Running (2008.4)


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4/1
      国民のだまし方 いよいよ後期高齢者医療制度が、本日よりスタートする。以前より『おばすて山制度』などと批判されているサービスだが、ここに来て『長寿医療制度』と、更に不明快な名前に変更するということを首相が言い出した。

・制度の導入による混乱をかわす目的か?
・近づく選挙目的? (制度移行の半年間は無料となっている)

 これとは別に今回の診療報酬改正で、90日を越える慢性患者の入院治療費のマルメ化など、医療費削減を更に本格的に行っているのは明確である。どこまで国民をだまし続けられるか、与党は世論をみながら衆議院解散の時期を考えているだろうが、逆に国民が現在の医療改革の多くの矛盾点に気がつけば、与党も選挙で負けたくはないだろうから、方針転換のチャンスは少しばかりあるかもしれない。
『ばかにするものいい加減にしてくれ!』、というのが私の本音だが、、、。

 今日からはDr.Sのサービスへ。しかし、Dr.Sは病院を去るという噂はあるわ、休みがちになってきたので、いい勉強になるかどうかは不明。MyectomyおよびMitralはしっかりと習得すること。
4/2
       Dr.Sは不在で、のんびり過ごす。当直。最近のECFMG fellowの不満は、ただの当直要員になっているということ。
4/3
       明けで睡眠。Dissectionやら、Tamponadeやらで大変な夜であった。外は随分春らしくなってきた。庭の掃除を行う。
4/4
       #182 HOCM,SAM,Mr, Myectomy、見る価値のある手術だ。#183 HOCM,SAM,MR4,PAT, Myectomy, Maze。
4/5
       再び当直。
4/6
5.0
Jog
   午後からMetroparkへ。明日は遅く行ってもいいので、とっておきの日本酒男山を空けてしまう。
4/7
      National Centerに麻酔科医1人 うちの病院には従業員13,000人、関連病院を入れたら30,000人、麻酔科医スタッフだけでも300人以上いる。レジデントやフェローを含めれば、、、。かたや日本の国立がんセンター中央病院では、常勤麻酔科医が10人から5人となり、手術も1日20件から15件に減少した。もう一つの国立がんセンター東病院では、常勤麻酔科医が4人から1人となり、年間2,400件の手術を回しているという。給料も1,000万円以下。麻酔ナースもいないこの状況をアメリカ人に話しても、事態が飲み込めないようだ。恐るべし日本の医療よ、いったいこの先どうなるのか?

 今日は2009年のCT residentのインタビュー。全症例無しということで、のんびり過ごす。
4/8
       ボスは今週アウト、患者も落ち着いているので、Home Pageの整理などを久しぶりに行う。その後、夕方から当直。確実に、心臓外科手術数が減少しているように思う。
4/9
7.0
Jog
   最近当直が続いているので、やや疲れ気味。外は春の陽気でぽかぽかとしたいい天気だ。昼から庭の芝刈りに、家庭菜園の鍬入れ、肥料やりなど。Yのスクールバスを迎える。もう心臓外科なんて馬鹿な商売はやめて、のんびり暮らしたいものだ。近所ラン、コーヒーを飲んだためか、やはり体が鈍っているせいか、7kmで終了する。
4/10
       #184 MR(perforation of AML, prolapse of PML),IE, Robotic MVP(pericardial patch,triangular resection,MAP36)、#185 MR,AR,Marfan,IE, AVR(CE25),MVR(Bio31),Maze、Dr.Mに呼ばれての初めてのRoboticだったが、非常にいい勉強になった。
4/11
       #186 CAD, OPCABGx3(SVG-LAD,D1,Cx)、#187 CAD,s/p PCIx3, CABGx4(LIMA-LAD,SVG-LAD,PD,Cx)、Dr.Nに呼んでもらう。32歳でPCIx3、LADもCxもフルメタルジャケット状態、こんなんがアメリカも増えてきた。
4/12
       朝のラウンドの後、ゆっくり休養。
4/13
      もしこれが繁盛するなら、、、 アメリカに来てから貧乏生活が続いたこともあるのだが、コーヒー一杯に\1,000近くかけたり、ただのブランド物のバッグやらに多額のお金をかけたり、何か大量浪費をする日本人の感覚には疑問を持っていた。そんな日本を象徴するような以下の医療サイト、その名もTenteki 10。
http://www.tenteki.jp/index.html
  医療費の削減が叫ばれる一方、コンビニ化した夜間の救急センターには人があふれる。こんな商売が成り立つようならば、日本の医療に未来は無い様に思う。

 今日も当直、ちょっとお疲れ気味。
4/14
       とっとと帰って寝るだけ。
4/15
       #188 CAD, CABGx3(LIMA-LAD,SVG-Cx,D1)、自分用の手になじんでいるラチェット付きの持針器でないと、どうも縫いにくい。個人的には手の力が一時抜けるので、ラチェット付きがいいように思う。外人は手が大きいので、大きい持針器でも構わないのであろうが。#189 DA,AAA, Hemi-arch,AVP、Dr.Nとの手術。止血に困難は無し。
4/16
       #190 CAD, CABGx4(LIMA-LAD,SVG-Cx,D1,PD)、#191 他のFellowの術後出血、coagulopathyでなかなか止まらず。そのまま当直へ。もうお腹いっぱいだ。
4/17
5.0
Jog
   とっとと帰って寝る、体力不足か。
4/18
       #192 CAD, OPCABGx2(LIMA-LAD,RRA-D1)、Dr.Nのfellowがdissectionを作って干されているので、またもDr.Nの前立ち。よく働いている4月だが、いよいよ当直はあと一回だけだ。今日はとっとと帰って、庭でBBQとする。夕陽を眺めながらのワインがおいしい。
4/19
       お知り合いになったMさんにお会いして、お話を伺う。引越しを決意する。
4/20
       Open House巡り。ゆっくりとした週末を過ごす。暖かくなってきたので、もしも雨の予報が出ていなかったならば、きっとキャンプに出撃していたことであろう。
4/21
       #193 HOCM, Septal myectomy,MVP, #194 HOCM, Septal myectomy, MVP、いいものを見せてもらった。しっかりとインプットすること。
4/22
       #195 AS(BAV), AVR(Tri23)、#196 CAD,OMI,CHF, OPCABGx3(LIMA-LAD,SVG-RCA,Cx)、当直。 一晩で3つのCode Blue、おいおい。
4/23
11.0
Jog
   ゆっくり疲れをとる。夕方に娘と、大きな自転車(拾い物)の試走に行く。コマが大きい分、かなりスピードが出るようになった。もう全速力で走っても追いつかなくなってきた。
4/24
       ボスは休み。
4/25
       今日もボスは休み。天気もいいのでキャンプに出撃しようと思っていたが、Thunderstormがくるやらで、行かずじまい。やっぱり行けばよかったか。
4/26
       今日もThunderstormが来るとの予想であったが、それほどでもなかったので、今年初めてのキャンプに出撃。若葉が萌え出る中での、さわやかなキャンプをすることが出来た。
4/27
       キャンプから帰還した後、お馴染みのオープンハウス巡り。
4/28
       #197 CAD, CABGx3(LIMA-LAD,SVG-CX,RCA)、Dr.SのCABGだが、いわゆる一般的なCCFの縫い方であった。手袋は6 1/2で、私と同じなのだが、大きな持針器を持っているのが印象的であった。『箸』の文化の私にとっては、『箸』サイズの持針器が一番ハンドリングがいいように思う。欧米人には、『フォーク・ナイフ』サイズがいいのか。
4/29
       #198 AR,AAA, AVR(CE25),Aortoplasty。
4/30
       手術無し。いよいよ今日からCの出張だ。送り迎えに加えて、Feeding(失礼)までしなければいけない。
 
 
28.0
     17例/月と、これまた少ない症例数であった。Dr.Sは毎日手術をしないせいもあるのだが、やはり全体的に手術数は減少しているようだ。

1、Surgery ここまで198例/10ヶ月、成人の症例は随分ご無沙汰であったが、かなりリハビリは進んだと思う。技術的には困難は感じないので、もっとメンタルトレーニングの重要性を感じる。もう十分と感じてきたので、もしかしたらよそに移ることを考える時かもしれない。

2、学術活動 Dr.NとDr.Pからの頼まれ仕事にとりかかる。しかし自分の仕事はやや不調。

3、Running モチベーションが足りない。自分の健康管理はしていきたい。

4、Private 今後我が家がどういう道に進んでいくのか、思案中。


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