Weekend 2020 November(1)



 11/6(Fri)-8(Sun) New River Gorge, WV

 今年は多くのレースがキャンセルになったのだが、幸いなことにトレイルレースに関してはかなり開催されるようになってきた。しかしまだまだ飛行機まで使って参戦するという状況では無い。もともとはこの週末は、Phoenix, AZで行われるJuvellina 100Mに申し込んでいたのだが、そちらはキャンセル(無料)することとして、9月中旬にWest Virginiaで初めて開催されるRim to River 100Mに申し込む。当初は9番目のwaitlistだったのだが、感染状況もあって10月初旬には当選の通知が来た。昨年のUTMB以来、今年初めての100Mなのだが、体調を整えた上で出発する。

 レース会場となるOak Hill, WVは、New River Bridgeがあることでも有名な地域で、昔は石炭の採掘で栄えた州だ。現在は観光などに依存しており、全米でも貧しい州の一つだ。お昼前に出発して、3時間でレーススタート地点でレジストレーションを済ませる。
 日は短くなっているのだが、谷の深さを実感しておきたかったので、New River Bridgeに行ってみる。
 そこでびっくり!参加するとは聞いていたNJのNさんと遭遇する。去年のUTMB以来の再開だ。
 お互いに明日のレースの健闘を誓うのであった。
 ここから一方通行になっている道を下って、New Riverに行ってみる。
 ここに辿り着くころには、暗くなっていることであろう。
 街に戻った後、
 Long Pointを目指すトレイルに行く。こちらもコースになっているのだが、マイナーなコースは落ち葉で大変そうだ。先頭集団に落ち葉を蹴散らしてもらいたいものだ。

 紅葉は終わりかけといった感じだ。石の上に落ち葉がのっかっており、厄介な戦いとなりそうだ。
 日も沈んだ後、スタート地点に戻る。レース参加者は無料ということで、こんばんは車中泊だ。夕食はスパだ。トランクスルーにしてベッドを作っておいたので、熟睡することが出来た。
 朝の5時前にシャワーを浴びた後、スタート地点へ。先頭集団のスタートは5:45だ。
 Nさんは6:45のスタートだ。この頃には空も白みがかってくる。
 20人ずつが15分おきにスタートしていくのだが、7時を過ぎてくるとヘッドライトもいらなくなってくる。
 そして10ウェーブのうち、第9ウェーブはトップから2時間遅れの7:45スタートとなる。まずはスタートから九十九折の林道を上がっていく。元気であるので、十分に走れる傾斜だ。林道を4回曲がった後、右のトレイルに入っていく。前には一人しかいない。ここからはシングルトラックだ。1マイル10'34''、2マイル10'24''、道はあまり傾斜は無い道だが、足元がやや不安定な道だ。いったん道路を通過した後、トラバース道を辿っていく。3マイル10'17''、4マイル9'46''、落ち葉を踏みしめてのトレイルだ。既に前グループのランナーを抜いていく。5マイル10'09''、そして林道を下っていく。6マイル9'25''、再びトレイルに入る。スピードのあるランナーと心地良く走っていくのだが、聞けば去年のUTMBを28時間で走ったそうだ。ダメダメ、こんなのについていっちゃいけない。車も通る林道を走った後、再びトレイルへ。7マイル9'37''、そしてConcho Rim AS1に到達する。ここでしっかり水分補給する。
 ここから車も通る水平林道を走った後、8マイル13'24''、左の水平道に入っていき、先程の林道近くの交差点近くを通る。9マイル9'35''、10マイル12'12''、11マイル11'05''、ここからダウンヒル気味なのだが、シングルトレイルでスピードは出ない。しかし、次々とランナーを抜いていく。30人を超える頃、もう数えるのはやめる。少し林道を下った後、右の古い林道へ。これを谷底目指して下っていく。
 12マイル9'44''、13マイル10'09''、そして右の急登に入る。ここを見逃すランナーがいたそうだ。ここからは多くの折り返しランナーとすれ違う。
 14マイル14'31''、緩やかに下っていくので、15マイル9'00''、塾長にここで遭遇する。恐らく30分差くらいまで詰めているだろうか。16マイル9'49''、舗装路に出る。

 そして17マイル12'54''でThurmond AS2に到達する。ここでトイレ休憩だ。栄養を口に放り込んだ後、再び舗装路を登る。
 18マイル8'39''、再びトレイルに入るのだが、僅かに登っている。19マイル10'28''、20マイル12'55''、そして川沿いのトレイルに入っていく。気温も上がってきて、あまりペースは上がらない。また、元々は線路があったために古い枕木があって走りにくい。21マイル12'50''、22マイル11'12''、23マイル11'36''、24マイル11'06''、25マイル12'01''、26マイル11'22''、同じくらいのランナーについていき、クルーズコントロールでCunard AS3に到達する。ここで食料と、小型ヘッドライトをゲットする。
 ここから強烈な舗装路の登りだ。多くのランナーと一緒に登るが、やはり登りは私の方が速いようだ。27マイル19'37''、そしてやや下り気味の水平道を走っていく。あまり踏まれた道でもなく、石も多いため、あまり速くは走れない。28マイル15'19''、29マイル3'29''、30マイル12'53''、31マイル12'55''、32マイル13'08''、33マイル14'47''、34マイル14'30''、そして最後に強烈な登りが待ち受ける。気温も上昇してくるので、ガス欠気味だ。
 坑道跡からは登りだ。それを登れば林道に出る。35マイル15'01''、Arrowhead AS4だ。ここからややエイドでの滞在時間が増えてくる。1時間以上先に出ているランナーと並走するようにする。36マイル26'08''、37マイル14'10''、38マイル15'08''、39マイル15'40''、40マイル16'13''、41マイル18'21''、ペースを上げにくい道が続く。再び林道に出た後、アップダウン、そして昨日偵察しておいたLong Pointへの道に出る。ここで塾長と5分差か。
 42マイル17'29''、43マイル18'21''、Long Point AS5に到達する。時刻は16時を回っており、次のセクションはヘッドライトがいりそうだ。44マイル22'51''、45マイル13'27''、下りに入ってスピードを上げる。ここで塾長に追いつき追い越す。46マイル16'44''、47マイル14'34''、48マイル14'02''、最後は下りなのだが、暗いのであまりスピードも上がらない。最後に舗装路の下りで、Fayette Sation AS6に到達する。

 ここで濡れた服を着替えるのだが、川沿いのASという事と、日没という事で急激に体温が下降する。震えも出てくる。上下にウインドブレーカーを装着して温まり、大休止の後に出撃する。またここでポールをゲットする。ここからは急な舗装路で走ることも出来ない。49マイル37'52''、50マイル17'03''、51マイル15'31''、52マイル18'34''、先に行かれた塾長に追いつき並走する。53マイル17'57''、54マイル17'35''、緩い登りなのだが、走れない。55マイル17'35''で、55マイルのAnstead AS7に到達する。ラーメンとかもらうが時間の無駄なので、さっさと出発する。

 56マイル23'39''、57マイル13'54''、またここから細いトレイルだ。58マイル16'20''、59マイル19'55''、60マイル19'39''、61マイル16'54''、62マイル15'48''、Fayette Station AS8に帰ってくる。ここで水分補給の後に登りに入るのだが、飲んだ水がケミカル入りで胃が受け付けてくれない。いきなり嘔吐が入る。ペースを落として回復する作戦に変更する。ここからは登りなのでペースは上がらない。63マイル26'50''、64マイル19'02''、65マイル25'52''、66マイル21'12''、67マイル22'58''、そしてLong Point AS9だ。ここでは5分くらい横になって体の回復を待つ。

 睡魔も襲ってきて、ペースは遅いままだ。68マイル33'44''、69マイル23'31''、いいペーサーがいるのでついていくのだが、ジェルを一口入れてみるとまた嘔吐だ。ただ今度は逆にすっきりして、前のランナーに食らいつく。70マイル22'54''、71マイル21'21''、72マイル21'36''、73マイル20'15''、74マイル26'14''、Arrowhead AS10だ。ここで栄養補給を行うと、少し楽になってきた。

 ここから下りの後、水平道だ。75マイル18'13''、76マイル17'43''、77マイル20'40''、とにかく眠いので、前のランナーに必死で食らいつく。"mental fatigue"だねと会話する。女性ランナーも交えて3人でトレインを組む。78マイル20'16''、79マイル19'05''、80マイル20'05''、そして舗装路に出る。81マイル20'37''、82マイル27'26''、Cunard AS11だ。ここからは走りと歩きを交えて進む。83マイル18'00''、84マイル15'26''、85マイル19'49''、86マイル16'02''、87マイル17'41''、88マイル19'22''、やはり枕木が気になるのだが、明るくなってきているので助かる。ヘッドランプ、ウィンドブレーカー、ポールも背中にしまう。そしてACE Beach AS12だ。このセクションでは数人を抜く。

 ここからは厳しい登りが続くので、再びポールでセーブする。89マイル25'40''、90マイル19'23''、91マイル21'22''、92マイル19'57''、後ろからランナーが迫っているのはわかるので、少しでも平坦な場所は走って間を開けるように頑張る。林道→トレイル→林道と進む、93マイル16'47''、94マイル15'22''、95マイル11'28''、やっと最後のAS、Concho Rim AS13だ。ここは最短で出撃する。前の集団にも追いついた。トレイルを96マイル17'24''、林道の登りでまた3人抜く。97マイル18'55''、坂を登りきった後は、左の水平道に入っていく。こんな所で抜かれたくは無いので、少しでも走るように頑張る。98マイル14'39''、99マイル14'03''、100マイル13'34''、林道に出る。最後は4'18''でゴール!
 27:46:29、62位/197人出走であった。ランクは66.2%で、100Mでは過去最高の走りだったようだ。完走者は139人、完走率は70%であった。

・レーススタートが5:45ならば、明るいうちに48-55Mを通過できるので、かなり有利になると思われる。
・やはりコロナの影響でASの食事は少なかった。今後もこういった状況は続くと思われ、自分で工夫するしかないと思う。
・今回もiNov8で走り切ったが、靴擦れが出来ないという利点に勝るものは無いように思う。
・夜中のAS滞在時間がやはり長すぎる。弁当にして歩きながら補給がいいのであろう。
・夜中の眠い時間は、何が何でもトレインで引っ張ってもらうのがいいだろう。
・夜中のトレイン区間として、やはりこのコースは石ころが多くて難しいと思う。
・荷物満載でAS11から走ったが、いつものことだがサポートがあれば、簡単に5-10分くらい捻出できると思う。
 やはりヘッドライト区間のペース低下が、今後の課題だ。

 ちなみにWV初めての100Mレースということで、テレビの取材が入っていたようだ。
https://www.youtube.com/watch?reload=9&v=Xg4IaGrSoq4&feature=emb_logo
 バックルはしっかりとしたものだ。Tシャツとバフももらえた。
 Nさん、お疲れさまでした! またレースでお会いしましょう!

 2時間近く仮眠した後は、南下する。大渋滞を避けて下道経由で無事に帰宅したのであった。


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