Weekend 2018 June(2)



 6/8(Fri)-10(Sun) Boston, MA

 2回抽選に漏れたUTMBであるが、いよいよ次回は抽選無しで無条件で参加出来ることが決まっている。あとは、2017年と2018年のポイントが基準を満たせばいいだけである。しかし現在ヨーロッパの認定団体とアメリカのウルトラマラソンの団体は関係が良好では無く、アメリカ国内でポイントをゲットする大会は少なくなってきている。4月に走ったUmsteadも、8月に走るAngels Crestも資格レースにはなっていない。そこで、ポイントゲットのために、急遽マサチューセッツの大会に出場することとした($110.93)。The North Face chalenge in MA 50Kというもので、結構メジャーな大会シリーズだ。
 飛行機チケットは、たまっていたマイルからボストンへのデルタ直行便を抑えた($11.20)。レンタルカーはAdvantageで2日間=$97.98で抑えていたが、MAは他の州の保険が効かない、有料道路の支払いがブースで出来ないのであらかじめ払わなければいけないの理由で、総額は$190.02となった。(ちなみにガソリン代は$10.87だった。)飛行機チケットはボストンが一番安くなるのだが、近隣の空港にするのも一つの手であろう。
 レースは土曜日の7時なのでだが周辺にホテルは少ないので、寝袋を持参しての車中泊計画とした。土曜日のレースの後は近郊のホテルに宿泊して($84.74)、折角なので日曜日はボストンで観光をしてから帰宅するという計画にした。
 フライトはRDU17:56だったので余裕を持って出発したつもりだったのだが、明日から夏休みとなる学校も多い金曜日ということで、かなりの渋滞だった。やや冷や汗物で空港に到着するのであった。そして日の沈むボストンに着陸する。
 車はトヨタカローラだった。トランクスルーにすれば、私なら十分に寝られるサイズだ。I-90を西進し買出しを済ませた後、レース会場となるWachusett Ski Areaの駐車場で眠りに入る。同じ事を考えている車は10台以上見受けられた。
 同時に開催される50マイルのスタートは5時なので、その時間前はかなり盛り上がった雰囲気だ。ゆっくり疲れをとった後、7時の50kmのスタートに備える。
 スタート時点の印象として、年齢層が若い、ウルトラ初心者が多いという感じであった。そして7時にスタートだ。Waveが3つあるのだが、wave 2でスタートする。スタート後すぐに山道に入るが、走れない登りではない。1マイル10'23''、2マイル11'55''、3マイル11'03''、4マイル10'34''、下りも交えてのトレランだ。
 ここで大きな風力発電施設の横を走る。これを下れば最初のAS1(4.6mile)だ。

 上り下りを交えて5マイル11'06''、6マイル11'28''と走れば、急激な山頂直下の急登にぶちあたる。これを7マイル19'02''で処理してAS2(7.1mile)だ。ここでアクシデント、右目のコンタクトレンズがずれてしまう。何とか戻そうとするのだが、無理のようだ。ここからのレースは片目レースとなる。明らかにマイル1分以上ペースダウンする。8マイル13'48''、9マイル14'56''、そして再び急激な登りでAS3(9.4mile)だ。ここから下るのだが、道はかなり悪く、飛ばすことは難しい。10マイル18'36''、11マイル14'30''、そしてAS4(11.7mile)だ。
 ここから道路を渡って北上していくのだが、相変わらず道は悪い。12マイル11'41''、13マイル14'23''、14マイル14'17''、15マイル18'14''、強烈な登りもあったりで消耗する。そしてAS5(15.5mile)、道路を渡ってすぐにAS6(15.8mile)だ。ここからはやや走りやすい道に変わる。16マイル14'36''、17マイル12'10''、18マイル11'11''、19マイル12'46''、20マイル10'27''、林道のは走りやすい道だ。ここまで来ると50マイルのランナーなども入り混じってくる。AS8(20.7mile)を過ぎると、またシングルトラックの山道に入る。21マイル14'36''、22マイル14'18''、23マイル16'31''、24マイル15'00''、25マイル15'40''、我慢の走りが続く。そしてAS9(25.7mile)だ。すぐにAS10(25.9mile)、ここであと5マイルの掛け声が入る。
 強烈な登り・足場の悪い道が続き、26マイル22'05''、27マイル19'46''、28マイル16'53''、29マイル15'06''、あちらからはマラソンのランナーがやってくる。ゴールも近いので、前のランナーを追ってスピードを上げる。最後は林道をとばして登り、下りの登山道へ。30マイル12'14''、最後に抜かれるのはしゃくなので、ペースアップしながらゴールを目指す。そして最後は2'27''でゴールする。

 7:11:41、36位/191人であった。そして狙っていた年代別チャンピオンになることが出来た。
 ずっと片目だったのと、石の多いテクニカルコースだったので、体の消耗はそれほどではなかった。しかし、HOKA ATR3はかなりの消耗であった。
 最後は、ウルトラランナーのDean Karnadezと写真を撮ることが出来た。

 年代別の商品は帽子だけで、メダルもTシャツも真新しいものではないが、運営のしっかりとした大会であった。
 登りは1,977mであった。テクニカルなコースではあったが、トラブルが無ければ7時間以内に走れそうな感じだった。

 十分にレストした後は、MarlboroughにあるHoliday Innに入る($84.74)。いつものように食料お酒を買い込んで、1人打ち上げをするのであった。
 翌日はボストンの観光に向かう。
 水族館近くに車を停めた後、そぞろ歩きとする。
 住むのにはお金がかかる町だが、旅行で訪れるにはいい場所だ。
 まずはBoston Aquariumへ。AAAカードの割引(-$2)が得られる。朝一に訪れた利点として、ペンギンの餌やりを見ることが出来る点だ。全てのペンギンの名前を認識しながら餌をやっているのに、ちょっと感動してしまった。
 ここの展示は、回廊式の先駆けみたいなものだが、今となってはやや小規模で時代遅れになった感は否めない。

 先日アトランタの水族館を訪れたばかりだが、十分に癒されることが出来た。
 最後にあざらしの餌やりを見てから、水族館をあとにする。
 次にグリーンラインで、美術館へ。

 何度来ても、また新たな発見はあるものだ。
 ただやはり印象派の作品からは、何かしらの元気をもらえる気がする。(ゴッホ)
 ルノワールも4枚あった。
 モネの作品も、いつもの睡蓮だけではなくて、多くの作品を展示していた。
 日本だったら黒山の人だかりなのだが、この『モネの部屋』を独り占めできる幸せに浸るのであった。
 まったりと時間をつぶした後は、オレンジラインでお昼に向かう。こちらの方が本数が多いし速いので便利であろう。
 いつものChina Pearlへ。ただ1人で来ると、種類が頼めなくて損する感じだ。
 お腹も一杯になってしまったのだが、Freedom Trailを歩く。
 最後はQuincy Market内のオイスターバーでくつろいだ後、空港へ向かう。レンタカーの返却は簡単で、乗り継ぎも10分以内、いつもの事だがBOSのセキュリティチェックは大した事は無かった。17:14のフライトでRDUに戻り、明るいうちに帰宅することが出来た。とりあえずUTMBのポイントがとれてやれやれだ。


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