Weekend 2014 November(2)
11/15(Sat) Richmond, VA |
8月終わりにVirginia州でのウルトラマラソンを完走したのだが、実はRichmond
Marathonは6年以上前から気になるレースの一つであった。比較的フラットな高速コースで、参加者が多いというのも聞いていた。アメリカ50州マラソンを目指している私としては、やはりウルトラではなくて普通のマラソンを走るべきでは思っていた。病棟が落ち着いていること、車で3時間半の近所で開かれる大会でもあり、急遽参戦することとした。 ゼッケンをピックアップしなければいけないので、金曜日の16時頃には出撃する。EXPO会場は、ダウンタウンの北にある野球場横であった。かなり参戦を迷っていたので、事前登録はしていなかった。会場でレジストレーションを済ませる($130)。宿泊はホテルでもいいのだが、寝るだけのために出費するのもあほらしいので、あらかじめ寝台車にしておいた後部座席で熟睡するのであった。 夜はかなり冷え込み、早朝にはマイナス3度となった。しかし、太陽が照り付ければ気温が上昇するようだ。あまりリッチモンドの町の作りを知らなかったのだが、まずはゴール会場を偵察しておく。 |
参加者も多いので、ハーフや8milesは別のスタートタイムとなっていた。ペースをそろえやすいので、私としては大歓迎だ。 |
レースは7時50分にスタートなのだが、トイレ渋滞にひっかかってしまし、残念なことにスタートは6分遅れとなってしまった。気温も低くかなり遅めのランナーが行く手を阻むので、レースの最初から突っ込んでしまいがちなのだが、自重して走ることを目標とする。 1マイル7'14''、2マイル7'20''、500人くらいは抜いただろうか、道幅の広いコースであるとともに、2マイルはずっと直線なので助かる。3マイル7'19''、4マイル7'16''、左折して住宅街に入っていく。5マイル7'07''、6マイル7'13''であった。 |
その後、下り坂のRiver Rdに入っていく。この辺りからは混雑もかなり解消されてきて、抜きやすい状況となってきた。7マイルは下りのために6'47''だ。 |
橋を渡ってArkansas Riverを超える。その後やや登りもあるのだが、いいペースで駆け上がる。8マイルは7'04''だった。 |
ここから川沿いの気持ちのいいコースとなる。9マイルもいいペースで7'05''だ。ここまで抜かれることは全く無い、うまく風除けに入りながらランナーを抜くばかりだ。気温は低いので手袋はずっと着用していたのだが、写真を撮る際に手袋を着脱するのが面倒になり、以後はランに集中することとする。 川沿いのコースから離れると、やや登りが現れたりする。10マイル7'16''、11マイル7'25''、12マイル7'36''、13マイル7'27''と、クルーズコントロールに入っていく。14マイル7'27''、15マイルを7'23''で処理して左折、ダウンタウンを目指してフラットな橋を渡るセクションに入る。ここで登り坂よりも負担を感じる逆風の北風だ。極端に遅いランナーは抜いていくのだが、足を残すために大柄なランナーの後ろにつかせてもらう。16マイル7'45''、橋を渡っても緩やかな登りが続く。17マイルが7'49''、ようやく風はましになるが、30kmの壁を感じる場所だ。18マイル7'52''、何とか8分以下をキープする。この先で右折して更に逆風の中を北上していく。明らかに全体のペースが落ちているのがわかるので、先行ランナーを風除けに使いながら順位をどんどん上げていく。19マイルが7'38''、20マイルは陸橋があったりで7'57''、この辺りから住宅街に入っていくので、風もましになってくる。 残り6マイルということで、ここから意識的にペースを上げていく。体にはまだ余裕がありそうだ。21マイルは7'48''、8秒速い。更に今度は風が背中を押してくれるので、意図してスピードアップを図る。22マイル7'40''、23マイル7'44''、力のある女性ランナーに2人抜かれるが、依然抜くほうが圧倒的に多い。やや鞭を入れるようにして、24マイル7'24''、ダウンタウンに右折する場所での歓声が凄い。25マイル7'29''、時計と残りの距離を計算するが、3時間15分はぎりぎりだなと感じる。しかしベストを尽くすために、最後の鞭を入れる。26マイルが7'16''、ここから1分程度でゴールできる大会もあるようだが、今日の大会は26.3mileくらいありそうだ。下り坂をトップスピードで駆け下るが、1'45''でゴールラインへ。最後は6'13''ペースであった。 |
スタートは6'34''遅れ、チップタイムは3:15'22''=26.29mile、2,964 kcal、267/5,094人であった。ネガティブスプリットまではいかなかったが、全て8分以下で走れて最後はビルドアップ出来るといういいレース展開であった。これで56回目のマラソン完走となったが、歴代7番目のタイムであった。 |
メダルは、リボンも含めて秋色のデザインのいいいものであった。長袖シャツ、帽子、ブランケットまでもらうことが出来た。 |
ダメージはそれほどでも無いので、観光モードに入ることにする。ゴール地点の横には、National Park Serviceの施設として、製鉄所がある。南北戦争の歴史を学ぶ上でも、是非とも訪れなければいけない町なのだ。 |
続々とゴールするランナーを横目に、観光に向かうことにする。街中はかなりの交通規制が行われているので、レース前の駐車位置がポイントとなろう。 |
ダウンタウンの東端にある、南軍の博物館に向かう。 |
ちょうど入場時にホワイトハウスのツアーをやっていたので、これに参加することとする。AAAの割引があれば、博物館とホワイトハウスの両方の見学に、$13で参加することが出来る。 ホワイトハウスの見学は、Jefferson Davis大統領の説明が殆どだ。予習してから訪れると良いだろう。施設として面白かったのは、当時のこのエリアには、ガス管が各家庭に引かれていたということだ。電気が無い時代、そのガスをシャンデリアなどの明かりに使用していたということだ。 |
博物館の方には、南軍に関する展示品が並ぶ。南軍の軍旗があちこちに展示されている。知らなかったことだが、有名なRed crossはLee将軍率いるVirginia軍の軍旗であって、連合国の国旗では無いということだ。 |
話にはきいていたのだが、北軍は南部に侵攻した際に鉄道を破壊するために、レールを修復不可能な形に変形させていたそうだ。真っ赤に熱したレールを、木に巻きつけたというのだが、その貴重なレールを見ることが出来た。 |
見学の後は、安全運転に心がけて南に向かう。最近のガソリン安のおかげで、満タン(11.7G)にしても$30.17であった。グリーンズボロで買出しをした後は、こたつでお鍋とする。11月2つめのレースとなったが、いいレースをすることが出来た。改めて、トラック練習の大切さを痛感する。もうちょっとスピード筋を鍛えていかなければいけないようだ。 |