Weekend 2014 August(3)



 8/30(Sat) Damascus, VA

 春からの走り込みが功を奏し、少しずつマラソンの30kmの壁を破れるようになってきた。それとともに、マラソンの後にはウルトラマラソン50州制覇という密かな思いもある。ならば、久しぶりにウルトラでも走ってみようかと思いたったのが始まりだった。しかし今シーズンはマラソンの日程もびっしり入っており、どうやって日程をねじ込もうかと考えていた。やはり地元開催のものに限るなと思っていた矢先に、隣のVirginia州=車で2時間弱のDamascusという町で大会が開かれることに気が付いた。人気が高い大会なので申し込みは既に終了していたが、waiting listに7/31に乗せてみると($25)、8/17にラッキーにも参加できるとの連絡をもらった。大会まで残り2週間ということで、準備はやや不十分だが、トレーニングの一環と思えばたやすいであろう。
 今回は中継所に自分の装備をデポ出来るので、補給食なども用意して出撃する。

 朝3時45分に自宅を出発、Boone経由で6時前には現地に到着する。今回のシューズは、おニューのGel Fuji Racer 3だ。
 6時を過ぎると、徐々に明るくなってきて、精鋭のランナーが集結してくる。おいおい、明らかに体のつくりが違うのだ。レースは50mileの山岳コースで、中間部に厳しい登りが待っている。この町Damascusは人口1,000人未満の小さな町だが、Appalachian Trailなどの大きなトレイルが4つあることもあり、Trail Townとして知られている。
 7時ちょうどに、レースはスタート! まずは線路跡であったCreeper Trailを、5マイル緩やかに登っていく。当初の作戦通りに、9分/mileぐらいを目標にゆっくりと走っていく。1マイル8'24''、2マイル8'48''、3マイル9'22''だ。先はまだまだ長い、焦りは禁物だ。
 昨年までは、15mile, 30mileのランナーとの混合スタートだったそうだが、今年からは50milerだけのスタートなので、落ち着いた雰囲気だ。徐々に集団もばらけてくるが、自分のペースを守る。4マイルは9'07''だ。
 5マイル手前でCreeper Trailから左に曲がり、急な登山道になってくる。5マイル9'46''、最初のASでここまで45'27''だ。走れないことのない傾斜の部分もあるのだが、みんなかなりゆったりとしたペースだ。そこで、ここから追い越しモードに入ることにする。5-6人を抜いて、稜線に上がる。6マイルが14'24''だ。
 この後も、緩やかな登りと平坦地が交互に現れる。石も多いセクションなので、やや走りにくい。7マイルが13'10''、8マイルが10'24''、9マイルが9'59''、徐々にスピードも上がってくる。このセクションでも4-5人を抜き去る。そしてこの先で、第2ASだ。しっかり水分補給した後、やや登りのあるセクションが入り、10マイルは13'30''、1:46:54だった。いいペースだ。

 ここからは平坦地が多いので、クルーズコントロール走法となる。そして、完全に独り旅モードに入る。後ろも前も、人の気配がしない。熊がいるらしいが、ランナーの音に驚いてどこかに行くに違いない。11マイル11'11''、12マイル12'59''、13マイル11'28''、14マイル11'29''、15マイル10'09''ここは下りのセクションがある。しかし、石が多いので帰りは大変そうだ。12分/mileであれば、目標の10時間を切ることが出来るので、だいたいの目安になる。

 最後に林道を下っていけば、16マイル11'24''のAS3だ。ここまで2:55:29、目標の10時前に到着することが出来た。ここでは補給もピックアップできるのだが、エイドステーションのボランティアの人が水を入れてくれたりと、本当に助かる。ここからは登りの林道セクションに入るので、当初の予定通りカロリー補給に努めて、食べ登りをする。17マイル12'52''、林道と別れて旧林道を登っていくが、走れないことはない登りだ。
 ここで初めて抜かれるが、かなり走力のある女性ランナーであった(実は女性トップランナー、10位9:16:30)。だらだらと登るのだが、足元がやや不安定なのでスピードが上がらない。18マイル10'28''、19マイル10'28''、20マイル12'04''、ここから下りのセクションに入ってくるが、気温も上昇してきてしんどい。シャツを脱いで、体温管理に努める。
 21マイル9'53''、22マイル10'08''で、第4ASに到着する。ここまで4:01:22、まだいいペースだ。なるべくASで時間を費やしたくなかったので、食料は手に持って歩を進める作戦だ。ここでも2人抜き去る。ここからは、林道の下りだ。23マイル9'09''、この先で左の登山道に曲がる。やや登りがあるのだが、十分走って登れる。24マイルが12'08''、ここから29マイルまでは、下りだ。25マイルが10'52''、再び林道に入っていく。29マイルの先に強烈な登りがあるので、足を温存するように下っていく。26マイル9'15''、27マイル9'18''、28マイル10'33''、29マイルはやや登りもあるので11'12''だ。ここで第5ASだ(5:13:49)。ここで今まで持っていたゲータレードに追加を行うのだが、味がおかしい。体の異常もあるのか。

 ここからは3マイルの急な登りのため、当初の作戦通り歩きに徹することにする。先程抜いたランナーに1人抜かれるが、あとの順位は変わらずだ。しかし、最初のハーフマイルは傾斜も緩いので走った方がいいだろう。30マイルは15'36''、そして強烈な登りだ。右手には、滝も現れる。31マイル19'09''、32マイル18'13''で第6エイドステーションに到着する(6:06:47)。ここで水を補給するが、胃をやられてしまったようだ。6:06:47、まだまだ貯金はあるはずだ。

 ここから林道に入ってくる、まだ登りは続く。33マイル14'33''、かなりダメージが残る登りだったが、ここからは林道の下りだ。速く下りたいのだが、なかなか足が言う事を聞かない。34マイル12'19''、35マイル11'45''、何とか体をだましだまし走っているが、ここでとうとう体が悲鳴を上げる。ゲータレードを一口飲むと、急激な嘔吐で完全ストップだ。殆ど何も出てこないのだが、かなりのタイムロスで、36マイルは14'16''、根性で持ち直して1人ランナーを抜いて37マイルの第7エイドステーションへ(7:12:46)。デポ地点なので、栄養を取ろうとするも胃が受け付けてくれない。ゆっくりも出来ないので、歩を進める。

 37マイルが13'06、この5マイルに1時間6分もかかってしまった。ちょっと10時間切りに、黄信号であることを悟る。ここで1人完全にペースの落ちたランナーを抜くが、次のASまでに4人抜かれる。38マイルまでは、大きな石の転がる登りのあるセクションだ。38マイル16'31''、この先は平坦なのだが、時折嘔吐もするので、39マイル16'52''、40マイル12'40''とペースは上がらない。ここでGPS時計の電池が切れる。40マイルが7:58:47、元気であれば残り10マイルを2時間で行けるのは確実だが、だいたい4.5miles/hのペースに落ちてきているので、10時間切りは難しそうだ。

 何とか走りにくい下りをこなして、第8ASへ。ここでは椅子に座らせてもらって水分補給を行うが、1分後に飲んだ水500mL以上をまた一気に吐き出す。唯一の救いは、痙攣などが起こらないことだ。恐らく発汗量が減少しているからであろう。最初の登りをこなして、だましだまし走り下っていく。気持ちが切れてしまっては歩いてしまうのだが、歩いても走ってもしんどさは変わらないので、極力走るようにする。そして、無人給水所となっている47マイルだ。ここで予想していなかったのだが、実は急な登りが控えている。しかし前を向いて足を進める。そして下りだ。追い抜かれるランナーに元気をもらいながら、そしてやっと市街地へ。このセクションでは、3人に抜かれる。

 市街地に入ってからの感想、『何て走りやすい道なんだ!』 やはりトレイルランの難しさを痛感する。市街地を走った後は、Creeper Trailを辿ってゴール地点へ。みんな拍手で迎えてくれた。

 10:17:52、21位/73人(17人完走できず)であった。最後の13マイル下りに、3時間かかったことになる。足へのダメージが思っていたよりも少なく、問題は内臓であった。折角なので、Tシャツは$20で購入する。
 この町は、Appalachian Trailが町の中を通る。そのため町の電柱には、こういったマーカーが存在している。"Trail Town"の表示もある。
 さて、1時間弱体の回復を待った後に、I-81経由で自宅に戻る。18時間の遠足であった。あいにく食事がのどを通らないので、水分補給に徹する。
 翌日になるとかなり回復してきたので、欲望のままに胃を満足させる。当初は12時間での完走が心配であったが、50マイルのトレランであれば、設定時間には余裕でゴールできることが分かってきた。新たな課題も出来てきたので、またぼちぼちと走っていきたい。次の目標は、100マイルかな?


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