Ohio Erie Canal (Lock 1-44)



 たかが運河ではあるが、Ohio Erie CanalClevelandの発展に多いに貢献した交通手段であるとともに、Cuyahoga Valley National Parkとして現在も保存されているため、頻回に訪れることが多い運河である。ここには、Ohio Erie Canalの最高点であるAkronからLake Erieに至るClevelandまでのLock 1からLock 44を全て紹介している。Lockだけを訪れてもいいし、Canal沿いをゆっくりとハイキングしたりサイクリングしてもいいだろう。自動車・鉄道の発達する以前は、運河が重要な輸送手段であったのだが、運河に接していると1800年代の古きアメリカを感じ取ることができるであろう。CVNPの地図上の数字をクリックすると、それぞれのLockの説明にジャンプします。

Lock 40 Lock 39 Lock 38 Lock 37 Lock 36 Lock 35 Lock 34 Lock 33 Lock 32 Lock 31 Lock 29 Lock 30 Lock 28 Lock 27 Lock 26 Lock 25 Lock 24

Lock
Photo
Guide
Lock 1
 Akronのダウンタウンのど真ん中に、Lock 3 Parkがあるが、そこから5分程度上流に辿っていくと、Lock 1だ。残念ながら、Lock自体は見学することが出来ない。金網越しに閘門を見ることが出来る。正に、これがOhio Erie Canalの最高地点に位置する。ここからLock 15までは、一気に高度を下げることになる。
Lock 2
 Akronのダウンタウンのど真ん中に、綺麗に整備されたLock 2がある。閘門はほぼ完璧な形で復元されており、今でも使用が可能であるように見える。

Lock 3

 1905年にOhio Erie Canalの改修が行われたのだが、その痕跡が認められるだけで、何も残ってはいない。目の前にはLock 3 Parkが広がる。
Lock 4-10
 Lock 3の下流から川は地下を流れることになる。傾斜は結構あるので、閘門間の距離は近距離であったものと考えられる。変電所がある辺りまでは、運河の痕跡は残されていない。
Lock 11
  驚くほど狭く、急峻なCascade Valleyの谷筋を運河は流れていく。Lock 11へは、Mustill Storeの駐車場から上流に向かって500mくらいの、最後に見えるLockである。廃墟の後ろを通ったりするので、女性だけでのハイキングは禁である。
Lock 12

 Lock 12もMustill Storeの駐車場から上流にある。木陰に邪魔されて、全体像を確認することは難しい。

Lock 13
 Lock 13の上には鉄道がかかっており、それぞれ一時代を作った輸送手段であり感慨深いものを感じる。
Lock 14
 Lock 14は、North Streetの道路からも観察することが出来る。それほど水流はないので、ここの通過にはかなり時間がかかったものと考えられる。
Lock 15
 Lock 15はMetroparkの南端になっており広い駐車場がある。このLockの前には、運河を利用する人達が利用したGeneral StoreであるMustill Storeが保存されている。Cascade Valleyの水は、ここからCuyahoga Riverに流れ込むことになる。
Lock 16
 Lock 16は、駐車場から400mくらいの距離だ。洪水のために、Lockの殆どは埋没している。周辺はハイキング道が整備されている。
Lock 17
 Lock 17周辺は傾斜もかなり強くなってきて、Lock間の距離も300m以下になってくる。Lockからの下流への見晴らしは、最高だ。
Lock 18
 Lock 18はMemorial Parkway Trailheadから800m程度の道のりだ。唯一、Lock内に道がついている珍しいものであった。ここからLock 15までは、のんびりとした道が続いている。Mustill Storeに車を停めて、Lock 11-18を訪れるのがいいと思う。
Lock 19-23
 Akronからの下水管が運河沿いに建設されたこともあり、何も残ってはいない。
Lock 24
 Lock 24 (Niles Lock)はRiver Road沿いに片側の壁だけが残されている。道路の拡幅工事で撤去されてしまったのだ。知らなければ、気がつかないうちに通り過ぎてしまうことであろう。
Lock 25
 Lock 25 (Mudealcher Lock)も道路沿いに片側の壁だけが残されている。これも、道路の拡幅工事で撤去されてしまったのだ。道路沿いにTowpath trailが伸びているので、ランニングなどにはいいかもしれない。
Lock 26
 Lock 26(Pancake Lock)は、Iraの駐車場から300mくらいである。Beaver Marshという湿地帯に作られており、うっそうとした感じがする。
Lock 27

 Lock 27(Johnny Cake Lock)は、Hunt Farm Visitor Centerの駐車場から400mである。普通の民家の裏手に残されている。途中にある、Furnace Riverを渡るAquaductの名残を見ることが出来る。周辺にはCovered Bridgeもあり、ゆっくりハイキングするのもいいのではないだろうか。

Lock 28

 Lock 28(Deep Lock)は、Peninsulaから歩いてくるか、Deep Lock Quarryから歩いてくるといいだろう。Ohio Erie CanalのそれぞれのLockの高度差が平均9フィートであるのに対して、ここは17フィートと最大である。近くで採石場があったせいか、いい石を使用しているような気がする。

Lock 29
 Lock 29(Peninsula Lock)は、Peninsulaの駐車場からすぐである。石がよく保存されている。CVNPでは一番よく運河が保存されている場所で、この写真の先では、Cuyahoga Riverを運河が渡っていた。川幅も結構あるので、川の上の橋を船が渡っている姿は、当時は圧巻であったことであろう。保存状況が非常にいいので、私の超お勧めポイントである。
Lock 30
 Lock 30(Peninsula Feeder Lock)は、下流へのFeederがあった所だ。Lock自体は殆ど埋没しているが、Feederにかかっていた橋を観察することが出来る。ここも周辺に道は無いので、歩いて来るしかない。
Lock 31
 Lock 31(Lonesome Lock)は、周辺に何も無いのでこの名が着けられた。現在では、IS-80とIS-271の二本のハイウエイの高架橋が見えるのでやや興ざめで、とてもLonesomeではない。ここも周辺に道は無いので、歩いて来るしかない。
Lock 32
 Lock 32(Boston Lock)は、Boston Storeの駐車場から200m北上した所にある。昔、ここには運河産業を中心とした集落が形成された所である。Boston Storeには運河に関する展示品も多いので、立ち寄るといいだろう。ここからLock 36までは、CVNPの中でも一番静かで綺麗な所である。夏には自転車も乗れる鉄道が運行するので、時刻を調べて片道だけ歩くのもいいのではないだろうか。
Lock 33
 Lock 33(Wallace Lock)は、Towpath Trailを辿るしかアプローチの方法は無い。周囲も広く見渡せ、数あるLockの中でも一番静かでゆっくりできる場所である。私のお気に入りのLockである。
Lock 34
 Lock 34(Red Lock)は、その名の通り、閘門の岩の色が赤みがかっているのでその名がついた。Highland Roadに車を停めて、すぐに観察することが出来る。
Lock 35
 Lock 35(Whisky Lock)は、Towpath Trailを辿るしかアプローチの方法は無い。Station Road Bridgeに駐車するのが最短距離である。周辺には道路も無いので、非常に静かである。
Lock 36
 Lock 36(Pinery Lock)は、Aurola Roadの下にあったLockである。しかし、洪水の影響で、残されているのはわずかなコンクリートの残骸である。しかし、ここにはCuyahoga ValleyからのFeederが建設されており、それが現在でも使用されている。Station Road Bridgeの駐車場からCuyahoga Riverを渡って観察することが出来る。またLock 37からLock 36間は、両岸に道路が無いので、のんびりとしたハイキングが出来ることであろう。私のお気に入りのランニングコースである。
Lock 37
 Lock 37(Fourteen Mile Lock)は、Canal Road沿いを走れば観察することが出来る。運河の上にかかる橋の上に駐車すればいいだろう。運河の余剰水を使用して製粉を行っていたAlexander Millが今でも残っている。
Lock 38
 Lock 38(Twelve Mile Lock)は、Cuyahoga Valley NPCanal Visitor Centerの目の前にある。コンクリートで完全に補強がなされている。Visitor Center内には、運河に関する色々な説明や書籍が売られている。
Lock 39
 Lock 39(Eleven Mile Lock)は、駐車場から400m上流に歩いた所にある。コンクリートを使用していない風情あるもので、余剰水の迂回路もちゃんと残っている。
Lock 40
 Lock 40は、IS-77の高架下にぽつんとある。Bacci Parkに車を駐車して歩いてくるか、路上駐車をして見学することが出来る。コンクリートによる補修が、しっかりとなされている。道路の対岸にはTowpath Trailが伸びており、Ohio Erie Canal MetroparkとCVNPを結んでいる。ここまで下りてくると、谷も広がってきて、いよいよLake Erieが近いことが感じられる。
Lock 41-44
   Lake Erieまでの道のりだが、再開発などで運河が保存されているかは不明。今後調査する必要がありそうだ。





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