Running (2007.11)


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11/1
13.5
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 #86 CAD, CABGx3(LITA-LAD,SVG-OM,PD)、腎不全持ちの肺炎・心不全のどろどろの症例。止血に時間がかかり、Fairviewに行けず。

 仕事帰りにCVNPラン、7'30''x6mileの後、7'20'',6'50''とビルドアップ。足に疲れが蓄積している。
11/2
       #87 CAD, CABGx3(LITA-LAD,SVG-Cx,PD)、胸開けからLITAまで40分。患者は落ち着いているので、F病院に移動して、#88 CAD, CABGx4(LITA-LAD,SVG,Cx,Cx,PD)、夜はみんなでお寿司を食べに行く。
11/3
20.0
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1:28:18
 回診、土曜日はPAがいないので、一人一人に時間がかかる。院内コンサルトもあり、来週以降も毎日症例が続く。DESが多く使用されるようになったアメリカであるが、まだまだCADの患者は多い。
 お昼過ぎまで病院で仕事をして、CVNPでラン。いつものRocksideから12mile走。入りは7'20''、以後は7'25-30''ペース、10mileからは7'20''、最後は6'40''。余裕があるペーランだったので、ハーフならば1:37くらいで走れそうか。フルの力としては3:20-30くらいか。冬場は距離を稼いで、スタミナをつけていくこと。

 夜になり、交通外傷・Aortic ruptureの患者の転送依頼。CAT Scanを診て明らかなtearを確認の後、転送以来の電話をかけまくる。手術ならば無言でも何とかなるのだが、こういったしゃべらなければいけない仕事は大変だ。結局CCFまでヘリ搬送してもらったのだが、こういった搬送システムについては、いろいろと今日は勉強になった。

http://www.metrohealth.org/body.cfm?id=1106&oTopID=1106


・ Metro病院だけで3機のヘリを所有しています。
・ 搬送スタッフだけでもこれだけいます。

 ここにいる間に、もう少しヘリ搬送システム等についても勉強しておきたい。
11/4
       回診、お昼から遊びに行こうと思ったら、ムンテラで病院に再び呼ばれる。しょうがないので、Yとともに出撃。ムンテラの間中、大人しくナースステーションで待っていてくれた。本当に助かる子だ。
 これに時間をとられたので、病院から近所のMetrozooに出撃する。紅葉が盛りであった。
11/5
       #89 Myxoma,Af, Resection,Maze、心内手術に対する大人の先生の持針器の使い方は、私の受けた教育とは少し異なるように思う。
11/6
       診療報酬、2002年にはマイナス2.7%、 2004年にはマイナス1.05%、 2006年には過去最大のマイナス3.16%と、3回連続でマイナス改定 なのだが、どうやら来年の改定もマイナス改定となるそうだ。着々と崩壊へ加速しているようだ。もうちょっとやそっとでは元には戻れない所まできています。自由診療になるならなればいいだろう、とにかく我々外科医は腕を磨いて、この腕一本で食っていくしかないのだから。

 #90 CAD,OMI, CABGx4(LITA-LAD,SVG-PD,Cx,D1)、入室から執刀まで2時間半以上かかるなんて、、、orz。2例目はふっとぶ。確かにアメリカ人Africanのぼろぼろの体は、難しいのだが(IMAも時間がかかる)。

 とうとう初雪が降った、、、とほほ。
11/7
       #91 AS(BAV),s/p AAA replacement, AVR(SJ23)、何で初回の手術で替えとかんかったんや〜(CCFのDr.S)。術後AFでCardioversioのため夜中に来院。
11/8
       #92 CAD, CABGx4(LITA-LAD,SVG-PD,Cx,Cx)、術後は落ち着いているので、日本からのVisitorとお食事へ。その後、YのParents' meetingへ。

 今までいくつも論文がAcceptされてきたが、その何よりも嬉しい論文のAcceptがあった。メインの実験の合間にやったものだが、その実験準備段階から全て指導してSummer studentと書き上げたものだ。何事もしっかりと終わらせなければいけない。しっかりとFinishすることの出来たAを、褒めてあげたい。
11/9
       #93 CAD,OMI, CABGx4(LITA-LAD,SVG-PD,Cx,Cx-sequential)、血管をここ掘れワンワンの脂肪心+OMI scar、Target vesselのいい勉強になった。今日の手術はVTがらみでストレスフル、今週の手術後の患者もこげついてきたので、夜中も頻繁にpagerが鳴って、疲労が溜まってきた。
11/10
20.5
PR
1:27:30
60.7kg

Physician Assistants and Nurse Practioners 日本では馴染みの薄い職種ではあるが、アメリカ等ではこういった職種が医療レベルを維持するのに大きく関与している。医師になるよりも短期間に育成出来る、処方や手術等もすることの出来る専門職である。実際我々医師の眼から見ても、短期間でしっかりとした教育を行えば、十分実現可能な仕事も多い。今まで医師にだけ多くの仕事を押しつけてきた医療政策であるが、こういった職種を育成することも一つの解決策であるように思う。(医療費をこれ以上下げるならば、到底実現不可能な話ではあるが、、、。)

ttp://www.medicalnewstoday.com/articles/87046.php
Physician Assistants And Nurse Practitioners May Be Australia's Solution To Its Healthcare Shortage
Article Date: 30 Oct 2007 - 2:00 PDT

Nurse practitioners and physician assistants could be some of the answers to the global healthcare industry staff shortage. If mobilized in a thoughtful way, they could well be an essential resource in alleviating the severe shortage of medical staff in Australia and around the world.

As researchers continue to work towards developing feasible solutions to ease global medical workforce shortage, a study published in Australian Journal of Rural Health by Wiley-Blackwell proposes innovative methods to increase healthcare workers need to be considered and suggests that the physician assistant model could be worth a shot.

In her study "Extending Rural and Remote Medicine with a New Type of Health Worker: Physician Assistants", Dr. Teresa M. O'Connor gives an outline of who physician assistants are and what they do. She also pre-empts possible reservations about the quality of care physician assistants are able to provide by emphasizing the rigorous training programme they are all expected to undergo.

Physician assistants undergo two to three years of intensive training and, once experienced, are able to practice at a similar level to junior doctors. Trained within the medical model of care, they are licensed to practice medicine under medical supervision.

"Hospitals find that one physician assistant can substitute about 50-75% of a doctor's work while needing less time to train - hence making them a more cost-effective resource compared to the medical staff.", says Dr. O'Connor.

The physician assistants' model was first used in the USA during the late 1960s to great success. Other countries which currently use the model include Canada, The Netherlands, Taiwan, and Britain.

"Medical workforce shortage is part of a worldwide phenomenon and the solution of increasing medical graduates and importing doctors will only leave other countries short." says Dr. O'Connor.

She adds, "Nurse practitioners are already playing a significant role in Australia. Physician assistants are another group which could play a significant role and they can be drawn from other careers without depleting the already short supply of nurses. With so much research demonstrating that physician assistants are not only able to provide quality care but have been accepted by their patients as well; their introduction to Australia may be one strategy to address the ongoing medical workforce shortage."


 ラウンドの後、CVNPでラン、先週と同じメニューだが、楽にこのタイムで走れるようになった。これならハーフは1:35ぐらいでいけそうな感触だ。馬体は60.7kg、毎日体を張っての手術なので、一日消費カロリーはそこそこあるのか、順調に減ってきた。しんどい毎日だが、何とかweekdayにも何とか運動を取り入れて、60kgを切りたいものだ。(体重とタイムは非常に良く相関する。)
11/11
6.0
Jog
   ラウンド、Yと買い物、ご近所ラン。
11/12
       #94 CAD, CABGx5(LITA-LAD,SVG-PD,PL,Cx,OM)、LITA-LAD吻合もおりてきた。吻合自体は問題なし、ラチェットに不都合がある持針器が出てきて、針はずしに難があった。小児ではカストロを主に使用しており、普段の練習もカストロでやっているのだが、Coronary用の自分にあった持針器を決めなければいけない。
11/13
6.0
Jog
 

手術室勤務の値段 こんなサイトを教えてもらった。手術室で働くことの多い方、のぞいてみて下さい。『そら、アメリカで人気あるのもわかるわな』、『心臓外科なんてやってられへんわな』、『RNの給料って、日本の医者よりええやん』、『そら医療費も高くなるわな』、、、。
http://www.gaswork.com/

 #95 CAD,OMI, CABGx4(LITA-LAD,SVG-PD(seq),small Cx,OM)、院内コンサルトがまた3件、コンスタントに手術があるようになってきた。連日手術が続くので、PAもばててきたようだ。

11/14
10.0
TT
 

 #96 CAD, CABGx2(LITA-LAD,SVG-D1)、Stent severe restenosisの症例。LITA-LAD以外は術者。吻合に困難は感じず、Target vesselの選択・切開が結局一番のポイントなのだろう。1,500g,VSD+PHのbanding、700gのPDAの方が、(手術室は30℃以上で、体力・精神的にも)難しいように思う。

 今日はお昼には終わったので、夕方前にCVNPでTT的に6mile走でポイント練習・実力測定してみる。入りは6'45''、後は逆風にもめげずに7'00''で走り抜ける。お昼ごはんがまだ胃内に停滞している中での、思い通りのタイムだった。ちなみに6'54''がサブスリーペースだ。

11/15
6.0
Jog
  Social worker 日本では、医療の質を上げるためのサービスの殆どを、医師側に求めてきた(押し付けてきた)のに対して、それを人材で補う(結局は患者側の負担)のがここアメリカである。以前より日米の比較をする場合、マンパワーが違うということを強調してきたが、今日はSocial workerについて。
 簡単に言うと、保険や金銭面などのことも考慮しながら、入退院に際して患者をサポートするのが仕事である。アメリカの場合、入院日数が短いために、医学的に元気になれば退院となる、、、といっても、日本のように『もう少し病院においといて〜な』、というのはよくある話で、リハビリ施設への転科希望は多い。そういった時に、それを判断するのは実は彼女達の仕事である。歩く、階段を登る、トイレ、いろいろな評価基準があるようだが、厳密にそれを評価して振り分けていく。日本の場合、退院可能であるにも関わらず病院サイドに介護を押し付けることは、金銭的にも時間的にも自己負担・家族負担の軽減にもつながり、日常茶飯事となっている。ややもすれば医師が電話をかけまくって、転院先を探さなければいけないことも多々あると思うが、こういった仕事を冷静に距離をおいてやってくれるこのシステムは、医療に集中するために我々医師側にとっては大きな助けとなる。
 最近大阪で『患者おきざり事件』報道があったばかりだが、彼女達の活躍を見ながら、いろいろな事を考えてしまった。

 今日は久しぶりに手術無しの日。お昼にジムで汗を流す。論文revision。
11/16
     

明石落城 2006/12/8の日記でも兵庫県の産科崩壊の件には触れてはいたが、とうとうその崩壊の足音は姫路・加古川に続き、明石にまで及ぶことになったようだ。

明石市人口:292,032人
明石市出生数:2,620人

診療報酬うんぬんの議論が、産科医不足対策の一環としてなされているが、現実はもうはるか彼方にまでいっているようだ。私自身海外におり、同じ医師として何の応援もしてあげれないのが非常に歯がゆい。


明石市民病院 分べん休止へ

明石市の中核病院になっている明石市立市民病院が、産婦人科医の不足を理由に来年6月から分べんの受け入れを休止することになりました。

明石市立市民病院の産婦人科は現在、常勤医師3人が24時間体制で分べんを受け入れています。
しかし、このうち1人の医師が来年6月に退職することになり、病院では代わりの医師を探していますが、医師不足などから確保できる見通しが立っていないということです。
このため病院では、残った2人の医師が24時間体制でお産の安全を維持するのは難しいとして来年6月から分べんの受け入れを休止することを決めました。
現在診療中の分べんについては引き続き対応しますが、今後新たな予約は受け付けず、産婦人科の診療を続けるかどうかは状況を見ながら決めるということです。
明石市立市民病院は、明石市の中核病院として比較的難しいケースを含めて年間500人前後の分べんを受け容れています。
病院では、「当面は周囲の病院に負担をかけてしまうが今後は県外の大学の医学部にも依頼するなど医師を確保するために最大限の努力を続けていきたい」と話しています。
このように、産婦人科の医師不足から分べんの受け入れを休止する病院は兵庫県内の各地で相次いでいます。
兵庫県医務課によりますと、分べんを受け入れている県内の病院は5年前には68ありましたが、その後医師不足などを理由に受け入れを休止する病院が相次ぎ去年8月現在で55となっています。
このうち西宮市の市立中央病院は、年間およそ300の分べんを受け入れていましたが医師の確保が出来ず去年の4月以降受け入れを休止し、再開のめどはたっていないということです。
また年間100以上の分べんを受け入れていた三木市の市立三木市民病院も、医師不足からおととしの7月に産科を廃止しています。このため兵庫県は、産婦人科の医師を県職員として採用して地域の病院に派遣したり女性医師の再就職を支援したりする取り組みを去年から始めるなど対策に乗り出しています。

 #97 CAD, CABGx4(LITA-LAD,SVG-PD,Cx,D1)、Target vesselも大きく、上行の形状もいやらしいので、日本ならば間違いなくOPCAB症例だろうと思われる。
11/17
       ラウンド、#98 CAD, CABGx3(LITA-LAD,SVG-PD,Cx)、疲労がじわりと溜まってきた。
11/18
8.0
Jog
   ラウンド、昼から買い物とサイクリングラン。
11/19
6.0
Jog
   今日は症例無し。お昼にジムで汗を流す。論文revision、COMETをしにCCFへ。
11/20
       #99 Wire removal、別にどうってことない手術だが、ボスも来なくなったということで、印象的だった。その後F病院に移り、#100 CAD, CABGx5(LITA-LAD,SVG-PD,Cx,large D1,smallD2)。更にM病院にとんぼ帰りで、明日の手術前用意。論文revisionを仕上げる。

 今日で100例/4ヶ月半のペースである。5年間臨床を離れていたわけであるが、自分でも随分臨床の勘が戻ってきたと思うし、手技的にも不都合なくメスを握れるようになってきたように思う。一人で手術を進めていく時、言葉は異なるものの、過去に自分の腕にしみこませた全ての経験を思い出して、精神的に自立していかなければいけない。

 最近気になるニュース・ブログがあったので、ここに紹介したいと思う。

もっと働け! まだまだ医師の努力が足りないそうだ。 

「病院は原則受け入れ」福島、搬送遅れ受け決定

産経ニュース 2007.11.19 23:40
http://sankei.jp.msn.com/life/body/071119/bdy0711192340003-n1.htm

 福島市で乗用車にはねられた女性の搬送先の病院が約1時間決まらず、約6時間後に死亡したことを受けて、福島市や消防、市内の病院などでつくる「福島市救急医療病院群輪番制運営協議会」は19日、臨時の総会を開き、消防から救急患者の受け入れを打診された病院は、原則として拒否しないことを決めた。

 会見した同協議会の有我由紀夫会長は「患者さんや市民に多大な不安を与え、遺憾に思う。医師による診断が約1時間も遅れたのは大きな問題だ」と強調。「各病院の医師は、満床だからと受け入れを断ることなく、まず患者を診るべきだ」と述べた。

 受け入れた後の対応については、満床などのためそのまま治療することが困難な場合、病院間で調整し、より高度な医療ができる病院に移送することとした。

 事故は今月11日夜発生。福島市で道路を横断しようとした市内の無職女性(79)が乗用車にはねられた。救急搬送される際、4つの病院に計8回受け入れを断られ、約1時間後に別の病院に搬送されたが、事故から約6時間後に脳挫傷で死亡した。
真実の報道 答えは一つではないはずだ。しかしそれを言い切るこの姿勢には、どんなバックグラウンドがあるのだろうか?

【主張】財政審建議 与野党とも規律緩めるな
産経ニュース 2007年11月20日
http://sankei.jp.msn.com/economy/finance/071120/fnc0711200242000-n1.htm

 来年度予算編成についての財政制度等審議会の建議(意見書)が、財政規律と市場の信認の揺らぎに強い懸念を表明した。「ねじれ国会」下で与野党から歳出圧力が高まっているためで、財政再建が大きく後退するとの危機感を示したものといえる。

 とりわけ建議が問題視しているのは、地方対策と医療費だ。ともに参院選以降、改革で格差が拡大したとの声を背景に、与野党が競うように歳出圧力を高めている分野である。

 建議は地方財政について全体では大きく改善し、逆に地方支援で国の財政が急速に悪化したとの認識を示した。そのうえで、地方間格差是正は地方交付税ではなく、地方法人2税(住民税と事業税)で行うべきだとした。

 いわゆる自治体間による水平的財政調整である。東京などの大都市と地方の格差が主にこの2税の税収に起因していることを考えれば当然だろう。それは国に依存するより、地方の自立、分権にもつながるはずだ。

 医療費については、高齢化社会の進展で増大する社会保障費の中でも最も高い伸びが見込まれるため、その抑制を強く求めている。とくに、医療費抑制が医療格差を生んでいるとの見方に対し、公費負担は他の先進国に比べ低くないとの指摘は注目に値する。

 日本医師会などが大幅引き上げを求めている診療報酬についても、引き下げを提言した。指摘される医師不足などは医局制度や診療報酬体系にも問題があるためとし、開業医優遇の是正を求めたのは妥当だろう。


 建議がこうした危機感を表明したのは、歳出・歳入一体改革が揺らいでいることの裏返しでもある。道路特定財源の一般財源化が有名無実化しそうなだけでなく、再来年度の基礎年金国庫負担割合引き上げの安定的財源確保でもメドがついていない。

 これでは2011年度の基礎的財政収支黒字化の目標達成さえ危うい。建議が国債費を含めた財政収支の均衡や、2050年までの長期財政推計を示したのは、このためだろう。

 長期推計は債務残高GDP(国内総生産)比を欧州連合並みに引き下げるには、消費税換算で11%の改善が必要とした。福田康夫政権と最大野党の民主党はこれをどう受け止めるのか。


過労死 私も友人・身内を過労死で亡くしています。これが現実です。

http://blog.m3.com/nana/20071120/1  

犠牲
身近な医者を、2人亡くしています。


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一人は約10年前。
当時30代の、先輩医師です。 研究に、臨床に、非常に忙しくなさっていました。たまにご連絡を下さる時は、決まって深夜2時3時のメールでした。学生時代は体育会でご活躍された先生で、人間?と思いたくなるようなタフさと、ひょうひょうとした笑顔を併せ持った爽やかな先生でした。

大学病院勤務時代の夏、当時研修医だった私たちを集めて
ナイター見物に連れて行って下さったことがありました。外野席で、ビールを飲みながらハンバーガーとポテトをほお張ってみんなでひゃあひゃあ言っていたら、先輩だけ眠ってしまったのを、今でも覚えています。

その日も、病院で夜遅くまでお仕事をなさっていました。術後の患者さんが落ち着くのを見届けた後、0時過ぎから論文の添削を始めたところまでは、他の医師が見ていました。翌朝、出勤してきた同僚医師が、医局で倒れている先生を見つけた時には既にお亡くなりになっていたそうです。

葬儀には、婚約者の女性は出て来ることができなかったと、後で聞きました。

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今度は、友人医師を亡くしました。彼女も、30代です。同じ職場の上級医師が、過労でその病院に入院中でした。 元々、一人が過労になるような労働環境ですから、多くをお話しする必要はないでしょう。一人が入院・休職しても、現在の医療事情では代替要員は派遣されませんので、残ったドクターたちは、目も当てられない忙しさでした。緊急opeのある科の医師で、毎日遅くまでopeをした上に、夜中も容赦なく呼び出されていました。「過労だけは気をつけようね。壊れる前に、逃げようね」と、お互い言い合っていたのに・・・

その日、彼女は当直でした。翌朝、交代で当直に来た若い先生が当直室に入ると彼女は机にうつ伏せになった状態で、亡くなっていたそうです。大きな悲鳴を聞いて、一番に駆けつけた人が何と過労で入院中の、彼女の上級医師でした。その先生は、自分が休職したからだと自分を激しく責め、入院先も変えた上に、退職されてしまいました。残った同じ科の先生たちも、全員がご自分を責め続けています。

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二度と犠牲者を出したくありません。どうしたらいいでしょう。
病院の責任? 『?』と思う判決を最近多く見かけます。

夫薬殺未遂訴訟:病院運営の市に賠償支払い命令 山口地裁

毎日新聞 2007年11月19日 19時51分 (最終更新時間 11月19日 21時44分)
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071120k0000m040091000c.html


 山口県山陽小野田市の小野田市立病院(現小野田市民病院)で04年、入院中の男性(53)が同病院の看護師だった妻(49)=後に離婚=に劇薬をもられ脳に障害を負った殺人未遂事件で、男性が病院を運営する市に「薬品の管理責任を怠った」などとして約1億3570万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、山口地裁宇部支部であった。平手一男裁判官は訴えをほぼ全面的に認め、約1億3340万円の支払いを命じた。


 判決などによると、元妻は04年1月、入院中の夫を殺害して保険金約3000万円を受け取ろうと計画。病院にあった抗不整脈剤キシロカインの溶剤計18本を持ち出し、一部を点滴に混ぜたり静脈注射をするなどした。キシロカインは大量投与すると心停止状態になる危険がある。夫は低酸素状態に陥って脳障害を負い、寝たきりとなった。元妻は殺人未遂罪で懲役16年の刑が確定し、服役している。

 公判で市は「投薬は看護師として行ったものではなく職務行為に当たらない」「キシロカインの混入は予見できなかった」と主張したが、平手裁判官は「勤務中で投薬行為は職務と密接な関連性を有している。病院は薬品の管理に確実さを欠いた」と退けた。【島田信幸】


期待 『医療崩壊』の執筆で有名な小松先生が、医師会に代わる組織の立ち上げを呼びかけている。小松先生のやる気は、この講演が唐澤日本医師会会長の目の前で行われたことに示されているように思う。
http://zainomusou.blogspot.com/2007/11/blog-post_17.html

日本医師会の大罪

虎の門病院 泌尿器科 小松秀樹


○国民と患者のため、医療の改善と向上のため、現場の医師による自律的な集団が必要である
○厚生労働省は医師に対する全体主義的な統制を行う強大な力を手に入れつつある
○過剰な統制は自律性を奪い、医療システムを破壊する
○日本医師会の役員の一部は全ての現場の医師を裏切り、厚労省に加担した
○いま、日本医師会に対し、現場の医師は自らの意見を明確に主張しなければならない
○国民と患者には、自分達自身と家族のために、現場の医師を支援していただきたい


 07年10月17日、厚労省は診療行為に関連した死亡に係る死因究明等の在り方に関する第二次試案を発表した。その骨子は以下のようなものである。

1)委員会(厚労省に所属する八条委員会)は「医療従事者、法律関係者、遺族の立場を代表する者」により構成される。
2)「診療関連死の届出を義務化」して「怠った場合には何らかのペナルティを科す」。
3)「行政処分、民事紛争及び刑事手続における判断が適切に行われるよう、」「調査報告書を活用できることとする」。
4)「行政処分は、委員会の調査報告書を活用し、医道審議会等の既存の仕組みに基づいて行う」。

 第二次試案は、この制度の検討会の座長で刑法学者である前田雅英氏の主張「法的責任追及に活用」(讀賣新聞07年8月14日)に一致している。法的責任追及という理念の実現が目的であり、これが現実に人々に何をもたらすのかを、多様な視点から考えた形跡がない。日本の刑法学はマルキシズムと同様、ドイツ観念論の系譜にある。理念が走り始めるとブレーキがかかりにくい。ここまでの統制が、医療に対して求められなければならないとすれば、他の社会システム、例えば、裁判所、検察、行政、政党、株式会社、市民団体などにも、相応の水準の統制が求められることになる。理解しやすくするためにこの状況をメディアに置き換えてみる。

1)報道被害調査委員会を総務省に八条委員会として設置する。事務は総務省が所管する。
2)委員会は「報道関係者、法律関係者、被害者の立場を代表する者」により構成される。
3)「報道関連被害」の届出を「加害者側」の報道機関に対して義務化し、怠った場合にはペナルティを科す。
4)行政処分、民事紛争及び刑事手続における判断が適切に行われるよう、調査報告書を活用できることとする。
5)ジャーナリストの行政処分のための報道懲罰委員会を八条委員会として総務省に設置する。報道被害調査委員会の調査報告書を活用して、ジャーナリストとして不適切な行動があった者を処分する。

 厚労省医政局の幹部には歴史的視点と判断のバックボーンとなる哲学が欠如している。そもそもわが国の死亡時医学検索制度の貧弱さこそが問題なのだという現状認識すらない。このような異様な制度は、独裁国家以外には存在しない。独裁国家ではジャーナリズムが圧殺されたばかりでなく、医療の進歩も止まった。私は、自由とか人間性というような主義主張のために、過剰な統制に反対しているのではない。この制度が結果として適切な医療の提供を阻害する方向に働くからである。
 システムの自律性が保たなければそのシステムが破壊され、機能しなくなる。
 「システムの作動の閉鎖性」(ニクラス・ルーマン)は、社会システム理論の事実認識であり、価値判断とは無関係にある。機能分化した個々のシステムの中枢に、外部が入り込んで支配するようになると、もはやシステムとして成立しない。例えば、自民党の総務会で市民団体、社民党、共産党の関係者が多数を占めると、自民党は成立しない。内部の統制は内部で行うべきであり、外部からの統制は裁判のように、システムの外で実施されるべきである。
 そもそも厚労省は、医療を完全に支配するような強大な権力を持つことの責任を引き受けられるような状況にあるのだろうか。当否はべつにして、厚労省はメディア、政治から絶え間ない攻撃を受け続けてきた。政府の抱える深刻な紛争の多くが厚労省の所管事項である。憲法上、政治が上位にあるため、厚労省は攻撃にひたすら耐えるしかない。しばしば、攻撃側の論理を受け入れて、ときに身内を切り、現場に無理な要求をしてきた。現在の厚労省に、社会全体の利益を配慮したブレのない判断を求めることは無理であり、強大な権限を集中させることは、どう考えても危険である。
 第二次試案発表から15日目の07年11月1日、ほとんど報道されなかったが、日本の医療の歴史を大きく変えかねないような重要な会議があった。自民党が、医療関係者をよんで、厚労省の第二次試案についてヒアリングを行った。厚労省、法務省、警察庁の担当者も出席した。日本医師会副会長の竹嶋康弘氏、日本病院団体協議会副議長の山本修三氏、診療行為に関連した死亡の調査分析モデル事業事務局長の山口徹虎の門病院院長(立場としては学会代表)が意見を述べた。私はめったなことでは驚かないが、この会議の第一報を聞いたときには、びっくりした。
全員、第二次試案に賛成したのである。

 なぜ驚いたか。07年4月以来、この制度について検討会で議論されてきた。ヒアリングに出席した山口徹モデル事業事務局長、日本医師会の木下勝之理事、日本病院団体協議会の堺秀人氏、の三氏は検討会の委員として、この間、議論に加わってきた。私自身、第二回検討会で意見を述べる機会を得たが、検討会では猛スピードで議論がすすめられた。議論はかみ合わず、かみ合わせようとする努力もなしに、多様な意見が言いっぱなしになった。8月24日に発表された「これまでの議論の整理」も、多様な意見が併記されていただけだった。
 自民党の働きかけが、モデル事業、日本医師会、日本病院団体協議会の三者に、第二次試案に対し賛成か反対か態度を鮮明にすることを迫った。自民党の迫力に背中を押されて、三つの団体が賛成の機関決定をした。結果として、自民党に対し、大半の医師が第二次試案に賛成しているというメッセージを送った。
 日本医師会はなぜ賛成したのか。前会長は、小泉自民党と対立した。現会長になって、自民党につきしたがうようになったが、それでも邪険にされつづけている。日本医師会の最大の関心事は診療報酬改定である。現在、診療報酬の改定作業が進行中である。厚労省の第二次試案に賛成することが、自民党を支えることになり、診療報酬改定で自分たちが有利になるとの期待があると考えるしか、日本医師会の行動を合理的には解釈できない。だとすれば、目先の利益を、今後数十年の医療の将来に優先させたと非難されるべきである。
 よく考えると、日本医師会の行動が、目先の利益につながるのかどうかも疑わしい。自民党内にも、第二次試案に対する疑問の声はある。第二次試案の真の姿が、社会に広く理解されるようになったとき、第二次試案でよいとする説得力のある理由が用意できていなければ、日本医師会の信頼性が更に低下する。実際、一部の医師会役員は、執行部が第二次試案に賛成したことを知って激怒したときく。
 私には、日本医師会が時代から取り残されているように思える。現場で働く開業医と議論すると、日本医師会の中枢を占める老人たちとの間に、越え難い溝があることがよく分かる。この危うい状況を本気で検証して、対策を講じないと日本医師会に将来はない。

 現場の医師はどうすべきか。このままだと、医療制度の中心部に行政と司法と「被害者代表」が入り込み、医師は監視され、処罰が日常的に検討されることになる。この案に反対なら、それを示さないといけない。自民党の理解では、医師がこの案に賛成していることになってしまったからだ。モデル事業運営委員会、日本医師会の指導者、病院団体に意見を撤回させて、それと同時に、多くの医師がこの案に反対していることを自民党にも分かるようにしなければならない。学者は無視して、ここは、行動の対象を最大の政治力を持つ日本医師会の一部役員に絞るべきである。

 第二次試案では、勤務医のみならず、開業医も厚労省のご機嫌を伺いながら、常に処分を気にしつつ診療することになろう。積極的な医療は実施しにくくなる。開業医と勤務医の共通の問題と捉えるなら、日本医師会内部で執行部に抗議をして撤回を迫るべきである。
 しかし、第二次試案は開業医より、勤務医にとってはるかに深刻な問題である。第二次試案は主として勤務医の問題といってよい。産科開業医等を除くと、日本の診療所開業医は高いリスクを積極的に冒すことによって生死を乗り越えるような医療にあまり関与しない。勤務医の多くは、目の前の患者のため、リスクの高い医療を放棄できない。日本医師会には多くの勤務医が加入している。勤務医と日本医師会の関係が問題になる。端的にいうと、日本医師会が勤務医の意見を代弁してきたのかということである。勤務医は収入が少ないので、会費が安く設定されている。このためかどうか知らないが、代議員の投票権がない。発言権がないといってよい。それでも、日本医師会は医師を代表する団体であるとして振舞いたいので、勤務医の加入を推進してきた。「勤務医と開業医が対立すると、厚労省のいいように分割統治されるので、勤務医も日本医師会に加入すべきだ」という論理が使われてきたが、日本医師会は、常に、開業医の利害を代弁し、勤務医の利害には一貫して冷淡だった。最近、日本医師会の役員が、勤務医の利害を配慮してこなかったと反省を表明するようになったが、今回の問題でそれがリップサービスに過ぎないことが明白になった。どうみても、勤務医は「だしにつかわれてきた」と考えるのが自然である。
 そこで勤務医のとるべき態度である。これは、日本医師会に抗議すれば済むような生易しい利害の抵触ではない。第二次試案に賛成か、反対かを確認するだけで、抗議する必要はない。生命を救うためにぎりぎりまで努力する医師を苦しめ、今後数十年の医療の混迷を決定づける案に日本医師会が賛成していることが確かならば、すべての勤務医は日本医師会を脱退して、勤務医の団体を創設すべきである。
 開業医と勤務医の大同団結を説く声をよく聞く。従来、その立場をとってきた友人が、今回の日本医師会の行動をみて、医師会に期待することの限界を感じたと連絡してきた。そもそも、勤務医が医師会の第二身分に据え置かれるような形が続く限り、人間の性質上、勤務医が本気で医師会と協調することはありえない。勤務医の組織ができて初めて、協調の基盤ができる。今では医師会の理不尽なルールそのものが、医師会の正当性を阻害し、開業医の利益を損ねている。

 まず実施すべきことは、勤務医医師会の創設と、患者により安全な医療を提供するための、勤務環境改善を含めた体制整備である。この中には、再教育を主体とした医師の自浄のための努力も含まれる。自浄作用がないような団体が、自分の利益を言い募っても、周囲には醜く映るだけで説得力はない。臨床医として活動する医師の登録制度を自律的処分制度として活用している国が多い。全ての勤務医と一部の開業医だけでも、なんとか工夫をして、国の力を借りずに自浄のための制度を立ち上げたい。これは国民に提供する医療の水準を向上させ、かつ、医師が誇りを持って働くことにつながる。

11/21
       #101 CAD,UAP(IABP), CABGx3(LITA-LAD,SVG-RCA,OM)、F病院で#102 CAD, CABGx4(LIMA-OM,RIMA-LAD,SVG-RCA,Cx)。
11/22
6.0
Jog
   今日はThanksgivingでNational holidayだがラウンド、IABP抜きやら。ジム練、風邪をひいてしまいしんどい。元仕事仲間の会に呼んで頂く。

 AmericaのThanksgivingは、いわゆる収穫祭のようなものであるが、日本にも勤労感謝の日(=新嘗祭)が同時期にある。こういった収穫に感謝する気持ちはUniversalであるのが興味深い。
11/23
     

 #103 CAD, CABGx5(LITA-LAD,RITA-RCA,SVG-PD,Cx,OM)、F病院はボスがするのが通例だが、今日は私が来るや否や、胸骨だけ切って手を下ろしてしまった。風邪治らず。2例目があるはずだったが、LIMA-RIMAだったので2例目は明日に持ち越しとなった。Oh my!!
 夜はThanksgiving第二段の食事会。

11/24
     

日本の最先端医療 普段は再生医療にはあまり興味は無いのだが、この分野で世界的にいい仕事が日本から出てきたので、紹介したい。京都大学再生医科学研究所の山中伸弥教授、昭和62年神戸大学卒業ということで、何だかこちらまで嬉しくなってしまう。
 この仕事の素晴らしさはいろいろなWeb siteで取り上げていることであろうし、ブッシュ大統領がコメントを出していることからも裏付けられていることと思う。その中でアメリカ人記者に述べた以下のコメントを紹介したい。

http://timesonline.typepad.com/urban_dirt/2007/11/is-the-syntheti.html
There were two terrible flaws with official Japanese attitudes to stem-cell research, he said.


 京都大学からラボごと引き抜かれた、癌遺伝子治療で世界をリードしていた伊藤教授のケースもある。
http://www.nikkei.co.jp/sp1/nt33/20020301EIMI168101033001.html

 医療の危機が叫ばれているが、それと同時に医学教育なども実は上の記事のように危機的状況にある。『医療』だけではなく『教育』をおろそかにしたこのツケは、必ず20年後に響いてくるであろう。山中教授が今後も、日本でこの分野をリードして頂けるのを期待したい。


 #104 CAD, OPCABGx1(LITA-LAD)、Just proximal LADの、日本ならば循環器に片つけられてしまいそうなおいしい症例。いかに視野を出すか、OPCABはまさにこれ。吻合には困難さは感じられなかった。
 夕方からお誕生日会兼(?)Thanksgiving第三弾。
11/25
13.5
PR
 

Toradol 日米の違いについても紹介しているこの日記だが、今日は薬の話。術後の鎮痛剤としては、麻薬が第一選択とはなるが、麻薬中毒も気になる患者には、NSAIDはいい薬である。ただし、経口投与は副作用も気になる、座薬は本人が痛がる、こういった時にアメリカで良く使用されているのが、この静脈注射可能なこの薬である。
 日本では静脈注射可能なこの手の薬が無いと思うのだが、はて理由は何故であろうか? ご存知の方はご一報下さいませ。


 ラウンド、落ち着いているのであまり苦にならない日曜出勤だった。風邪の状態もいいので、帰りがけにCVNPでラン。病み上がりだが、56'52''/8mile = 7'08''/mile、凍結ぬかるみの中のこのタイムなので、足の状態はいいようだ。仕事の合間にトレッドミルを入れるようにしているのだが、こうやって定期的にフォームのチェックを兼ねてのランが必要であるように思う。
11/26
      挿管困難にはこれ アメリカの肥満は日本の常識を超えたものがあり、睡眠時無呼吸を予防するために、睡眠時CPAPなんて機械もあるくらいだ。そういった人は得てして首も短く展開も困難で、挿管困難となることが多い。このアメリカならではの状況を打開するために開発されたのがこの優れものだ。

 その名もGlidescope。喉頭鏡の形をしており、画像を見ながら気管に挿入することが出来る。今後ますます広がっていくことであろう。ちなみに日本では、PENTAXからAir Way Scopeというものが発売されているようだ。

 F病院 #105 CAD, CABGx3(LITA-LAD,SVG-PD,OM), #106 CAD, CABGx3(LITA-LAD,SVG-PD,OM), #107 RV rupture induced by PM, repair,PMI、疲れた。
11/27
8.0
Jog
   昨日の手術x3のため、今日の手術は吹っ飛ぶ。ジムで汗を流す。
11/28
     

 #108 CAD, CABGx4(LITA-LAD,SVG-RCA,OM,D1)、Ascending aortaはガチガチのcalcification、私が術者ならば違う手術をしていたことであろう。ちなみに明け方にSeizure。
 この病院の患者の特徴として、治ろうという意識が少ないこと。外来での薬も内服せずに、いつの間にやら右胸に2Lも胸水溜まっているし、術当日にタバコ吸うし、、、。そういった観点からのrisk factor解析も必要な気がする。

11/29
       #109 CAD(LMT),OMI, CABGx3(LITA-LAD,SVG-PD,Cx)。AAAは触らず、懸命な判断。
11/30
       #110 Pericardial effusion(viral?), drainage、#111 CAD, CABGx4(LITA-LAD,SVG-PDA,Cx,OM)、夜は忘年会。
   
123.5
     今月も26例/月、手術のresponsibilityが高くなっているのと、毎日オンコールということで、じわりじわりと疲労がたまってきた。ポケベルの音を気にせずに、出勤の時間を気にせずにゆっくりと睡眠をとりたい、、、。
 
 そんなこんなで、学術活動はやや滞り気味。ランニングの方は、後半はあまり距離が伸びなかった。秋の大会にも参加することが出来なかったが、来春のレースに絞って調整をしていきたい。


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