Weekend 2021 December(1)



 12/3(Fri)-5(Sun) Daytona, FL

 病院も落ち着いてきたので、予定通りレースに参加するために金曜日の夜明け前に南下する。向かうのは、Florida, St. Augustinだ。どんどん気温が上昇してきて、22度以上、Tシャツの世界になってしまった。
 今回のレースのスタート地点は、Jacksonville Beachだ。そこから100マイル南下する海岸線のコースだ。途中30マイル地点にあるSt. Augustinの観光へと向かう。この街は、イギリスが北米にコロニーを作る前から存在する、スペインの植民地であった。街の中心部には、砦=Castillo de San Marcos National Monumentが作られている。
 アメリカは、スペインが先に到着していたことを認識させられる場所だ。
 城壁には、貝殻を含んだ石が使用されている。
 外海からの敵の侵入を待ち受けている。
 よくここまで保存されていたものだ。
 コロナでまだ制限はあるのだが、観光するにはいい街だ。
 次に、砦から車で5分の場所にあるSt. Augustine Lihgthouseへ($14.95)。
 街の概要、そして大西洋を望むことが出来る。
 平日という事もあり、それ程見学者もいなかった。
 灯台マニアにはたまらない場所だ。
 やや値段が高めなのもあるか、、、。
 さて次に向かうのは、70マイル南にあるPone de Leon Inlet Lighthouseだ。車で1時間20分? おい、この距離を明日走るのかよ?
 こちらは、良心的な$6.95であった。
 ここは、Floridaでも一番高い灯台だ。
 ここにも灯台マニアにはたまらないお土産がおいてあった。
 Daytona Beachへ。ここで自動車レースが行われていたというのだから、驚きだ。

 明日の3時にここからシャトルバスに乗るということで、またまた車中泊とする。

 しかし、、、スタート地点まで車で1時間47分って、かなりきてると思う。

 5時には、スタート地点のOne Ocean Resort Spaへ。ここに宿泊するのが、王道であろう。そして、6時にスタートだ。途中に9か所エイドがあるのだが、それぞれに向けてドロップバッグ出来る。

 まずは暗闇の中を走っていくのだが、ヘッドランプ無しでも十分走れる。一度北上した後に南下、そして4.5Mで左折して裏道に入っていく。ひたすら南下して、12MでAS1だ。ここまでマイル9'15''ぐらいで走ってきたのだが、え?!?!と思うくらいエイドの質が悪い。まあしょうがない、頑張るだけだ。

 ここから砂丘沿いの道だ。いきなりペースは10分まで落ちてくる。太陽も上がってくるのだが、まだ霧に包まれることもあり、温度は絶えれるものだ。そして22MでAS2だ。ここのエイドもいけていない。おい、このままで大丈夫か?

 それぞれのASの中間点には、ミニエイドなるものがあるというのだが、水とカロリーゼロコーラが置いてあるだけだ。ペースも落ちてきて、時々便所に入りながら頑張れば、St. Augustineに入る橋だ。
 気温も上昇して、きつくなってきた。31MでAS3だ。ここで体温の低下に努めるのだが、いきなり大嘔吐が入ってしまう。31Mでの嘔吐は、かなりやばいのだが、止まっていてもレースは進まないので、よたよたと前を目指す。角を曲がってすぐのDunkinでトイレを借りる。

 昨日も訪れた場所だ。完全に栄養が置いついていないのを、体が語り掛けてくれる。もう記録は二の次、ここからはいかに完走するかだけだ。

 完全歩行状態になって、40M=AS4に辿り着く。ここでも嘔吐が入る。みんな心配してくれるのだが、ここは進むしかないのだ。やや西日になってくるので、西側の日陰を求めて右側を走ったりする。そして50M=AS5に辿り着く。ここでも嘔吐が入る。ここまで10時間以上かかってしまったが、この歩きペースでも動き続ければ何とか完走は出来そうだ。ここで、ヘッドランプをゲット、体温も下がってきたので、ウインドブレーカーも装着する。

 相変わらず胃が水以外何も受け付けない。胆汁嘔吐も繰り返す状況だ。早歩きを続けて、真っ暗闇の61M=AS6のVarn Parkだ。ここのエイドもイマイチだ。本当に完走出来るのか?

 このセクションは町の中を進んでいく。真っ暗闇なので、距離感がつかみにくい。時折嘔吐を交えながら、とにかく早歩きで処理していけば、71M=AS7のGambl Rogers SPだ。そう言えば、昔ここでキャンプしたことがある。ここでなんと高校生が温かいヌードルを作ってくれた。こういう嘔吐時の私の唯一の特効薬だ。自分でも肉体に栄養が入っていくのがわかる。ここから小走りも出来るようになってきた。ここから完全に街中に入っていく。

 そして81M=AS8だ。朝も4時ごろとなってしまったので、誰もエイドにいない。残されたピザを頂く。食べれるようになったのは収穫だ。街中を走り歩きを繰り返しながら南下する。

 そしてDaytona Beachに入っていく。ずっと直線なので、距離感がつかめない。また、このセクションが一番エイド間の距離が長い。24時間を超える頃、ようやく最後のAS9=95Mに到着する。ここまで来れば、ラストスパート用のエネルギーを出しても良さそうだ。
 昨日も訪れた灯台を目指して南下。
 そして最後の海岸のコースに出る。ここで朝日を拝むことが出来た。
 そして左折、AS9のあったお家に走ってゴールする。
 25:34であった。完全に30M-70Mまで死亡してしまったが、食べたものが消化する時間、その後胃液過多になってくるタイミング、食物残渣など、いろいろと得るものの多かったレースであった。空腹にすることなく、常に栄養を小腸に送り続けることの大切さを教えられた。これで15本目の100マイル完走、全米10州目の100マイルであった。
 商品はこんな感じだった、、、
 が、一番のお土産は、6回目の抽選で当たったWestern States 100Mのチケットであった。

 帰りは、仮眠をしっかりと取りながら運転、19時に帰宅することが出来た。これから半年、しっかりと調整して、栄養を送りこめる胃腸にしていきたいと思う。


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