2004 Boston Marathon



  4/19(Mon) 3日目 Boston
 さあ、いよいよ決戦の日がやってきた。今回の新兵器は、胸につけた『Yoshi』の名前である。どれだけの人がこれを見て応援してくれるだろうか。
(comming soon)

 Boston Commonから連絡バスに乗って、スタート地点であるHopkintonに向かう。驚いたことに、バスが道に迷ってマラソンコースの途中に出てしまい、パトカーに先導されて出発地点に戻るというハプニングがあった。

(comming soon)
 周辺は民家で、学校をメイン会場にしている。やはりここでも無駄な脂肪をつけた人は誰もいない。気温は85F以上にまで上昇してきており、みんなスタート前から日陰で横になっている。
(comming soon)
 12時スタートなのだが、30分前からラインに並ぶ。そしてお決まりの国家斉唱だ。びっくりしたことにF-14が2機上空に飛来した。国家の最後の音が響く中に時間をあわせて、どんぴしゃりで飛んできた。相当慣れているのであろう。
 そして、スタート! 前半は下り坂が多いということで、オーバーペースにならないようにしっかりと自分のペースを守る。全体のレベルも高いので、遅い人にいらいらさせられることも無い。5kmのラップは22:28のいいペースだ。多めに水をとろうと心がけるが、集団も多いのでとり損ねることもあった。10kmのラップも22:18という予定していたペースだ。この辺りからほぼ平坦なコースになってくる。

 10kmを越える頃、下がアスファルトでもあることから、更に気温が上昇していることを感じる。15kmのラップは22:54と、明らかに遅れ始める。10mileを越えると体がいうことをきかなくなってきた。無理をせずペースを下げることにする。20kmのラップは24:06、ハーフの通過時間は1:37:06。今までで一番悪いものだ。ハーフを越える頃から、時々歩くようになってしまった。

 25kmは25:29、30kmは31:22、ボランテイアの人が放水している所があれば、みんなそちらに向かい、給水場ではやや距離を違えて左右にあるのだが、手前で水をとった後、反対側でさらに水をとるという状態、道路の端では倒れている人もいて地獄絵図になってきた。

 35kmは心臓破りの坂があったせいで32:22、40kmは下り坂と応援に助けられて30:13。今回、名前を表示して走ったのだが、道路の両側から私に大声援を送ってくれる。自分でも情け無い走り(歩き)で非常に申し訳無いのであるが、見ず知らずのAsianである私にこれだけの応援をしてくれる市民には、本当に頭が下がる思いであった。
 ダウンタウンを目指して炎天下のボストンをさまよい、ゴール! ゴール直後には嘔吐している人、倒れている人、車椅子に乗せられた人、、、参加者はトップランナーのはずであるが、今までのマラソン大会では見たことの無い地獄絵図を見てしまった。寒さ対策にアルミシートをくれるのだが、全く不要であった。修羅場の様子はNews1, News2でも紹介されていた。

 公式記録は3:44:163719/17980(参加者)。公式HPはここ公式記録はここ。この気温の上昇が予想されたため、2364人が不参加とした模様で、リタイヤは1237人であった。私のゼッケン番号よりは順位はいいので、全体の記録もかなり悪かったものと思われる。コースはアップダウンのあるテクニカルなコースであると思う。ただ全体に下りが多いので、好記録も期待できるコースである。

コース攻略のコツ
(1)
前半はコース幅が狭くて、あまりとばせない。
(2) 前半の下り坂でオーバーペースとならないように貯金を作っておこう。
(3) 心臓破りの坂が有名であるが、この他にも起伏の多いコースである。上り坂でも減速しないスピードが必用だ。また、心臓破りの後の下り坂は、ロングスパートをかけやすい所だ。
 チップと交換に完走メダルをゲットする。非常に辛いレースとなってしまったが、逆に価値あるメダルとなったと思う。これだけ冬の間練習を続けてきたのに、タイムが悪すぎたので、『もうボストンマラソンに参加できることもないだろうな〜』などと重いながら会場を後にした。

 ホテルで妻子と合流。水を飲みたくても食事がのどを通らない。お風呂に入ってしばしまどろんだ後、少しましになったので、食事をとりに出撃する。同じホテルにもランナーはいたが、地獄絵図談義に熱がこもる。

 地下鉄に乗ってCoolidge Cornerにある風雅居(Fugakyu, 1280 Beacon St.)というボストン一おいしいという寿司屋に行く。Green line(C)に乗って行くと、右手に見えてくるのでわかるだろう。Coolidge Cornerからはダウンタウンよりになる。ここのロブスターの刺身は新鮮で、海老が動いている。これを見て、Yは完全にびびっている。ちなみにこの頭と腕から味噌汁を作ってくれるのだが、これが絶品。

 船盛りも日本で食べるようないい味だ。Yも味噌汁をつかんで放さない。フィッシュもたくさん見れて御満悦。


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