Running (2006.2)


月日
曜日
距離
内容
タイム
コメント
2/1
      健康管理 アメリカに来て長い距離を走ってきた私だが、ここの所の試験勉強生活で生まれて初めて体重増加を意識するようになった。消費カロリーが極端に減少しているのだが、何かしらの維持療法が必要であるように思う。日も少しずつ長くなってきたので、ちょっと走り出そうか。目標は、まだ走ったことの無いDC Marathon。

 プロトコール書き。IRB試験、IRB renewal提出。2-3、100/100問。
2/2
       Meeting、Patent。雑用いろいろ。150/250問。
2/3
       HRV測定、Protocol提出。2-4Hematology、50/300問。
2/4
       朝からターキーの丸焼きに挑戦。50/350問。
2/5
      スーパーボール 全米中が注目するスポーツといえば、今日行われたスーパーボールである。恐らく、試合やハーフタイムショーも日本で見ることが出来るであろうが、もう一つの楽しみはCMである。視聴率も50%近く、これだけのために作成されるCMもあるくらいなのだ。
 さて、今年のCMの特徴であるが、自動車業界ではGM, Ford, Toyota, Lexas(Toyota), Honda, Hammerが出していた。Toyotaは今年の目玉であるCamry Hibridを、Fordも(Toyota提供の)ハイブリッドを出していた。面白かったのはHammer(東京を破壊している怪獣を、ロボットがなだめすかしているうちに、恋に落ちて、子供が出来て、Hammerを出産するという話)か。笑いをとるものとしては、今年も一番はFeDex(恐竜時代に宅配便を巨大な鳥に託すのであるが、あっけなく他の恐竜に食べられてしまい、配達できず、Fedexに頼まなければ、、、という話)、Budweiserの宣伝もなかなか笑える内容であった。その他、Disneyが長いCMを2本(以上)、ワールドベースボールの宣伝もあったが、ちょっと予算的に厳しかったのか、短めのCMであった。Computer関係では、最近成長しているDVD Videoの配信会社。戦争がらみでは、今年は出てこなかった。Sonyは今年は無し、韓国メーカーも今年は無しであった。
 物を売るというCMから、少しずつ『情報』を売るというCMが増えてきていることを実感させられた。

 150/500問。
2/6
       Meeting、ECGとって解析、In Vitro Study解析。データ解析をその日のうちに全て済ませるようにしているので、疲れた。2-5Hematology、50/550問。
2/7
     

病院経営 別に話題にすることでもないのだが、手術で忙しかったDr.Cが、最近はCEOになったということで他の仕事で大忙しだ。確かに技術的に患者さんを良くするのも大切なのだが、それはそれだけに集中すれば出来ることであって(センスの問題もあろうが、私はそう確信している)、この社会問題にさえなっている複雑な医療情勢を考えるに、包括的にチームで患者さんを治療していく、医学の発展のために研究を続けていく、未来のために教育活動を行っていく、こういったことが今後の医療に必要であることを再認識させられた。思い起こせば、日本の特に公立病院なんかは、まだまだ改善する余地が多いのだと思う。

 朝からCEO(心臓外科で有名なあのDr)の訓示を聞いた後、実験の用意、書類ワーク、NIH e-submissionの勉強会など。実験は、昨日・今日でかなりの進展。2-6Hematology、100/650問。

2/8
       実験、イヌの心電図X3、2-7 Hematology、50/700問。
2/9
       Hydrox2、歯医者さんへ。2-8 Hematology、100/800問。
2/10
       イヌの心電図X5、Meetingなど、3-1へ突入、今日は0問。
2/11
       150/950問。作り置きのカレーとシチューをダッチで作る。
2/12
10.0
     3-2、50/1,000問。88%の正解、見えてきた気がする。イヌの心電図をクリニックでとった後、Passportの更新のためにDetroit方面に移動、巨大屋内プールのあるホテルでゆっくりする。ちょっと最近腰周りも気になるので、トレッドミル、気持ちいい汗だった。
2/13
       Detroitの日本領事館でパスポートをゲット、どうでもいいことだが、受付には2人の日本語を話す女性がいるのだが、その態度の悪さにはびっくりしてしまった。これは日本の現代っ子? 気分を害しながらClevelandへ。Officeに戻ってからBossとmeetingなど。50/1,050問。
2/14
     

求人募集 何気なくインターネットしてたら、医師の転職に関する広告がのっていた。そこでYAHOOで『求人 医師』で検索してびっくり、今や驚くほど多くの会社が設立されているのだ。卒後10年もしたならば、年収2000万近いものも紹介される一方、しかし『経験不問』って何じゃそれ? 『人材育成』『教育』という概念が軽視され、ゆがんだ現代の医療情勢をそのまま写し出している現状であるように思った。恐らく、ある程度の手に職をつかんだ者、老人医療に対してはいいのであろうが、教科書だけでは解決できない医療の壁に立ち向かう若い医師を育成出来るのかというと、いささか疑問である。
 腹部外科、小児外科、胸部外科、(整形と頭部もちょっと経験)、内視鏡、腹部エコー、心エコー、甲状腺エコー、アンギオ、心カテ、透析、獣医。これだけの経験があれば、日本に帰っても食うには困らないのかもしれないと、少し安心させられたが、何やら魅力の無い仕事になってきたものだ。それならば、アメリカで『夢のある』研究を続けている方が幸せなような気がするのであるが、日本に帰国されたCCJOCの皆さん、どう思いますか?

 ECGx2、3-2 Hematologyの聞き直し、150/1,200問。これで7,000問突破。

2/15
       3-3 Cardiovascularに突入、これまでは難しくて非常に勉強になったが、さすがに専門分野なので簡単。HydroのHemodynamicsx1, ECGx2, data整理にカルテ整理。150/1,350問。連日の150問ペースに、少々疲れ気味。来週中にKAPLANを終了して、2006年度版150問、そして最後にまとめノートで総仕上げ。
2/16
       ECGx1、3-4 Cardiovascular、一日に250/1,600問。やはり集中力が切れると、点数が落ちてくるが、合格ラインは超しているかな。あとは体調管理だけだ。
2/17
      APR 渡米後、今年初めてAPR、すなわちAnnual Performance Reviewなるものを受けてきた。一年間の仕事についての評価、そしてSuggestion・給料を、Department Headと相談する会だ。自分の事を20倍にして表現するアメリカ人と比べて、どうしても自分の事を小さく見せる傾向のある日本人(私)だが、書類になった今年一年のpublication, grant, patentなどを見比べながらの話で、随分評価してくれたものと思う。実際にどれだけ給料に反映されてくるか、そして自分の価値をどれほどに評価しているかによって、今後の進む道を決めていく一つの指標になるのではないかと思う。
 私は公務員が多かったこともあるせいか、こういったイベントは日本では聞いたことが無かった。いくら仕事をしたかではなくて、年齢によってのみ給料が設定されている日本の勤務医師の給料体系にも問題があるのであろうが、正当に評価されるシステムであるならば、素晴らしいことであると思う。自分自身にとっても、進むべき道を決める一つのMile Stoneにもなると思う。昨年4月は、Staff昇進選挙なるものが開かれたそうだが、さて今回の結果はどうなることやら、、、。

 ECGx4、しんどい地道な作業であるが、一つ一つnを増やしていこう。100/1,700問。
2/18
       210/1,910問。ぶっ続けでも十分こなせるようになってきた。暖かい2月だったが、ぐっと冷え込んできた。明日でKAPLANが終了する予定。明日(今日)はちょっとYと遊んでやる予定。
2/19
       50/1,960問、KAPLAN終了、正解率72%。昨日から仕込んでおいたシチューを持って、そり遊びに出撃するが、ちょっと寒すぎたかな?
2/20
       Meetingなど。50/2,010問。
2/21
     

病気とTorino Olympic 今回のトリノ・オリンピックでの日本の成績に関してのコメントは、ぐっと胸の奥にしまっておいて、今日は3人の選手の病気についてコメントしたい。
 ロシアのイリーナ・スルツカヤ選手の血管炎(詳細不明)についてはは、日本でも有名かもしれない。お母さんも慢性腎不全のために血液透析を行っており、何かしらの膠原病があるのかもしれない。また、アメリカからペア・フィギュアスケート代表として出場した井上選手は、父を肺癌で亡くし、自らも肺癌のために抗癌剤の投与を行ったということだ。どういった細胞のタイプかは不明ではあるが、L-myc? あまり予後は良くはないかもしれない。最後に、アメリカ・スノーボード男子ハーフパイプのホワイト選手(19歳)。スケートボードでアメリカの頂点に達し、今度はスノーボードで世界の頂点に立った、アメリカの若者に非常に人気のある選手であるが、彼がTetralogy of Fallotであることはあまり知られていない。姑息手術・根治手術と、病気を克服し、そしてその後スポーツに向き合って世界の頂点に立つということは、私はもっともっと(堀江メールなんかよりも)報道されていいものであると思う(またまた日本のメディアに対する愚痴になってしまいますが、、、)。
 先天性心疾患の外科治療は、心不全の外科治療に並んで私にとって大きなテーマであるが、非常に勇気付けられるニュースであった。3人の今後の益々の活躍を期待したい。


 ECGx4、明日の実験の用意。100/2,110問、8,035問、ようやく目標の8,000問に到達した。集中力を維持しつつ、万全の体調で望みたい。

2/22
      医療制度改革 日本の医療は、世界的に見ても高いレベルの医療を平均的に受けることの出来る素晴らしいものである。しかし、高齢化社会・医療費削減の前に、そのつけを国民に分かち合わせるのだけはなく(自己負担の増加)、現在一生懸命働いている中堅サラリーマン・医療サイドにも厳しい負担をかけていくのはどうも納得できない。この職業を選んでしまったのは私の責任なのだが、日本での厳しい医療情勢を考えると、なかなか日本に足が向かなくなってしまう。一刻も早く診療報酬改訂(診療間による格差是正)・そして診療間による給与格差を設けなければ、日本の医療は、自己犠牲をいとわない(逆にいえばその家族は不幸にならざるを得ない)少数の医師によってのみ支えられるいびつな構造になりかねない。ひいては、今後医療レベルの維持が不可能になってくるであろう。それを社会が納得していればいいのだが、医療訴訟を見る限り、全く逆の流れとなってきている。
 以前は医学生の教育にも立会い、優秀な医師が育つことを強く望んでいたが、現在、医療が魅力ある職業であるかと医学生に問われた場合、返す言葉が無いように思う。

 ウシさんのRVAD手術、特に問題も無く終了、抜管。一応、病院にお泊り。
2/23
      へき地医療義務化 へき地・救急・小児救急・周産期医療を2年間行わなければ、開業することが出来ないとする案が厚生労働省から出されていたことをご存知であろうか? 苦肉の策であることは明らかで、見送りになって当然だと思う一方、そこまで緊迫しているのかと改めて危機感を抱いてしまう。1980年代の私が高校生の医療を志した時代、医師となった90年代、そして現在の2000年代、随分医療が変わってきていると思う。私が現役でいられるのは、2010年代・2020年代であろうが、医師という職業がまたどのように変革していくのであろうか。

 Award提出の書類作り、ECGx2、あまり乗り気のしない実験のmeeting。
2/24
      金メダル おめでとうございます!とは言ってはみたものの、メディアの手のひらをひっくり返したような報道には、、、ため息が出るな。以前も書いたことがあるが、メディア対策(訴訟専門)株式会社を立ち上げたら、もうかると思うのだが。

 今日はBad News、NIH grantが落選。こんなことでへこんでいてはいけないのだが、やっぱりしょんぼり。
2/25
      医師不足 小児科などを選考する医師が減少している問題だが、こうなったら外人部隊を積極的に取り入れていくしかないのとちゃいますか? もちろん言葉の問題があって、それが原因によるミスも増加する可能性はあるのだが、、、。

 今日もなんだかやる気なし。クリニックまで子供とウシとイヌのデータをとりに行き、睡眠をしっかりととる。
2/26
       しっかりと休息したおかげで、ちょっとやる気が出てきた。今日は試験会場の下見に出かける。3-8。
2/27
       今日はMVRの実験、久しぶりだがいい練習になった。RVAD実験にトラブルで頭が痛い。50/2,160問。今更問題をやっても点数は伸びないのだが、頭の体操と思って問題を解いてみる。最後はFirst Aidに戻ろう。4-1 Respiratory。
2/28
       4-2,4-3,4-4。最後の復習へ。
   
10.0
     2,160/8,085問。真面目に勉強を始めて7ヶ月、初めはかなり苦労したStep 1であるが、随分慣れてきた気がする。体調万全で望みたいものだ。


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