Home Rental



 日本からアメリカに引越しする場合、どういった場所に住むかは、まず最初に頭を悩ますところではないでしょうか。最近、アメリカ移住に際しての住居相談を受けることが多かったので、アメリカでの住居に関して私なりにまとめてみました。

住居選択のポイント
(1) 引越しする都市 
New Yorkのような都会に住むのか、Clevelandのような田舎に住むのかで、生活様式は大きく変わってくるであろう。それぞれの町でだいたい相場があるので、それに見合って決めていくといいだろう。大都市ではアパート暮らしが一般的であるが、田舎であれば一軒家がお勧めである。

(2) 家族構成 単身赴任であるのか、それとも家族一緒なのか。また、こどもが何人いるのか、男の子だけなのか女の子もいるのか。アメリカの場合、一部屋は2人までで、学童期以後、夫婦以外は男女別室にしなければいけないので、夫婦と、学校に行く男の子、女の子がいれば3BR以上の家が必要となる。

(3) 移住目的 純粋に仕事だけで来るのか、Privateも充実させたいのか。

(4) 金額 医学留学生の場合、しばらくは無給でがんばらなければいけないことが多い。金銭面からの選択を強いられることもある。

(5) 安全性 門番つきのアパートにするのか、一軒家でもSecurity Companyと契約してしまうのか。

(6) 学区 こどもの学区は、学校間での教育格差があり大きな問題となる。アメリカ人でも、これを目的に引越しする家族がいるぐらいだ。

(7) 大家さん 困った時に相談するのは大家さんだが、『大家さんで住宅を選べ』というくらい重要。

 こういったことを考慮して、仕事先からどれくらいの距離に住むのか?、郊外なのかダウンタウンなのか?、一軒家なのかアパートなのか?、、、を決めていくことになるであろう。その中で一番のポイントとなるのが、やはり一軒家なのかアパートなのか?、という選択肢であろう。アメリカ医学留学生の多くが『アパート派』であるのに対して、私は『一軒家派』なので過分な評価もあるかもしれないが、以下にそれぞれの利点・欠点を対比させるようにまとめてみた。皆様の住居選択の際の一助になれば、幸いである。

(注)ここでいうアパートは日本で見られる高層マンションである。これとは別に、タウンハウスという2階建てくらいの社宅みたいなものもたくさんある。一軒家のような自由さとアパートの便利さを兼ね備えたものだ。

 タウンハウスにお住まいの、Y先生のこちらのページもご覧下さいませ。

項目
一軒家
アパート
(1) セキュリティ  一軒家に住む場合、一番の心配事になるのではないでしょうか。ただ、うちの場合、大通りから離れている隣家との距離がそんなにかけ離れていない、隣にはいつも老夫婦が住んでいる、等の理由で怖い目にはあっていません。
 もちろん、セキュリティ会社に依頼することも出来る。(うちは前任者が加入していたようですが、看板をそのままにして解約しております。泥棒さんには言わないでね。)
 アパートの敷地内に入る前に、門番付きのゲートがある場所があります。また、玄関には必ず共通の鍵があります。ただ、ここまでしても安全かというと油断は出来ません。エレベーター内なども注意は必要です。アパートだからといって、完全に安全ではないと思います。
(2) 広さ  3BR+LDK+ガレージというパターンで、それに地下室・ロフトが付いていることがあります。平屋が多いですが、日本のような手狭感は無いと思う。
 アパートといっても、アメリカ人の体格に合わせた作りなので、我々日本人にとっては大きく感じられるでしょう。部屋は2BR+LDKが一般的。
(3) 庭  Front yardとBack yardが付いている。Drivewayと歩道を除雪しなければいけないので、雪が嫌いな人には耐えられないかもしれない。逆に雪が大好きな人には、以下のようなものを作って楽しむことも出来る。

 一方、柵付きのBack yardは、子供を遊ばせるのには最適だ。また、庭にも食卓がある家が殆どである。ミニ畑を作ることも出来る。(今年は我が家もトマトにトライ予定。)

 BBQが気軽に出来るのは、一軒家の利点の一つであろう。屋根があれば、少々の雨でも気楽に出来る。

 ただ、これらの芝を管理しなければいけない。(1〜2週間毎の芝刈りや除草剤まき)
 広大な庭がついているアパートもあり、こどもを遊ばせるのにはいいかもしれない。また、芝刈りの義務は無い。BBQまで出来たりもする。
(4) プール  庭で自分達で楽しむことが出来る。
 大きなプールがついているというのは、アパートの利点の一つであろう。知り合いの家にVisitorとしてよく利用させて頂いた。ジムとか集会場だどもあったりする。
(5) 値段  ややマンションより高め。家賃の他にも、光熱費などが必要となる。特に冬場はガス代(最高$300)がばかにならない。  家賃には光熱費も含まれている場合が多い。しっかりチェックしておくこと。
(6) 騒音  騒げるのが一軒家の利点か。

 上からの騒音、下への配慮は日本と同じであろう。

(7) 収納  地下、ロフト(屋根裏)、倉庫またはガレージがあるので、収納場所にはまず困らないであろう。ちなみにこの車の後ろには自転車が3台、キャンプ道具一式は、左の戸棚。
 どうしても収納場所が限られてしまう。
(8) 駐車場  どこの家でも、最低3台は停めれるスペースはある。  2台とめてもただ、という所もあるが、場所によってはお金を払ったりする必要がある。ただの場所は、合宿などの集合場所に最適。


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