Weekend 2015 April(1)



 4/10(Fri)-12(Sun) Abilene, KS and Reno, NV

 アメリカ50州マラソンも佳境に入ってきたが、やはり1年に1回はダブルマラソンをということでレースを探していたら、まだ走っていないカンザス→ネバダの組み合わせが可能なことに気づかされた。今まではダブルのつなぎには、レンタカーを使用するだけだったのだが、何とか時間的に可能なようだ。更に、Reno, NVではなくてSacramento, CAを使用したならば、夜行のダイレクトフライトで帰ってこれそうだ。
 飛行機の予約をしたのが1月だった。3つのフライト日程(つなぎは乗り換えあり)だが、$580.70でチケットをゲットすることが出来た。レンタカーも同じ時期に予約していたのだが、出発直前にもう一度値段をチェックしてみると、更にお安くなっていたので、改めて予約しなおすこととする($26.92, $40.45)。忘れてはいけないポイントであろう。
 ダブルマラソンの時に問題になるのが、レースナンバーのピックアップだが、Renoのマラソンの主催者にはお願いして、レース当日に受け取れるようにしてもらった($86.20, $103.95, 50 States Marathon Clubの割引あり)。ホテルは、1本目のレース後のフライト前にシャワーを浴びたかったので、レース会場に近いAbilene, KSのSuper 8($58.93)を、翌日は早く疲れを取りたかったので、Renoに行く途中のAuburn, CAのSuper 8($67.82)とした。
 日曜日のレースの後は、Lake Tahoなどの観光も視野に入れて勉強し、いざ出発! どんなダブルマラソン旅行になるのやら。
 お昼過ぎにWSを出発し、CLTに向かう。やや機材の不具合で遅れたが、予定通りカンザスシティに到着することが出来た。
 まずはDollarでFord Focusをゲット、ここはUS Airwayの小ハブ空港であったのだが、それも縮小されて完全に地方空港になってしまっていた。前回訪れた時も感じたのだが、レンタルカーオフィスへは連絡バスで行かなければいけないのが、やや不便だ。
 近くのWalmartで食料をゲットした後($10.54)、西を目指す。有料道路を含む($2.75)約2時間30分のドライブで、目指すAbilene, KSに21時過ぎに到着することが出来た。 とにかく田舎だが、あのアイゼンハウアー大統領の出身地ということで知られている。ホテルは、Super 8だ。
 4時30分に起床、昨日作っておいたおにぎりをほおばる。そして6時にレース会場へ赴く。
 レース会場は、アイゼンハウアー博物館の前からで、十分な駐車場がある。他に大きな観光地の無いこの町の中で、立派な博物館であった。
  国歌斉唱の後、7時にスタート! ハーフマラソンとの混成スタートなので、やや荒れた雰囲気は否めない。気温は8℃とやや高め、風は南風であった。
 最初の1マイルは突っ込んでしまって7'08''。ここからは建築物も全く無くもろに逆風を受けるのと、橋への緩やかな登りがあるので、風除けを探してちんたら走ると、2マイルは7'35''であった。これはいけないと、早くも一人旅を始めることにする。

 2マイルの先で左折、ここにも登りがあるので、無理をしないように腕を使って登っていく。そしてBrown Memorial Park内へ。ここは木もある程度あるので、風も弱まって走り易いクルージングコースだ。すぐに3マイル7'22''、この先でループがあるのだが、外向きは時計回りに、内向きは反時計回りに回らなければいけない。恐らく水車小屋でもあったのであろう、木で出来た橋を渡るコースだ。4マイルが7'12''、そして折り返しだ。もう一本のコンクリートの橋を渡った先には、ややきつい登りがあるが、短いので一気に腕を振って登っていく。そして5マイルは7'17''、ここから南に向かうのだが、かなり逆風があるのでしんどいところだ。また、緩やかな登りともなっている。それをこなして6マイルは7'18''、かなり集団もばらけてきたので、自分の順位なんかも確認できる。恐らく10番目くらいか。そして再び折り返しだ。この折り返しがちょうど25%の距離=6.55mileというコース設定だ。ここからは今来た道を、忠実に戻ってハーフとなるのだ。
 やや下りということと、追い風を背中に受けるので、ややペースが上がって7マイルは7'11''、更に追い風に押されて8マイルも6'51''、ちょっとはしゃぎすぎか。なるべく自重したいのだが、体も動いて9マイルは7'01''、このままでは持たないので、意識的にペースを落として、10マイルは7'12''。ここまで、全く順位の変動が無かったのであるが、始めて体つきのいいおっちゃんと併走する。あっちも意識してペースを上げるのだが、私は自分のペースを維持するようにする。下りがあって11マイルは7'07''、おっちゃんを後方に離すようになる。再び追い風を背中にかなりもらうので、省エネ走法を心がける。12マイルが7'15''、13マイルが7'14''、そしてスタート地点に戻ってくる。ハーフの通過は、1:34:58であった。

 ここからは、全く同じコースをもう一回走るというコース設定だ。ハーフのランナーがゴールしてしまうので、かなり落ち着いて自分の位置を確認することが出来る。どうやら総合9位、私の200m程先を走っている女性ランナーは、女性トップランナーであるようだ。14マイルは7'16''、15マイルから再び逆風をもらうので7'23''、登りをもらって16マイルは7'42''だ。完全に一人旅の様相なのだが、前方の女性ランナーとの時間差を計測しながら、走っていく。しかし、やや差が開いているようだ。体のバランスを修正しながら、前を追う。17マイルが7'13''、この先で、脱落しそうな男性ランナーが250m先にいることがわかった。恐らく抜くまでには3マイル程度必要であろうか。あせらずに前を追う。18マイルは7'23''、そして強烈な逆風セクションをこなして、19マイルは7'23''だ。前傾姿勢を維持するようにして、ペースの落ちを最小限にとどめるようにする。そして、折り返し=75%ポイント手前でこの男性を抜いて8位に浮上する。20マイルは7'33''、さああと6マイルだ。
  追い風セクションで力をもらって、先行する女性トップランナーを追う。距離は少しずつ詰めているようだ。21マイルは7'10''、22マイルは7'25''、暑さをしのぐために水を頭にかけたりする。23マイルは7'30''、しんどいがあと残り3マイルだ。24マイルは7'38''、もっとペースを上げないと前に追いつかないぞ!差は150mか?ここから追い風をもらって、むちを入れていく。25マイルが7'23''、100mを切ったようだ。あっちもいっぱいいっぱいのようだが、こっちは更にむちを入れる。追うものの強みだ。そしてコの字に曲がるセクションで、ようやく後ろにつくことが出来た。最後はスプリント勝負になるのかと思ったが、あっちにその足は残っていないようなので、一気に抜き去る。そして26マイルは7'15''! 最後の直線は、やや長い感触だ。0.3mileを2'11''でこなしてゴールとする。結局、後ろに12秒の差をつける最後のスプリントであった。
 3:12:22, 7位/93人であった。残念ながらネガティブスプリットにはならなかったが(2'24''落ち)、しっかりと最後まで目標ペースを落とさずに走ることが出来た。通算60本目のマラソンであったが、10年前の記録を破る歴代4番目の記録であった。
 メダルは安っぽいものであったが、Tシャツは半袖のしっかりしたものであった。
  1周目と2周目を比較してみると、場所によって10秒から20秒の遅れがあることがわかる。前半が1:34:58、後半が1:37:24、平均すると、11.1秒/mileの遅れであった。最後の2マイルはしっかりとビルドアップできたが、反省点の多いレース運びであった。
01. 7'08'' 14. 7'16''
02. 7'35'' 15. 7'23''
03. 7'22'' 16. 7'42''
04. 7'12'' 17. 7'13''
05. 7'17'' 18. 7'23''
06. 7'18'' 19. 7'23''
07. 7'11'' 20. 7'33''
08. 6'51'' 21. 7'10''
09. 7'01'' 22. 7'25''
10. 7'12'' 23. 7'30''
11. 7'07'' 24. 7'38''
12. 7'15'' 25. 7'23''
13. 7'14'' 26. 7'15''
      Goal 2'11'' 
 さあ、ゆっくりもしていられない。年代別の入賞は確実なので、メダルの郵送を$3でお願いした後、ホテルに撤収してシャワーで身を清める。そして11時にはホテルを出発して、カンザスシティーへ向けてハンドルを握る。(後日、年代別2位のメダルが送られてきた。)
 帰りもターンパイクでお金を払い($2.75)、更にガススタを経て($18.49)、レンタルカーを返却($26.92)、無事にMCIに戻る。特にフライトに遅れなどは無く、無事にPhoenixへのフライトに乗ることが出来た。運転中は気分も悪かったのだが、フライト中にやっと胃も落ち着くことが出来た。
 明日もレースがあるので、早く食事を摂りたかったのだが、Phoenixの乗り換えの時間に、カーボの多い食事を摂る事が出来た($7.91)。
 そしてPhoenixから目的地のSacramentoへ。途中からは、Las Vegas市内を眺めることが出来た。
 更に目を凝らすと、Mono Lake, Lake Tahoeなどの地形が見られる。当然のことながら、まだ高山には雪が残っていた。
 そして無事にカリフォルニアのサクラメントに到着した。そういえば、昨年の夏も訪れたな。
 サクラメントでもレンタルカーターミナルに移動、AlamoでNissan Velsaをゲットする。
 Reno, Nevadaまでの移動も考えていたのだが、疲れていることとどうせレースの2.5時間前には起きなければいけないので、サクラメントからは40分程度東に走ったAuburn, CAに向かう。ちょうど大陸横断鉄道の山登りの玄関口に当たる場所だ。
 今日のお宿もSuper 8だ($67.82)。今日は昨日よりも綺麗な部屋であった。飲み物などは飛行機で運べなかったので、近所のスーパーで食料を買出ししておく($4.49)。
 7時スタートなので、4時前には起床してお腹を満たし、4時30分にはハンドルを握る。かなりの登りがあることに気が付かされるのだが、Renoって標高は高いのか?6時過ぎには、Renoに到着する。The biggest little City in the Worldが、町の言葉である。ネバダ州の中心地は、南部のLas Vegasという印象もあるかもしれないが、それはフーバーダム建設後のことである。19世紀の中心は、金銀が採掘され大陸横断鉄道の通る北部であったのだ。
 空は快晴、レースにはうってつけの4℃という気温だ。国歌斉唱の後、スタートとなる。
 コースは、川沿いを西に向かって登り、また折り返して帰ってくるというコースだ。今日のペースはどうしようかと思っていたのだが、あまり疲れはたまっていないようなので、7'45''くらいを目標に走ってみることにする。しかし入りの1マイルは寒さのために突っ込んでしまって、7'31''となる。橋を渡って2マイルは7'56''、既に一人旅の様相を呈してくる。3マイルは8'03''、ゆっくりと登っているためであろうか、あまりタイムが伸びてこない。なぜだ?
 4マイルも8'06''と重い。ちょっと気にはなっていたのだが、実はここは標高が高いのではないのか?

 住宅地を抜けて、4マイルからは遮るものの無いコースだ。ちょこちょこ現れる坂道の逆風がこたえる。5マイルが8'03''、バイクトレイルを少し走った後、対岸に渡る。ここには強烈な坂が待っていて、6マイルが8'12''だ。西風も強いので、ここからは3:30のペーサーに引っ張ってもらうことにする。7マイルが8'04''、8マイルが7'59''、しかし強烈な坂道のために、体が悲鳴を上げ始めている。ペーサーからも引き離されてしまった。高速道路を左に見ながらバイクトレイルに入り、9マイルは8'38''だ。10マイルは持ち直して8'08''だが、逆風もあってペースが上がらない、、、というか、やはり高度のせいなのか。ふと山を見上げれば、すぐそこには雪が見られる、、、OMG

 緩やかに登り続けて11マイルは8'28''、12マイル8'42''で小さな公園に入っていく。ここで予期していなかったのだがトレイルに入って、足を消耗する。13マイルが8'31''で折り返しだ。14マイルは最後の登りで8'39''、ここで折り返して下り&追い風となる。

 ここからはややペースを上げれるかと思っていたが、15マイル8'12''、16マイル8'10''、逆に疲れがたまってきているようだ。17マイルで再び高速道路の横を通るコースとなるが、ペースが落ちてくる(8'38'')。3:30を目標にはしていたのだが、どうやら雲行きが随分怪しくなってきたようだ。下りがあるのだが、18マイル8'51''、19マイル8'27''とスピードは上がらない。20マイルはとうとう9'14''だ。このままでは第二の目標の3:40切りもあやしいぞ。がんばろうとするが、体が言うことを聞かない。

 21マイル9'40''でハーフのランナーと合流するが、ついていくのがやっとだ。22マイルが9'52''、とにかく前のハーフのランナーを追ってゴールを目指す。ここまで数人に抜かれるのだが、足の痙攣で止まっているランナーもいるので、順位はそれ程変化はしない。市街地に戻ってきて23マイルは9'45''、24マイルはとうとう10'49''、でもあと残り2マイル、まだ力は残っているはずなのでここからペースを上げて行くことにする。
 25マイルは9'32''、むちを入れながら前のランナーに食い下がる。数マイル前で抜かれたランナーが失速しかかっているので、これも一気に抜いていく。26マイルは8'40''、左折して最後の直線に入っていく。
 順位に大きな変動は無いのだが、全力を出して最後の直線を駆け抜ける(1'28'')。
 タイムは3:46:30、順位は19位/102人であった。タイムの割には、順位がそれ程低くは無い、何でだ?
 歴史の浅い大会であるが、メダルは結構しっかりとしたものであった。Tシャツは速乾性のもので、色はど派手の蛍光イエローであった。
 レースは完全に後半失速の失敗レースであったが、高低表を見てびっくり!標高は1500m近い山岳コースであったのでした。更に、案の定かなりの登りのコースでした。この標高と登りならば、このタイムはしょうがないところか。条件が良ければ、その2でも3:35では走れそうな感覚ではあった。

1. 7'31'' 14. 8'39''
2. 7'56'' 15. 8'12''
3. 8'03'' 16. 8'10''
4. 8'06'' 17. 8'38''
5. 8'03'' 18. 8'51''
6. 8'12'' 19. 8'27''
7. 8'04'' 20. 9'14''
8. 7'59'' 21. 9'40''
9. 8'38'' 22. 9'52''
10. 8'08'' 23. 9'45''
11. 8'28'' 24. 10'49''
12. 8'42'' 25. 9'32''
13. 8'31'' 26. 8'40''
      Goal 1'28''
 レースは、ハーフなどを合わせれば300人以上の大会のはずだが、無料の食事コーナーはあまり人がいなかった。あまり無理をしなかったせいもあるのだろうか、胃は食事を受けつけてくれそうなので、たらふくパスタを頂く。

 体を満たした後は、観光モードに突入することにする。レイクタホの山々は、雪に覆われている。
 向かうのはVirginia City、1860-70年代に金と銀の採掘で賑わった小さな町だ。
 その時代の古きアメリカが残った雰囲気の町だ。
 最大で25,000人もの人口がいたそうだ。
 多くの土産物屋が軒を連ねるとともに、雰囲気のいいレストランなどもある。
 折角なので、炭鉱の見学も行う($6)。それ程発達した器具の無かった時代なので、その苦労がしのばれる。
 ダイナマイトなどを使用しての掘削だったそうだが、事故も多かったそうだ。
 昼間だというのに、多くの人が飲みに入っていた。
 大型バイクでツーリングしている人も多かった。
 ネバダ北西部の一大観光地のようだが、この時期は観光客も少ないそうだ。
 次に、森と湖のLake Tahoeを目指す。

 まずはEmerald Bayを望むInspiration Pointへ。

 アメリカの湖の中ではクレーターレイクに次いで2番目に深いそうで、湖が青く見える。
 道路のすぐ下には、Eagle Fallsがある。
 ここに車を停めて、Eagle Lakeまでのハイキングに向かう。足には結構なダメージがあるので、小走りくらいしか出来なかった。
 上部には、最近の積雪のあともあった。20分程度でEagle Lakeだ。大きなハイキングループもあるので、花の季節はもっと綺麗なことであろう。
 今年は旱魃で雨が少ないようだが、この自然がいつまでも残っていて欲しいものだ。
 次にInspiration Pointに戻る。ここには素敵なキャンプ場もある。
 時間もあまりないので、Cascade Lake, Cascade Fallsを見た後は、撤退することにする。約2時間のドライブでサクラメントへ。普段はガソリン代の高いCaliforniaだが、$29だけで済ませることが出来た。
 ここからはred eye flightなので、1人打ち上げとしてフライトに備える($25)。足腰のうずくフライトであったが、朝にはCLTに到着して、車で帰宅するのであった($15)。久々のダブルであったが、飛行機でのダブルの難しさを実感するのであった。($1,089.90)


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