Weekend 2008 October(3)



 10/18(Sat)-21(Tue) Highest Point in RI,CT,MA,VT

 ASA学会のためにOrlandoへ向かう2人だが、私は極度のDisneyアレルギーのために、別行動とする。

 まずは夕焼けのOhioを後にして、東へ向かう。途中睡魔に襲われて、New York Stateのサービスエリアで仮眠をとる。

 朝方に起き出して、更にI-90を東に向かう。目指すは全米で一番小さい州であるRhode Islandだ。 急遽インタビュー旅行をする必要が生じてきたのだが、ついでということでこちらに向かったのだ。実はここで、当日朝にエントリーが可能なマラソン大会があるのだ。

 土曜日のレースということで、スタートは8時だ。6:45-7:45の間に、レジストレーションをすることが出来る。ゼッケンのピックアップも、当日することが出来る。大会自体は小さいのだが、50 States Marathon Clubの活動の一環として、人気のあるレースだ。かくいう私もまだ5州しか走っていないのだが、とりあえず入会の基準である10州制覇を目指しての参加である。

 スタートは、町の中心部からである。Registration本部からは、やや北にスタート地点はある。マイナーな大会なので、スタート地点の場所取りもひどくはない。国歌斉唱の後、いよいよスタート! 気温も低く、入りはやや突っ込み気味、6分台のため、徐々にペースを落としていく。2mileを通過してFort Adams SPに入ると、もろに北風を受けるためにしんどい所だ。岬を回り込めば、今度は追い風だ。いったんSPの入り口に戻ってきた後、Ocean沿いのコースとなる。このコースのハイライトといってもいいだろう。右に左に蛇行するコースだが、うまく直線コースを辿って稼いでいく。

 10mileまでは、ほぼイーブンペースで通過する。街中に戻ってきてから、やや燃料不足を痛感する。というのも、この小レースの欠点として、給水ポイントが極端に少ないのだ。更に、やや服の選択を間違えたようだ。もう少し暖かくした方が良かったかもしれない。Halfの通過は1:33分台、前回のマラソンよりはいいのだが、あまり余裕は無い。ここから16mile先の折り返しに向かう。ここで自分の順位を確認することが出来る。17mile先からは、厳しい登りが待ち受けている。この後もちょこちょこしたアップダウンがあるので、体力を消耗するところだ。

 22mileを過ぎて、抜かれることも多いのだが、全体にばらけた感じなので、それ程順位を下げることも無い。前回のAkronを上回れるかと思っていたのだが、しかし25mileに厳しい上り坂が待ち受けている。あまりもの負荷の凄さに、思わず歩いてしまう。しかし根性を振り絞って、最後の下りに入っていく。足は一杯一杯だが、何とか行けそうだ。ラストスパートをかけて、ゴールラインを割る。

 Half 1:33:26、ゴールは3:18:33。総合35位/623人、年齢別10位/121人であった。

 コースは美しいが、マイナーな感は否めない。楽しんで走るコースと言えようか。トレーナーは港町のいいイメージだが、メダルはどうやら毎年同じものを渡しているようだ。
 送迎バスでスタート地点近くに戻り、食事をとる。マッサージサービスもあった。会場は非常に人数が少なかったが、35位ならばなるほどである。

 ゴールの後、やや低体温であったが、スープやらを頂くとじきに回復した。車を運転し、次に目指すはRhode Islandの最高峰、Jerimoth Hill(248m)だ。

 RI-101をだどり、CT近くの丘の上にそれはある。道路の北側に小さな路肩駐車スペース、南側にトレールの入り口はある。大きな文字盤は無く、標識があるだけだ。

 トレールを辿ると、まずはBench Markがある。更に南に歩くと、小さな岩があり、これがどうやら最高点であるようだ。ここは私有地を通ってしか入れず、長年立ち入りが制限されていた場所である。所有者が銃をぶっぱなすこともあり、McKinlyよりも登頂が困難であると言われていた。現在は8-16時の間しか通行が許されないが、しっかりとルールを守っていきたいものだ。
 いったんI-90まで戻って、次にConneticut最高峰のMount Frissell(725m)を目指す。I-90をMA州境近くまで行った後、South Egremontを目指す。ここからSR-23とSR-41の分岐をSR-41 Southへ。1mileも行かないうちに、 右のMount Washington Rdへ。これをひたすらまっすぐ道なりに行くと、未舗装路へ。これをしばらく進むと、CTとの州境になる。駐車場はこの左側にある。登山道を見極めるのが大変だと思っていたのだが、多くの登山者があるので迷うことは無かった。
 州境には、石碑があるだけだ。ここからMA側にやや戻り、西のMt. Frissel側への道を歩いていく。
 道には赤いペンキの標識があるので、迷うことは無いだろう。周囲は紅葉が真っ盛りだ。美しい景色を眺めながら高度を上げていく。
 道は一旦コル状の部分に降りていく。山自体は非常になだらかな形容だ。
 道は急斜面を登っていき、底から斜め右下に降りていけば、CTの州境を示すマーカーがある。ここが最高峰だ。
 Mt. Frissel自体にも目印はあるが、展望はイマイチである。

 随分50 State Highest Pointを登っている人も多いのか、Alaskaからやってきている人もいた。殆ど高いところは登ってしまい、老後の余興として、こういった低山を登っているそうだ。

 次にMA最高峰のMount Greylock(1064m)を目指す。本来ならば道路を頂上まで行けるのだが、来年度まで工事のため登ることが出来ないのだ。山の東側から登頂するべく、登山口を目指すのだが、MA-8からの分岐が非常にわかりにくい。周囲も暗くなってしまい、迷いながら何とかCheshire Harbor Trailに到着する。ここで持ってきたトバを焼いて、簡単車中泊キャンプとする。

 かなり冷え込む朝であった。車の表面にも氷がついてた。昨日のマラソンの疲れが残るのだが、ヘッドランプをつけて山道を走り出す。道は落ち葉がびっしりと敷き詰められており、気持ちよいランニングだ。頂上稜線に入った後、池を左手に見て、いよいよ頂上を目指す。
 頂上には、Memorial Towerが立てられている。
 周囲の景色は非常に良好だ。来年からは車で登れるようになるので、きっと混雑することであろう。
 誰もいない塔にも登ってみる。かなりの勾配であるとともに、階段も細いので、混雑時は大変なことであろう。
 Appalachian Trailも横切っている。ちなみに頂上直下のBascom Losgeは、1930年代の建築だ。霜柱を踏みしめながら、下山とする。

 朝日が登ると、黄色い風景が私を迎えてくれた。紅葉を楽しみながら、のんびりと下山した。

 基部からの高度差もあるので、ハイキングにはいいこコースだ。もっと早く登りたいという人には、Thunderbolt Trailがいいだろう。
 ここから更に北を目指す。目指すはVermontの最高峰、Mount Mansfield(1339m)だ。Stowの町を通過して、自動車道の入り口を目指す。ここは道路・ゴンドラという登山方法があるのだが、車一台$26はぼったくりであろう。
 左(後ろ)にNoseを見ながら、頂上稜線を辿る。
 右下にはスキー場が広がっているが、最上部には岩場が広がっている。
 森林限界を超えた稜線なので、悪天候の時は大変だろう。
 駐車場から30分程度で頂上(Chin)だ。周囲の景色は素晴らしいものがある。
 冬山登山にも楽しい所であろう。また、西側にはバリエーションルートなどもある。
 これでマラソン1つと、4つの最高峰を登ることが出来た。最後の観光として、サウンドオブミュージックのトラップファミリーの経営するロッジに行ってみる。

 成る程、広大な敷地と雄大な景色で、アルプスを思わせるような環境である。クロカンコースもあるので、冬に思いっきりリゾートするのもいいだろう。(ここまで来ると、フランス語が増えてくるもの興味深いところだ。)

 次にベン&ジェリー・アイスクリーム工場に行ってみる。アイスクリームはアメリカ人には大人気だが、予想外の大人数に早々と撤退を決める。
 Stowから、西に南に向かい、Crown PointでLake Champlainを渡る。ここはNew York, Hudson RiverからCanada St.Lawrenceに抜ける運河として、運河マニアとしては抑えておきたいところだ。もともとはフランスのおさえていた所で、砦も残されている。
 Lake Champlainは湖の中に浮かぶ島もあり、キャンプにもいい所だ。Lake Georgeを通って、I-87に合流する。
 夜はY先生宅にお邪魔させて頂く(ありがとうございました)。さて、この町で働くことになるのであろうか? 夜はラーメン屋さんに連れて行って頂く。おいしいものを食べれるのが、この町の魅力でもある。
 翌日も面接をして、紅葉の進むアパラチアを越えて帰宅する。


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