。このBlack Hillsに、このようなMonumentが造られたのは、何か複雑な思いがする。

 駐車場代 $8を払って入場すると(一年間有効)、立派な建物がMonumentへと導いてくれる。アメリカ政府および50州からの寄付によって施設が維持されていることもあり、道の両側にはそれぞれの州旗がたなびき、アメリカの聖地のような印象がある。

 レストランで自前のハンバーガーで昼食をとった後、Lincoln Borglum Museumへ。ビデオでは作成へのプロセスが示されており、非常に興味深いものであった。(90%はダイナマイトでの彫刻であったらしい。)
 Presidential Trailを時計回りに一周する。下からは大統領の顔をまじかに見ることが出来る。左からGeorge Washington, Thomas Jefferson, Theodore Roosevelt, Abraham Lincolnである。それぞれ、アメリカ大統領の評価の中でも上位に入る大統領である。Sculptor's Studioには、モデルとなった彫刻が展示されており、これをもとに掘削を行っていったそうだ。1:12の比率になっており、1インチが1フィートに換算されたそうだ。またここには、作成過程の写真が展示されている。もともとはJeffersonの顔は、Washingtonの左側に計画されていたことや、リンカーンの所には文字が彫られていたことなども紹介されている。
 展望台に上がってくると、良く似た格好のアジア人が横切った、、、『M先生!』、会いそうな気はしていたのだが、やはり会えたか、、、。Tくんは車で就寝中ということで、奥様にも御挨拶をした後、NMを後にする。
 曲がりくねった道、砂利道を抜けて南進し、Custer SPを通過する。ここは標高が高いせいもあり、避暑も兼ねた多くのキャンプ場がある。多くの動物も生息する。
 目指すWind Cave NPに到着する。ここに来た一番の目的はBisonである。すぐに1頭のBisonを発見、凄い凄いと思いながらカメラを向けるのだが、対向車は全くの無関心のようだ。
それもそのはず、少し進むと、群れとなってBisonが現れた。
 更に車を進めると、US-385との三叉路は完全にBisonに占領されてしまっている。気がつけば、周囲を完全にBisonに囲まれてしまった。期待はしていたのだが、これほど多くのものがいるとは思わなかった。

 寝ていたYも『Buffallo』と覚えたての言葉を発している。

 さて、本来はここからDevils Towerまで走ろうかとも思っていたのだが、運転にも疲れたのでここで宿泊することとする。キャンプ場はVisitor Centerに隣接している。一泊$12なり。キャンプは柵で囲まれており、キャンプ場の入り口には動物よけのゲートが作られている。牧場の中?サファリパークの中?といった感じのキャンプ場で、雰囲気も非常にいいキャンプ場だ。

 テント設営の後、明朝のCave Tourを確認しにVisitor Centerに行くと、またもやM先生の遭遇、Tetonでの再会を約束して別れる。

 キャンプ場にはシャワーも無いので、すぐ南にあるHot Springsに向かう。アメリカは広大な大地で、掘ればたくさんの温泉が出るのであろうが、アメリカでは掘削での温泉は禁止されている。ここも、自然に湧いてきた水を利用しているものだ。19世紀からの歴史を持つEvans Plungeに行ってみる。一人$9.72、中に入ってみると、大きなプールがある。あまり硫黄臭くも無く、温度も低いのだが、サウナ・ジャグジーの方は十分に温まることが出来る。ちなみにこちらは$2の追加料金だそうだが、係員のいぬ間に入ることが出来た。ウオータースライダーもあるのだが、こちらはあまりに子供が多いので遠慮してしまった。
 建物も古いものであるが、温泉が恋しい我々にとっては、本当に楽しめる所であった。

 旅の疲れを癒した後、町を散策。町の真ん中には、赤い砂岩で作られた大きなホテルが聳え立つ。このHot Springの町は東海岸の資本が投入され、鉱山の発達とともに一気に発展したそうだ。
 夕焼けを見ながらキャンプ場に戻ると、Bisonがまたもやキャンプ場の入り口を占拠していた。夕食をとって満点の星空を眺めていると、周囲にはBisonの鼻息(いびき?)がこだましてくるという、変わったキャンプ場であった。


BACK  INDEX  HOME  NEXT