Weekend 2020 October(2)



 10/10(Sat) Pilot Mountain - Hanging Rock SP

 先週はレースだったのだが、ダメージはそれ程でもなく、また手術後の患者も良好だ。またこのPilot Mountain to Hanging Rock Ultra 50milesは、いつもの練習コースであるために、いつかは走らなければならないと思っていた。手術後にwaitlistにエントリーしたところ、あっけなく5分後にOKとのメッセージが来た。そこで体調は万全では無いのだが、来月の100マイルの調整を兼ねて出場することとする($140.23-20=$120.23)。

 天気はあいにくの終日雨の予報、さらにドロップバッグはその後廃棄という事で、預けるものもかなり限られてくる。着替えや雨具なども使いにくいために、やや重装備(キャメルバッグ)での50マイル参戦となった。
 このコースであるが、Point to pointレースということで、シャトルバスでPilot MountainのRiver sectionまで行く必要がある。一応4時に集合という事であったのだが、、、一向にバスは現れない。なんとドタキャンだったそうだ。急遽みんな乗りあってスタートに向かうのだが、こういう時にソロは辛い(強引にお願いしたら良かったかなと思うが、雨でもあったし辛い所だ)。
 最初からトラブルのレースだが、予定通り5:45に第一ウエーブでスタートする。今日は長い雨のレースになるという事で、無理をせず後方からのスタートとする。
 ヘッドランプは、軽い方のLED LENSERで出場、予備に一つ電池を持って行った。初めは雨具を着ていたが、3マイルくらいでそれも脱いで背中にしまう。River Sectionは11分程度で走っていく。やはり背中の荷物と雨合羽では、スピードに限界がある。AS1を突破して、登りに入っていく。
 12分程度で登っていくのだが、傾斜が急になってくると15分程度まで落とさざるを得ない。この辺りから夜明けを迎える。
 雨はやや小降りになるのだが、やはり滑りもあってスピードは出しにくい。AS2を突破、下りは10分程度でこなして、道路セクションは9分台で走っていく。

 振り返れば、Pilot Mountainの姿が美しい。この辺りから50kmのランナーが混ざってきて、ややペースを保つのが難しい。AS3を突破し、少しトレイルを走った後、再び道路だ。練習不足が響いてきて、スピードが出せない。

 AS4=20mileを超えると、本格的なトレイルに入っていく。渡渉も各所で待ち受ける。多くの50Kランナーが走った後なので、泥がツルツルで走りにくい。

 右に左に走っていけば、ひょっこりと道路に出る。そしてAS5だ。この先で痛恨のルートミス、5分近くミスする。登りもあるセクションなので、結構後続ランナーに抜かれる。栄養も足りないようで、足がぴくぴくうなっている。何とかAS6に辿り着くが、依然食事は乏しいものだ。
 次の林道セクションは、本来はトップスピードで通過するべきところだが、歩いて回復に努める。そして道路を渡って再びトレイルに入っていく。そして再びひょっこり道路に出て登りをこなせば、AS7だ。ここでおやつをゲットする。少し栄養が入るのが、自分でもわかる。しかし登りが多いこのセクションは、あまり飛ばすことも出来ない。何とかAS8のTorys Denだ。

 この先は7マイル先なので、栄養を摂りたいのだが、依然好きな食事が無い。何とか手持ちの栄養を口に放り込みながら、足を進める。しかし、冷えた雨も強くなってきてペースが上がらない。何とか登りきって下りに入るのだが、階段の下りがこたえる。何とかAS9に到着。あかん、食事が無い。こんな寒い日には、ヌードルなどがいいのだが、、、。足を先に進めるのだが、ここで完全にガス欠、雨に打たれたこともあり低体温だ。トイレした後、急いで雨具を着込む。更に何とか口に食事を放り込む。ゆっくり登りをこなしてくると、体が回復してきた。不思議なもので、ここからペースを上げていく。低体温で足が硬直しかけていたのであろう。土砂降りの中、ストライドを伸ばして下りを処理していく。50qランナーはごぼう抜きしていく。

 そしてAS10だ。ここで救急車が待ち受けているが、下り猛追モードに入っているので、30秒で出撃する。11時間切りは微妙な感じだが、なんとか13分台で下っていく。AS11はスルー。
 そして最後のフラット区間へ、余裕をかまして写真を撮ったりしていたが、実は最後の駐車場からもちょっと距離があった。
 でも明るいうちに帰ってこれて良かった。11:35が予想タイムだったので、まあよしとしよう。
 11:01:37、22位/63人であった。感触としてあと30分は速く走れそうな気がした。地元レースでもあるし、機会があればまた出場してみようかと思う。登りは2,797m、下りは2,866mであった。
 商品はタオルとメダル、服は売り切れだった。シャトルバスでスタート地点に戻るという触れ込みだったが、なんと用意されていたのは一台のミニバン、1時間くらい待ってようやく乗せてもらえることが出来た。帰宅したのは土砂降りの中、20時過ぎになってからであった。
 10/17(Sat) Linville Gorge Wilderness
 冷え込みもきつくなってきたので、今日も紅葉を愛でに山に向かう。Boone近辺の北側は終わった感じがあったが、南側はまだまだこれからといった感じだ。Linville Fallsの手前では、地元の猟友会が集まっていたが、なんとこの先で体長1.2m強のブラックベアに遭遇する。
 Linville Fallsの西側駐車場に車を停めて、今日は西側を攻めようという計画だ。Linville Riverの渡渉ポイントのチェックもかねての計画だ。しかし!林道を歩いていくと、そこら中に猟友会が銃を携えてパトロールしている。谷の向こうには、猟犬の吠え声がこだましている。聞いてみるに、対岸でかなりのチェイスをやっているそうだ。
 Pine Gap Trailから谷に降りていくのだが、対岸では猟犬の吠え声がうるさい。bymum Fallsへ向かう道を進むと、かなり近くに(400m?)聞こえるようになってきたので、撤退する。トレイルは右岸の高い場所をトラバースしていくコースで、時折アップダウンがある。Brushy Ridgeの対岸はかなり高い場所なので、渡れても合流は大変そうだ。
 Cabin Trailと合流して、更に下流へ向かう。とても走れるようなトレイルではない。もし左側に落ちたら、かなりやばいトレイルだ。Babel Towerへの小道を分けて、ようやく川に降り立つ。時折いいキャンプサイトも見受けられる。
 Devil's Hole対岸まで来るが、ちょっとここも対岸からは20mくらいの高低差がある(よく探せば小道があるのかもしれない)。左上には、Hawksbillの岩壁がそびえる。
 ずっと高台をトラバースしていくと、Table Rockも見えてくる。
 左へ逆に降りていく道を辿れば、Spence Ridge Trail対岸だ。橋は2つあって、西側が流出している。渡河点であるが、上流側のプールを泳ぐか、下流側の飛び石伝いが渡れそうだが、水量によっては厳しいものとなる。今日は飛び石は不可能であった。一人若い兄ちゃんが泳いでいたが、正直かなりやばかったと思う。
 ここから下流は、少しずつ走りやすい道になってくる。頭上にはChimney周辺の岩壁が聳える。
 Conley Coveへの道を上がろうと思っていたのだが、まだ体に余裕がありそうなので、先へ進むことにする。流れも少しずつ緩やかになってくる。対岸の岩壁も無くなり、渡渉も楽勝な川岸のサイトを過ぎて、左にやや登っていくと、Pinch in trailだ。本来のCambricへの渡渉点は、この先のキャンプサイトの辺りであるようだ。
 ここからPinch in trailを駆け上がっていく。かなりの急登だが、それ程長くは無い。駐車場のあるTHに出る。ここからは林道ランだが、車が結構多いのが気になる。駐車場も無く、標識が一本あるだけのRock Jack経由にするのもいいだろう。景色のいいトレイルのようだ。
 Wiseman's Viewに立ち寄ってみる。結婚式の写真撮影で、大混雑していた。もうコロナなんか関係ないって感じだ。
 最後は、大混雑しているLinville Fallsまでランして、21マイル・約7時間のハイキングを終了する。道標も少なく、初心者にはちょっとタフなトレイルだが、バックパッカーには非常に魅力的な領域だ。今日は手持ちの2.5Lの水で足りたが、暑い日にはフィルターを持参してロングトレイルを楽しめそうな領域だ。
 このLinville Gorg周辺のハイキングマップであるが、この地図が一番正確であると思う。水場やキャンプサイトなども書かれている。また川の水量であるが、このサイトが参考になるであろう。この日は180cubic feet/secondだったので(通常70程度)、2.5倍の水量であったことがわかる。


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