2003 Spring Vacation Report in Kentucky, USA



  2日目 5/4(Sun) Cincinnati Marathon→Mammoth Cave
 朝4時半に起床、前日に炊いておいたご飯を食べる。やはり、マラソンには米が一番だ。6時頃に出かける。Convention center周辺に路上駐車した後、スタートラインに向かう。少し、遅刻気味であったが、出発も遅れたので、問題なし。今回もやや後方に位置して、前半風除けにみんなを利用する作戦に出た。

 そして、スタート! 観客は結構いる。しかし、スタートしても、みんなのペースが遅すぎることに気づく。スタートが後方過ぎたのだ。慌てて前へ前へと出るが、逆に1マイルの入りは6分台の高速ペースとなってしまった。体は元気なのだが、先の長いレースなので、ペースを落とす。集団も少しずつばらけてきて、安定してきた。4マイルくらいから、同じペースの人を見つけて、風除けに使わせていただく。そして、5マイル過ぎからこのコースの名物登りだ。作戦通り、ぐっとこらえて歩幅を縮めて登る。下りはストライドを伸ばして、一気に下りる。不思議なことに、私以外の人は、みんな登りは私より早く、下りは遅かった。これを繰り返していると、自然に順位があがっていくのだ。6マイル過ぎからコースは本当に美しい。7マイルのチェックポイントを通り過ぎて、8マイル過ぎから、きつい登りはなくなる。ここで、目標の1マイル7分27秒(3時間15分)よりも速いペースで進み、貯金を作る。11マイルからの下りは歩幅を伸ばして、少しずつ順位をあげる。13マイルのチェックポイント通過。3時間15分のペースからは5〜6分の貯金がこの時点でたまる。

 しかし、レースはここからがしんどい。17マイルまでだらだらとした直線が続き、気温も上昇してくる。自分でもペースが落ちているのがわかるが、何とか3時間15分のペースは維持する。周囲の人にも少しずつ抜かれるのだが、前回のChicagoほどではない。19マイル過ぎから失速しそうになるのを、他のランナーに引っ張ってもらったりで何とかこらえる。20マイル過ぎから、いよいよイーブンペースを維持するのが困難になってくる。この時点で1マイル8分30秒のペースでも3時間15分を切れることがわかり、立ち止まらないようにだけ気をつける。

 22マイルの1本目の橋、登りがしんどい。下りは少しでも早くとがんばる。2本目の橋、登りは少しだけ、下りの方が多い。(この1マイルは、タイムの遅れはそれほどでもなかった。)3本目の橋、登りが本当にこたえる。24マイル、タイムリミットへの余裕は3分を切ってきた。まだまだ予断は許さない。25マイル、余裕は2分くらい。ひたすら直線を走り、ゴールを目指す。ここまで来ると、意識ももうろうとなった今にも倒れそうな人にも出くわすが、構っていられない。

 『ゴールはどこだ!』
 そして、両脇の盛大な応援をしてくれる群集の中に26マイルの時計を発見! あと0.2マイルに3分の余裕がある! やっとここで勝利を確信、コース幅も狭まり、あまりとばせないのだが、懸命にラストスパート、ガッツポーズのままゴールラインを通過した。

 『 やった、Bostonに行ける!』

 商品のTシャツその2と、メダルをもらう。メダルは裏もこっていて、立派なものだ。

 レイトスタートだったが、公式タイムも3時間14分台でゴール。立ち止まると、すぐに足の硬直が始まった。足をひきずりながら、栄養補給を行う。柵の外には、周囲の笑いを誘う我が子も発見した。「あっ、パパだ〜」って顔をしている。

 公式記録は3時間13分27秒、144位/3829人であった。公式HPここ公式記録ここ。コースは難コースと言っていいだろう。ただコースの美しさ、沿道の応援があるので、Cleveland Marathonよりは面白いのではないだろうか。
 

コース攻略のコツ
(1)
このコースは、前半の坂の処理に尽きると思う。前半の登りでとばして失速して行く人を、数知れず見た。自分のペースを守りながら、前半セーブしながら走るとよいだろう。
(2) あまり早いマラソンランナーはいないので、スタートライン近くからのスタートをお勧めする。ただ、リレーの人も一緒に走るので、調子に乗ってその人について行くと、痛い目にあう。ゼッケン番号で判別可能だ。逆に逆風の時には、風除けに使わせてもらえることが多い。
(3) オハイオ川沿いに出てからゴールまでは、開けた大きい道を通ることが多く、風との戦いにもなる。
(4) レースの一番最後は、コース幅が極端に狭まるので、追い抜きなどは不可能だ。楽しみながらゴールするといいだろう。

 車の所まで戻り、ホテルに戻る。ここは、チェックアウトタイムは12時なので、シャワーを浴びて疲れをとる。その後、Mammoth Caveへ向けて出発。まだ道路には、完走を目指して歩いている人がいた。
 日曜日と言うこともあり(?)、みんなとばしている。やはり、Ohioと違ってスピード違反の取り締まりは緩そうだ。何事も無く、Cave Cityに到着、買出しに行く。東に向かうと、2マイル程であのClevelandでもお馴染みの「Save ALot」があった。ある程度は揃うのだが、何かが足りない。そう、アルコールが無いのだ。店の人に聞いてみると、30マイル南のBowling Greenにしか無いそうだ。しょうがないので、Bowling Greenまで南下する。高速なので20分くらい。でもここでKentuckyは、日曜日にはAlcoholが買えないことを知らされる。ショック。
 Mammoth Caveに戻り、途中の道端で(NPの入り口の少し手前)薪をゲットする($2)。Visitor Center近くのキャンプ場は綺麗で、人は少ない。今回は予約していなかったが、夏は一杯になるそうだ。一方通行のループが4つあり、その一番奥の外向きの場所に設営した(No.46)。内向きはやや、混雑した感がある。
 今回の新兵器、おニューのColemanのテント。前室があるので、雨・露に強く、それでいて$60台というのは、お勧めの一品。大きさは210cm×210cm。
 3本のビールで乾杯、焼肉を食べまくる。Yはこの環境がどうも気に入ったようだ。
 アルコールは足りないし、時差も1時間あるは、日も長いわで、Visitor Center周辺や、渡し舟などを見学しに行く。そうこうするうちに、Y様撃沈。夜はThunderstormが来たが、平然と寝ていた。


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