Running (2007.3)


月日
曜日
距離
内容
タイム
コメント
3/1
       CCS 110/110問。昨日の2つのニュースを引き継いで、やや鬱。1時間16分で走れって言われてもね、、、。実家から送ってもらったすごろくで、みんなで遊ぶ。『ふり出しに戻る』、『それってパパやん』、『、、、、』。鬱は休むに限る。
3/2
       試験モードでStep 123のCCS 20/130問。本番は9問であるが、かなり消耗する。80%とれるが、90%まであげること。試験まで8日。宇宙戦艦ヤマトの最後のフレーズみたいやね。

 試験後のTask、Heart Rate Variability x 2、RVAD x 3、Biomaterial coating、Fiberscope、7つの論文を仕上げること。
3/3
       今日もCCSの勉強、10/150問。ペースを落として、ゆっくり休養する。
3/4
       48 + CCS 10 / 208問。今日もたっぷりと睡眠時間をとる。あと6日。

 あちこちから火の手が上がっている日本だが、今日ふと感じたのだが、これだけ騒いでも何も変わらない状況を冷静に判断するに、日本の医療はある一つの目的に向かってその軌道を変えることなく着々と進んでいるのではないだろうか。考えすぎると鬱になるのだが、自分の力を出すことの出来る環境を整えて、自分の力を発揮すること、もっと自己中心的に考えなければ心が病んでしまう。
3/5
      鬱・鬱・鬱(うつ・うつ・うつ)

神奈川帝王切開賠償補償
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070302
高松羊水塞栓事件
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2007/03/post_3651.html
僻地VF訴訟
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070306/12.shtml

 こんな短期間の間に、産科(→外科系)QQのとどめを刺すようなニュースが連発している。日本で医療を行うことの意義が、急速に消失していっているように感じられる。興味のある方は、是非ご一読いただきたい。

 USMLE CD 36, 37, 35/75%。96/304問。
3/6
       今日はお休みを頂戴して、家でゆっくり復習する。問題としてはCCS 10 / 314問。
3/7
     

 CCS 70 / 384問。あと3日。雪が積もったが、これが最後の積雪になるのではないだろうか。週末から夏時間が始まるし、いよいよ長かった冬も終わりを告げる時が来たようだ。雌伏。

3/8
       98 + CCS 30 / 512問。
3/9
     

報道の七不思議 医師の世界では3/1の国循ショックは、トヨタがつぶれるかぐらいの大ニュースであったのだが、Webで検索してみると、産経・朝日・毎日・四国だけがニュースとしている。
 本日これに続くドミノと思われる、40代の心臓外科医2名の退職が発表された。国内外から召集がかかると推測されるが、6人中2人の(恐らく)心臓外科チームのスタッフの転勤は、あまり好ましい状況では無い様に思う。一番上は当直なんてしないだろうし、レジデントの今後の苦労は並大抵なものではないように思う。国を挙げて対策に乗り出しているのであろうか、前回のニュースも今回も産経が報じている点が、妙に気にかかる。もしも報道規制をかけているのであったら、非常に由々しき問題である。(大戦中の報道規制を思わせる。)
 大淀病院のゴシップのような記事を考えれば、この報道姿勢に非常に腹立たしいものを感じる。

 今日もお休みを頂いて、ゆっくりと休養する。48/560問。長かった勉強も、とうとう今日でおしまいだ。自信を胸に、臆することなく自分の力を100%出せるようにがんばりたいと思う。
 (試験の問題数480+9を加えて、グラフを締めとしたい。/ 1,049問。Step 3 = 10,108問、合計26,128問。)

3/10
11.0
Jog
 

Step 3, 第一ラウンド終了
1、48問7本8時間勝負だが、Emergencyが1ブロック、Inpatientが1ブロックで、残りはOfficeだった。7ブロック中、3ブロックは少しは出来た感触。同じような問題が、多数他のブロックでも出題されていた。
2、Marginalな選択肢が多く、Ethics関係も多かった。
3、心配された問題の長さだが、私はかなり自分で問題を解くペースをコントロール出来ていたので、写真などで明らかな症例は回答から読んで即答したりしていた。UWを時間以内に出来れば、問題はなかろうと思われる。私は全ての問題を読めて、考えた上で回答することが出来た。(これは合格のために必須であると思われる。)
4、複数問題であるが、1ブロック中6問程度(つまり12問以上)あった。これでかなり時間の節約が出来る。
5、難度はやはりある。しかし、しっかりと地に足をついた勉強をしていれば、問題は無いものと思われる。私と勉強方法が全く異なるCは、またしても私よりいい点数で通るものと思われる。ちなみに、10,000問やった私だが、これだけやると、見たような非常に自信のある問題が25%はあったと思う。残り75%を半分の回答率でいったとして、62.5%、ぎりぎり受かるのかもしれない。
6、今回から、耳栓・時計も持込が禁止になった。

 晴天の中帰宅して、NCで頭を冷やしに走りに行く。気温も50F以上に上昇し、雪解けが著しい。春は近い。筋力がかなり衰えているのであろうか、とばすと腹痛がする。馬体は62.5kg、ここから2kg絞っていくこと。

3/11
       好天の中、CCS modeに頭の中を切り替えていく。そういった意味で、間に日曜日を挟むという作戦は好都合に思われる。
3/12
      Step 3, 第二ラウンド & No Match!! まずはSTep 3、2日目の問題はやや難しいとの前評判を得ていたのだが、やはりその通りであった。36問4本45分勝負で、一つはIn patientで、一つはEmergentである。特にIn patientは、私がやや苦手だというのもあるのだが、一問は読む時間が無かった。その他は何とかなった。MCQに関しては、少し勉強不足を感じてしまった。CCSは、楽勝(?)。9問中7問はしっかりと時間前に終わった。一問はやや時間切れ(AMIやのに、Stent拒否するか)、もう一問はややタイミングのずれ。

 次にMatchingだが、残念ながらNo Match!! これだけの人脈と論文80をもってしても、駄目だっということで、何かしらの軌道修正が必要であるようだ。深酒。
3/13
       気持ちの整理がつかない一日。昨日から今後の方針について、全米にメールをうちまくる。鬱。
3/14
       今日はアメリカで活躍される3人の日本人の先生と、電話でお話しすることが出来た。本当にありがとうございました。CVもばらまいてはいるのだが、少し目の前が見えてきたような気がする。コンパスを失ったら冬山で途方にくれる様に、目標を失うとどう走っていいのかわからない性格なのだが、また新たな目標に向かっていこうと思う。(仕事を辞めたら、すぐにぼけるタイプかもしれない。)もともと想定していたコースであるとも言えるのだが、、、。
3/15
       ロングの実験、体調・気持ちもまだ駄目。Dr.Mと電話で話す機会があり、かなり元気をもらった気がする。自分でも悩んでいた今後の進路だが、Match前に決めていた進路に進むことに、自分自身が納得出来るようになってきた。メールで各方面に進路希望を伝える。
3/16
       やはりCT Surgの人員不足は相当なものであろうか、こども病院では全米一の評価もあるCHOPからの返事あり。全米一の大人(CC)→全米一の子供(CHOP)というのは、医療システムを勉強する上で、なるほど一つのいい勉強コースかもしれない。またそれとは別に、どこまで大きく燃やすことが出来るかはまだわからないが、胸の奥底に熱きリベンジの心も持ち続けていきたい。
 少し遠いのだが、気分転換にACCに参加しようと思う。試験勉強も終わり、無気力になりがちなのだが、来週からしっかりとタスクを課していくこと。
3/17
       M先生とお疲れ様会。
3/18
       だらだら、気合なし。
3/19
      2007 Match performance 戦い終えてECFMGから今年のマッチに関する統計が送られてきた。
・全部のポジション 21,845
・FMGの占める割合 4,527 / 21,845 = 20.7%
・FMGマッチ率 4,527 / 9,686 = 46.7% (49.4% in 2006)
・Non US citizen FMG 3,180 / 6,992 = 45.5%
・US citizen FMG 1,347 / 2,694 = 50.0%

 これを見ると、US citizenで無かったことは理由にはならないように思われる。

 LVAD実験。候補を絞っていく作業。近いうちに、PhillyのDr.Spに会いに行こうと思う。
3/20
     

アメリカでの教育レベル 日本から留学されてくる先生の一つの悩みが、『子供の教育』ではなかろうかと思う。英語がしゃべれないお子さんの場合には、『いじめ』という問題も生じてはくるが、地域によって教育レベルが大きく異なるアメリカの場合には、少しでもいい学校を、と思うのは親心である。

http://www.greatschools.net/modperl/go/OH

 学校のそれぞれのレベルを検索する上で、このサイトは最強ではなかろうかと思う。ZIP codeを入力した地域からの距離に応じてリストを出すとともに、学校のレベルに応じてSortをかけることも出来る。州の平均レベル、語学・数学のレベル、人種の割合、地域なんかも簡単に検索出来る。ここ数年のトレンドを見て、改善傾向があればいいし、逆に悪化している場合は要注意。総合評価8以上が妥当か?

 病院は得てしてダウンタウンにある場合が多く、その周囲の教育レベルは非常に低い。小学校3年生4年生でも、字が読めない子が多い地域も多い。ダウンタウンを中心としてドーナツ状に高教育水準地域が広がるのだが、こういった居住区域の選択も、今の私にとっては就職先を決めるにあたり、非常に大きな問題となっている。

3/21
       Yの爪周囲炎が芳しくないので、病院に連れていって薬をもらう。
3/22
     

ドイツに学べ ドイツで医療従事者によるストライキが行われたのは、周知のことかもしれない。私も不勉強で英語でしか情報を閲覧することは出来ないのだが、あの有名なNEJMでも取り上げられているようだ。

Nowak D. Doctors on strike--the crisis in German health care delivery.
N Engl J Med. 2006;355:1520-2.

Marburger Bund http://www.marburger-bund.de/  (Yahooならば翻訳をかけてくれる。)

 飛行機業界がストライキによって、その安全性・地位を向上していったのは身近な例であるが、マイナーが行動を起こすためには、こういった荒治療も考慮しなければいけないのであろう。


 英語を読みまくる。最近勉強ばかりで、Journalを読むことが少なかったのであるが、少しずつ頭の中が臨床モードになっていくのを感じる。

感想その1、日本の研究論文の大幅な減少−あるのは症例報告ばかり
感想その2、中国の台頭(質に関してはかなり疑問的なものも多いが)
感想その3、心臓外科自体の停滞−New Technologyへの渇望
感想その4、アメリカはAcademic Reserachを渇望している

 "読むべきリスト"を広く作成したのだが、7月まではしっかりとこなすこと。
3/23
      右肩下がり

<勤務医負担軽減策>初・再診料下げて夜間厚遇 開業医 3月22日3時5分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070322-00000010-mai-soci

 厚生労働省は21日、勤務医の負担軽減策として、開業医の診療報酬については、外来患者を時間外に診療した場合の加算を手厚くする代わりに初・再診料を引き下げ、夜間や休日に診療をしないと高収益を望めない体系に改める方針を固めた。現在、患者は大病院に集中し、病院勤務医が疲弊して開業医に転じるため、勤務医不足が深刻化しているが、地域の診療所の夜間診療を促進し、この現状を改善するのが狙い。08年度の診療報酬改定で実現させる考えだ。

 政府は06年度改定で、初診料については診療所(ベッド数19床以下)を引き下げる一方、病院(同20床以上)は引き上げ、双方270点(1点10円)に統一した。また、24時間往診可能な診療所を「在宅療養支援診療所」とし、報酬を手厚くした。時間外診療における開業医の役割を高め、病院との役割分担・連携を強化することが、導入の狙いだった。

 しかし、同診療所は医師らの負担が重く、届け出数は約9300カ所と全診療所の1割にとどまっている。また再診料は病院57点に対し、診療所71点と高く、厚労省は「依然開業医は夜間働かなくとも高収益となる報酬体系になっている」(幹部)ことも、診療所の夜間開業が広まらない原因とみている。

 そこで厚労省は08年度の診療報酬改定で、診療所の初・再診料を引き下げて財源を生み出し、夜間など時間外加算を充実させることにした。平日の初診で午後10時までの診療に85点を加算するなどしている現行報酬を大幅にアップする代わり、再診料を中心にカットする意向だ。収入面で後押しし、開業医に夜間診療をしてもらうことで、患者が大病院の救急病棟に詰めかける現状を改める考え。その一方で、ビルにテナントで入り、定時診療しかしない「サラリーマン開業医」の収入を抑える狙いもある。

 診療報酬の具体的な増減幅は今秋、中央社会保険医療協議会(中医協)で議論する。ただ、日本医師会などは慎重審議を求めるとみられ、初・再診料の下げ幅を巡る議論は難航する可能性もある。【吉田啓志】

外来医療、高齢者に定額制・75歳以上、過剰診療抑える 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070324AT3S2301O23032007.html

 厚生労働省は75歳以上の高齢者を対象に、外来診療でかかる医療費を検査や投薬の数量にかかわらず、同じ病気なら定額とする「包括払い方式」を導入する方針を固めた。2008年4月から適用する。過剰診療を減らす狙いで、患者の医療費負担も減る公算が大きい。特定の主治医が外来診療から在宅ケアまで対応する公的な「かかりつけ医」制度と一体的に導入し、医療の効率化を目指す。


 政府は06年の医療制度改革で、75歳以上の「後期高齢者」を対象とした新しい健康保険制度を08年度に創設することを決めた。厚労省は医師が受け取る診療報酬についても、新制度に対応した体系を今年末までにつくる予定で、外来診療への定額制導入はその柱になる。
 いろいろなひずみが生じ、国会答弁もチンプンカンなことが続いているが、政府の主旨は非常に一貫してある目的に向かって突き進んでいるのは明らかだ。もうすぐ人事開けの4月だが、この後には6月人事も控える。(一般の方への解説:医師の移動が行われるのは、4月と6月が多い。今までは医局からの指示で、必ず交代の先生が来るのが常だったが、医局の力が無くなった今、あるのは撤退だけである。)冷静な言い方で恐縮だが、4月から大きな影響が更に出てくるであろう。

 あれだけ公的資金を投入して銀行を救った政府だが、地方都市を中心に悲鳴が出ても、、知らぬ存ぜぬのつもりらしい。しかし、そんな政府を選んだ、育てたのも日本国民である。

 Yのパスポートを取りに、Detroitへ。最近ロングドライブが少ないせいか、後部座席からうだうだと文句を垂れるようになったので、閉口する。

 この広大なOhioの大地を運転していると、こうやって娘と気楽にドライブできるのも、あと数ヶ月なんだなと思い、限られた週末を有効に使っていかなければいけないと実感してしまった。就職活動の方であるが、家族の中でまとまった方向性が出てきた。まだいろいろなオプションを残しつつ、4/6を目処に決めていきたい。
3/24
6.0
Jog
   家の掃除やら、買い物やら。
3/25
18.0
Jog
61.7
 タウ計画の準備。夢が膨らんできた。かなり走力が落ちているのを自覚する。今の状況ならば、完走(歩いてしまうということ)にはほど遠いように思う。
3/26
10.0
Jog
61.4

 Cleveland Clinicの内定をもらう。4/6に最終決定を行う予定。これでStep 3に落ちていたら、大変なことになりそうだ。帰宅ラン、体が重い。

3/27
       Y先生とT家で食事。あまり久しぶりという気がしないのだが、英語なので何かあまりゆっくり話も出来なかったので、木曜日からぐちぐち世間話でもしようと思う。Gordonの作ってくれた地ビールであえなく撃沈。こくがあっておいしいのだが、アルコール度数は相当高そうだ。
3/28
       GC計画の一環として、Recommendation letterの作成。某会社CEOに突撃メールを打ったところ、快く書いてもらえることになった。非常にありがたい話だ。
3/29
       RVAD実験、その後Y先生らを交えておうちでBBQ。いろいろな話を聞かせて頂いて、非常に楽しかった。
3/30
       Y先生の御接待小旅行に出撃する。Cの勉強もはかどるということ、残された時間を子供と過ごしてやるために、出来うるだけ土日は出撃しようと思う。
3/31
       Cottageでゆっくり。
   
45.0
      1,049問。Step 3 = 10,108問、合計26,128問。Non Matchであったものの、エンジン全開で駆け抜けた一年半であった。しばしオーバーホールを行い、次なる目標に向かって心を温めていきたい。加油!


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