Quarter

　アメリカを最近旅行された方はお気づきかもしれないが、Quarter、いわゆる25セント硬貨には各種のデザインがなされている。これは、クリントン大統領時代に始められたもので、アメリカ50州をその誕生順にそれぞれの特徴をデザインしたものである。硬貨を作る造幣局はPhiladelphiaとDenverにあるのだが、それぞれから50種類、一年間に5種類ずつ発行される。硬貨を良く見てみると、『P』か『D』という文字があるが彫られている。

　別に日本にいる時は、コイン収集家でもないし、そんなたぐいの趣味は全く無かったのだが、アメリカという国に来て、アメリカという国に興味が出始めると、やがてアメリカ合衆国を成しているそれぞれの州のことにも興味が出始めるようになった。各種のコインを収集する台紙が売られており、その中には、州の成り立ちなども書いてあるので、アメリカ50州の勉強をする上では、非常に手っ取り早い教材ともいえるだろう。日本でも、47都道府県の成り立ちを示した100円玉が出てもいいと思うのだが、、、。

参考サイト：The United States Mint　アメリカ造幣局のサイトです。


表紙	発行年	前半5年	後半5年

　下に示している地図は、コインの収集状況である。赤色は2枚収集完了、黄色は1枚だけというものである。それぞれの州にカーソルをもっていくと、州の名前が出て、クリックすると、その下に示す州のコインの説明にジャンプします。

No-Year	State	Coin	Year	P	D	Visit	Comments (population)
1-1999	Delaware		1787	○	○	○	アメリカで最初に登場した州で、コインには大陸会議の会議場へ馬を駆るデラウェア州代表議員シーザー・ロドニーの姿がデザインされている。私のラボのアメリカ人の同僚も知らなかったのだが、この州では有名だそうだ。（75万人）
2-1999	Pennsylvania		1787	○	○	○	Philadelphiaは、アメリカ独立宣言の採択と同時に自由の鐘が鳴らされた、由緒ある街である。その形と、アメリカ独立における重要な役割を果たしたがために、『Key Stone』（アーチのてっぺんに入れて左右をつなぎ合わせる石）という風に表現される。Virtue, Liberty, Independenceは、州のモットーである。しかし、その後の没落は顕著で、ロッキーの映画に見られたような、都市の荒廃も顕著である。（1,200万人）
3-1999	New Jersey		1787	○	○	○	このデザインは、NYメトロポリタン美術館にも掲げられている、独立戦争時のDelaware Riverを渡りNJ, Trnton（現在のNJの首都である）に攻め入るワシントンの姿である。1776年の極寒のクリスマスに渡渉するという奇襲作戦で勝利したアメリカ側が、以後の戦いを有利にしていったturning pointであったため、このデザインが選ばれた。（800万人）
4-1999	Georgia		1788	○	○	○	Georgia州は大西洋に面し、プランテーション農業によって発展していった南部の香りがぷんぷんする街である。中央には州の特産品である桃、そして州の地図、両サイドに州木であるOak、そして州のモットーであるWisdom, Justice, Moderationという３つの言葉がデザインされている。南北戦争では、Atlanta焦土戦、Fort Pulaskiの戦いが有名である。（750万人）
5-1999	Connecticut		1788	○	○	○	この木は、Connecticutがイギリスより自治権を認可される上で、重要な役割を担ったということで選ばれた。全米で一番裕福な州である。（300万人）
6-2000	Massachusetts		1788	○	○	○	数々の有力人を輩出してきたMassachusettsは、ボストン茶会事件に代表されるように、アメリカの独立に際しては重要な役割を演じてきた。コインには、独立戦争時の銃を持った緊急招集兵士『Minuteman』と州の地図がデザインされている。（600万人）
7-2000	Maryland		1788	○	○	○	Marylandは、Boltimoreがよく知られている町であろうが、Annapolisには、1783年11月から84年8月まで、合衆国の首都がに置かれていた歴史ある州である。この町のシンボルであるメリーランド州議事堂は、アメリカ最大の釘なし木造建築物で、国会議事堂としても利用されていた。コインにはこの議事堂がデザインされており、その両サイドには州木である、White oakがデザインされている。（500万人）
8-2000	South Carolina		1788	○	○	○	コインには、州木のパルメット、州鳥のミソサザイ、州花のジャスミンがデザインされている。大西洋に開けていたため、独立戦争以前よりプランテーションの発展が顕著であった。南北戦争では、その戦争開始となるサムスター要塞の攻撃があった。（400万人）
9-2000	New Hampshire		1788	○	○	○	New Hampshireは、花崗岩の産地であるが、州内には"Old Man of the Mountain"という人の顔に似た花崗岩がある。コインにはこの岩がデザインされている。また州の言葉として、『Live Free or Die』という言葉も描かれている。やや日本的な言葉ではあるか。（100万人）
10-2000	Virginia		1788	○	○	○	VirginiaのJamestownは、英国人が始めてアメリカに町を作ったことで知られる。３隻の帆船がデザインされている。また、南北戦争時の南軍の首都、リッチモンドがあったことでもわかるように、非常に歴史は深い州である。（700万人）
11-2001	New York		1788	○	○	○	大都会のNew Yorkをかかえるために、やや暗い印象を持つ州ではあるが、実際は豊かな大自然を持つ広大な州である。11個の星を持つコインに、自由の女神（ニューヨークの象徴）と広大な大地を指し示されているのは、対極を示しているようで非常に印象的だ。また、この州に作られたErie canal（Hudson River-Albany-Lake Erie）はアメリカの発展に多大な影響を与えたために、その流れが地図に記されている。（1,800万人）
12-2001	North Carolina		1789	○	○	○	アメリカ人にとって、飛行機とは特別なものであるようだ。実際、アメリカの発展は、ライト兄弟の初飛行の後顕著であるし、アメリカでの飛行機交通網の発展があるからこそ、今の繁栄があると思う。そして、このライト兄弟の初飛行が、North Carolinaで1903年12月に行われた。タバコ産業が頭打ちの今、North Carilinaにとって誇るべき歴史は、やはりこの初飛行であるのであろう。（750万人）
13-2001	Rhode Island		1790	○	○	○	アメリカ50州の中で、一番面積が狭い州である。世界最大のヨットレースであるアメリカズカップがニューポートで開かれることで有名だ。後ろにあるの、ぺル橋である。（100万人）
14-2001	Vermont		1791	○	○	○	人口60万人の森と山の美しい州で、冬はスキーで有名である。Camel's Hump Mtn.をバックにメープルシロップを採取する様子がデザインされている。この州のメープルシロップは、北のカナダ・ケベック州を上回る質の高さで有名である。それほど工業は栄えてはいないが、ハドソン川とカナダを結ぶ運河があり、南北流通の重要なポイントであった。（60万人）
15-2001	Kentucky		1792	○	○	○	フォスター作曲の"My old Kentucky Home"、競馬、バーボン、リンカーンの丸太小屋で有名な州である。北部をオハイオ川、西部をミシシッピ川が流れ、古くから交通の発達した州である。TOYOTAの北米工場があることでも知られる。（400万人）
16-2002	Tennessee		1796	○	○	○	アメリカンカントリーミュージックのふるさとである。３つの星には意味があり、テネシーの３つの地域を指している。そして、東部の音楽のではバイオリンが重要な位置を占め、トランペットは西部を、ギターは中央部で盛んである。エルビス・プレスリーの拠点でもあり、音楽で有名な州である。Nashuville郊外には、日産の工場がある。（550万人）
17-2002	Ohio		1802	○	○	○	私の住むOhio州・デイトンは、ライト兄弟の自転車屋さんがあった所で、1903年の初飛行は、ここからNorth Carolinaまで飛行機を運んで成し遂げられた。このコインにあるのは、1905年に飛行した『Flyer III』である。また、宇宙への第一歩を記したGlenn飛行士、月への第一歩を記したArmstrong飛行士の出身地でもある。Cleveland, Columbus, Cincinnati以外にも大きな都市が広がる。農業・工業のバランスのとれた、豊かな州である。Columbusに日本のHondaが初めてアメリカ工場を作ったことでも知られる。（1,100万人）
18-2002	Louisiana		1812	○	○	○	ジャズで有名なミシシッピ川河口に広がる大都市New Orlensは、もともとミシシッピ川の水運によってフランスの植民地として栄えた所である。1803年、戦争準備で忙しいフランスのナポレオンから、破格の1500万ドルで購入することに成功した。当時の購入部分がデザインされており、アメリカ西方進出のきっかけとなった『大きな買い物』であった。州鳥であるペリカンがデザインされている。またジャズの発祥の地であり、トランペットがデザインされている。（400万人）
19-2002	Indiana		1816	○	○	○	19の星、Indi car、そして州の地図でデザインされたIndiana州は、アメリカ農業・工業の重要な中継点で、重要な高速道路である、I-80, I-70などがある。（600万人）
20-2002	Mississippi		1817	○	○	○	ミシシッピ川の東に広がる大地は、全米でも最貧で知られる州で、また人種差別の激しかった所である。州の木・花である、マグノリアがデザインされている。南北戦争でも激戦が展開された所である。（300万人）
21-2003	Illinois		1818	○	○	○	アメリカ中部の中心的役割を果たすシカゴを擁するIllinois州は、アメリカで一番人気のある大統領であるリンカーンの出身地で知られる。５大湖とミシシッピ川の水運で、中部の食料・物資の集積地点として栄えた所で、シカゴ大火をものともせず発展し、万博博覧会を開いた。現在でも重要な役割を果たしている。テレビのERのロケ地でもあるシカゴは、シカゴ建築でも有名である。（1,200万人）
22-2003	Alabama		1819	○	○	○	南部の雰囲気が色濃くるAlabama州は、ヘレンケラーの出身地で知られる。州の木であるサザンパイン、州の花であるカメリアがデザインされている。南北戦争時、一時南部の首都があった所で、激戦地でもあった。工業で有名なバーミンガム、NASAの基地であるハンツビルがある。（400万人）
23-2003	Maine		1820	○	○	○	全米で『東はMaine州から、西はCalifornia州まで、、、』、と言われるように、アメリカ最東端に位置する州である。人口も100万人で、大きな産業も無いが、豊かな自然を抱える。観光と避暑でに賑わう州である。コインにデザインされているのは、1826年からの歴史を持つPermaquid Point Lightである。（100万人）
24-2003	Missouri		1821	○	○	○	Missouri州の歴史は、1803年のLouisiana購入に始まる。この時、Louisianaの領土は、ミシシッピ西岸から、ロッキー山脈までの未開の地とされていたのである。1804年、トーマス・ジェファーソン大統領が派遣した、ルイスとクラークによる西部探検隊（Corps of Discovery）が、無事探検を終えてセントルイスに帰還する様子がデザインされている。南北に走るミシシッピ川に対して、ミズーリ川は東西に走り、正にGate Way Archは、西部への門戸であったのである。（550万人）
25-2003	Arkansas		1836	○	○	×	全米一の米どころ、アメリカで唯一のダイヤモンド鉱山を有するのだが、住民の所得水準は最低ランクである。ミシシッピ川と州鳥のきつつきがデザインされている。マッカーサー、クリントンの出身地で知られている。（250万人）
26-2004	Michigan		1837	○	○	○	アメリカ五大湖のうちの、４つの湖と接する水運で発展した州である。州の人口も1,000万人を抱え、Ohio州に次ぐ全米8番目の州である。デトロイトの暴動で町自体の活気は無くなったが、依然としてGMを代表とする自動車産業が盛んであるとともに、農業も盛んな州である。コインには、『偉大な湖』がデザインされている。（1,000万人）
27-2004	Florida		1845	○	○	○	全米4番目に人口の多いフロリダ州は、大統領選挙でも注目される州である。1513年の発見以後の発展は移民の歴史でもある。そして、最近はスペースシャトルの基地としても知られている。そのため、Gateway to Discoveryという言葉が表されている。また州木であるやしの木がデザインされている。
28-2004	Texas		1845	○	○	○	全米2番目(2,000万人)に人口の多いテキサス州は、ブッシュ大統領のお膝元であり、彼が知事時代にデザインを決定したいきさつがある。テキサスを象徴する手綱が周囲を取り囲む中、州の象徴であるLone Starが輝いている。スペイン・メキシコを経てのテキサス共和国としての独立は、この州の誇りでもありアメリカの西部開拓の象徴でもある。
29-2004	Iowa		1846	○	○	○	アイオアはミシシッピ川とミズーリ川にはさまれた全米でも最良のA級土壌を持つ州である。全米の食料庫と評されるくらい農業の占める地位は高い。日本ではあまり知名度が高くは無いが、全米で50年以上も早く最初にhigh schoolを開設した教育の州である。その頃の典型的な一部屋の学校、そして植樹祭でのGrant Woodをデザインしている。
30-2004	Wisconsin		1848	○	○	○	肥沃な土地を持つWisconsinは、Indianの時代から農業が行われている地域であった。18世紀からのデンマーク・ドイツ・スイスからの移民が流入したこともあり、全米の台所を支える酪農産業が栄えた州である。とうもろこしの生産量は全米一で、全米のミルクの15％を生産する酪農国である。州のモットーは独立間じかの1850年に定められた『Forward』は、全米一を自負するこの州ならではのものである。
31-2005	California		1850	○	×	○	黄金の国Californiaは、メキシコとの戦争で勝利し割譲したものである。もともとIndianの住む土地であったが、ゴールドラッシュ、コロラド川からの灌漑などで、大きく発展した州である。人口も3,300万人を超えアメリカ経済の中でも大きな位置を示している。面積も大きな州でもあり、一言では説明することの出来ない州であるが、コインのデザインに選ばれたのは、自然保護のさきがけとなったJohn Muir, Half Domeである。
32-2005	Minnesota		1858	○	○	○	Minnesotaは多くの顔がある州である。Minneapolisという医療産業でも有名な大都市を南部に抱え、農業も非常に盛んである。また北部には多くの湖・Wilderness areaを有し、"10,000Lakes"のみならず、15,000の湖を有するカヌー天国である。これは全て氷河が作り出したもので、豊富な地下資源も有している。メサビ山系の鉄鉱石は非常に有名である。
33-2005	Oregon		1859	○	○	×	全米の人の憧れの土地であるOregonは、西部開拓の創始者であったLouis & Clarkが川を下り越冬をしたこと、その後のOregon Trailを経由した入植があるがゆえに、西部へ向かう代名詞の印象を持つ州である。コインにはNational Parkに指定されている、Crater Lakeがデザインされている。自然豊かな州である。
34-2005	Kansas		1861	○	○	○	独立戦争時に、北に組するか南に組するかで流血の騒動の後、北についた州である。見渡す限りの草原が広がっており、いわゆる『西部劇』に登場するような人物が実際に住んでいたようなそんな州である。コインには州の動物・花である、バイソンとひまわりが描かれている。
35-2005	West Virginia		1863	○	○	○	Mountain Stateと呼ばれるWest Virginiaは、非常に変わった形をしている州である。その理由は、1863年の南北戦争の最中に、南軍の首都があるVirginia(Richmond)から独立分離したことに理由がある。山岳地帯が多く、貧しい州ではあるが、今でも石炭を産出する重要な州である。最近はインフラも整備されてきており、New River Gorgeにかかる橋は、この手の橋では世界最大のものである。のんびりとした『Country Road』の世界を求めて、東海岸の大都市からの観光も盛んになってきている。
36-2006	Nevada		1864	○	○	○	Siver Stateと呼ばれるNevada州は、金鉱の発掘に始まり、多くの鉱物を産出する州である。またアメリカの馬の50%がここを出身とするそうだ。現在は、多くの軍事基地（核実験場）とLas Vegasという対照的な一面を持つ州であるが、古くは山と砂漠の大自然に囲まれた州である。
37-2006	Nebraska		1867	○	×	○	州を代表するChimney Rock、太陽、幌馬車からなるシンプルなデザインである。Oregon Trailで代表される西部開拓の象徴的風景が続く。
38-2006	Colorado		1876	○	○	○	Coloradoを語るには、やはり山であろう。"Colorful Colorado"という文字以外には山しか無いのだが、この風景はここにしか無いものなのである。
39-2006	North Dakota		1889	○	○	○	アメリカの発展とバッファローの数は、完全に反比例する。その昔を思い出すように、バッファローがモチーフになったコインは多い。このNorth Dakotaのコインは、国立公園の父セオドア・ローズベルトを記念した国立公園がモデルになっている。
40-2006	South Dakota		1889	○	○	○	South Dakotaは、全米から多くの観光客が訪れるMt. Rushmoreが有名だ。左からJ. Washington, T. Jefferson, T. Roosvelt, A. Lincoln大統領が描かれている。また中央には州鳥であるタイリクキジ、両脇にはSDの東半分に広がる穀倉地帯を示すように、小麦が描かれている。
41-2007	Montana		1889	○	○	○	Bisonはやはり西部の州にとっては、象徴的なものであるのであろう、KS,ND,Nickelに続いての登場である。今回は頭蓋骨が用いられているが、『Powerful symbol』、として使われているそうだ。下部には、Montanaに横たわる山脈と、そして州の呼称である"Big Sky Country"が描かれている。Lewis & Clarkの分水嶺越えに始まったMontanaの歴史だが、自然の多く残る州をイメージした美しいコインである。
42-2007	Washington		1889	○	○	×	この州を代表するMt. Rainierとサーモンがデザインされている。投票で決定したそうだが、なるほどこれを選ばざるを得ない、そんな気がするコインである。豊富な海からの水分が補給されるこの雨の多い気候は、州の名称にもなっている"Evergreen Sate"を形成するのに重要な役割を果たしている。
43-2007	Idaho		1890	○	×	○	ラテン語の"Esto Perpetua"は、日本語ならば"永遠なれ"とでも訳すのであろうか、アイダホ州のモットーになっている言葉である。そして一時は絶滅が危惧されながらも、州全域に多くみられるようになったハヤブサもデザインされている。日本ではジャガイモのイメージが強いアイダホ州であるが、山あり谷ありの自然豊かな大地が特徴である。
44-2007	Wyoming		1890	○	○	○	州の象徴でもあるHorse ridingと、"Equality State"がデザインされている。女性に投票権が与えられた最初の州であり、女性初の知事が誕生した州でもある。
45-2007	Utah		1896	○	○	○	Lewis & Clark以後、東西の交通の要となっていったUtahは、1869年に東西からの鉄道延伸の接続にこぎつける。Union Pacific鉄道とCentral Pacific鉄道の、"Golden Spike"での接続である。まさに"Crossroads of the West"である。これによりUtahは、農業・交通だけではなく、鉱業・工業の発展も促進していったのである。
46-2008	Oklahoma		1907	○	○	○	州名はインディアンの言葉で赤い人々を指すとおり、全米のインディアンを強制移住させた歴史を持つ州である。テンニンギクと州鳥であるScissortail Flycatcherをデザインしている。州の主な産業は、天然ガスおよび原油、そして農業、それに伴うバイオ産業である。Route 66が走ることでも知られる。
47-2008	New Mexico		1912	○	×	○	Chaco Culturesに代表されるような、先住アメリカインディアン文化が多く発見されているNew Mexicoは、先住民の壁画のデザインを選択した。太陽をイメージするとともに、方角、季節、人生などを表すという。アメリカの中でも、スペインとインディアンの文化が交錯した異質の州である。
48-2008	Arizona		1912	×	○	○	Arizonaのシンボルとも言えるGrand Canyonをデザインするとともに、サガロサボテンをデザインしている。後者はGrand Canyonには自生せず、もっとアリゾナ南部の気候にあったものである。
49-2008	Alaska		1959	○	×	○	Alaskaという名前は、アリューシャン語の"Alyeska = The Great Land"からきたのだが、その言葉とともにAlaskaを代表する動物であるGrizzly Bearをデザインしている。Alaskaは、1867年にロシアから$7.2 millionで購入された。
50-2008	Hawaii		1959	○	○	○	ハワイはもともと1810年から1893年まで、ハワイ王国（Kamehameha）によって支配されていた。1893年の革命によって消滅、1898年にアメリカ合衆国に加えられたという歴史を持つ（乗っ取りみたいなもの）。偉大なKamehameha Iが、"UA MAU KE EA O KA AINA I KA PONO = The life of the land is perpetuated in righteousness"という言葉とともにデザインされている。
WJNS-2	2004 American Bison						Western Journey Nikkel Series第二弾は、Keelboatで川を遡り西へ向かうLewis & Clarkである。船首にその二人がデザインされている。
WJNS-3	2005 American Bison						Western Journey Nikkel Series第三弾は、昔はアメリカ大地をかっ歩していたBisonである。表には、Jeffesonの横顔がデザインされている。
WJNS-4	2005 American Bison						Western Journey Nikkel Series第四弾は、1805年11月7日に辿り着いたOregonからの太平洋の眺めである。