Weekend 2021 February(2)



 2/13(Sat) Appomattox, VA

 昨年11月からの3本のウルトラマラソンの後、1月は本当に仕事が忙しくてあまり走ることが出来なかった。1/30に申し込んでいたレースも、フェローのインタビューでキャンセルとなった。そろそろ春のシーズンに向けて体を作っていこうということで、車で3時間のAppomattox, VAで開かれる50kmレース=Holiday Lake 50K++に参加することとした($117.32)。Race Directorは、あのDr. David Hortonだ。高低差は少なく、2021年の初レースにはうってつけだろう、、、、と思っていたが、とんでもないレースとなろうとは思いもしなかった。

 週末に嵐が来そうだという情報は入っていたのだが、予定通り土曜日未明に出発することとした。前日にカーボローディングを済ませ、未明に餅を食べて出発する。みずれが降るはずだったのだが、微妙に雨になってくれて助かる。GSOからDanvilleに向けて北上する。VAに入った辺りから、やや凍結の雰囲気がしてくるが、高速道路には十分に塩がまいてあるとともに、除雪車が巡回してくれていた。Linchburg手前ではいよいよ凍結してきたので、スピードを落として幹線道を辿る。そしてAppomattoxへ。ここから下道だが、35マイル程度で安全運転していく。そしてレース会場となる州立公園に右折するのだが、いきなりの凍結だ。後に聞いた話では、ここで引き返した車が多かったそうだ。やや下りの道が続くので帰りが不安なのだが、午後からは雪から雨に変わるという事は知っていたので、行ける所まで行ってみることとする。凍結はしているものの、緩やかで対向車も無いので、何とか対応できる。そして5マイルのドライブで、最後の急坂を下る。ここは塩がまいてあり、安心して下ることが出来た。時刻は5時過ぎ、渋滞に巻き込まれる事も無く、無事に到着することが出来た。

 無事にゼッケンをゲット、依然氷雨が降り続き気分もブルーなのだが、ここまで来たからには走るしかない。トランクスルーの後部座席でリラックスした後、コンタクトを装着しようとするが、これがなかなか入らない。何とか両眼に放り込んだ後、小走りでスタート地点へ。6:30から4分ごとのステージスタートで、私は6/9の6:50だったのだが、なんと遅刻してしまった。しかしこの天気でランナーが到着していないそうだ。なんという事もなく6:54のスタートとなる。時間も無く、念入りなストレッチやウオームアップは出来なかった。

 スタートしてまずは0.5mileの登りの舗装路だ。道も凍結していて走りにくいので、ゆっくりとしたペースで入る。そして右のトレイルに入っていく。トレイルは雪と氷が乗っているものの、ややぬかるみもある足元が不安定なトレイルだ。1マイル10'14''、多少アップダウンのある森の中のトレイルだ。2マイル9'53''で州立公園のビーチに出る。多少のアップダウンもあるが湖沿いを走って3マイル10'15''、ここから左で緩やかに登っていく。4マイル11'28''、AS1はまだ準備されていなかった。5マイル10'10''、ここまで舗装された道を2回横断する。そして右折して頼りない林道に入る。左からは氷雨が容赦なく吹き付ける。止まったら遭難するタイプ6マイル10'04''、ここで1回目の渡渉だ。膝下といったところだ。7マイル9'53''、この辺りから多くのランナーを抜いていく。そしてAS2だ。ここでポテトチップをゲットする。汗はかかないので、水分は余り気味だ。

 ここはちょっとだけ走りやすいが、ぬかるんだ泥の林道だ。8マイル10'44''、一部完全凍結した部分もあり、走りにくい。9マイル10'35''、再び道路を横切って、送電線の横を走る。凍った部分はいいのだが、ぬかるみにはまると全くスピードが出ない。10マイル10'15''、ここで再び林道を横切って大きな駐車場を突破する。そして右のあやふやな林道に入る。11マイル9'52''、最後は下って舗装路のあるAS3だ。ここでビスケットサイズの暖かいサンドイッチを頂く。30m東に走った後、右に入っていく。12マイル11'17''、登った後、湖沿いのトレイルだ。13マイル10'52''、14マイル11'41''、15マイル12'03''、放水口を通過する。そして分岐を右にとってスタート地点(AS4)に戻ってくる。16マイル13'17''だ。ここまで2時間50分で処理できた。主に水分補給した後、2周目に旅立つ。

 17マイル11'17''、18マイル11'07''、19マイル12'26''、20マイル13'30''でAS5だ。ここはカップ一杯でパス。道がどろどろ地獄になってきてスピードが落ちてくる。21マイル12'07''、22マイル12'13''、そして再び渡渉だ。

 23マイル12'41''、24マイル12'19''、完全に一人旅になってくるのだが、時折見かけるランナーを追いかける。AS6ではヌードルをゲットする。25マイル12'43''、26マイル11'42''、27マイル10'36''、AS7では再びコンソメスープを頂く。さあ、残りわずかだ。28マイル12'57''、29マイル11'53''、30マイル13'30''、31マイル13'13''、道は最悪となり左のトレイルへ。32マイル13'33''、そして舗装路に出て下りを全開で駆け下る。最後は0.8mileを8'28''でゴールする。

 32.8mile、6:19:06, 43/117 finishersであった。コース条件が悪かったのであろう、このタイムであったが偏差値69のパフォーマンスであった。

 ギアは、iNov8 290、インナーファクト、白のナイキアンダーパンツ、ワコーレ長タイツ、白シャツ、青長袖、モンベル軽量レインコート、サロモン帽子、Buff、手袋は一重のランニング用、キャメルバッグに胸ポケ水であった。
 商品は長袖、帽子、給水ボトルであった。2-3分ゴール地点で息を整えた後、焚火に当たりながらハンバーガーを頂く。
 着替えて体をしっかりと温めた後、帰路に就く。氷雨はいつの間にか雨に変わっているが、まだまだ道路は凍結している。慎重に幹線道路に戻る。
 Appomattox, VAは、将軍Leeが降参して南北戦争が終結した場所として知られている。このコロナで見学は不可能だが、南軍の展示物が多いと聞く。Richmond-Farmvilleに伸びる鉄道沿いだが、また機会があれば、訪れてみたいものだ。
 氷雨の影響で、帰りも多くの事故が発生していた。高速道路沿いの倒木も300本は軽く超えたであろうか。NCに帰ってくると、気温も上昇してきたが相変わらずの雨であった。GSOで買い出しをした後、18時過ぎにに無事に帰宅するのであった。
 これでウルトラマラソンは34本目となるのだが、今回もなかなか思い出深い『地獄』を見ることが出来た。レースを通してずっと降り続いたのは、2018年のUmstead 100Mであろうか。今回は更に氷雨ということで、体温の維持が大変であった。更にUmsteadと異なりどろどろ氷地獄にも遭遇し、コース状態は最悪の部類であった。しかし、適切なギアとペース配分で、今回はうまく乗り切れたと思う。この経験をまた糧にして、今後のレースに臨んでいきたいと思う。 


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