Weekend 2015 July(3)



 7/17(Fri)-19(Sun) West Windsor, VT

 5月最初の49州目となるNew Mexicoを走った後は、体を長距離に合わせてトレーニングしていた。そして、とうとう100milesを走る時はやってきた。自分の肉体がどこまでやれるのか、やや緊張している部分もあるのだが、今さらじたばたしてもしょうがない。朝7:42の直行便フライトで、Hartford, CTを目指す($324.70)。

 2時間弱のフライトで到着だ。事前情報では、レンタルカーオフィスはIn Terminalとなってきたが、シャトルバスでレンタカー会社(Payless)へ。毎度のことなのだが、安いのには理由がある($117)。手続きが最悪で、1時間近くスタックした末に、Hyundai, Sonataをゲットする。やはり目先の安さにだまされずに、大手にするべきだ。

 飛行場からレース会場までは約2時間かかるので、あまり観光に費やす時間は無いのだが、折角なのでSpringfiled, MAにあるBasketball Hall of Fameへ。I-91を走っていると、それとわかる建築物が見えてくる。
 入場料はちょっと高めの$20(AAA discount)であった。いきなり3階を訪れるのだが、ずらっと歴史に名を残した人の業績が掲げられている。2階は、一般展示だ。バスケットの由来なども展示されている。
 昨日はテネシーでテロ事件があったので、国旗は半旗であった。Davidson, NC→Golden StateのStephen Curry選手は、テレビで見ると小さいのだが、私よりもこんなに背が高い。1階はコートになっており、子供たちがシュート練習をしていた。
 マイケルジョーダンの足のサイズは理解できるものであったが、Shaqの足のサイズは人間離れしたものであった。

 展示自体は物足りないもので、値段とつりあわない気がするが、バスケマニアにはたまらない場所であろう。
 ハンドルを北に向けて14時過ぎの現地到着となったが、既に多くの人が現地入りしていた。ここでレジストレーション及び体重チェックが入る($250+$150)。レース中にあまりにも体重が減っている場合は、先に進ませてもらえないので、計量時はレースに見合った軽量の服装で測定することが必要だ。
 16時からはレースの説明、そして無料の夕食だ。早目に列に並ぶといいだろう。
 周囲はレースに向けて、最後の用意が行われている。馬の給水場、8箇所のエイドステーションへ荷物を搬送し始めている。
 ゴールも偵察しておく。完走できるのか? 何時にここに帰ってくるのであろうか? 初めての100マイルは、不安一杯だ。

 18時頃には駐車場に戻り、車をトランクスルーにして後部座席で横になる。夜には雨模様となり、一抹の不安を感じるのであった。
 早朝4時の出発なので、朝2時に起床とする。あいにくの小雨模様なので、ゴミ袋をかぶってのスタートとする。300人のヘッドランプランナーは、ある意味凄い(キチガイ)光景である。
 スタートして1マイルまでは、未舗装のしっかりとした林道であるSilver Hill Roadを下っていく(8'23'')。多くのランナーがいるのだが、混雑してそれ程走りにくいということは無い。道なりに進んで右折すると、すぐに雨で濡れた嫌らしい登りの山道に入っていく。2マイルまでは登りだ(11'14'')。その先でいったん林道っぽくなるが、右折して山道に入って5マイルまで下っていく。何だか周囲の雰囲気に飲まれて、飛ばして入ってしまう。3マイルが8'41''、ここでHさんに合流して48マイルまで旅を続ける。4マイルが9'09''、この先で林道(Jenneville Roadに戻る。左折してDensmore Hill Roadに入ると3マイルの登りだ。5マイルが9'37''(47'06'')、6マイルが11'45''、7マイルが11'03''、この辺りから若干明るくなってくる。右折してCream Pot Rdへ。8マイルはやや下りもあって10'34''、左へ曲がってWeed Rdで若干の登りだ。9マイルが9'22''、道は左のGarvin Hill Rdに入り、若干登っていく。10マイルが11'21''(56'07'', 1:41:13)、ここから15マイルまではゆったりとした5マイルの下りだ。
 11マイルが9'25''、12マイルが9'19''、ここで懐中電灯のドロップをする人も多い。右折左折とこなしてHappy Valley Roadへ。前半はゆっくりと考えていたのだが、あまりにも簡単な道のために、ついつい突っ込んでしまう。
 道もかなりしっかりとした道となってくる。13マイルが8'24''、14マイルが8'38''、道も舗装路となり非常に走りやすい道だ。
 この先でUS-4を渡ってTaftsville Covered Bridgeを渡る。川沿いを走って15マイル8'06''(43'57'', 2:25:10)、その先には観客が多い。ここでの通過時間は、2:40くらいを目指していたのだが、案の定速過ぎる。ここから右折して(Otis Hill Road)坂を若干登れば、Taftsville Bridgeエイドステーションだ。
 ここから20マイルまでの5マイルは、登りのセクションだ。
 すぐに右折してHigh Pastures Rdへ、16マイルが10'22、17マイルが11'56''、18マイルが10'10''、走れないことのない登りだ。2人して、『危ないペースだ、危ないペースだ』、と言いながら突っ込んでしまう。
この先でトレイルに入る。ここで馬に始めて抜かれる。19マイルが13'05''、1マイル程度で林道(Cloudland Rd)に戻り、20マイルが11'29''だ(57'05'', 3:22:15)。平坦な林道を進めば、最初のドロップバッグを回収できる21マイル(12'37'')のPretty Houseエイドだ。ここで最初のトイレ休憩が出来る。更に、栄養の補給を行う。一般人がトイレを占拠していて、やや閉口する。
 ここからは2マイル程度の下りのコースとなるので、みんなスピードの上がる場所だ。Galaxy Hill Rd, Pomfret Rdを下って22マイルが8'59''、左折してJohnson Rdを下って23マイルが9'48''、左折してHewitt Hill Rdを登っていく。馬も見られるのんびりとした林道だが、走るのは難しい。
 いつしかトレイルになる。24マイルが14'02''、しかしすぐに下りの林道(Hidden Ridge Rd, Webster Hill Rd)となって25マイルは9'51''(55'20'', 4:17:35)、この先で右折して強烈なトレイルの登りのセクションだ。26マイルが13'24''、27マイルが13'19''、ここがSound of Misic Hillだ。
 28マイルが13'05''、ここから強烈な下りのトレイルが待っている。29マイルが10'44''、この辺りから前半ペースを抑えていたランナーに抜かれるようになる。牧場を抜けて、右折して林道に戻る。ここからゆっくりとした下りだ。30マイルが9'12''(59'48'', 5:17:23)、この先で左折して、Stage Rdエイドだ。

 300mくらい舗装路を走るのだが、右折して山道に入る。このセクションの道が、かなり悪い。31マイルが16'28''、一山超えて32マイルが13'15''、33マイル9'18''と下っていく。ここでRt12エイドがある。右折してRt12を少し走った後、左折してProsper Rdへ、すぐに右折して登りのGrassy Lnへ。34マイルが14'47''、35マイルへの登りが13'21''(67'12'', 6:24:35)、ゆっくりとした下りをこなして36マイルが11'24''、37マイルが10'37''、再びUS-4に戻ってくる。少しUS-4を西進すると、Lincoln Covered Bridgeのある38マイル(10'09'')だ。すぐにLincoln Covered Bridgeエイドだ。
 ここからはやや強烈な登り(Fretcher Hill Rd)が待ち受けている。39マイルが13'20''、40マイルが13'39''(59'12'', 7:23:47)、ここで雲行きが怪しくなってきて雨に降られる。しまいにはすぐ近くに落雷を受ける。びびりながら、右折して牧場内の道を進む。41マイル14'29''、42マイルが14'05''、残り58マイルの標識を見つけて、勇気付けられる。ここから下って43マイルが9'49''、この先でLilliansエイドだ。South Rdを南に登っていく。44マイルが12'16''、45マイルが16'34''(67'16'', 8:31:03)、ややトレイルもあるので、スピードが出ない。しかしここから2マイルは下りのセクションに入る。46マイルが12'16''、大勢の観客のいるCamp 10 Bearエイドに来る。ここで体重チェックがあるのだが、予想以上に体重が減っていてしっかりと休息をとることとする。しかし、あまり胃が受けつけてくれない。ほぼ中間点なのだが、やはりオーバーペースであったようだ。結局8分近く休憩して、47マイルの通過タイムは20'03''となった。
 ここからは22マイルのループに入って、またここに戻ってくるのだ。少しの登りの後は下りで、平坦な林道に入る。やや脱水になっているようで、スピードが上がらない。ここからはHさんとは別行動とする。三叉路を左折して48マイルは13'17''、抜かれるままにして自分のペースを取り戻すように試みる。この先でトレイルへ、49マイルが13'23''、えげつない登りをこなして50マイルが20'09''(79'14'', 9:50:17)Pinky'sエイドで椅子に座って1L以上の給水を試みる。51マイルが18'42''、短いがトレイルを抜けて林道に出る。52マイルが16'00、53マイルが11'40''、この先で牧場の中のBirmingham'sエイドだ。ここでも椅子に座って1L以上の給水を試みる。椅子に座っている間に多くのランナーに抜かれるのだが、すぐに走り出したら全て吐いてしまいそうだ。落ち着いた後は、ゆっくりと足を進める。54マイルは23'10''、林道(Atkinson Rd)を下っていって55マイルが15'49''(83'29'', 11:13:46)、56マイルが10'10''、右折してBrook Rdを急激に登っていく。多くのランナーが坂の上に見えるのだが、みんな歩く場所だ。馬までもが立ち止まっている。57マイルが14'20''、ここで急激に胃が痙攣するが何も出てこない。先程の2つのエイドでの摂取した水は吸収したということで、逆に安心する。坂を登り切れば、Seven Seesエイドだ。景色もいい牧場で、多くの声援がある。しっかりと栄養補給を行うようにして、今回はショートストップで出発する。登りがきついセクションでもあったので、ここではエイドでつぶれているランナーを抜いていく。58マイルは20'53''であった。
 ここからは暑い陽射しが照りつける中、更なる登りをこなしていく。59マイルは15'49''、最高点からは下りだ。60マイルは12'25''(89'57'', 12:43:43)、61マイルは16'16''、ここでMargaritavilleエイドだが、あまりサポートの無いエイドであった。この先で左折して、ゆっくりと登っていく林道(Brown Schoolhouse Rd)に入る。61マイルが16'16''、62マイルが13'34''、63マイルが14'50''、64マイルが14'05''、この先でBrown Schoolエイドだ。65マイルが14'17''(56'49'', 13:40:32)、ここから右折してKittridge Pasture Rdを下っていく。前半なら10分程度で下れる道だが、あまりスピードが出ない。レースとしてはかなり精神的にもしんどい所で、とにかくCamp 10に戻ることだけを考えながら足を進める。66マイルが13'18''、67マイルが12'32''、68マイルが11'53''、砂利道もあるので足にはこたえる道だ。ここで先程のCamp 10に戻る登り坂が待っている。
 そしてCamp 10 Bearエイドだ。本来は69.6マイルのはずなので、約1マイル得した気分だ。体重チェックでは、ほぼイーブンであった。うまく水分補給&ペースダウンが成功したようだ。栄養補給をしっかりと済ませた後、ヘッドランプをピックアップして、残り30マイルの最後の旅に出る。ここでは、多くのPacerが待ち構えていた。
 69マイルは21'21''、この先でトレイルに入り強烈な登り坂が待っている。先行者を目で追いながら、しっかりと登りをこなす。70マイルは20'12''(79'18'', 14:59:50)、1マイルがんばって登ればひょこっと豪邸の横に出る。71マイルが13'40''、この先で左のトレイルに入っていく。72マイルが14'10''、73マイルが18'56''、かなりテクニカルなトレイルだ。林道を少し走るが、すぐにまたトレイルに戻って74マイル15'32''、気持ちのいい牧場内のトレイルなのだが、ここで再び強烈な雨に降られる。やや暗くなってきたので、トレイル内はヘッドランプがあるといいのだろうが、この雨で故障するのも嫌だし、節電のためにヘッドランプ無しで走り続ける。

 トレイルの状況も最悪なものとなってくる。先程抜かれた馬達も、豪雨の中休止していた。馬にとっても危険なトレイルであるようだ。75マイルが18'05''(80'24'', 16:20:14)、少し林道を登ってSprit of 76エイドだ。もうマラソン以下の距離になってくるので気持ちは楽なのだが、雨のためにトレイルは最悪の状況だ。休息も最小限にして、トレイルを下っていく。76マイルは22'41''、この先で林道に戻る。77マイル16'42''、78マイル12'53''、79マイル14'26''、この辺りからヘッドランプの使用となる。登りはあまり変わらないのだが、下りの足が残っていないようで、下りではもっぱら抜かれるばかりだ。80マイルが16'22''(83'06'', 17:43:20)、夜のトレイルがつらい。そして、スタート地点に近い林道に戻ってくる。強烈な林道の下り坂なのだが、逆に足にこたえる。81マイルが15'29''、この先でCow Shedエイドだ。ここでも数分休止する。本来は83.3マイルなので、2マイル得した気分だ。この先で右の人気の無い林道に入っていく。下っているのだが、真っ暗なのであまりわからない。82マイルが19'41''、83マイルが15'08''、右折左折して84マイルが13'57''、この先で大きな道を横切る。85マイルが13'13''(77'32'', 19:00:52)、86マイルが16'12''、道は真っ暗なのだが、蛍光ライトに導かれるようにして歩を進める。ここで多くの人が集まるBill'sエイドだ。小屋を使用したもので、夜遅くだというのに多くのサポーターがいる。最終体重チェックもあるのだが、殆ど変わらなかった。さああと11マイルだ!

 87マイルが22'29''、この先でトレイルに入る。傾斜もあるので、夜は走りにくい。88マイルが17'42''、牧場の中を走るのだが、非常に走りにくい。そして林道(Hewett Rd)に戻る。この辺りから、左足首に痛みが出現する。緩やかに登っているのだが、89マイルが18'23''、90マイルが19'33だ(94'21'', 20:35:13)。ゆっくりなのだが、誰も抜かれることはない。辺りは静寂の森だ。、時間は0時過ぎ! こんな所で何をやっているんだ、と笑いがこみあげてくる。91マイルが16'25''、またトレイルに戻って92マイルが22'10''、ここに来てのトレイルは辛い。ここでPolly'sエイドだ。あと残り5マイルなので、痛み止めを内服してラストスパートに備える。93マイルが20'34''、大通りを横断するので、何となくゴールが近いことを感じる。94マイルが22'48''、ここで痛み止めが効いてきたので、同じく足を引きずっているランナーを抜いてラストスパートに入っていく。95マイルが17'01''(99'00'', 22:14:13)、この先で最後のトレイルに入っていく。登りなのでスピードは出ないのだが、96マイルが18'22''、とうとう残り1マイルの標識が現れる。この10マイルくらい誰にも抜かれないのだが、最後に抜かれるのも悔しいのでがんばってペースを上げる。少し林道を走った後、最後はライトアップされたトレイルを走る。97マイルが18'41''、そして100m程度でゴールを駆け抜ける。
 22:51:39, 76位/300であった。昨年と同じタイムならばもっと順位は遅いので、コンディションが難しかったものと想像される。100マイルのレースであるらしいが、3マイル程短いようだ。

 ゴール地点では、レースディレクターが迎えてくれて、帽子をもらえた。収容テントに行くと、多くの半死人がいるとともに救急車が出動していた。少しご飯を頂いた後、死んだように車の中で仮眠するのであった。
 翌朝Hさんと起き出して、朝食を頂く。
 ゴール地点に行くと、まだまだゴールラインを目指しているランナーがいるようであった。

 足はばんばんなのだが、何とかジャンプして記念撮影をすることが出来た。


 今回はコンディションの悪いレースで、会場でも泥にスタックした車がいた。
 10時にレース終了、そしてまずは打ち上げだ。豪快に炭で焼いた鶏肉を、頂くことが出来た。
 その後は、表彰式だ。
 バックル、Tシャツ、マグカップ、帽子を頂くことが出来た。
 初めての100ということでかなり緊張したレースであったが、無事に23時間以内に完走することが出来た。感覚として、50マイルは簡単だなと思う反面、50マイルを過ぎてからの大きな壁を感じた。前半の50マイルを9:50:17、後半の50マイルを13:01:22、ペース配分や栄養補給、スタミナに課題を残したレースであった。
 表彰式の後は、Cornish-Windsor Covered Bridgeに遊びに行く。Hさんお疲れ様でした。また一緒にレースを走りましょうね。

 もう少し遊んでから帰ろうとも思っていたが、安全運転で飛行場まで帰り、再び直行便で戻るのであった。何とか24時までには帰宅することが出来た。


BACK  INDEX  HOME  NEXT