1998年 錦川 Kayak 報告書



1998 Summer kayaking report at Nishiki river , Yamaguchi


地域:山口県錦川(根笠-錦帯橋)

メンバー:O艇(VOYAGER450T:Y,C)
      T艇(VOYAGER450T:T,F)

行程:
7.18 (Sat.) 神戸=(福井numberのSILVIA)=岩国=根笠 ○◎◎ 15:00根笠-17:30二鹿谷出合T.S.
 ボーナスの大金をつぎ込んで購入したVOYAGER450Tがわが家に到着したのは、何と昨日のことでした。早速組み立てたのはゆうまでもありません。けれども分解して袋にしまったのは、日付を越えてからでした。

 今回はO艇の入水式を兼ねていることから、まずは錦川近くの弥栄湖で入水式をすませた後、翌日に錦川を下るという計画でしたが、梅雨前線が接近しているということで、急遽ぶっつけ本番で臨むことになりました。

 しばしの睡眠をとった後、6時に起床。今日は雲一つ無い快晴です。8時20分に神戸を愛車のSILVIAで出発しました。はやる気持ちを抑えながら、速度を150km/h以下にして山陽道をぶっとばし、岩国I.C.手前の宮島S.A.に到着したのが11時30分でした。ここでT家と合流した後、一路根笠を目指します。根笠に到着したのが2時でした。さっそく、昨日(今日?)やったように、組み立てます。一泊分の装備と食料も積み込んで、いざ出発です。Cは怖いもの知らずなのか、はしゃいでいますが、私の方がちょっと緊張しております。緊張していたためか、入水式どころではなくとりあえず流れに身を任せていきました。200m位進むと余裕がでてきたのか、辺りを見回し我に返ることができました。日本の色々な場所の沢に接してきたのですが、ここ錦川はいわゆる沢の上流部(例えば黒部とか)とほぼ同じ位の透明度をもっています。さすがに上流に民家があるので、流れる水を口にすることはしませんでしたが、旨そうな水です。

 きれいな水と両岸の樹木に目をやりながらゆっくりと下っていきます。今回はやや水量が少ないためか、ライニングダウンをすることが3箇所程ありました。南桑のすぐ手前の瀬では、そのまま突っ込んでしまったのですが、流れが右に屈曲する部分に竹やぶが倒れ込んでおり、ここに突っ込んでしまいました。結局、この竹やぶを突破して下りましたが、T艇はあっけなく右にパドリングをいれて曲がっていってしまいました。技術力の差か、、、。

 南桑から先も美しい流れは続きます。初めはカヤックの購入に消極的だったCも超御機嫌です。しかし水量は少ないのか、ちょっとした瀬で隠れ岩に激突、あっという間に艇内に水が進入してきました。早速ファルトの弱点の洗礼を受けることになりました。水が進入してくる穴を手で押さえながら、すぐにCさんに河原に誘導してもらい、底を点検するに、大穴が2箇所、がっくり。ガムテープで補強して気を取り直して下っていきます。出発が遅れたために、あまりゆっくりもできないのです。道の駅風のキャンプ場に5時に到着、ここでキャンプしてもいいのですが、先客が多いので、ここで水を補給し、二鹿谷を目指します。青い吊橋を越えた右岸の砂地を今日のねぐらに決めました。17時30分でした。

 初めての川下りにしては上出来、今日の晩御飯は焼き肉です。ビールで乾杯。体を動かした後だったためか、一瞬のうちに酔いが回ってしまいました。対岸を走る車はちょっと興ざめですが、静かな夕暮れを満喫することができました。

7. 19 (Sun.) ●●◎ 7:00T.S.-10:30錦帯橋
 夜半から天気予報通り、雨になりましたが、朝は霧雨。どうせ濡れることだしということで、出発する。水量はあまり増えておりません。順調に瀬を越え瀞を越えていくと、行波です。ここから竹やぶの瀬に突入です。一度偵察に行くとやはり本流からの突入は無理なようです。左からライニングダウンした後、薮の左側を下っていきます。しかし、この先の瀬で、右の岩に張り付き、戻ろうとして沈しかけました。危ない危ない。後は難しい所もなく南河内へ。ここからは、快適な流れをひたすら下っていくだけです。しかし、ここからは釣り人が多く気を使います。流れに身を任せ、ゆっくりパドリングしていけば、新幹線などのごっつい建造物が見えてきます。最後、右カーブを回れば錦帯橋はすぐです。ここでゆっくり下っていくT艇を待ってゴールです。ちょうど橋を越えてすぐ左に車を水際まで寄せられる部分があります。12時20分には錦帯橋に戻ってくることができました。

 男達はすぐに車を回送するために、錦川鉄道の川西駅を目指します。このローカル線から臨む錦川も、素晴らしかったです。錦帯橋近くの飯屋で鮎定食を食べた後、T家のある岡山へと車を進めたのでありました。

 初めての経験ではありましたが、私の沢登りの経験からすれば、非常に美しい沢の部類に入る沢でした。また是非ツツジの香る季節に、できれば青い空の下に来たいものです。

 



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