Weekend 2015 November(2)



 11/21(Sat) Boonsboro, MD

 今年は100マイル、50マイルを走り、更に100マイルを走ろうと思っていたのだが、残念ながら大雨のために中止となってしまった。そこで、欲求不満解消のために急遽50マイルの大会に参加することとした。周辺でのレースを調べてみるに、アメリカでも最大で最古の人気のある大会=JFK 50が開かれることがわかった($223.65)。Marylandという隣の隣の州だが、金曜日の仕事の後に現地に向かう。しかし、なかなかの渋滞に閉口する。
 暗くなってからスタート地点のBoonsboro, MDに到着する。後部座席は寝台車にしていたので、受付のある高校の駐車場で仮眠をとる。なかなか冷え込む夜であった。
 朝7時のスタートなのだが、徐々に人が集まってくる。体育館でレースの説明を聞いた後、1,000mくらい離れたスタート地点に向かう。
 1,000人以上いるので、スタートはなかなかの迫力だ。各自チップを靴に装着しているのだが、スタート地点に感知器は無かった。(ちなみにトレランなので、しっかりと靴紐でしばっておいた方がいいだろう。)そのため、出来るだけ前方からのスタートがいいだろう。
 7時ちょうどにスタート! 先頭集団のレベルは高いので、かなりのスピードで離されていく。まずコースは、東の山へと登っていくコースだ。1マイルが8'42''、2マイルが9'33''、3マイルは9'15''、みんな物凄い鼻息が荒い。
 峠からはアパラチアントレイルを辿っていく山道だ。4マイルは8'22''、5マイルは11'38''、ここからきつい登りになるのだが、舗装路なのでそれ程タイムは落ちない。6マイル11'36''で最高点を通過する。
 ここからは落ち葉が積もって走りにくいものの、クルーズコントロールセクションに入る。7マイル9'41''、8マイル9'46''、9マイル9'27''、ここでASのあるギャップに出る。ここからはやや登りのあるセクションだが、NPSのジープに閉口する。10マイルが10'47''、11マイル8'40''、12マイル10'20''、13マイル9'55''、14マイル10'31''、ずっと落ち葉のあるアップアンドダウンのセクションだ。そしてスイッチバックの下りに入っていく。この辺りから、5時アーリースタートの集団を抜いていく。15マイル11'43''、お腹の調子が今一つなので、トイレ休憩を挟む。16マイル10'51''で川沿いのトーパストレイルに入っていく。(一箇所線路を渡るのだが、どうやら鉄道はレースのために待機してくれているようであった。)
 ここからは、ずっと左側にPotomac Riverを見ながらのトレイルだ。17マイル8'31''、18マイル8'26''、19マイル8'35''とクルーズコントロールに入っていくが、あまり体調は良くないようだ。Harpers Ferryへの橋を左に分ければ、アパラチアントレイルとはお別れだ。

 20マイル9'01''、21マイル9'09''、22マイル9'17''、アーリースタートのランナーをどんどん抜いていくのだが、徐々に抜かれることも増えてくる。景色も全く変わらないので、モチベーションを保つのも大変だ。23マイル9'41''、24マイル9'18''、25マイル10'00、ようやく中間点を通過する。ここまで4時間で走れているので、このままのペースでいけば8時間は切れるのだが、明らかにペースダウンの香りがするので状況は厳しいようだ。

 26マイル9'31''、27マイル9'12''、28マイル9'44''、29マイル9'37''、30マイル9'55で、ようやくポトマック川を渡る橋の下を通過する。残り20マイルとなって気持ちも楽になるのだが、体の調子は依然悪い。ここから12マイルの川沿いの道が続き、8マイルのロードだ。残りの力を計算しながら、走りを続ける。

 31マイル11'08''、32マイル10'35''、33マイル10'19''、34マイル11'32''、35マイル11'39''、残念ながら1マイルを10分で走る脚は残っていない。ここで再びトイレ休憩、36マイル10'07''、37マイル10'20''、38マイル10'22''、39マイル11'45''、40マイル11'01''、エイドステーションで休憩したくなるのだが、なるべく歩を進めるようにする。41マイル10'17''、42マイル10'42''、ここからロードに入っていくが、いきなりの急坂だ。43マイル11'09''、44マイル10'02''、45マイル11'23''、46マイル10'41''、田舎のアップダウンのある道だが、着実にゴールを目指す。ここまで来ると、あまり順位の変動は無い。

 47マイル11'25''、8:00はもう無理なのだが、頑張れば8:30を切れそうなので、ここから根性を出してペースアップをする。48マイル9'56''、49マイル9'55''だ。1人抜き去って、更に前方のランナーを追う。しかし、残念ながら左足に痙攣の兆候が出てきたので、ラストスパートは自重しなければいけない。50マイル9'16''、ようやく8:30を切れる気がしてきた。

 ゴールを前方にとらえながら、最後まで気持ちを切らさないようにしてフィニッシュラインを超える(2'47'')。Hoka One Oneのバックアップのある大会だが、遠くから私の靴を認識して放送するのが印象的であった。
 8:27:53、100/793 finishers(12.6%)であった。力を出し切れなかった割に、初めての50マイルを走るランナーも多いために、やや順位のいいレースであった。
 前半は変化があって面白いコースなのだが、後半の平坦道をしっかりとクルーズコントロール出来る体力が必要なコースである。そういった意味で、タフなコースであるとも言えよう。
 栄養をとった後は、シャトルバスでスタート地点に戻る。そしてハンドルを南に向ける。22時過ぎには帰着することが出来た。往復1,200kmのドライブであった。これで$30のガソリン代にしかならないのだから、助かるものだ。お風呂洗濯をかまして、24時には独り打ち上げを始めることが出来た。
 病院に帰ってみると、クリスマスのデコレーションが始まっていた。
 今日はアメリカンフットボールの試合もあるので、まったりとお家で過ごす。


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